音楽が好きなんです -34ページ目

音楽が好きなんです

~音楽好きマロくんのCD日記や、あれこれ~



1 DANCING MADLY BACKWARS (On A Sea Of Air)
2 ARMWORTH
3 MYOPIC VOID
4 MESMERIZATION ECLIPSE
5 RAGING RIVER OF FEAR
6 THOUSAND DAYS OF YESTERDAYS (Intro)
7 FROZEN OVER
8 THOUSAND DAYS OF YESTERDAYS (Time Since Come and Gone)
9 I CAN'T FEEL NOTHIN' (Part 1)
10 AS THE MOON SPEAKS (To The Waves Of The Sea)
11 ASTRAL LADY
12 AS THE MOON SPEAKS (Return)
13 I CAN'T FEEL NOTHIN' (Part 2)

学生時代の、ある年のゴールデンウィークのことです。
その日は特にどこかへ出かけることもなく、家にいました。何気なくチューナーであるFM局に合わせると、GWということで、いわゆる“クラシック・ロック”の長時間特番が放送されていました。次々といろいろな曲が流れ、楽しんだのを覚えています。
番組中流れた、ある曲にシビれました。まさに、'70年代のガリガリしたHR。
曲が終わると、元ディープ・パープル(以下:DP)のVoである、ロッド・エヴァンスを中心としたHRバンド、キャプテン・ビヨンドであることが、DJによって紹介されました。
「ん!?これは!」と、本棚からDPの特集記事が扱っている音楽誌を取り出し、読んでみると、小さくではありますが、彼らのことが紹介されていました。「これは聴かなくては!」と間もなくして、このCDを買ったのでした。

DPの初代Voのロッド・エヴァンスを中心としたバンド、キャプテン・ビヨンド(以下:ビヨンド)の1stアルバム。
アメリカのアイアン・バタフライや、ジョニー・ウィンターのバンドの元メンバーがいることから、“英米混合バンド”と言われることもあります。
HRからプログレ調の曲もあり、とてもドラマチックな作品。1~3、6~8、9~13は組曲のように繋がっています。
また1曲1曲が展開を擁するドラマチックなものが多く、4分にも満たない曲でも、間奏部で展開するので、密度があります。
私が上記FMで聴いたと思われる(?)5.も、ガリガリした典型的なブリティッシュHRながらも、間奏で展開させ、また元の曲調に戻る…。何度聞いても、飽きの来ない、シビれる曲です。
アコースティック調の8.も大好きな曲。力強いリズムと相成り、心地よい気持ちになります。
HRを歌うには、ロッド・エヴァンスのVoはやや優しく“甘い”感がありますが、まぁ、“善し”かもしれません。
トータルタイムが35分ちょっとと短いですが、それを感じさせない内容の深いアルバムです。
ジャケットだけを見ると「大丈夫かな?」と、買うのをためらってしまう感もありますが(笑)、実はドラマチックなブリティッシュHRで、傑作です。

買った当時の私はかなり繰り返して聴きました。また私の中での“絶対に手放したくないCD”のうちの1枚でもあります。
彼らの2ndアルバム『SUFFICIENTLY BREATHLESS』(1973)ではHR色が薄れてしまったのが残念。しかし、ラテンリズムを取り入れたり、スペース・ロック的な要素も加わり、よく聴くと2ndも味のある作品ですが、この1stのような内容を期待すると肩透かしを食らいます。
彼らは1stで、いきなりいいものを作り出してしまったのでしょう。

[CD日記 '70洋楽編 # 45]


                      
1 BURN
2 MIGHT JUST TAKE YOUR LIFE
3 LAY DOWN, STAY DOWN
4 SAIL AWAY
5 YOU FOOL NO ONE
6 WHAT'S GOING ON HERE
7 MISTREATED
8 “A”200

ディープ・パープル(以下:DP)の通算10作目、また第3期メンバーにおける1作目。
“黄金の第2期メンバー”のVoであったイアン・ギランとギターのリッチー・ブラックモアの仲が悪く、結果的にイアンとベースのロジャー・グローバーが脱退することに…。
そこへ、トラピーズというバンドで活躍してたベースのグレン・ヒューズと、Voに新人のデイヴィッド・カバーデイルが加入。第3期DPとして始動しました。
ヒューズはもちろんですが、カバーデイルは後年ホワイトスネイクを結成。現在でも活躍する大物ヴォーカリストです。

“黄金の第2期メンバー”からメンバー・チェンジをすると、下手をすれば失敗に終わってしまう恐れもありますが、本作はそのようなことを感じさせない、傑作だと思います。
作風としては、“メタリック”だった第2期と比べ、本作は“ソウル且つファンキーなHR”と言えるかもしれません。
それは、カバーデイルの少々しゃがれた感のある“ディープ・ヴォイス”と、甲高いファンキーなヒューズのVoによるコーラスや、ツイン・ヴォーカル・スタイルの曲が並んでいるからだと思います。
1.はギター・リフもカッコいい、彼らの名曲の1つ。構成、展開のある様式美HRの最高傑作と言えるでしょう。第2期の‘ハイウェイ・スター’も同じタイプの様式美HRですが、こちらの方が深みがあり、メロディも綺麗なので、私はこちらの曲に軍配を上げます。
ツイン・ヴォーカルで乗りの良い3.や、ラテンリズムを取り入れた5.も聴いていて、その楽しさが伝わってくる曲です。
そしてこのアルバムのもう1つの真骨頂ともいえる、スロー・ブルーズの7.。ここではカバーデイルのみがVoを担当。当時は新人だったのもあり、Voに力みを感じる部分もありますが、彼の息づかいも伝わってくる“ディープ・ヴォイス”で熱く歌い上げ、また“女性にフラれ、嘆いている”曲内容が相成り、グッとくるものがあります。
カバーデイルのVoは、後年のギャンギャンとシャウトするスタイルより、このようなVoスタイルの方がいいような気もします。

DPの作品は数多く聴いていますが、私はこのアルバムをDPの1番の作品に挙げたいと思うほど大好きで、買った当時は繰り返し聴いたものです。曲も中途半端(?)なものは無く、完成度の高いアルバムだと思います。
一般的にDPの最高傑作というと、第2期DPの『マシン・ヘッド』('72)が挙げられますが、アルバム自身の奥深さという点で、本作の方が聴いていて面白く、私個人は本作を最高傑作に上げたいと思います。

[CD日記 '70洋楽編 # 44]
 



  1 THE FUTURE IS BLACK
  2 FLY AWAY
  3 WARRIOR
  4 I' LL WAIT
  5 HOLD THE LINE
  6 SOMETHING'S WRONG
  7 WITH THE WORLD TODAY
  8 ANSWER TO MASTER
  9 HUNGRY DAYS

10 THE KING IS RISING

一時期、ロック・ギタリストを研究していた頃がありました。
いろいろなギタリストを知り、その人のサウンドに興味がある場合は作品を買ってみたりしました。
クリス・インペリテリも、いわゆる早弾き(テクニカル)ギタリスト。当時友人が彼のアルバムを持っていたので、借りて聴いてみたのがこの作品でした。

クリス・インペリテリをリーダーとするHR/HMバンド、インペリテリの(フルアルバムとして)通算3作目。最初から最後まで、まさに硬質なHR/HMサウンドです。
個人的には、1~4までが好きで、ラップ調のサビのある2や、ミディアムテンポの3のようなHRが心地良く響きます。
HR/HMの内容の中で、唯一のバラードの4。切なさの漂うこのバラードはアルバムの中で光るものがあると思います。
しかし、インペリテリの作品は本当にHR/HMサウンドのみで、曲も短く(アルバム時間も短く)“ジャッ!”と曲が始まり、
“ジャッ!”と終わってしまうプロデュースなので、奥深さを感じられません。本当のHR/HMファンに受け入れられるのかもしれませんが、私は退屈に感じてしまいます。なので、どうしても1~4 までしか聴かないのです。
次作『SCREAMING SYMPHONY』(1996)を買って聴きましたが、こちらはバラード曲は無く、仕上がりもこの作品と同じようだったので、結局、以降彼らの作品を買うことはなかったです。

ちなみに、アルバム時間が短いのは、人間の聴くことへの集中力の持続を考え、一気に聴かせるために、短くしているのだ、とクリス・インペリテリが語っているのを読んだ記憶があります。
昨今、CDの収録時間いっぱいに、てんこ盛りでスタジオ盤を制作する傾向がある中、私はその考えに賛同できるものがあります。

[CD日記 '90洋楽編 # 14]


 

〈2012 アメリカ〉

  1 TATTOO
  2 SHE'S THE WOMAN
  3 YOU AND YOUR BLUES
  4 CHINA TOWN
  5 BLOOD AND FIRE
  6 BULLETHEAD
  7 AS IS
  8 HONEYBABYSWEETIEDOLL
  9 THE TROUBLE WITH NEVER

10 OUTTA SPACE
11 STAY FROSTY
12 BIG RIVER

13 BEATS WORKIN'

前回、ヴァン・ヘイレン(以下:VH)について書きましたので、今回はリアルタイムに彼らの新作のCD日記を書きたいと思います。

VHの13年ぶりの新作、且つ28年ぶり、初代Voのデイヴィッド・リー・ロスの復帰作です。
1996年の 『 BEST OF VOLUME I 』で、デイヴをゲストに2曲新曲を吹き込んでいます。
しかし、それほど魅力のある曲ではなく、正直、「万が一、デイヴが復帰しても、バンドとしていい曲が産み出されないのでは…」と思いました。
この数年、VHはデイヴをVoにステージで活動してきました。そこから「新作が聴きたい…」と思いながらも、1996年のベスト盤のことを思うと「どうなのかなぁ~」と懸念する部分もありました。
しかし、本作はそのような心配は吹き飛ばされる内容でした。

エフェクトの掛けられたヴォーカル(コーラス)のオープニングで始まる1で、「あれ?」と思いますが、曲全体が始まれば、VHのミディアムテンポのロックが鳴り響き、「あぁ、VHが帰ってきた」と思わせれます。この1はややポップス的ではありますが、私自身けっこう気に入っている曲です。
しかし、2ではヘヴィなロックになり、また4ではVHらしいファストな曲で、まさにデイヴ時代のVH節が聴かれます。
どちらかと言えば、後半でガツンと来るヘヴィなHRが並びます。
中でも、ワウワウペダルが唸るファンキーな9あたりはよくできた曲だと思います。
以前のデイヴ時代のように、がむしゃら(?)にエディ・ヴァン・ヘイレンのギターがザクザクしたサウンドではありませんし、サミー・ヘイガー時代に得たものも消化しているので奥深さを兼ね備えています。
ですが、やはりデイヴ時代のVHが戻ってきたように思える本作です。

1つだけ、興味深く考えることがあります。
サミー・ヘイガーが在籍し、絶頂期を迎えました。
そんなサミー時代でVHを知り、聴き始めた人にはデイヴのVoがどのように聞こえるのか?
正直、デイヴより、熱く歌い上げるサミーの方が歌が上手いです。デイヴは強烈な個性で歌い上げる(もちろん、パワフルではありますが)タイプなので、サミーに慣れてしまっている人は、「ん?」と思うかもしれません。
しかし、私のようにデイヴ時代から聴いている人は、デイヴのVoには違和感が無く、“おかえりなさい、デイヴ!”とばかり喜び、聴くことでしょう。
何と言いますか、VHを聴き始めた時期によって、本作の響き方が違ってくるでは…。また好き嫌いもあるのでは…。
そう考えると、とても面白く思えます。

冷静に聴くと名盤とまでは言えないかもしれませんが、VHがまだまだ現役であることを感じさせる“快作”だと思います。

[CD日記 2000~ 洋楽編 # 4]

この2月に13年ぶりとなる、ヴァン・ヘイレン(以下:VH)の新作が出ました。
これはただの新作ではなく、初代ヴォーカリストのデイヴィッド・リー・ロスの28年ぶりの復帰ということで、かなり楽しみな新作でした。そして日本でも売れているようです。
ということで、今回は『私とヴァン・ヘイレン』と題して、私の音楽生活の中でのヴァン・ヘイレンをお話ししたいと思います。

私のVHとの出会いは、小学生の時。ほぼリアルタイムにアルバム『1984』('84)を聴いたのが初めてでした。シンセサイザーをフューチャーしたヒット曲“Jump”や、ヘヴィなドラムが響く“Hot For Teacher”などを収録したこのアルバム。今にして思えば、アメリカンHR“初体験”の(子供にとっての)私には、ザクザクと喧しく、斬新な音楽に聞えました。


1980年代のデイヴィッド・リー・ロス

それから数年後。当時『夜のヒットスタジオ・デラックス』という音楽番組内で、衛星中継での海外ミュージシャンゲストが登場していました。
そしてある回の新聞のテレビ欄で「ゲスト:バン・ヘーレン」(←本当にこういう表記だったのです!・笑)と表記されており、これは見なくては!と楽しみにしていたのは覚えています。
さて、衛星中継で登場しましたが、そこにはデイヴの姿は無く、新しいメンバーがいました。それがサミー・ヘイガーだったのです。
当時中学生の私は音楽誌で“情報を得る”といった行動をする訳もなく、デイヴが脱退し、サミーが加入したことなど知らなかったのです。
もちろんサミー・ヘイガーという人も知らないので、「何だ、新人シンガーでも入れたのか…」と思ったものです。でも実はキャリアのあるヴォーカリストであることを後年知りました。“知らない”というのはコワイものです。(笑)
衛星中継でのサミーを加えたVHを見ていて、何か違和感もありました。
デイヴ時代のVHのプロフィールを知る訳も無い当時の私ですが、アルバム『1984』で聴かれるパフォーマンス性のあるデイヴの印象が強かったせいか、サミーは何だか“生真面目”で面白くないメンバーとして私の中で映り、「VHには合わないシンガーが入ったな…」とさえ思ったのを記憶しています。当時もっとVHが好きだった人は、私以上にいろいろな思いを抱いた人もいたことでしょう。


1990年代のサミー・ヘイガー

サミー加入後のアルバム『5150』('86)や、『OU812』('88)はポップスな面も目立ち、「VHも変わってしまったな…」と少し寂しい気もしました。
1991年の『FOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE』では、かなりヘヴィなサウンドとなりましたが、「まぁ、こんなものか…」と、やはり今ひとつサミー時代のVHに馴染めなかった自分がいました。
しかし時が経つと面白いもので、サミー在籍するVHにも“慣れて”しまったのも事実。新作CDを買ったり、1995年の来日公演にも足を運びました。

「もうメンバーチェンジは無いだろう(無いはず?)」と思っていたVHですが、1996年の映画『ツイスター』のサウンドトラックに書かれた“Human Being”という曲を作る過程でサミーとエディ・ヴァン・ヘイレンと意見が衝突、バンドとギクシャクした関係になり、サミーは脱退。
3代目ヴォーカリストに現エクストリーム(当時は“元”エクストリーム)のゲイリー・シェローンを迎えます。1998年アルバム『VAN HALEN III』を発表。来日公演も果たしています。
ゲイリーのVoは悪くなかったですが、サミーとVoスタイルが似ており(?)、またPVを見た限りでは、(外見の話をしてはいけませんが…)痩せ型で、クネクネした動きをするゲイリーはVHというバンドには合わない印象を持ちました。リスナーには、ゲイリー時代は余り受け入れられなかったようです。
結局、ゲイリーも脱退。アルバム『VAN HALEN III』も影の薄いものとなり、今ではブックオフの廉価盤コーナーでもよく見かけるほどです。

「さぁ、VHはどうなる?」と思っていたら、サミーが復帰。2004年のベストアルバムに3曲新曲を吹き込みました。
「やっぱり、サミーが戻ってきたじゃん…」と思うも、関係回復とならず脱退。
エディのガン治療専念や、その後、ベースのマイケル・アンソニーもバンドと仲違いし、脱退。VHは実質上解散状態でした。

しかしこの数年、初代Voのデイヴと、エディの息子であるウルフギャング・ヴァン・ヘイレンをベーシストとして迎え、活動を開始、そして今年2012年アルバム『A DIFFERENT KIND OF TRUTH』を発表しました。
1月中旬に新曲のPVが解禁。デイヴ復帰のVHに、心なしか、メンバー達もリラックスし、活き活きしているものを感じました。若い頃は衝突もあったようですが、年を重ね「やっぱり、旧友っていいねっ!」と思っているのかも(?)しれません。

PVを見て思ったのは、ベースのマイケルはいませんが、VHというバンドが再結成された感覚も抱きました。“解散状態”の頃もありましたが、解散していたことはなく、バンドは続いていたのです。ほぼオリジナルメンバーということで、再結成のように感じるのかもしれません。
併せて、“サミー時代のVHの扱いは?”という感覚も持ちます。「だって、サミーの頃もVHだろ?」と言われるかもしれません。もちろん、そうなんです。 サミー時代もいい曲を残しています。
しかし、サミー時代のVHは、何だか“別バンド”だったような感じが少しして、妙な気持ちです。
ディープ・パープルのようにメンバー交代が短い期間で起きるバンドはいますが、VHようにサミーが加入し、全盛期を作り上げるも、脱退。準オリジナルメンバーで再スタート…、という形も面白いですよね。

デイヴ復帰となりましたが、それでバンドが続いて欲しいものです。
それと来日公演は考えているのかな?そうしたら、是非足を運んでみたいものです。

[音楽コラム # 92]