ゼミの仲間のFくんが 、またまた、NHK白熱教室第4回-小笠原明大教授-のネタを持ってきた。
F君の説明によれば、教授の言い分はこう。
『日本の社長は、なぜライバル会社の社長にならないのか』
『アメリカでは、自動車メーカーのGMの社長がライバル外車の社長になってもおかしくない。
が、日本ではトヨタの社長が日産の社長にならない。』
『なんで?』
『結局、日本では、A社の経営知識は、A社以外の会社では使えないんだね』
あまり、実のない論争だけど。
あえて端的に言えば、あまりに短絡的な意見のような気がする。
その意見の問題点は2つ。
1.契約上の制約
現状の日本では、A社の社員は、ライバル同業他社の社員に就任できないことが少なくない。
大抵の会社は、一定期間、ライバル会社への転職を禁止する約款があるはず。
ましてや、会社の取締役は、株主総会が選解任権をもつ。
取締役が、いつでもライバル会社に転職できるとすると、元の会社の損害=株主の損害は測り知れない。
そこで、取締役就任の際、ライバ会社への転職禁止約款を結んでいることが多い。
つまりは、商法上の禁止規定はないが、事実上できないことになっているというのが答え。
2.経営者としてのスキル
今時、A社には通用するが、B社には通用しない経営スキルなどは、論理的にありえない。
つまり、A社で経営を切り盛りできる経営者は、B社も切り盛りできるというのが通説的見解ともいえる。
以上のことから、この教授の見解は、不適切な見解といっていい気がするね。
不毛な論理展開はこのくらいでおしまいにしようね。と。