防衛問題に詳しい、ゼミのA君が、この石破発言について解説してくれた。
1.「この記事の石破発言を見る限り、原発と核兵器は深く関わり合っていることを述べている。
これまで、原発推進派の論者によれば、原発と核兵器は、全くの無関係という主張をしていた。
つまりは、原発推進派の主張はウソだったと、石破議員自身が、自白しているといえるだろうね。」
前にも書いたが、現在核兵器を保有している国は、第二次世界大戦で戦勝国となった国が主要。そして、敗戦国である、日本、ドイツ、イタリアは核兵器を保有していないことは知っている。
「この三国が、国連の下で、将来、核兵器を保有することは、ありえないことも周知の事実だろうね。
が、この三国のうち、日本だけが、異常ともいえるほど多数の原発を持っているのはなぜか。
それは、事実上、日本がアメリカの傘下にあるからなんだね。」
まあ、戦争が金儲けの手段というのは、今や常識だけど、原発も金儲けという点では一致している気がする。
2.次に不思議なのは、記事の表題にもあるように、「核攻撃を受けたら核開発をする」という石破発言。なにかインチキ臭い気がするので、A君にさらに聞いてみた。
「たしかに、インチキ論理だね。実際問題として、核攻撃は、首都、核研究施設を中心に狙ってくるはず。
これを受けたら核開発は停止してしまうことは間違いないだろう。
さらに、核攻撃でなくとも、全国に点在する55基の原発と使用済み核廃棄物の貯蔵庫。
このうちの数箇所に、空爆やミサイル攻撃を受けたら、太平洋岸や日本海岸の主要都市は壊滅することは確か。
ついで、日本国中が、広島、長崎以上の核攻撃を受けたのと同じ状態になることは、小学生でも分かるよね。」
やはり、こういうトンチンカンな考えを持っている人が、つい最近まで、日本の防衛大臣だったのかと思うと、正直がっかりする。今も自民党も同じ考えを持っているのだろう。
この点は、A君も同じ意見だった。
改憲論者が、口をそろえて、「国防のため憲法改正を」などとトンチンカンなことをいうのも、うなづける気がする。
原発推進派、核武装肯定論者、そして憲法改正論者。
それらの深~いつながりが、見えた気がする。
もちろん、一般国民の生命身体のことなど眼中にはないだろうね。
『自民・石破氏 「核攻撃を受けたら核開発」発言の真意を語る (NEWSポストセブン)
原発と核――。この問題に対して沈黙を守る政界において、唯一、持論を展開しているのが、自民党の石破茂政調会長である。核兵器を持つべきではないが、「核の潜在的抑止力」を維持するためには原発をやめるべきではないと主張する石破氏にその真意を聞いた。
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――2つ疑問があるのですが、まず1つ目は、核攻撃するとすぐに核の報復をされるから怖くて使えないというのが核抑止力であるとすると、半年とか1年経ってから核兵器を作れる能力を持っていても意味がないとの指摘があります。いかがですか。
石破:だからこそ「潜在的抑止力」なんです。核の基礎研究から始めれば、実際に核を持つまで5年や10年かかる。しかし、原発の技術があることで、数か月から1年といった比較的短期間で核を持ちうる。加えて我が国は世界有数のロケット技術を持っている。この2つを組み合わせれば、かなり短い期間で効果的な核保有を現実化できる。そして、こうした潜在的抑止力は米国の「核の傘」の信頼の下にある。
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――(核武装を決断して)NPT(核拡散防止条約)を脱退すると、核燃料が止められてしまい、原発も動かせません。結局は、「核か原発か」の二者択一になってしまうのでは?
石破:それは今後の「原発」のあり方にもよるでしょう。わが国は核燃料というフロントエンドは外国に頼り、バックエンドたる核サイクルも未だ展望が見えていないため、そのような二者択一になる。だから、今までのところ「絶対に軍事利用しない」という条件の下で、IAEA(国際原子力機関)の厳格な査察を受け入れながら原発を進めてきた。日本の核抑止力が「潜在的」である所以です。
※SAPIO2011年10月5日号 』(infoseek news)