こんにちは。人財育成研修プリュクレールの由美子先生です。

容姿に関する言及については、性別を問わず慎重さが求められる時代です。
 

 

容姿を褒めることはセクハラ?

 

女性に「お綺麗ですね」と容姿を褒めることがセクハラとみなされることは、今や常識ですね。

 

↑ なんて。やめて~!

 

一方、男性に「イケメン」「筋肉がすごい」「触ってもいい?」等と言う言葉は、あまり問題視されない傾向にあります。テレビでも、毎日のように耳にします。

 

わたしも以前は「イケメンさんですね」という表現を使ったことがありますが、疑問に思い出してから言わなくなりました。

皆さんはいかがですか?

 

最近、職場でのコミュニケーションのあり方に関する質問やご相談をいただくことが多く、このテーマもその一つです。

 


女性への外観評価の歴史的背景

なぜ女性に対して容姿を褒めることが、セクハラとされるのでしょう。

 

性的対象と見られているように感じ、生理的に「気持ち悪い!」と受け止められることはありますよね。

 

 

さらに、女性の外見を褒めることがセクハラとされる背景には、歴史的に女性が外観で評価されることが多かったことも挙げられます。

 

「容姿端麗」が採用条件であるなど、職場でも「見た目が良い」ことが評価に影響を与える場面が少なくありませんでした。

 

そのため、「綺麗ですね」という言葉は、女性の能力や努力よりも外見を重視していると受け取られることがあります。

 

 

一方で、男性に対する「イケメン」「筋肉がすごい」というコメントは、比較的最近になってから聞くようになりました。

 

 

男性が容姿により仕事を評価されることは少なかったため、これらの言葉が、軽い冗談や親しみを込めた褒め言葉として受け取られることが多いといえるでしょう。

 

 

性別による二重基準の問題

 

こうした状況は、ジェンダーによる二重基準という問題を生じさせます。

女性に対して容姿を褒めることがセクハラとされる一方で、男性には同様の基準が適用されないことが多いという現象です。

 

 

男性も「イケメン」や「筋肉」に言及されると、不快に感じることがありますが、その感情が社会的に認識されにくいという現実があります。

 

 

 

セクハラかどうかは相手次第

 

 

セクシャルハラスメントは、受け取る側がどう感じるかにかかっています。

容姿に関する褒め言葉は、良かれと思っても相手に負担をかけることがあります。

 

 

「窮屈な世の中になったよね。褒めて何が悪いの?」

という言葉は聞きがちですが、安易な考え方です。

 

なぜなら、言われた相手が不快に感じても、本人がそれを伝えることは容易ではないからです。

 

 

 

誰もが安心して いきいきと働く

 

 

相手の感じ方に配慮し、誰もが安心して働ける職場環境を整えることが、これからの人財育成の鍵となります。

 

私たち一人ひとりが、相手の感情や価値観を尊重し、思いやりのある言葉を選ぶことで、より豊かなコミュニケーションが生まれるのではないでしょうか。

 

 

今日のテーマについて、皆さんの意見や経験もぜひお聞かせくださいね。

お読みいただきありがとうございました。

 

 

プリュクレールについて

石井由美子 

プリュクレール代表


航空会社のCAを経て、人財育成研修講師・コンサルタントとして11年目。

「人の成長が組織の成長をつくる」
「働く時間を幸せなものに」

 

プリュクレールは「輝きをプラスする」という思いを込めて、企業や組織の持続可能性をサポートします。カスタマイズされた少人数の研修を得意とし、とくに中小企業を応援します。

 

「今どきの管理職について」研修をご提供します。

時代をキャッチアップして、若い人財が定着し成長するにはどうしたらいいか。

管理職としてのコミュニケーション、セクハラにならない指導方法、多様性への対応、部下の成長のサポートなど、貴社の課題にフォーカスした研修をデザインし成果を上げます。

とくに中小企業の管理職を応援いたします。

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