自然周期の胚移植での黄体ホルモンの補充について(はな☆様) | 岩城産婦人科妊活ブログ

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[オンライン処方,PFC-FD,ネオセルフ検査,タイムラプス,TESE/PIEZOICSI可能]

はな☆様よりご質問頂いております。
【自然周期での移植について】
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いつもお世話になります(◍•ᴗ•◍)✧*。
39歳・AMH0.51・FSH12.8のはなです。

岩城先生のアドバイスで、先月1個ですが、
グレードの良い胚盤胞が凍結できました。
ありがとうございました!

移植についてもぜひアドバイスいただきたく、
連絡させていただきました。

クリニックの自然周期の移植は
黄体ホルモンの注射を2回うつだけです。

以前岩城先生にそれでは黄体ホルモン補充が
少なすぎると教えていただいたので、
前回の移植時にホルモン補充をほかにも
追加して欲しいと訴えましたが、 
採血の結果黄体ホルモンが50?ぐらいで
充分な値と言われ注射のみでした。

本当に黄体ホルモンの値が高ければ
問題ないのでしょうか??

膣座薬もプラスすべきてすか??
もしすべきなら、オンライン処方を
お願いするつもりです。

お忙しいとは思いますが、
ご回答よろしくお願いいたします(*^▽^*)
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流れ星院長の回答流れ星

クリニックの自然周期の移植は
黄体ホルモンの注射を2回うつだけです。

下矢印

ホルモン補充周期に比べて、

自然周期やレトロゾール周期は排卵があるため、

黄体ホルモンの分泌があります。


その為、黄体ホルモンの補充は要らないという意見もありますが、

多くは黄体ホルモンを補充してあげた方が、

着床しやすく、妊娠の維持や、流産の予防になるという意見の方が多いです。


実際、黄体ホルモンを補充した方が、

妊娠率が高く、流産率が低いという報告が多いです。


ですので、

自然周期やレトロゾール周期の胚移植でも、

黄体ホルモンを使うところの方が圧倒的に多いのですが、問題は量ですよね。


結構日本は、量がバラバラです。

というのは、妊娠率の高い海外と比べると、

補充の量が少ないところも多いように思います。


当院は黄体ホルモンの膣坐薬は、

ウトロゲスタン、または、ルテウムを使っています。


どちらを使うかは、

不育症の有無・流産歴の有無など、

過去の状態からどちらか判断しています。


ワンクリノンやルティナスは、

ちょっと少なすぎかなと思います。

ホルモン補充周期では、

論外と言われている程少ないです。


膣坐薬にプラスして、

注射や飲み薬を使うと尚良いと思います。


本当に黄体ホルモンの値が高ければ
問題ないのでしょうか??

下矢印

血液検査で出る黄体ホルモンの数値と、

(血中濃度と、)

子宮内膜の黄体ホルモンの濃度は違います。


ですので、血中濃度だけでは判断できませんよ。


ご参考になりましたら幸いです。

またわからない事があればいつでもご連絡下さい。

良い結果になる事を願っています。



回答:院長 岩城雅範

文・イラスト:理事 岩城桃子


クローバー今日も皆様のお力になれますようにクローバー


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