Miles Davis (1926~1991)
近々、CD日記にマイルス・デイヴィスのアルバムをアップさせる予定でいます。
その前に、私の音楽生活の中での、マイルス・デイヴィスについてお話ししたいと思います。
マイルスを知ったのは高校生の頃でした。
あるTV番組で、彼を“ジャズ界のヒーローの1人”として紹介していました。当時、レッド・ツェッペリンをはじめ、ロックを中心に音楽生活を開拓していた私ですが、ジャズのいうジャンルにも興味がありました。そして、その番組を見ることで、「ジャズなら、まずはマイルスを聴けばいいのだ…」と思ったのです。
彼のディスコグラフィを研究しようと、CDショップで売り場の棚を見ました。しかし、膨大な枚数のCDに驚き、彼がまさしく“ジャズ界のヒーローの1人”であることを、認識したのを覚えています。
さて、それから月日が流れた1996年のこと。
ある音楽雑誌内で、マイルスの初デジリマCD発売の広告ページが目に留りました。この広告タイトルが“どこからでもかかってきなさい!”
このタイトルは何を意味するのか?要するに、マイルスというと、“ジャズの人”というイメージだが、実はいろいろな音楽にチャレンジした人…、ということを多くの人にアピールした、デジリマCD発売の宣伝だったのです。
そのページに5作品ほど、「○○なら、これ(このアルバム)…」と紹介されていました。
その中で私が目に留ったのは、「ロック・インストなら、これ…」と、『A TRIBUTE TO JACK JOHNSON』(1971)が挙げられていました。
それを見て、「ロック・インストなら聴いてみたいなぁ…」と興味を持ち、間もなくしてこのアルバムを購入。以来、マイルスのサウンドを好きになりました。
先にも記しましたが、一般的にマイルス・デイヴィスというと、“ジャズ・トランペッターの人だよね”という認識だと思います。
もちろん、そうなんです。しかし、ジャズでもスタイルを変えていき(ジャズの理論はよくわかりませんが・笑)、また1970年代はエレクトリックなサウンドに、1980年代はポップスの要素を取り入れたり…といろいろな試みをしてきた、いわば懐の深いトランペッターなのです。
私は特に1968~1976年の、通称“エレクトリック・マイルス”期が好きです。
この期間は、簡単に言えば、それまでのアコースティックなジャズではなく、(以下エレキの)ギター、ベース、ピアノ、またオルガンなどの電気楽器をバックにロック寄り(プログレ寄り?)のサウンドや、重厚なパーカッションが加わった、ヘヴィなソウル、ファンク・サウンドを追求していった時期なのです。
ロック、ファンク寄りなサウンドとは言っても、一般に思うよりも熱く、過激かもしれません。アルバム1枚(いや、1曲単位でも)を聴き終えると、グッタリする感があります。(笑)それだけ濃厚なサウンドなのです。でも、そのサウンドにすご~く惹かれるんですよねぇ。
併せて、私は『マイルスを聴け!』(中山康樹著 双葉社刊)を読んで、アルバムの勉強をしました。また本書の中で、彼のブートレッグCDの膨大な量に驚かされます。中でも、エレクトリック期のブートレッグ・ライブ盤に魅力があります。
ロック系のブートレッグと違い、高音質のサウンドボード音源が多く、ブートCD初心者にも楽しめるのです。一時期、マイルスのブートCDをけっこう買いました。この領域もハマると大変なことになるので、ある程度で買うのを控えましたが…。(笑)
そのうち、エレクトリック期だけでなく、いわゆるジャズの時期のアルバムも聴くようになり、現在に至っています。
「私とマイルス・デイヴィス」と題して、記してきました。
この文章を書きながら、ビートルズ、レッド・ツェッペリン、ジェフ・ベックらと同様にマイルスも、私の音楽生活の中で大きな存在でいることを再認識しました。
[音楽コラム # 134]


