言葉がまだ出ていないお子さんの

言葉を引き出す発達支援について

書いてきました。

 

 

今日は最終回。

まだ読んでない方は、

ぜひチェックしてくださいね!

 

 

昨日までのお話をまとめると、

 

言葉が出ない子の言葉を引き出そう!〜発達障害の子育て〜

 

 

言葉の発達が遅れている子どものサポート

 〜一緒に○○すると子どもが話し始める!〜

 

 

自閉症スペクトラムのコミュ力を高める支援のツボ「要求 vs 興味」

 〜言葉を引き出す第2関門〜

 

 

自閉症スペクトラムの子どもの発話を引き出す方法 Part 2

 〜言語発達の支援は○○モノマネ!〜

 

 

発達障害&グレーゾーンの言葉を引き出す遊び Part 3 

 〜○○遊びができる大人は支援上手!〜

 

 

今日は、言葉が出ない子に

言葉を引き出すための発達支援のまとめです!

 

 

こちらの指示は分かっている様なのに

なかなか話し出さないな〜と、

心配になっておられる方も多いと思います。

 

 

言葉の発達の遅れ、

特に発語の遅れは

周りから見ても目立つため、

焦ることもありますよね。

 

 

でも、昨日までお話ししてきた様に、

発話を引き出すための

3つの条件をクリアすることで

言葉は引き出せますから、

焦らず1つずつ発達の階段を昇りましょうね!

 

 

今日はまとめとして、

昨日お話した「見立て」がなぜ大事か?

というお話をしたいと思います。

 

 

他者とイメージを共有する「見立て」は、

言葉が出ているお子さんにとっても

とても重要な力です。

 

 

発達障害の傾向があると

比喩表現や

言葉の裏の意味や

皮肉を理解することが難しい人が多くいます。

 

 

目に見えないものを理解しにくいのが

発達障害の特徴だからです。

 

 

つまりストレートに言わないとピンと来ない、

他者とイメージを共有できない

ということです。

 

 

 

では、

発話を獲得するために

なぜ「見立て」が必要なのか?

 

 

私は、言葉が恣意(しい)性を帯びているから

と理解しています。

 

 

恣意性とは、

物事の関係が必然ではないこと

と捉えると分かりやすいですね。

 

 

つまり、

言葉の「音と意味」との関係は、

必然じゃないよね!

という意味です。

 

 

 

 

例えば、

果物の「林檎」は、

「リ・ン・ゴ」という

3つの音の組み合わせで

表す必然性がないですよね。

 

 

リンゴでなくても、

ランゴでも良かったのでは?

 

ルンゴでも、

リンガでも、

ゴリンでも、

ミカンでも、

なんでも良かったんですよね。

 

 

だけど、誰かが決めたのです。

「この皮が赤くて甘酸っぱい果物を“リンゴ”と呼ぼうぜ〜」

と。

 

 

そして、

この共通のルールが広がって、

 

 

“リンゴ”と聞けば、

林檎の概念やイメージを、

人と人とが共有できる様にしているのが

言葉の働きなのです。

 

 

つまり、私たちは

林檎の一般的な見た目や味や

個人の経験やイメージを、

「リンゴ」という言葉に見立てて(込めて)、

他者とのコミュニケーションを行なっているのです。

 

 

ちょっと難しい話ですが、

言語学も少し知っておいた方が

言語発達の支援の意味がわかりやすくなるので、

少しだけお伝えしました。

 

 

だから、

見立ての力が発達しないと、

言葉を使うことや

他者との共通認識を持つことが

苦手になりやすいということになります。

 

 

このお話からお伝えしたいことは、

2つあります。

 

 

1つ目。

本人にとって分かりやすく話すためには

具体的な、噛み砕いた表現を使うようにしてください。

 

 

イメージや理解にズレが生じないように

こちらが言ったことを

正しく理解させるために必要です。

 

 

 

しかし一方で、

社会人になった時のことを考えると、

子どもに合わせて話してくれる人

ばかりではありません。

 

 

ですから、時折、余裕のある場面では

比喩や例え話や、抽象的な表現に

触れるようにしてみましょう。

これが2つ目です。

 

 

ちなみに、比率は8:2

具体的に噛み砕いた話を多くしてください。

 

 

明日からは

テーマを変えてお話しますね!

 

 

【今日の一言】

「それ、○○みたいだね!」 

 

*今日の一言では、子どもの発達を引き出す

 ヒントになる言葉をお届けします* 

 

〜解説〜

今日は上級編です。

(言葉が話せるお子さん向けです)

 

 

余裕があるときの会話では、

比喩や例えを使って話をする機会を作りましょう。

ただし、割合は1〜2割でOKです。

 

 

「○○みたい」と表現して、

子どもが理解していないようなら

比喩の意味を説明してあげましょう。

言いっ放しでは育ちません。

 

 

子どもとイメージが共有できたときは

笑いが起こったり、

話が弾んだりしますよ!

 

 

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一人でも多くの方のお役に立てれば幸いですおねがい

 

熊しっぽ熊からだ熊からだ熊あたまクマムシくん音符

 

吉野加容子

こども発達プライベートコーチ

学術博士、臨床発達心理士