★界面活性剤でコロナウイルスが殺菌出きるか?
結論から言えば、無理。なようです。
しつこく言いますが、石けんや中性洗剤はあくまで洗い流したり、拭き取ったりするための素材。
殺菌効果は期待できないということのようです。
何度も繰り返しますが、殺菌には、次亜塩素酸ナトリウム水溶液かアルコール水溶液が必要であることは確かなようです。
家庭用漂白剤の主成分である次亜塩素酸ナトリウムの消毒液の作り方は、各自治体が公表しているようなので参考に。
東京都の場合は、こちら。
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/assets/diseases/respiratory/ncov/disin.pdf
コロナウイルスを甘く見てはいけないようです。
逆に、石けんや中性洗剤ではウイルスは殺菌できないという記事はいくつかあった見ることができた程度でした。
今回の手がかりは、「NHKあさいち」のwebページにありました。
下の画像は、そのwebページの始まり部分です。
この赤枠で囲んだ部分を拡大してみます。
青枠には「国立感染研究所」が発表したとあります。
さっそく、国立感染研究所の発表資料を手当たり次第に調べてみました。
いくら調べても「界面活性剤でSARSウイルスを不活化させることができる」という内容の記載を見つけることはできませんでした。
逆に、「界面活性剤はウイルスには効果が見られない」ことを示した実験結果の抗菌スペクトル図(前回掲載)が見つかったという次第です。
また、発表内については、ただし書きで「内容はその都度更新している」とありました。
2003年当時の新聞には、たしかに「感染研が界面活性剤の抗ウイルスを発表した」とあります。
しかし、2003年とは17~8年前のことですから、実験結果の見直しや当時の認識とそれ以降の認識が変化していてもこういうか核実験においては普通にあることで、変化していても不思議ではありません。
多分に推測が入りますが、合理的に解釈すれば、この「界面活性剤でSARSウイルスを不活化させることができる」という発表は、のちになって必ずしも正しくはなかったことが判明したと考えるのが、自然といえそうです。
素直に考えると、ウイルスを取り囲む「エンベロープ」という脂肪・タンパク質・糖タンパク質からできている膜が、石けんで簡単に破れるなら、中華料理を食べたあとのお皿を洗うときに中性洗剤をたらせば簡単に油汚れが落ちるはずですよね。
しかし、実際に中華料理のお皿を洗ったことのある人なら、お皿の油汚れはそう簡単には落ちないことは誰でも知っています。
お湯、中性洗剤、スポンジで丁寧に洗う物理的な作業が必要です。
そうだとすると、石けんをつけただけで脂肪+タンパク質が分解するという話は、机上の空論のように思えてきます。
どうにも腑に落ちません。今のところ。
(つづく)









