明治時代から国家による国民の学校教育が始まりました。
これは、米国式学校制度をマネたものです。
しかし、日本では江戸時代から、子供の教育は盛んで武家の子は、ちゃんと私塾に通ったり、庶民の子供も寺子屋などで読み・書き・そろばんを習っていました。
文科省の資料によると江戸時代の寺子屋の全国総数は、推定15,000件を超えるそうです。
江戸時代、ドイツの考古学者シュリーーマンが来日した際、日本の女・子供のが読み書きができるのには驚かされたと記録にあります。
読み・下記・そろばんは、生活に必要な道具であり、ある意味、詐欺などの悪徳商人から騙されないための生活防衛の手段の意味もあったようです。
「義務教育」というと国民みんなが、大人も子供も小学校、中学校に行かなければならない「国民の義務」のように思っているようです。
ほんとうに憲法上、教育は「国民の義務」なのでしょうか。
たしかに憲法26条には、「教育を受ける権利」「保護者の教育義務」があります。
しかし、「学校に行く義務・行かせる義務」はどこにも書いてありません。
「教育を受ける権利」と「教育の義務」は、その「誰の」で区別される必要があります。
前者は、「子供の権利」で、後者は「保護者の義務」です。
つまり、憲法上、教育の義務は「子供の義務」ではなく、「保護者が負う義務」なのです。
では一つ下の学校教育法ではどうかというと、学校教育法22条に「保護者の就学させる義務」があります。
「就学」というのは、「小学校に入学すること」を言います。
一般には「就学」というと「教室で授業を受けること」と解釈しがちですが、正確には「入学すること」なので「保健室登校」「図書館登校」でもよいのです。
この学校教育法は、戦後間もない国民総貧困時代にできた昭和22年の法律です。
教育方法が多様化している現在、不都合な部分が多々あることから、憲法9条より早急に改正する必要があります。
ここで最も大事なことは、就学義務を負わせているのは、「保護者」であって「児童」ではありません。子どもたちには学校で勉強する義務はないのです。
下の記事にあるように、大津市の越市長が「学校に行かなくてもいい」という発言は、どうしても学校に行けない子供たちに向けられた特別のメッセージといえます。
まずは、多くの大人たちがもつ「子供は学校には行かなければならない」という常識が、あまりに偏りすぎていたことを知ることでしょう。
知っている人は少なくないと思われますが、007で有名なイアン・フレミングが書いた唯一の童話を映画にした「チキチキバンバン(Chitty Chitty Bang Bang)」という親子の物語があります。1968年(昭和43年)英米合作のファンタジーミュージカルです。
*ずっとディズニー映画だと思っていましたが、ディズニー映画「メリーポピンズ」と主演・スタッフがかぶっているのでよく似た作りになっています。
空飛ぶ車を作った発明家のお父さんが、学校に行きたくないという娘と息子に「行きたくない学校なら行かなくてもいいよ。」と軽く答えて、子供たちを安心させます。
舞台は堅苦しい形式張った紳士の国である英国であることから、ヴィック・バン・ダイク扮する変わり者のお父さんの思考は、貧しくても形式や慣習ににとらわれない子供たちを愛する保護者のあるべき姿として脳裏に焼き付くかもしれません。
子供は国の宝。世界の宝といえるでしょう。
『 市長が言い切る「学校に行かなくてもいい」 大津が取り組む「いじめ対策」越市長に聞く子どもたちの居場所 withnews 2019/08/29 07:00
公立学校の責任者である「市長」という立場で「学校に行きたくないと思えば、全然行かなくてもいいと思う」と言い切る人がいます。自身も小学校と高校でいじめに遭い、今はいじめ防止の政策を進める側となった大津市の越直美市長(44)です。8年前の「大津いじめ自殺問題」では「いじめ防止対策推進法」が生まれるきっかけとなった大津市。生きづらさを抱える子どもの「居場所づくり」について聞きました。(朝日新聞大津総局記者、山中由睦、新谷千布美)
いじめられていること、知らなかった友達
――市長自身も、子ども時代にいじめを受けた経験があるそうですね
小学3年と高校生の時です。親に相談することもできず、休めない。学校に行くことが苦痛でした。
自分の居場所は小学校の時は家に帰ってから。学年が違う友達がいて、私がいじめられていることを知らないので一緒に遊べました。高校の時はクラスで話す人がいなくて悪口を言われても、授業が終わって所属していた水泳部に行くと違うクラスの友達がいました。放課後になるのが待ち遠しかった。
自分がクラスでいじめられている時、それ以外のコミュニティーがあるということも居場所の一つなんだと思っています。
――「居場所」で、いじめられていることを打ち明けられましたか
言えなかったです。いじめられている人間であるということが、恥ずかしいと思っていたので相談はしませんでした。ただ相談できなくても、いじめを受けていることを知らない友達がそばにいたのは良かったと思います。
いじめられた子が学校から疎外されるのはおかしい
――市立中学2年の男子生徒が自殺してから8年。子どもの居場所をつくるため、市はどんな取り組みをしてきましたか
子どもの居場所づくりはとても大事。学校以外にフリースクールをつくるとか、(夏休み明けに)学校に行きたくないと思えば、全然行かなくてもいいと思う。
いじめられた子どもの声を聞くと、「学校に行きたいけれど行けない」という子どももいます。いじめた人は学校に行っているのに。
加害者は学校に行けて、いじめられた子どもが学校から疎外されてしまうのは絶対におかしい。行きたいと思った時に行ける場所や教室を、学校内につくる必要があると考えています。
・・・・・・・・・・・・・・』 (msn news)
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%B8%82%E9%95%B7%E3%81%8C%E8%A8%80%E3%81%84%E5%88%87%E3%82%8B%E3%80%8C%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%AB%E8%A1%8C%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%A6%E3%82%82%E3%81%84%E3%81%84%E3%80%8D-%E5%A4%A7%E6%B4%A5%E3%81%8C%E5%8F%96%E3%82%8A%E7%B5%84%E3%82%80%E3%80%8C%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%80%8D%E8%B6%8A%E5%B8%82%E9%95%B7%E3%81%AB%E8%81%9E%E3%81%8F%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E5%B1%85%E5%A0%B4%E6%89%80/ar-AAGsZf7#page=2
