ルグリ・ガラ ~運命のバレエダンサー~ <Bプログラム> (東京文化会館) | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

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映画でセルゲイ・ポルーニンの「ダンサー」や「パリ・オペラ座」を観てバレエ気分が高まっている今日この頃、満を持してのルグリ・ガラ♪
「並ぶ者なき現代最高の至宝」こと元オペラ座エトワールのルグリ・ガラのバレエ人生の集大成的な特別公演です。豪華、豪華( *´艸`)。



マニュアル・ルグリ氏のプロフィールを簡単にご紹介。パリ・オペラ座のエトワールを23年も(!)努めた後、2010年から現在まではウィーン国立歌劇場バレエ団芸術監督として活躍。ダンサーとしても、演出家としても、世界から高い評価を受け続けている「永遠のエトワール」。ルグリが舞台に登場すると、一瞬で空気が変わりました。流石のオーラ、存在感。そして実物の、写真以上に美しいこと。ほぉーっと、ため息をついてただただ見とれるばかりでした。

音楽でもバレエでも何でも、ガラっていいとこどりの美味しいところいっぱい集めたお祭り気分で、楽しいですよね(´ω`*)。ごくシンプルな舞台が、5-10分毎に次々と違う世界が繰り広げられていきます。ごく最小限の小道具以外はほとんど何もないステージで群舞などもいない、メインのダンサーのみのパフォーマンスなので彼らの踊りが余計に際立つし、お馴染の演目の、見せ場のシーンばかり観られて本当に贅沢な気分です。ひとつの演目を通しで観るのもいいけれど、時々ガラも楽しみたい♪コンテンポラリーのプログラムは同じものを別の舞台で観る機会は稀ですが、古典の演目は、ガラで観て衣装とか雰囲気とか振付とか、気に入ったものを見つけて次回その演目の公演にトライしてみる、なんてのもバレエ初心者にはおススメです(*^-^*)。

ルグリが絶対的存在なのは言わずもがなですが、他の出演者たちもオペラ座バレエ団、英国ロイヤル・バレエ団、ボリショイ・バレエ、ウィーン国立バレエ団のトップ・ダンサー揃いで、どのダンスもため息ものでした。演目もバリエーションのバランスが良くて飽きさせません。「黒鳥の
グラン・パ・ド・ドゥ」はかのヌレエフの振付バージョン、素敵でしたぁ。「タランテラ」もちょっとコミカルで楽しかったです。いいですねぇ、バレエ。中だるみの平日の夜にたっぷり癒してもらえました^^。


《公演プログラム(Bプログラム)》
※キャストの詳しいプロフィールは公式サイトに載っています

1)『エスメラルダ』
音楽:C.プーニ
振付:M.プティパより
出演:ナターシャ・マイヤー、ヤコブ・フェイフェルリック

2)『I have been kissed by you…』
音楽:M.リヒター
振付:H.マルティン、P.d.バナ
出演:エレナ・マルティン、パトリック・ド・バナ
  『…Inside the Labyrinth of solitude』
音楽:T.ヴィターリ
振付:P.d.バナ
出演:ジェロー・ウィリック

3)『海賊』第2幕よりアダージョ
音楽:L.ドリーブ
振付:M.ルグリ
出演:ニーナ・ポラコワ、デニス・チェリェヴィチコ

4)『Whirling』
音楽:P.グラス
振付:A.ルカーチ
出演:ニーナ・トノリ、ジェームズ・ステファン

5)『Movements of the Soul』
音楽:バルバトューキ、K.ディクソン、M.スタイン
振付:ニキーシャ・フォゴ
出演:ニキーシャ・フォゴ

6)『ジゼル』
音楽:A.アダン
振付:J.ペロー/J.コラリ
出演:マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ

7)『ファラオの娘』
音楽:C.プーニ
振付:P.ラコット
出演:オルガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン

8)『ランデヴー』
音楽:J.コスマ
振付:R.プティ
出演:イザベル・ゲラン、マニェル・ルグリ

9)『タランテラ』
音楽:L.M.ゴットシャルク
振付:G.バランシン
出演:ニキーシャ・フォゴ、ジェロー・ウィリック

10)『Morzart à 2』より
音楽:W.A.モーツァルト
振付:T.マランダン
出演:ナターシャ・マイヤー、ヤコブ・フェイフェルリック

11)『フェアウェル・ワルツ』
音楽:F.ショパン、V.マルティノフ
振付:P.d.バナ
出演:イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ

12)『白鳥の湖』より黒鳥の
グラン・パ・ド・ドゥ
音楽:P.I.チャイコフスキー
振付:R.ヌレエフ(1964年ウィーン版)
出演:ニーナ・ポラコワ、デニス・チェリェヴィチコ

13)『Factum』
音楽:K.コルホー
振付:H.マルティン、P.d.バナ
出演:エレナ・マルティン、パトリック・ド・バナ

14)『ジュエルズ』より
“ダイヤモンド”
音楽:P.I.チャイコフスキー
振付:G.バランシン
出演:オルガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン

15)『ドン・キホーテ』
音楽:L.ミンクス
振付:M.プティパ
出演:マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ

16)『Moment』
マニュエル・ルグリ ソロ
(世界初演)
音楽:J.S.バッハ/F.ブゾーニ
振付:N.ホレツナ
出演:マニュエル・ルグリ
ピアノ:滝澤志野