推進派の怪しすぎる論拠をあげてみる。
(1)電力不足
電事連によると、日本の全原発54基の合計出力は4884.7万キロワット。
これをすべて洋上風力発電(1箇所7基で1.4万キロワット)で賄うと、約3,500箇所が必要。
太陽光発電だと、3,272平方kmの面積がいる。現実的でない。
だから、原発が必要。
これが、原発推進派の言い分。
しかし、実際は、原発54基がすべて稼動していない。
事故前でも6割程度、現在でも約5割程度しか稼動していない。
したがって、4884.7×1/2≒244.2あれば、とりあえず、電力不足は解消される。
これを風力だけ、あるいは太陽光だけで賄おうというのは、そもそもお話にならない。
「だから、原発しかない」という論理は、非現実的な仮定の話を前提にしている点で、間違いがある。
これを火力、水力、風力、太陽光などのいろいろな形の発電方法で賄うだけの能力がある。
これを使えば、現在でもお釣りがくるほど十分足りるらしい。
(2)CO2削減のために原発が必要
地球温暖化にCO2が最も影響するというのは、学者間で争いがあるところ。
いわゆる通説や定説ではない。
ここは、百歩譲って、CO2を減らす必要があるとしよう。
確かに、火力発電にするとCO2排出量は増えるかもしれない。
しかし、エネルギー経済統計揺籃2010年版によると2007年の日本の排出量は、世界の4.2%。(http://daily-ondanka.com/basic/data_05.html
)
これに今から火力発電所が稼動を始めたところで、ほとんど変わらないとも言われている。
とすれば、原発事故で放射性物質を撒き散らすより、はるかに環境にはいいだろう。
また、諸外国から大気汚染、海洋汚染というので嫌がられることもないだろう。
CO2は何とかなるが、放射能汚染はなんともならない。
これは、世界共通の認識のような気がする。
(3)コストが安い
最もコストが高いのが、原発。事後処理や事故を計算に入れていない。
福島の事故処理だけで、東電が簡単につぶれるくらい。
(4)安全性
最も危険が大きいのが、原発。今回のような大事故が起きると周辺のみならず東日本は、ほぼ壊滅状態の危険がある。
しかも、対処できない。
安全性を死者の数だけで主張する推進派もいるが、ナンセンス。
被爆、放射能汚染などを計算に入れていない。
とすれば、原発は段階的に廃止すしかないだろうね。
『「原発は必要悪」ウソだった?“全停止”でも大丈夫なワケ2011.05.20
収束の見えない東京電力福島第1原発の事故を受け、国内54基の原発がすべて停止する可能性が出てきた。
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結局、危険を承知で原発を使うしかないのだろうか。
だが、京都大原子炉実験所の小出裕章助教は「原発が必要悪と思わされているのは、まったくのウソ」と指摘する。
「原発の稼働率は60-70%で、他の発電手段よりも高いですが、これは一度動かすと止めるのが難しい性質のためです。実は、最も発電能力の高い火力の稼働率は48%にとどまっている。
つまり、原発の発電量をすべて火力に置き換えても、なお火力には約3割の余裕がある。
原発からは即刻、抜けられるのです」
最大6000万キロワットといわれる夏場のピークについても、
「火力と水力だけで足りる。夏のピークは真夏の数日、しかも午後の数時間だけのこと。ピンチになったとしても節電で十分にしのげる」
というのだ。
火力発電にはコストに加えて二酸化炭素排出の問題がつきまとうが、少なくとも原発停止で日本の3分の1がいきなり真っ暗になるということはないようだ。
原発停止で足りなくなる分を石油の火力でしのぎ、その間にLNGやクリーンエネルギーの発電規模を上げていくのが現実的な策なのかもしれない。』(zakzak news)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110520/dms1105201629028-n1.htm