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音楽が好きなんです

~音楽好きマロくんのCD日記や、あれこれ~



1)STOEMBRINGER

2)LOVE DON'T MEAN A THING
3)HOLY MAN
4)HOLD ON
5)LADY DOUBLE DEALER
6)YOU CAN'T DO IT RIGHT
  (WITH THE ONE YOU LOVE)
7)HIGH BALL SHOOTER
8)THE GYPSY
9) SOLDIER OF FORTUNE

ディープ・パープルの通算11作目(スタジオ盤としては9作目)。
また第3期ディープ・パープルのメンバーによる、2作目です。

前作『BURN』では、気迫の感じられる、ファンキーなHRが聴けました。しかしこの作品は
より一層ファンク度が増していますが、気迫という点では、前作よりやや控えめになり、少々地味な感のある作風となっています。
3) では、グレン・ヒューズの1人のVoによる、穏やかなバラード曲が聴けます。
デイヴィッド・カバーデイルと、ヒューズとのツイン・ヴォーカルの素晴らしさは、どの曲でも聴けますが、私はファンキーな6) のサビで聴けるツイン・ヴォーカルが最高だと思います。
さて、この作品の中でも異彩を放っているのが、ラストの9) です。アコースティック・ギターのイントロで始まり、“ディープ・ヴォイス”の持ち主である、カバーデイルの1人のVoによるバラード曲。とても寂しげなバラードで、曲順のラストということもあり、お別れの曲にも聞こえ、聴いていてグッとくるものがあります。カバーデイルもこの曲がお気に入りのようで、後年、ホワイトスネイクでも、歌っています。もしかしたら、このアルバムの中で、一番完成度が高く、またこの曲を聴くだけでも、このアルバムに触れる価値があるかと思います。

この頃のパープルは、メンバー間がギクシャクしていたようで、この作品を最後に、デビュー時から在籍していたギターの
リッチー・ブラックモアが脱退します。
私だけかもしれませんが、9) は「この曲を録ったら、俺は辞めるぜ」と、リッチーの別れの曲のようにも響きます。事実、リッチーはこのアルバム・セッションと併行して、次のバンド、レインボーのレコーディングを、同じ建物内の別スタジオで、“露骨に”行っていたという逸話もあります。気難しい屋のリッチーらしいですが…。

私個人は第3期パープルが一番好きなので、もう少しこのメンバーによる作品を聴いてみたかった気がしてなりません。

[CD日記 '70洋楽編 # 48]



ミュージシャン:THE POWER STATION

  1)NOTORIETY
  2)SCARED
  3)SHE CAN ROCK IT
  4)LET'S GET IT ON
  5)LIFE FORCES
  6)FANCY THAT
  7)LIVING IN FEAR
  8)SHUT UP
  9) DOPE

10) LOVE CONQUERS ALL
11) TAXMAN

1985年にデュラン・デュランのメンバーが2つに別れ、それぞれバンドを結成。1つはアーケイディア、もう1つが、パワー・ステーションでした。(記:CD日記 '80洋楽編 # 22)
特別ユニットのようなものだったので、それぞれ1枚のアルバムを出し終わりましたが、1996年に、パワー・ステーションが復活。アルバムをとても楽しみしていたのを覚えています。

ベースのジョン・テイラーは不参加ですが、他メンバーはアンディー・テイラー(ギター)と、トニー・トンプソン(ドラム)、そして、ロバート・パーマー(Vo)という、オリジナルのメンバー。
ベースは1stでプロデュースを務めた、CHICのバーナード・エドワーズがここではプレイしていますが、このアルバム制作後、悲しいことに急逝しています。

1stは、やはり年代が80年代ということもあってか、明るくカラッと、キラキラしたものがあり、ドラム音がわざとらしく仕上げられ、現在聴くと時代を感じ作品です。しかし、こちらはそのようなことはなく、しっかりとしたロック・アルバムだと思います。
冒頭の1)や3)はベースがうねる骨太なロック。
4)はマーヴィン・ゲイの名曲をカバー。 ロバート・パーマーはこの曲がお気に入り(?)のようで、1998年のソロ作『RHYTHM & BLUES』の中でも、歌っています。
11)はビートルズのカバー。ややヘヴィな感じのアレンジになっています。
聴いていて、途中で満腹感を得てしまう感もありますが、懐の深いロック・アルバム。
印象としてはヘヴィ・ロック・アルバムですが、正統派HR/HM作品のように過熱(?)することなく、心地よく響くロックだと思います。

この年、来日を果たした彼ら。しかし、特別ユニット的なバンドなので、この2ndで活動を休止。
残念ながら、ロバート・パーマーが2003年死去したため、このバンドは再活動されることが無くなりました。
とても残念に思います。

[CD日記 '90洋楽編 # 18]

[2012年9月17日 表参道GROUNDにて]

今年、デビュー2周年を迎えた日本のガールズ・メタル・バンドのALDIOUS。
ALDIOUSは、たびたびこのブログにも登場していますが、彼女達と同じインディーズ・レーベルから、今年4月に新たにガールズ・HR/HMバンドがデビューしました。その名はCyntia(シンティア)。
そのCyntiaが9月5日に1stアルバムを発売。それを引っ提げての、初ワンマン・ライブが敢行されました。

ALDIOUSの場合、地道にライブ・ハウスでライブをこなし、自主制作CDを発売していたという、(悪い意味ではなく)“泥臭い”バックボーンのあるバンド。また彼女達メンバーの大半が東海、関西地方在住ということもあり、フル・アルバム発表後も主要都市での初ワンマン・ライブ敢行までは、タイムラグがありました。
反面、Cyntiaは2人のサポート・ミュージシャンが、ある仕事で出会い、意気投合。バンド結成へ動きだし、オーディションでVoを選び、デビューへ…、という、スマート(?)なバックボーンのあるバンド。こちらはメンバーが関東在住(?)のためか、フル・アルバム発表後、すぐの初ワンマン・ライブ敢行となりました。

ライブ・ハウスなので、スタンディングなのですが、幸い、入場整理番号が前の方だったので、ステージから2、3メートルの位置に立つことができました。
ALDIOUSはガリガリした、時にはファストなメタル・サウンドですが、Cyntiaはキャッチーな要素を含むHRサウンドといった感じなので、変に観客がエキサイトすることがなく、前の方でも、押しつぶされることはありませんでした。(笑)また好位置で見られました。
開演時間18時を15分過ぎて、スタート。最初の数分は、彼女達が最寄り地下鉄駅を降り、会場に入り、それから円陣を組んで、“さぁ、行こう!”というところまでの、彼女達の実況録音の声が流れました。しかし、この演出が少々冗長に聞こえ、観客から、(本気かどうかわかりませんが)「早く、始めろ!」という叫び声が聞こえたほど。まぁ、もうちょっとこの演出は短くてもよかったような…。
そして、メンバーがステージに登場。1曲目は1stシングル“RUN TO THE FUTURE”。
ライブ全体としては、さすがに、サポート・ミュージシャン出身がいることもあり、安定したパワフルなプレイが聴けました。
実は様式美HRをこなす部分もあり、アルバム収録曲“幻覚の太陽”という曲は、9分近くに及ぶ構成のある曲。キーボードもいるせいか、(少々誇張ですが)イギリスの、後期レインボーの薫りがするような気も。
アンコールでは、VoのSAKIがこれまでのことを振り返り、涙する場面も。
実は彼女は(アイドル的な)タレント。しかし歌をやりたく、このバンドのヴォーカル・オーディションを受けるも、不合格。でも諦めきれず、Voの勉強をして、再度受験。そして、Voの座を得たのです。
また4月に5人組でデビューするも、メンバーの1人が体調不良で脱退。それら、それまでのバンド運営のことが頭を過ぎり、SAKIは涙したんでしょう。その後、涙ながらに歌ったバラード曲“VOICE”では、こちらもジ~ンとくるものがありました。

さて、非常に個人的な感想ですが、Cyntiaのメンバーの中で、特にドラムのKANOKOのファンです。
とても綺麗な方で、しかもツー・バス・セットでパワフルなドラムを叩きます。ライブの時間内の5~6割くらいは、KANOKOのドラムプレイに目が向いていました。(笑)パワフルなドラムを叩く彼女がカッコよく、はっきり言って、ホレちゃいました。(笑)

さて、ライブが終了、「もしや…」と思っていましたが、メンバーとの“お見送り握手会”が実施されました。
それが、例によって緊張してしまいました。ですが、何とか4人それぞれに声を掛けることができました。特に、私がホレてしまったKANOKOとの握手が一番緊張しましたね…。(笑)

正直、どんなライブになるかと思っていました。
VoのSAKIも声が出ていましたし、とても楽しめるライブでした。
まだまだ細かい点で、課題があるとは思いますが、今後が楽しみなバンドです。

このワンマン・ライブは、10月と11月にも同会場にて公演があります。
実は11月の公演にも、足を運ぶ予定でいます。3回目のライブなので、どこか成長を垣間見ることができたら、嬉しいです。

ライブの記念に、ポスターと缶バッジを買いました。↓↓↓


Cyntiaグッツの缶バッジです。
ちなみに、左下がKANOKOさんです。

[ライブレポ # 12]



ミュージシャン:PINK FLOYD

1) (a) SPEAK TO ME
  (b) BREATHE
2) ON THE RUN
3) TIME
4) THE GREAT GIG IN THE SKY
5) MONEY
6) US AND THEM
7) AND COLOUR YOU LIKE
8) BRAIN DAMAGE
9) ECLIPSE
              
アメリカのビルボード・チャート200位以内に15年間(740週)ランクインした記録を打ち立てた、ピンク・フロイドの通算8作目のモンスター・アルバム。

“モンスター・アルバム”といって身構えるかもしれません。しかし、現代の観点からすると、「1曲1曲練られていて、アルバム構成もいいですね…」といった印象で、現代の音楽に聞き慣れている人は、特に新鮮味を感じないかもしれません。と言うのも、作品中、聴かれる録音効果などは、現代では普通のものだからです。
おっと、待ってください!私はこの作品にケチを付けている訳ではありません。この作品の凄さを述べるのはこれからです。

現代ではコンピュータなどを用いた当たり前な(?)録音技術などを、コンピュータなど無い約40年前に、彼らはさまざまな工夫を凝らし、作り上げたのです。
例えば、1) は心臓の鼓動でフェイド・インする曲。人の心臓音を録ったものが使えるものではなかったため、ここでの心臓音はバスドラムで再現され、録ったものだとか。
また3) は、多数の時計の時報が鳴る幻想的なオープニング。この音源は、アンティーク時計の店に足を運び、時計が鳴るのを
1つ1つマイクで録音したというエピソードがあります。
5) は(旧式の)レジスターの音が繰り返し聞こえてきますが、現代のようにコンピュータのサンプリング等が無い時代なので、レジスターの音を録り、それを繋ぎ合わせて長いエンドレス・リールテープを作る。これを再生すれば、今のサンプリングのようになる…、といった具合。
他にもいろいろあるようですが、現在の手法と違い、実験をしながら、手間を掛けて作り上げた作品なのです。
発売当時の観点では、それはそれはすごい作品だったことでしょう!
しかし、現在聴いてもクォリティは高く、古臭さを感じまさせません。今では当たり前(普通に)使用されていて、簡単に(?)できる録音技術を、40年程前、ピンク・フロイドは工夫を凝らし、やり遂げました。創意、工夫の上で制作されたこの作品は、現在でも、輝く名盤となっているのです。
そのような背景を知って聴くと、このアルバムの奥深さが見てきます。

音楽誌等では、アナログB面の5)~9) が評価されていますが、私はA面にあたる1)~4) の流れが好きです。
2) は空港をイメージした、イマジネーション曲(効果音曲)。飛行機が飛ぶ音をシンセサイザー(←当時ものは、今のものと少し異質な楽器だった)で再現。右→左、左→右とスピーカーを駆け巡る音にはドキドキします。また最後の爆発音にも、鳥肌が立ちます。
4) も大好きな曲。少し寂しげなピアノメロディが鳴り響き、そこで、ゲストに迎えたソウルフルな女性Voが、
“アァ~~~アァ~~~♪”と即興で歌い上げています。これがジ~ンとくるんですよねぇ。レコーディング中、彼女は熱を帯びたのか、喚くような声を上げてしまい、やり過ぎをメンバーに詫びたようですが、逆にメンバーたちは彼女の声に感動したというエピソードもあります。

日本のプログレバンド、四人囃子のドラマーの岡井大二氏は、二十代の頃、毎年元旦はこのアルバムを爆音で聴くのが習慣だった、と語っているように(←レコード・コレクターズ 2011年10月号に記載)、奥の深い特別なアルバムなんですよね。
私は夜、電灯を消して部屋を暗くして聴いたことがあります。趣が出るんですよねぇ。(笑)
あと、大型のヘッドフォンで聴くとまた感動が深まります。

2011年に、このアルバムのデラックス・エディションが登場し、DISC 2には、このアルバムを再現した未発表のライブ音源が収録されていました。こちらも楽しめる音源でした。

[CD日記 '70洋楽編 # 47]



1 UNE NUIT A PARIS
2 I'M NOT IN LOVE

3 BLACKMAIL

4 THE SECOND SITTING FOR THE LAST SUPPER
5 BRAND NEW DAY
6 FLYING JUNK
7 LIFE IS A MINESTRONE
8 THE FILM OF MY LIFE

イギリスのポップス・バンド、10ccの3作目。そして最高傑作。

タイトルの“オリジナル・サウンドトラック”とありますが、別に映画のサウンドトラックではなく、“架空の”サウンドトラックという設定のアルバム。と言って、サウンドトラックを強く想起させる(?)ほどのコンセプトではないように思われます。
一言で言えば、綺麗なアルバム。
映画っぽくも聞こえる、ミュージカル調の1。このアルバムの幕開けにふさわしい美しい曲。
2は彼らのヒット曲。オーヴァー・ダビングされたコーラスが幻想的で、綺麗なバラード。現在の録音技術からすると、少々わざとらしいオーヴァー・ダビングのコーラスに響く感も無いことは無いですが、何度聴いても飽きの来ない、癒される名曲だと思っています。
7の邦題“人生は野菜スープ(訳としては:人生はミネステローネ)”という変わったタイトルの曲。しかし、乗りのよい楽しい気分になる曲です。
まさに映画のエンドロールのBGMにふさわしい8。ちょっとレトロで、ゆったりと、おしゃれなバラードと言ったところでしょうか。このアルバムラストにふさわしい、ちょっと感動を呼ぶ曲です。
名盤と言われるだけあり、深みのある、何度聴いても飽きない素敵なアルバムだと思います。

私が10cc を初めて聴いたのは、以前お話ししたロックの深夜特集番組でした。そこで流れたのが、このアルバムの2。 幻想的で、美しいこの曲に感動したのを覚えています。
後年、このアルバムを聴く機会ができたのですが、当初は2だけをよく聴き、この作品の良さがあまりよくわからないというのが感想でした。当時、自分の中でHR志向が今より強かったので、ちょっとおとなしく響いたのでしょう。
2003年の夏、ある仕事に就いた私。新しい職場に期待を寄せたのですが、いろいろと噛み合わないところが多くあり、その年末にはストレスを抱え、ダウンしてしまいました。
年明け間もなく、その職場を辞めました。それからリフレッシュも兼ねて、少しのんびりした期間がありました。その頃、繰り返し聴いたCDのうちの1枚がこの作品でした。何だかすごく「いいアルバムだなぁ~」と体に染みこんできた記憶があります。

とまぁ、私にとってそんな思い出のある、且つ“絶対に手放さないCD”の内の1枚だと思います。

[CD日記 '70洋楽編 # 46]