今日は結構蒸し暑かったです
真夏よりは気温が低いはずですが、
暑さがこたえます
朝晩と日中の気温差が大きいから
なのでしょうね
皆さまも体調管理にお気を付け下さい
さて、
神経毒の話を書こうと思いますが
その前に、
ニューロン(神経細胞)が
情報を伝えるメカニズムを
復習しておきましょう
以前のブログでも書きましたので
ご参考いただけると嬉しいです
『脳の電気信号?その正体は。。。(1)』
『脳の電気信号?その正体は。。。(2)』
『脳の電気信号?その正体は。。。(3)』
ここでの復習は
前には書かなかったことも
ちょっと追加で書いてみます
ニューロンが情報を伝えるとき
興奮が伝わるという言い方をします
ニューロンに限らず
細胞の内側と外側では
イオンの組成が異なっていて
Na(ナトリウム)は細胞外に多く
K(カリウム)は細胞内に多い
この濃度差のため
細胞膜にあるチャネルという穴が開くと
多い方から少ない方へイオンが
一気に流れ出します
それから、
電位は外側に対して内側はマイナス
になっているので、
電位の変化が起きると
それを感じる装置が機能します
ニューロンの細胞膜にある穴
(チャネルなど)は普段は閉じていて
必要なときに開くようになっています
そのチャネルから
正電荷の Na(ナトリウム)イオンが
ニューロン内に流入することで
マイナスの電位だった細胞内が
プラスの電位になるのを、
興奮とか、活動電位と言います
この興奮が
ニューロンの細胞膜を伝わり
さらに、次のニューロンへと
順次伝わっていく、というのが
ニューロンが情報を伝える実態です
ニューロンの細胞膜の、とある所で
Na イオンが流入して
細胞内の電位がプラスになると
その正電荷を感じて
近くにある Na チャネルが開きます
すると、そのまた近くでも
Na イオンがニューロン内に流入して、
というのを繰り返すことで
ニューロンの細胞膜を
興奮が伝わることになります
その興奮を、スパイクとか
インパルスとかとも言いますが、
これは Na イオンの流入が一瞬
である様子を表しています
Na イオンがニューロン内に流入して
細胞内の電位が正になると
Na チャネルのニューロンの内側にある
電位を感じるフタがすぐに閉まって、
Na イオンが流入できなくなります
このように、ニューロンの細胞膜を
興奮が伝わるときには
Na(ナトリウム)イオンが主役
ではありますが、
もちろん、それだけではありません
切りがいいので、今日はこの辺で
次回は
K(カリウム)イオンと
Ca(カルシウム)イオンにも
登場してもらいましょう
(つづく)
文:生塩研一
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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