グランド・イリュージョン 見破られたトリック | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

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備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。

 

2016年 アメリカ

ジョン・M・チュウ 監督

原題: Now You See Me 2

 

 

1作目が面白かったので、続編も期待して^^。おや前作と監督は違うのですねー。でも脚本家は同じ。デヴィッド・カッパーフィールドによるマジック監修も継承。前作も今回も劇中繰り広げられる大小全てのマジックは、大掛かりなのは撮影トリックかと思っていたらどれも「実現可能」なマジックだということで驚きΣ(゚Д゚)。まぁ、確かに今回の雨とか飛行機のとか、ネタを知ればそりゃそうだけど・・・まぁ普通できない(予算とか機材とか場所とかの問題で)し・・・さすがカッパーフィールド(笑)。

 

メンバーも基本的には前作からの続投ですが、個人的にはお気に入りだった紅一点ヘンリー役のアイラ・フィッシャーが降板していたのが残念(/_;)。えー何があったのー。と思って調べたら、妊娠中だったのでやむを得ずの降板・・・そっかあ、それは残念だけれどHappyな理由だし、仕方ない。ところでアイラの旦那様ってどなた?とついでに検索・・・えぇっ、サシャ・バロン・コーエンですかっΣ(゚Д゚)。イギリスのコメディアン俳優、「アリス・イン・ワンダーランド/時空の旅」のタイム氏など独特の濃ゆいキャラを演じてお馴染ですね・・・お子さんは女の子2人・・・どっち似だろう~^^;。上手くブレンドされたらすごい美人ちゃんが生まれそうだけれども♪

 

また最初から脱線してしまいましたが、前回世間を賑わせてから1年以上それぞれにひっそりと潜伏していたフォー・ホースメンの面々。ほとぼりがさめるまで暫く大人しくしていろ、時期が来たら知らせると司令塔のディラン(マーク・ラファロ)を通して「アイ」の指示に従っていますが、本来が出たがり目立ちたがりのパフォーマーたち。特にリーダー格のJ・ダニエル・アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)はもうウズウズ、我慢の限界で抜け駆けして単独で「アイ」と接触しようとしたりします。

 

 

そしてようやく、活動再開の号令が。目標は大手IT企業のオクタ社が主催するイベントの乗っ取り。そこで、オクタ社がユーザーの個人情報を闇マーケットで売ろうとしている陰謀を暴くのが目的。紅一点ヘンリーは潜伏期間中に本人の希望で脱退していたので、代わりに投入された新メンバーはちょっとエキセントリックなイカレ女子キャラのルーラー(リジー・キャプラン)。催眠術とメンタリズムが得意なメリット・マッキニー(ウディ・ハレルソン)と前回死んだことになっているジャック・ワイルダー(デイヴ・フランコ)は健在。長髪だったダニエルはスポーツ刈に。

 

 

準備万端で計画通りに進んでいたショーですが、何故か不測のトラブルが発生、ディランも正体を明かされFBIから追われる身になってしまい、ホースメンの4人も辛うじて逃走するものの、何故か一瞬でアメリカから中国マカオに瞬間移動していました。怖い人たちに捕らえられて引き合わされたのは、死んだはずのオクタ社の元共同経営者、ウォルター・メイブリーでした、ジャジャ~ン、のダニエル・ラドクリフ。ホースメンにある「取引」を持ち掛けてきます。

 

ハリポタのイメージを払拭したいのか、成長したらこうなっちゃったのか、可愛い子役から玄人役者に飛躍したそうな感じは伝わってくるラドクリフ、意欲的な作品に色々出てヨゴレや悪役など頑張ってますが・・・なんだか単にどんどん本当に汚れていくだけのような気がしてならない今日この頃(;´・ω・)。エマ・ワトソンはやっぱり格別賢かった~。今回も悪役のボスキャラ挑戦、マジックvs科学の対決!と大風呂敷ですが、どうもねぇ・・・サイエンス部分が中途半端で引き立っていなかった&ラドクリフも弾けきれず、B級イロモノ止まりの印象だったのが残念。

 

 

一方、ホースメンとはぐれてしまったディランも必死で彼らを探してマカオに到着。ホースメンも足を運んだマカオの古いマジック店で聞き込み。実はこの店、マジック界では有名な由緒ある店で、古くから多くの一流マジシャンのマジック・グッズの受注を受けてきたのがこの店主のおばあちゃん。ここで、ディランは思いがけず死んだ父親の面影と遭遇します。そう、ディランのお父さんは有名なマジシャンでしたが30年前にマジックの種明かしをして稼ぐサディアス・ブラッドリー(モーガン・フリーマン)に追いつめられてマジック中の事故で死んでしまい、前作はその復讐が裏ネタとして存在していました。

 

 

そのサディアスも再び登場。脱獄させるのと引き換えにホースメンを見つけ出す手伝いをするとディランに持ちかけますが、この後姿を消してウォルター側に情報提供をしていたり。本当は味方なのかやっぱり敵なのか。30年前のディランの父の死にまつわる確執の真相が明かされるのか?ちなみに前作でホースメンに騙された保険会社オーナーのアーサー・トレスラー(マイケル・ケイン)もホースメンに復讐してやるとギンギンで再登場。恨みってコワイわねー。さらにメリットの双子の兄弟なんてのも登場します。父と子、兄弟の確執、なんていう”家族”の物語も含んでいる今作です。

 

 

新キャラといえば、マジックショップのおばあちゃんの孫役で台湾出身のアジアン・スター、ジェイ・チョウも出演。短いシーンのチョイ役のようで、やっぱりただのチョイ役ではないそこそこ存在感のある役どころ。チャン・イーモウ監督の「王妃の紋章」や「グリーン・ホーネット」などでハリウッドでも活躍。あ、そういえばダニエル役のジェシー・アイゼンバーグって、すっかり忘れていたけれど「エージェント・ウルトラ」で主演してましたね(´・ω・`)。

 

 

そして決戦の場は、ロンドンへ。またしてもネットで派手に宣伝したのでロンドンの街中、人だらけ。別々に表れてゲリラ的にマジック・ショーをして観衆を喜ばせる面々。全世界にも大々的に生放送の大イベント。ダニエルの雨を操るイリュージョンは特に見た目にも綺麗で映画的にも演出効果バッチリ。前回同様、次々とカードの図柄が変わるようにどんでん返しの展開につぐ展開、もちろんホースメンのための映画だから最後は彼らがニンマリするのは間違いないけれど、いったいどう危機を乗り越えてB級風味のラドクリフたちの鼻を明かすのかお楽しみ。プロローグも、まぁありがちではあるけれど楽しいしめくくり。

 

この後のホースメンと「アイ」はどうなるのー?といかにも気になる終わり方ですが、やっぱり3作目も確定。ラドクリフがB級止まりなのと、ガール・ホースメンの交代が残念だったのと、比べると全体的に前作の方が勝っていたような気はしますが、それでもやっぱり面白かった

(*^-^*)。続編で期待しすぎて一作目に及ばず、からの3作目でハイジャンプっていうパターンもよくあるから、次回作にますます期待です。次はスクリーンで観たいです^^。