素晴らしき日 | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

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備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。

 

 

1996年 アメリカ
マイケル・ホフマン 監督
原題: One Fine Day

もう20年も前の作品なんですね~、びっくり。
ミシェル・ファイファーとジョージ・クルーニー、
大好きな2人が共演の大人のラブストーリー。
なんて素敵。そしてミシェル・ファイファーは
やっぱり美人でとびきりチャーミング♪

建築家でキャリアウーマンのメラニー(ミシェル・
ファイファー)と新聞に名前付きコラムを持つ
有名な記者のジャック(ジョージ・クルーニー)
は共にバツイチで子持ち。そして子供達は同じ
学校の同級生です。ある日、お互い校外授業に
遅刻して参加できなかったことで知り合います。
子供達は学校行事に参加できず日中の行き場が
なくなりますが、メラニーもジャックもその日は
自身のキャリアに重要な仕事が入っていて終日
子供と過ごすのは難しく、かといって子守役が
誰も見つからず。ジャックはお互い協力しあう
ことを提案しますが、信用できないメラニーは
断り、二組の親子は一旦別れます。

子供達同士も元々お互い好ましく思っていなかった
ようですが、メラニーとジャックも第一印象は
最悪。でもうっかり互いの携帯電話を取り違えて
しまったり(この、二昔前の無線機のような無骨で
厳つい携帯電話は唯一20年の年月を確実に
感じさせるアイテムです。若い世代がみたら、携帯電話
だって理解するのに時間かかるかも?^_^;)、
何だかんだで再会し結局交代で子供達をみること
になり、一緒に過ごすうちに子供同士も運命共同体
意識で仲良くなっていき、親同士も相手に好感を
覚えていきます。

それにしても大人の思い通りにはなかなか行動して
くれない子供達。目を離したい隙に色んなことを
しでかしてくれるので大人は翻弄されっぱなしで
次から次へと、これでもかのドタバタトラブル。
親の躾が厳しく良くも悪くも大人に迷惑をかけない
子供だった私には信じられないほどのリトルモンスター
ぷり(笑)。こんな1日、とても体力もたない(>_<)。

子供を通して、相手の気持ちに探りを入れようと
するメラニーやジャック、子供達の戦略的もしくは
的外れな言葉に一喜一憂する姿は彼らの子どもより
よほど子供っぽく微笑ましいです。
いよいよ、お互い自分の好意をぶつけ合って、
気分も盛り上がりいざ、キスを、、、というところ
ですんでのメラニーのちょっと待ったコール、
「こんな疲れた母親の格好でなく、綺麗な女として
向かい合いたい」との女心はわかりますが、
着替えるからちょっと待って、で引っ込んでから
歯磨きからムダ毛処理まで、かつ何着も着替えた
挙げ句にそこからフルメイクにヘアメイクも
四苦八苦て、、、いったい何十分待たせたんだろう(笑)。

ドタバタ連鎖はあるものの、奇をてらった演出
やまさかの展開があるわけではなく、想定通りの
過程を経て予定通りの結果に収まりますが、
物足りなさは全く感じません。
展開が読めない奇想天外な映画や、アクションシーン
盛りだくさんでアドレナリン沸き立つ映画や、
社会問題を焙り出す映画や、最新の映像技術を駆使
した映画や、ハラハラドキドキしっぱなしの映画も
良いけれど、誰も悪人の出ない、時々クスって笑い
ながらほっこりできる、平和でハートウォーミング
な優しい映画もこの世には必要です^_^。

何処をどうみたって、ミシェルとジョージが素敵
だし。携帯電話以外は、時代の違いや古くささも
感じさせません。普遍的な魅力の2人と、ストーリー。
子供達2人もとてもキュート。この子たちも、
今はアラサーのはず、、、と考えるとちょっと
ビックリしますが。大人になった容姿が想像でき
ないので、もし俳優を続けていたとしたら、
気がつかず観ている映画の中で見ているのかも
しれないなぁと思ってちょこっと調べてみたら、
ジョージ・クルーニーの娘役をやったメイ・
ホイットマンちゃんはティンカー・ベルの声を
あてたり、エマ・ワトソンの『ウォール・フラワー』
に端役で出演したりしているようです。
なんだか、勝手に遠縁のおっちゃん(おばちゃん)
気分で、応援したくなります(笑)。