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音楽が好きなんです

~音楽好きマロくんのCD日記や、あれこれ~



1)THE HIGHWAY SONG
2)THE STEALER
3)ON MY WAY

4) BE MY FRIEND
5)SUNNY DAY

6)RIDE ON A PONY
7)LOVE YOU SO
8) BODFIE
9) SOON I WILL BE GONE


フリーの4thアルバム。
荒削りな1st、ちょっと模索気味な2nd、傑作とされ、ブルーズで押す3rd『FIRE AND WATER』
そして余裕の本作、といった感じでしょうか。

彼らの持ち味であるブルーズは1)、2)で聴けますが、2)あたりだと鋭く、ハードさが増したような気がします。
4)や7)は、ちょっともの悲しいバラード。
ブルーズを基本にしながらも、どこかキャッチーな6)が一番良いです。ポール・ロジャースの熱いVoも最高。“ 真夜中、ポニーに乗って、お前に会いに行くよ ”なんて内容も、シブイ。
彼らもとても良い状態で録音できたそうで、そういった雰囲気が伝わってくるアルバムです。

しかし残念ながら、このアルバムは商業的にはあまりパッとせず。
ツアーに出て(そのツアーの一部は1971年『FREE LIVE!』に収録)、ツアー終了後に彼らは解散します。
商業的失敗に端を発し、メンバー同士の気持ちがギスギスし出したのだとか。
当時の彼らは20歳ちょっとの年齢。言うならば、まだまだ若いお兄ちゃん達。
若さゆえ、もう少し落ち着いて考えることが難しかったのでしょう。

その後のフリーは、1972年に再結成、『FREE AT LAST』を発表。しかしバンドは上手くいかず。
1973年に一部メンバーチェンジを経て、新生フリーとして『HEARTBREAKER』を発表。内容はなかなか良いのですが、バンドしてはまとまることが難しく、解散します。

[CD日記 '70洋楽編 # 59]



1)LONG TAILED WINTER BIRD
2)FIND MY WAY
3)PRETTY BOYS
4) WOMEN AND WIVES
5)LAVATORY LIL
6)DEEP DEEP FEELING
7)SLIDIN'
8) THE KISS OF VENUS
9) SEIZE THE DAY
10) DEEP DOWN
11) WINTER BIRD / WHEN WINTER COMES


2020年年末、注目されたポール・マッカートニー最新作『McCARTNEY Ⅲ』。
私も予約して買い、聴きました。
早速、CD日記に記したいと思います。

なぜ、注目されたか。
そもそも『McCARTNEY』(1970)、『McCARTNEY Ⅱ』(1980)、そして今回の『McCARTNEY Ⅲ』という“McCARTNEYシリーズ”は、彼の作品の中で、簡単に言えば「僕が自宅で一人で作りました」というアルバム。
『McCARTNEY』(以下、便宜上『Ⅰ』と表記)はビートルズ解散後の1stソロ作品、『Ⅱ』は自ら率いたバンド、ウイングスの活動停止後に発表され、言わばそれぞれ節目に出されています。
今回の『Ⅲ』は、コロナ禍のロックダウンの元、自宅で制作された作品。
でも『Ⅰ』から50年、『Ⅱ』から40年という年の節目に『Ⅲ』とは、何たる奇遇。
そんなこともあって、注目の作品になったのでは。

では、私の感想です。
“McCARTNEYシリーズ”でもあり、もしくは自宅スタジオで制作されただけあって、一般的なスタジオ盤に比べると、気軽さと言うか、こざっぱりした雰囲気があるかと思います。
アコースティック・ギターを基調としたちょっとお遊びな1)を聴くと“あ、McCARTNEYシリーズだ!”なんて思えます(この曲、もうちょっと短くてもよかったのですが…)。
続いて、弾んだ2)にくると、“お、いいねぇ~。”と思えたりしました。
ヘヴィなロック、幻想的な曲も並んでいますが、聴き進んでいくと、どんよりした(重い)感も。
そう思うと、楽器すべてを一人で担当した、2005年の『CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD』(こちらは一般スタジオ制作)も、聴き進めると暗い(寂しい)雰囲気を感じました。近年(?)の ‘ お一人制作 ’ だと、そういう傾向が出るのかな…。

残念なのは、決め手の曲が無いように思えます。
裏名盤(?) と言われる『Ⅰ』も中途半端な雰囲気もありますが、‘ Maybe I'm Amazed ’や‘ Every Night ’と決め曲がある。
『Ⅱ』は、当時ポールがシンセサイザーに興味を持ち、多用しています。当時のシンセなので、無機質な冷たい音で、全体的にちょっとモコついている(?)音のイメージですが、‘Coming up’という決め曲があります。(個人的には『Ⅱ』はそれほど好きなアルバムではない)
しかし今回の『Ⅲ』にはそういう決め曲が無いように思え、その点が寂しいのかな、と思えます。

あと、私のような'60年代、'70年代の音楽好きだと、現代技術の“音像クリアで、どの楽器も全開の音!”という録音の仕上がりにちょっと抵抗があります。
アコースティック・ギターも“ペキ~ン、カリ~ン♪”と硬い音で録られてしまうから、昔のような温かみが無い。
『Ⅰ』のような温かみのある音を聴いていると、“McCARTNEYシリーズ”には現代技術の録音はしっくりこない気がします。
余談ですが、レッド・ツェッペリンの『Ⅲ』(1970)の後半のアコースティックサイドも、現代のレコーディングだったら、味の無いサウンドになってしまうのでは、と想像しちゃいます。

それでも考えてみれば、“McCARTNEYシリーズ”は“お気軽アルバム”の側面があるので、(失礼な言い方ですが)期待無用で、聴くべきなのかもしれません。
なので、“ポールのソロ作品!”として、ものすごく期待をすると肩透かしを食らうアルバムです。
ポールが「ロックダウン中に、ちょっと曲を作ったから、聴いてみてよぉ!」と言いながら差し出し、私達リスナーが「ポールさん、ありがとう!聴かせてもらうね~!」というくらいの気持ちで聴くアルバムではないかと思います。

それと、もしリンダさんがいたら、アルバムにちょっと彩りが加わったのかな…とも思います。

[CD日記 2000~ 洋楽編 # 6]



1)小さな雨の日のクワァームイ
2)濡れた揺籃
3)強く儚い者たち
4)あなたへの月
5)Rose letter
6)My Dear Pig
7)うたかた。
8) 裸体
9) 夢路
10) SATIE
11) Raining
12) ウナイ


Cocco(コッコ)の2ndアルバム。
彼女を知ったのはシングル曲でもある3)が、当時、某航空会社のCMに使われていたからです。
そしてこのアルバムが発売され、試聴。とても惹かれるものがあり、買ってみたのです。

聴いて驚いたのは、曲調の幅広さ。
ポップス、HR、プログレ、バラード、シンプルな曲(童謡調?)など…。それぞれの曲調で鼻につくところが無く(例えば、ギャンギャン歌ったりもしない)、自然に歌い上げています。
CDショップで試聴した時、'70年代のHRを想起させる2)を聴き、「これは楽しめそう!」と思いました。
ハード・プログレな4)も大好きな曲。途中、彼女のスキャットが幻想的に響き、バックではギターがバリバリと鳴っている…。このパート、何度聴いても全身の毛がそば立ちます(笑)。
彼女が作曲する際、思い浮かんだイメージをチームに(特にプロデューサーの根岸孝旨氏に)伝え、作り上げていくこともある…と音楽誌で読んだことがあります。
イメージが浮かぶ彼女もすごいですが、それを上手く音に創り上げられていく…という過程は、波長の合うスタッフに恵まれていたからなのでしょう。

もう1つの魅力は彼女の歌詞の世界。文学的でもあり、人間の心の深い部分を書いた、普遍的な内容。シングル曲でもあった3)を例に取りましょう。
この曲、(個人的な解釈ですが)表面的には遠距離恋愛の難しさをおとぎ話っぽく(?)置き換えたもの。しかし単純に、‘ それ ’を歌ったものではありません。
お互いの好きな気持ちを確かめ合い、彼は遠くへ旅立つ…。月日が流れ2人が再会すると、「私、他に好きな人が出来たの、ごめんなさい…」と彼女に告げられ、彼氏は呆然…。とまぁ、よくドラマ等であるような遠距離恋愛の悲しい結末のシチュエーションをご想像ください。
このシチュエーションにおける彼女の気持ちの変化は…

彼が遠くへ行き寂しくて、その寂しさから他の人を好きになってしまう[気持ちの弱さ]、

その人と付き合い始め新たな道へ進む[気持ちの(切り替える)強さ]、

遠くへ行った彼をあっけなくフッてしまう[気持ちの儚さ]、

…と見ることができます。
この心境の変化。これは恋愛に限らず、いろいろな状況で人間が持つものだと考えられます。
彼女はこの曲の中で、そういう人間の心の変化を歌い伝えています。それで3)の曲タイトルは“強く儚い者たち”。
そしてこの3)が、とてもほのぼのとした(レゲエ)曲調で歌われているところに、また魅力を感じるのです。

他の曲を挙げると、1stアルバム『ブーゲンビリア』(1997)収録の“カウントダウン”は、浮気をした彼(夫)を責め立てている歌。ここでは[嫉妬と怒り]を歌っています。
同じく1st収録の“遺書。”では、彼女(妻)が「もし私が急に死んだらどうする? その時は、ああしてね、こうしてね…」と願いを託している歌。これも[大切な人を想い慕う気持ち]なんでしょう。この“遺書。”という歌も美しくも幻想的な曲調で、何だかゾクッとするものがあり、私は大好きな曲です。

このように鋭い歌を作る彼女。以前、「Coccoは痛々しくて、苦手…」という声を聞いたことがあります。わかるような気も。
ガラス細工のように壊れやすく、すごく繊細、でも強い芯を持つ…というのが私のイメージです。
たぶん、人によって好き嫌いがハッキリするミュージシャンでしょう。
私の場合は音楽、普遍的な歌詞共にツボとなり、その奥深さに魅力感じます。

[CD日記 1990年代邦楽編 #7]



〈1969  イギリス〉
  1)DEAPERATION
  2)STICK SHIFT
  3)BUTTER MILK BOY

  4) GROWING CLOSER
  5)AS SAFE AS YESTERDAY IS
  6)BANG !
  7)ALABAMA '69
  8) I'LL GO ALONE
  9) A NIFTY LITTLE NUMBER LIKE YOU

10) WHAT I WILL

これまでにハンブル・パイの作品では『SMOKIN'』『ROCK ON』を記してきましたが、ここでは彼らの1stアルバムを挙げます。

元ハードのピーター・フランプトン、元スモール・フェイゼズのスティーブ・マリオットを中心に結成されたことから、登場当初はスーパー・グループっぽく見られたのだとか。

そしてこの1stアルバム。
1)はステッペンウルフの曲をブルーズ調にカバー。
6)はブギウギ調のロックで、楽しい気分になります。
まぁ、そんな感じでロック、ブルーズ、カントリーが聴ける、全体的に泥臭い、もしくは砂埃臭い作風です。
スーパー・グループの登場…と思って聴くと、やや地味な内容に肩透かしを喰らうかもしれません。しかし、彼ら自身がのびのびと、そして楽しんで歌い、演奏している雰囲気は伝わってきます。

私はこのアルバムが大好き。
確かに後のアルバムに比べ、1stゆえに方向性を掴みきれていない所があります。
だけどその点と、泥臭さ、楽しんでいる雰囲気、そこが味になっているような気がします。
私は、スティーブ・マリオットが少し寂しげに歌うブルーズのバラードの10)が大好き。染みる1曲です。ましてやアルバムラストの曲なので、アルバムを通して聴いた際には、本当にエンディングっぽく響き、しみじみとした気持ちになります。

このアルバムもリマスター盤が登場しましたが、私は興味を持ちませんでした。
先に述べたような“味”がリマスターで薄まってしまうような気がしたからです。
なので、旧規格のCDで聴いております(彼らの他の作品も同様です)。
出来れば、アナログ盤にも出会いたいものです。

[CD日記 '60洋楽編 # 34]

2020年10月6日、アメリカHRバンド、ヴァン・ヘイレンのギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなりました。65歳。
一度ガンを克服するも、体調が優れないことが多い…ということは音楽誌等で知っていましたが、亡くなるには早すぎます。

小学生の時、『1984』収録の‘Jump’に出会ったことを思えば、ヴァン・ヘイレンは付き合いの長いバンドでした。
彼らの1st『VAN HALEN』収録のエディのギター・ソロ曲‘Eruption’を初めて聴いたときは、ど肝を抜きました(現在聴いても、ゾクゾクします)。

とは言え、ブリティッシュHRの方が好みである私は正直、ヴァン・ヘイレンは(一時期は)凄くハマったバンドという訳ではなかったのですが、新作が出るとチェックする自分がいました。
1996年には、来日公演にも足を運びました(私には、あまり強い記憶を残す公演ではなかったけど…)
なので気づけば、音楽生活の中で常に存在するバンドとなっていました。
エアロスミスやKISSよりも親しみのあるアメリカンHRバンドでした。

2012年に、初代Voのデイヴィッド・リー・ロス復帰作『A DIFFERENT KIND OF TRUTH』をリリース。同年11月の来日公演に足を運ぶ予定でしたが、エディの不調の為、公演が延期に。私の職業柄、先の予定が読めなかったため、チケットをキャンセル。
翌年2013年6月に延期した来日公演を敢行。私はそれには行けなかったのですが…。
その時の公演は、ライブ盤『TOKYO DOME IN CONCERT』で聴くことができ、エディのギターに関しては、まだまだ現役であることを耳にできます。

訃報を聞いて、ショックで凹みました。
この数日、追悼の意でヴァン・ヘイレンを聴いています。『1984』収録の‘Hot For The Teacher’のギター・ソロが好きなのですが、聴いていて、「エディはもういないんだぁ…」と思ったら、寂しい気持ちになりました。

彼は天に召されましたが、彼らのサウンド、エディのギター・プレイは、CD、レコードを通して、永遠に残ります。
そして私達の中で、生き続けます!

Thanks, Eddie!


このブログでの、ヴァン・ヘイレンに関連する書き込みです。↓↓↓

007 『1984』 [CD日記 '80洋楽編 # 6]

037 『VAN HALEN』 [CD日記 '70洋楽編 # 6]

076 『DIVER DOWN』 [CD日記 '80洋楽編 # 20]

104 『FOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE』 [CD日記 '90洋楽編 # 3]

242 私とヴァン・ヘイレン [音楽コラム # 92]

243 『A DIFFERENT KIND OF TRUTH』 [CD日記 2000~ 洋楽編 # 4]

[音楽コラム #202]