己の記憶をまた一つ取り戻す。
これは10代後半の記憶。
強い憧れを抱いた瞬間だったな。
思い出したのは腐敗した国による悪政からの解放のために
解放運動のリーダーになって、大陸全体の多種多様な人々(老若男女)を
巻き込んで統率していき、大陸全体の平和を築くというような
ストーリーが展開される作品のこと。
当時そのリーダーに対して強い敬意と憧れを抱いていたんだけど、
同時に自分もそういう生き様ができたら本当に充実して満たされるのにな、
羨ましすぎる・・・という気持ちも湧き上がっていた。
もしそんな生き方が今すぐできるのなら、
高校や大学なんて早く退学したいとも感じていた(笑)
(そのリーダーも10代だから、当時は妙な焦りがあったのかも)
当然のことだが、僕はそんなことを考えていた自分に対して
傲慢、自惚れ、恐れ多いと判断していたため、
他人には口が裂けても言えなかったし、
現実の生活の中ではあまり考えないように心掛けてきた。
でも、いよいよ意識することを避けられない時が来たような気がする。
自分個人に関する願望。
自身の人生にしかほとんど影響しない目標。
そういった単体にしか影響しない志を形にすることに
焦点を当てることは今後は少なくなっていくだろう。
これからは確実に複数もしくは多数の人に関係する
志を具現化することの方が中心になってくる。
その時に最も必要なもの。
それは間違いなく己のビジョンに共鳴し合えるような
自分の志と同調する意識を集結させることだ。
複数の人に関係する願望であればあるほど
共同創造の意識状態を強めることは必要不可欠。
現実世界の歴史を振り返ると、現代にはない新しい文化や世界観が
社会に浸透していく時、必ず多数の人がその新しい文化の
存在価値を信じてくれている様子が見受けられるからだ。
人は脳の原理の影響で未知の現象に対して
反射的に拒絶するように作られている。
だから、新しい文化や価値観、世界観なども
最初は誰にも受け入れられないのが普通。
大企業や有名企業、人気ブランドの立役者といったリーダー的役割を
持っている人達は現代には全く存在しない価値観や文化、世界観を
国内もしくは世界中に波及させることを通して新しい歴史と日常を
作ってきたため、全員そういう経験をしたことがあるだろう。
けど、全く相手にされない新たな価値観や文化だとしても、
その志やビジョンに対する共鳴者が現れれば現れるほど
現実味を帯びて来て、次第に一般的な文化として認められ、
特定の人々にとっての日常として扱われるに至る。
現実世界での現象は人々の意識に根差した行動から生まれているので、
世の中で具現化されている文化や世界観、志は人々がそのビジョンに
相応しい意識を持つようになったからこそ誕生したと言える。
たとえ2人や3人という少数でもビジョンを心から共有できる、
共同で創造していける状態というのはそれだけ大きな力と影響を生む。
家族や夫婦関係、結婚生活といった自身の身近な人と徹底的に向き合って、
しっかりと打ち解けられている人は人生全体が驚くほど好転しやすいと
言われているが、強固な共同創造の意識がそれを可能にしているんだろうな。
世の中への波及効果。
社会への浸透。
その方法論や研究成果のことを世間では
マーケティングと呼んでいる。
そして、その研究成果や方法論を最も活かしているのが通販番組。
実際、通販番組には世界レベルの販売戦略が
たくさん詰まっているので、通販を何度も見るだけで
ビジネスや売り方の勉強になるという話をする人もいる。
だが、きっと世界レベルのマーケティング戦略でも、
共同創造の意識を集結させることによる波及効果には敵わない。
シンプルだが、本物の仲間意識の構築が最も強力な浸透力に繋がる。
だけど、本物の仲間意識を構築して、共同創造の意識を
集結させる作業は正直に言うと苦手分野の一つ。
この課題は実質パートナーシップと同じだからだ。
苦手意識がある原因も似ている。
自分の志と同調する意識を集結させようとする中で、
自分のやること、目指すことは誰にも相手にされないような
本当に取るに足らない意味のないものなんだという
事態や感情を突き付けられるのが怖いんだよな。
以前、「やっぱり彰さんの周りには人が集まって来るんだなと思いました!」
というようなことをなぜか言われたことがあったけど、
当然僕は芸能人の方が放っているような圧倒的なカリスマ性とは無縁だ。
そんな奴が人を巻き込んだり、統率したりするには・・・。
やはり多数の人からその志の先にある光景や人生を
実感してみたいと判断されるようなビジョンを掲げて、
そのための能力を付けるしかないだろう。
人気ブランドの力を借りるわけでもないんだし。
しかし、取り組んだら高確率で自信を失いそうだな・・・。
まあ、そうなった時は優しい人に感情のシェアをして、
慰めてもらえば良いか。
その方が満たされる時間が増えるだろうし、恐怖に踊らされて
本当に目指すべきものを見失う方が問題なのだから。
これまで何度も失敗してきた課題だが、今度こそ。
その器量が試される。
あっ、ちなみに、今はこんなこともやっています。
http://ameblo.jp/refrain-against/
https://its-a-wonderful-life.themedia.jp/
https://darkness-of-the-mind.themedia.jp
興味があれば、覗いてみて下さい。


