以前、「裁判官も人の子」といわれた時代があった。
が、今は、「裁判官も、霞が関の子」といわれる時代だろう。
報道によれば、小沢くんの弁護団が、証拠不採用で、有罪の証拠が消えたと言っているらしい。
が、今の裁判の傾向から、「有罪の証拠が消えた=無罪」ではない。
裁判官には、オーマイティの切り札が残されている。
それは、「弁論の全趣旨から」の一言である。
ただし、口には出さないけどね。
もちろん、この「弁論の全趣旨から」という言葉。
民事裁判でしか通用しない。
が、なぜか刑事事件でも暗黙のうちに利用されてしまっている。
その典型例が、先の東京地裁「小沢3秘書全員有罪判決」。
昨年9月26日、東京地裁の登石郁朗裁判官は、「疑わしきは罰する」と口にこそ出さなかった。
が、判決でこれを実践してしまった。
つまり、間接証拠にもならないような怪しい事実を犯罪にこじつけて有罪としたと言われる。
この判決あたりから、最高裁も霞が関の一機関に過ぎなかったのかという疑惑が、一般国民に急速に広がり始めたという。
もちろん、弁護士会を始めとする法曹界でも騒然となったらしい。
法務省が、Aという人物は霞が関にとって目障りだと思えば、逮捕・取り調べ・起訴させる。
罪名は何でもいい。
赤信号で横断歩道を渡った。左側を歩いた。
などなど。すべては、日常の些細なことでの別件逮捕から始まる。
この類のやらせ裁判は、単に政界だけにとどまらない。
一般庶民が、無実の罪で犯罪者扱いされる可能性が高くなっているらしい。
とくに最近の霞が関は、北朝鮮の共産党幹部に匹敵するという噂もある。
先のAKBメンバー母親の淫行条例違反事件もこの現象の一例かもしれない。
いずれにしても、一般庶民は、新聞・TVだけでなく、ネット情報にも目を向けて、この裁判を監視する必要がありそうな気がする。
危険学の観点からは、明日は我が身の事件。
原発の安全神話は崩れたが、裁判の公正神話はどうか。
『小沢元代表公判 共謀供述 証拠採用せず 2012年2月17日 13時56分 東京新聞
資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で強制起訴された民主党元代表小沢一郎被告(69)の第十四回公判が十七日、東京地裁であった。
大善文男裁判長は、元秘書石川知裕衆院議員(38)が小沢元代表の関与を認めた捜査段階の供述調書について、「違法な取り調べがあり、信用できない」として証拠採用しないことを決めた。
池田光智元秘書(34)が元代表への報告を認めた調書も一部を除き証拠採用しなかった。
元秘書らの供述調書が小沢元代表の共謀を示す唯一の直接証拠としていた検察官役の指定弁護士にとって、厳しい結果となった。
大善裁判長は、石川議員が隠し録音していた保釈後の取り調べで、小沢元代表の関与を認める供述を維持すれば元代表は不起訴となる、と検事がもちかけたと認定。
「強力な利益誘導があり、虚偽供述に導く危険性の高い取り調べだった」と東京地検特捜部の捜査を批判した。
石川議員の供述調書は十三通のうち八通が全面的に不採用。
この中には石川議員が土地購入費の四億円を報告書に記載しないと報告し、小沢元代表が「そうしておいてくれ」と答えたとする捜査段階の供述も含まれる。
池田元秘書の供述調書は二十通のうち八通は全体を不採用。
土地購入に関して二〇〇五年分の収支報告書に計上することを小沢元代表に報告した部分は採用されたが、「虚偽記入について了承を得た」とされる部分は不採用となった。
これまでの証人尋問で、石川議員らは供述調書の内容を否認。
「検事の作文」「検事から調書に署名しても元代表が起訴されることはない、と説得された」と強調し、小沢元代表も一貫して関与を否定している。
指定弁護士側は、小沢元代表がいる法廷では石川議員らは強い圧力を受け、元代表に迎合した不自然な供述をしているとして、捜査段階の供述調書を信用するべきだと主張。
弁護側は「取り調べは威迫や違法な誘導があった」として、供述調書を証拠採用しないよう求めていた。 (東京新聞) 』
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012021790135643.html