どのクラブの事を指しているかはわからないが、プロサッカークラブも同様だと思った。
しかも給料が安い上に、朝から晩いや夜中まで働かされる事もよくある。
正確には、夜中まで自ら働いちゃう。
それにはこんなワケがある。
1、働き手がビジネスじゃなくて趣味の延長
僕は、プロサッカークラブで人事もしたが、やはりプロサッカークラブで働きたいという人材は多い。
HPやハローワークで募集していないにもかかわらず、どこかで学んだ就活のコツ的なやつで、企業に直接売り込んでくる。
そんな感じで申し込んでくる人材は、全員サッカーが好きだ。
ビジネスではなく、サッカーに何かしら関わりたい。
小さい頃からサッカーをしてきた自分のキャリアを正当化したいと言う意味合いもあるのだろうか?
もちろんそれはクラブにとっては有難い事ではあります。
そんな人材は、どんなに安い給料でもサッカーに関われている事が幸せな事なので最初のうちはまったく文句も言わず働いてくれる。
そして、学生の延長の様なノリで楽しく働く。
しかし、プロサッカーの仕事の多くは、サッカーに背を向けている事が多い。
ホームゲーム中は、目の前で大好きなサッカーをやっているにも関わらず、クレームの対応をしたり、遅れてくるお客様の対応をしたりしている。
まったくサッカーは見れない。
それでも、自分はサッカーに関わっているんだ!という事で自分を納得させ業務を全うする。
しかし、そうは気持ちが続かない。
特に家族が出来たり、ある程度歳を重ねると、周りから収入の話をされたり、週末も試合で仕事をしている事に苦言を言われる事も出てくる。
しかも気付けば好きなサッカーには背を向けている。
そんな事に気付いた人が、仕事を変える。
そしてまたすぐ、新たな若い人材が入ってくる。
そう、代わりはどこにでもいる仕事なのだ。
もちろんそんな業務ばかりじゃない。
しかし、強化や経営を行うポジションのものは、当初から会社の経営をしていたか、元有名選手か、そして特別なスキルも持つ人間だ。
そんなポジションの人間は、大きな報酬を得る。
少し厳しい言い方をすると、給料が安いと言う事はあなたにクラブが求めるスキルがないのである。
2、何にお金が出ているのかわかっていない。
2つ目の原因は、自分達の仕事にどんな価値があるかがわかっていないと言う事がある。
スポンサーのメリットにはどんなものがあり、興行とはどんなものなのか?をつかめていない。
特に、お客様はファンやサポーターと呼ばれる為、応援してもらっている、支援してもらっている、と言う感覚がほかの業種より強い。
だから、週末試合運営したからと言っても、支援者であるスポンサーやファンからは平日に問い合わせもバンバンくるので、なかなか休めない。
我々は支援してもらっている、価値のないものにお金を出してもらっていると言う考え違いがさらに無理をさせるのである。
しかしそんな事はない。
また今度機会があれば話すが、多くの相手は納得をしてお金を出している。
一億円だって、ただただ頑張っていると言うだけの人には払わない。
払うにはちゃんとした理由があるのである。
しかし、そんな事を理解せずに、サッカーが好きと言うだけでこの仕事をやっている人は、自分が好きなサッカーに関わる事にお金を出してくれる人がいる!と言う気持ちになり、何に給料が出ているかをわからずに、とりあえず時間だけでもと一生懸命自分の時間を捧げるのである。
つまり、1も2もスポーツがどんな仕事なのかを理解していないと言う事が問題なのである。
大学でスポーツマネジメントを専攻してました!
と言う人材が面接にくるが、そう言った人材も漏れなくわかっていない笑笑
もっと言うと、大学出たてでビジネスをわかっている人材を探すのなんてかなり難しい。
本当にわかっている人材は、多分学生時代に起業し、すでに稼いでいるので、そんな安い給料では働かない笑笑
僕は、そうやって面接に来ていた学生さんたちにアドバイスしたのは、まずは社会人としての経験を積んだらどうか?と言うこと。
できたら、自分で起業してくれたら最高である。
雇用ってどんなものか、
稼ぐってどう言う事か、
社会ってどんなものか、
もちろん本で活字で学ぶ事もあると思うが、やはり体感して学んで欲しい。
肌で感じ、仕事って何か、またそうやって社会の人が苦労して集めた金を頂くってどう言う事なのかを考えれる力が出来たら、自ずとクラブでも必要な人材になると思う。
僕はブラック企業も特に否定しない。
あなたが嫌なら辞めればいいと思う。
これは社会のせいでも政治家のせいでもない。
あなたが自分で生きていけるスキルを身につければ良いだけのことである。
もし良かったら、このブログの他に僕の会社のHPものぞいてみてください。
スポーツでお金をもらうヒントがあるかもしれません。
宮城'亮'HP
本気で考えている人はいつでもご相談ください。少しはお役に立てるかも知れません。