退かぬ媚びぬ省みぬ 佐々木基樹選手 in 後楽園ホール 《後編》
試合開始。比較的静かな1,2R。ただ時折サウスポーの相手のいきなりの左が佐々木選手の顔面を捉えます。腕の長さ リーチ 佐々木<相手選手フットワークの速さ 佐々木<相手選手パンチのスピード 佐々木<相手選手ただしリーチが長くスピードが速い方、身体能力の高い方が必ずしも勝つのか?否、これらは勝つというゴールの中の一要素に過ぎない。この事実を踏まえた上でどうやってペースを手繰り寄せるのか。佐々木選手はひざを使い頭の高さをずらしながら相手の懐に潜りこもうとする。3Rに動きあり。互いが距離を詰め撃ち合う場面も。後楽園ホールが湧く。このラウンドだったか次のラウンドだったかインターバル時に相手選手の出血は佐々木選手のパンチによるものとのアナウンス。あっ パンチ入ってたんだ、ちょっとわからなかった。それでもやはり時折左を食らってしまう場面がありペースは相手選手かな…しかしながらそこは日本人最多(多分…これ以上やってる人いるの⁈)プロ54戦を重ね、今なお一線を張っている勝負師。佐々木選手はいろんな角度からペースを変えようと試みる。山頂はひとつだがそこへ向かう道は何通りもあると言わんばかりに時に敢えてガードを下げ挑発するよう表情を変えパンチのテンポをずらしたりステップワークに変化をつけたり…"すべては勝利のために""すべては自己実現のために"ああこれが佐々木だ、今他の誰でもないオリジナルな佐々木基樹の業(わざ)と変わらぬ闘志を観てるんだな、そう感じました。あっという間に試合終了。判定で勝者の相手選手の名がコールされる。試合後引退表明。 「世間が望む新旧交代はさせないという気持ちだったが、力ここまで。地球上のいかなる人間も、時の流れにはあらがえない」とのコメントをヤフーニュースで知る。時は流れている。時は有限、確かにそう感じました。しかしながら…有限だからこそ。佐々木さんが定めたこの一点をこの一瞬を見届けることができたことできれいごとじゃない深み重みを感じとりました。《やらぬ後悔よりやった後悔》と言う佐々木基樹さんの言葉。私は今回佐々木選手の最期の戦をみてじゃあこれを観てオマエ(私自身)はどうしたいの?どうするの?という自身への問いかけが降ってきました。よし、UP TO YOU としての"want"を掘り下げていく具体的アクションを前倒しで進めていこうと感じながら帰路につきました。追伸今日こんなブログを拝見しました。佐々木基樹 「腹いっぱい。幸せではない。」⇒佐々木基樹選手ブログおまけ後楽園ホール内風景歴代の世界チャンピオンの名が刻印された金のプレートベルトを獲得したチャンピオン達の写真ひとつのルールの中で勝者はひとりの厳しい世界。その中でも色々な角度からの再登頂を目指し可能性を追求する佐々木基樹選手の戦いを目の当たりにし本人はいい試合とかよくやったとかそんなものを求めていないということですが深い無形の力というものを感じました。ありがとうございました。