
1)ALL RIGHT NOW
2)I'M A MOVER
3)BE MY FRIEND
4) FIRE AND WATER
5)RIDE ON A PONY
6)MR BIG
7)THE HUNTER
8) GET WHERE I BELONG
9) WOMAN
10) WALK IN MY SHADOW
11) MOONSHINE
12) TROUBLE ON DOUBLE TIME
13) MR BIG
14) ALL RIGHT NOW
15) GET WHERE I BELONG 〈ALTERNATIVE TAKE〉
※曲目は現行CDのボーナストラックも表記。
オリジナル盤曲目は1)~8)。
1970年の4thアルバム『HIGHWAY』が不発に終わる。
そのことが直接の原因では無かったようですが、同時期からメンバー内にギクシャクするものが生まれたのだとか。
確かに、当時20歳そこそこのお兄さんバンドだったフリー。若さ故に純粋であり、また尖っていてイライラすることもあったのでしょう。
しかし解散は一旦さておき、1971年のワールドツアーを敢行しました。そして、ツアーが終わり解散。
解散はするも、1971年4月にリリースされたシングル“ My Brother Joe ”がヒットしたこともあり、それにあやかりレコード会社がこのライブ盤を出したのです。
フリーのライブアルバムで、通算5作目。
1970年9月と1971年1月のライブを混合で収録。
彼らはHRバンドに括られますが、ブルーズに根ざしたものなので、ヘヴィではありますが泥臭いサウンド。
1971年の公演時には彼らは解散を決めていたようですが、そんな雰囲気も無く、活き活きとしたプレイを聴かせてくれます。
公演違いですが重複する1)と14)、6)と13)の聴き比べをするのも面白いです。13)と14)の方がよりヘヴィな感じで、私は好きです。
特に13)はコゾフの泣きのギターからアルペシオ調(?)に転じ、それをバックにプレイされるアンディ・フレイザーのリード・ベース。そしてサイモン・カークのバスドラムがドンッ!と、またシンバルがバシ~ン!と響き渡る…、この間奏部は何回聴いてもシビれます。
8)と15)は1971年3月のスタジオ録音の曲。穏やかな曲で、アルバムの締めに合っているような気もします。
話は戻りますが、シングル“ My Brother Joe ”がヒットしていたところを見ると、フリーはまだまだ人気のあるバンドだったのでしょう。もう少し続いていてもよかったバンドだったように思えます。
フリーはここで解散するも、後に1972年再結成→解散、1973年再々結成→解散というちょっと不思議な(?)経緯を辿っていきます。
[CD日記 '70洋楽編 # 60]

1)SATORI PART 1
2)SATORI PART 2
3)SATORI PART 3
4)SATORI PART 4
5)SATORI PART 5
日本にも、本格的なロックバンドが存在していました。
ここで言う“ 本格的 ”とは、一聴すると海外ロックバンドかと思えること。
例えば、陳信輝率いるトリオバンドのスピード・グルー&シンキ。
つのだ☆ひろが在籍したストロベリー・パスやフライド・エッグ。
プログレ系(?)のミッキー・カーティスと侍。
沖縄出身のツインギターながらディープ・パープル系バンド、その名も“ 紫 ”。
…といったバンドがそれにあたるでしょう。そして今回ここで記すフラワー・トラヴェリン・バンドも含まれると思います。
簡単に言うと、内田裕也とザ・フラワーズがメンバー交代、また改名をしてフラワー・トラヴェリン・バンドとして、1970年に登場しました。
内田裕也はプロデュースに廻り、1970年に1st『Anywhere』を発表。1stはブラック・サバスやキング・クリムゾンなどの洋楽のカバー・アルバムでした。
この『SATORI』は2ndアルバム。
ハード・プログレのサウンドで、音は総じて(ちょっと軽めの?)ブリティッシュHR系でもあります。
アルバムタイトルの“ 悟り ”とあるように、仏教、また東洋っぽい薫りが漂っていて、特に2)ではそれを感じます。
あとジョー山中のハイトーンVoも驚異的です。
私はブルーズの4)が好きです。間奏部では、これでもかと続き頭に残るギターカッティングをバックに、ギター・ソロ→ハーモニカ・ソロの順で絡んでいきます。そしてキング・クリムゾンの“ 21世紀のスキッツォイドマン ” のラストを想起させるようなフリーで、徐々にスピードアップする熱いエンディングを迎えます。このエンディング、何回聴いてもエキサイトします。
このアルバムはアメリカのレコード会社アトランティックと契約を結ぶことができ、発売されるや、特にカナダで人気を得て、カナダ公演も実現しています。
彼らは1973年まで4枚のアルバムを出し、解散。2007年にオリジナルメンバーで再始動。
残念ながら、Voのジョー山中は2011年に死去。しかし、バンドは現在も活動しているそうです。
このバンドを知ったのは、1990年代の終わり頃。新聞の夕刊エンタメ欄で読んだのがきっかけ。
メンバーの誰だかは忘れましたが、'90年代終わりの音楽シーンのあり方に違和感や疑問を感じ、フラワー・トラヴェリン・バンドを再始動させる方向…と語った内容の記事だったと思います。
すでにジョー山中は知っていたので、「ジョー山中がいたバンドで、当時カナダでヒットしたなんて、これは聴いてみたい!」と思った訳です。
私にとっては、日本にもこういうバンドがいたんだ!と認識させられたバンドです。
[CD日記 1970年代邦楽編 # 1]

1)Believe Yourself
2)誰でもなくて
3)Give me your love
4)Let's get together
5)End of Eternity~永遠の果て~
6)もう二度と
7)Heaven Help
8) Tender Trap
9) Feel so real
10) One summer day
11) You're the One
12) Little Wing
彼女の名前は、露崎春女(ツユザキ ハルミ)。日本のR&B歌手。
R&Bといっても、いろいろなR&Bがある(?)ので、マライア・キャリータイプの曲を歌う…、と言うとわかりやすいでしょうか。だいぶ前ですが雑誌で、彼女のことを“ 和製マライア ”と表記しているのを目にしたこともあります。
彼女のデビューは1995年。そう考えるとMISIAや宇多田ヒカルよりも早いし、いわゆる現代のDIVA(歌姫)の先駈けかもしれません。
彼女を知ったのは、ある音楽雑誌でシングル“ Feel You ”(1996)の発売広告ページを見た時です。
確か ‘ 日本には露崎がいる ’ というキャッチコピーだった気がします。それと不純な動機ですが、とても綺麗で素敵な彼女に惹かれました。「どんな歌を歌うのかな…」と興味を持ち、早速そのシングルを聴いてみました。
張りのある、力強いVoに、「日本にもこういう女性Voがいるんだぁ」と驚いたものです。そしてリアルタイムに新作を買ったのが、このアルバム。
彼女の4thアルバム。
全体的に光沢のある、瑞々しいR&Bアルバム。バランスが取れたアルバムですが、悪く言えば、クセの無い王道な感も。
とは言え、コテコテなR&Bという訳では無く、アップテンポからバラードと幅広い音楽が収録されています。
彼女の代表曲の1つでもある1)は、タイトル通り“ 応援ソング ”でもあります。この1)からグイッと心を掴まれます。
他、3)や8)なども乗りの良い曲。
バラードでは、コーラスの美しい2)や、レニー・クラヴィッツのカバーの7) に惹き付けられます。
12)はアルバムラストらしく、歌い上げ型バラード。彼女のVoをしっかり堪能できます。
彼女はこのあと、〈露崎春女 第1章〉(1995~2001) →〈Lyrico [リリコ]〉(2001~2007) →〈露崎春女 第2章〉(2008~現在)と改名を経て、現在も活躍しています。
このアルバムは〈露崎春女 第1章〉における頂点だったような気がします。
私のCDライブラリーにおける邦楽ラインナップの中で、彼女は一番長く付き合いが続いているミュージシャンです。
これからもお付き合いが続きそうです。
[CD日記 1990年代邦楽編 # 9]

1)MOVING ON
2)OH PRETTY WOMAN
3)WALKING BY MYSELF
4) STILL GOT THE BLUES
5)TEXAS STRUT
6)TOO TIRED
7)KING OF THE BLUES
8) AS THE YEARS GO PASSING BY
9) MIDNIGHT BLUES
10) THAT KIND OF WOMAN
11) ALL YOUR LOVE
12) STOP MESSIN' AROUND
ゲイリー・ムーアのソロ名義アルバムとしては8作目。
ムーアのソロを初めて手にしたアルバムは『CORRIDORS OF POWER』でした。
上記のアルバムは好きですが、正直私には、それ以外のHR/HMモノはあまり響くものがありませんでした。
しかし、ブルーズをプレイする彼は好きで、そのきっかけとなったのがこのアルバムでした。
それまでHR/HMを中心にしていた彼が、ルーツであるブルーズへ転身したアルバムです。とは言え、泥臭いというより、熱く、HRっぽい音で録られています。
半分ばかりカバー曲が占めますが、ムーアなりの“ 熱い ”解釈がなされています。
またゲスト・プレーヤーも参加。2)にはアルバート・キング、6)にはアルバート・コリンズといったブルーズの大御所がギターで参加。ニッキー・ホプキンズはピアノを3曲弾いています。
中でも、10)は元ビートルズのジョージ・ハリソン作。曲中ジョージはスライド・ギターを弾き、コーラスにも加わっています。どこか甘い曲調は、ジョージの曲らしくもあります。
そして最大の聴き所は、アルバムタイトル曲の4)です。すでに“ PARISIENNE WALKWAYS (邦題:パリの散歩道) ”(1978)で、
‘ 泣きのギター ’を必殺技としていますが、4)でもギターが泣きまくっています。特に後奏からエンディングまでの約2分30秒間が最高です。よく聴くとトーンが少し変わったり、テンポをずらしたりと奥が深いです。
これだけ染み入る泣きのギターを聴かされると、「ゲイリーさん、ずるいよなぁ~」とツッコみたくなります。
この後彼は、多少実験的なアルバムを発表することもありましたが、基本的にブルーズ路線へ進んでいきます。
しかし残念ながら、2011年に彼は他界しました。[音楽コラム # 75]
まだまだ頑張ってほしかったな、と改めて思います。
[CD日記 '90洋楽編 # 28]

1)Introduction
2)理由(ワケ)
3)この闇に突き抜ける
4)サ☆イ★ン
5)忘れてしまいたいのに
6)うそつき
7)スキ・スキ・スキ
8) ネッ!~女、情熱~
9) 遠い空で きっと
10) I CAN'T STOP THE RAIN
11) ボクらの知らないところで
12) Go with the wind
13) MOTHER EARTH
大黒摩季の7thオリジナルアルバム。
前作『POWER OF DREAMS』から約1年のスパンでの発表。彼女の(当時の)勢いが感じられます。
前作はシングル曲が多く、全体として熱く、ギュッと詰まった作風。
しかし本作では、シングル曲は8)のみ。アルバムオリジナル曲の比率の高さに面白味を感じました。
ジャケットの真っ青さ(紺色?)と相成って、前作に比べ、ややドライな作風に聞えますが、あえて“ オリジナルアルバム ”を聴かせる姿勢や、余裕も伝わってくるような気がします。
当時聴いたとき、その点で「おっ!いいねぇ!」と、私は思いました。
パワフルなロックから、バラード、キャッチーなポップス、スカまで収録されて、幅広いです。
私はこのアルバムというと、バラードの5)と10)が真っ先に思い浮かびます。
5)は終わり方も含め、寂しく響くものがあります。10)はややドライな仕上げがなされたバラードですが、ぐいっと心を掴まれるものがあります。
13)は幻想的な音楽と“アア~♪”と歌うコーラスのみの曲。ラストトラックということもあり、感動を呼ぶラストとなっています。
実はこの日記を書くにあたり、久しぶりに聴いてみました。
“現在の耳”で聴いても、奥深い、そして13)が流れると感動を呼ぶアルバムだと改めて思いました。
ここまでが、〈大黒摩季 第1章〉だったと思います。
この後、彼女は思う所あって1年程活動を休止。
2001年に復帰し、そこから〈大黒摩季 第2章〉が始まったと思います。
“ 虹ヲコエテ ”、“ 雪が降るまえに ”(←この曲を聴いて励まされました)、“ 夏が来る、そして… ”(←“ 夏が来る ”の続編曲)といった曲が出されました。
とは言え、個人的な感想ですが、〈大黒摩季 第2章〉はあまり印象に残ったものがありません。 また彼女自身お体の調子のこともあったので、少々迷走気味だったのでしょうか。
病気を治し、他プライベートにおける諸事情を乗り越えたことを、2019年12月に発表。そんな彼女を見て、何だか吹っ切れて、活き活きしているように思えました。
ロックを歌う、パワフルで、綺麗で素敵なオバサン(失礼!)になった彼女。
ここから新たに〈大黒摩季 第3章〉が始まったような気がします。
今後の彼女の活動に期待しています。
[CD日記 1990年代邦楽編 # 8]