選考基準
◆1990~1999年発表のアルバム。
◆原則ロック系のアルバム。
◆1人のアーティスト(もしくは1つのバンド)で1枚選考。
◆ライブ盤、ベスト盤は除く。
以上の基準で、2021年10月現在、私のラックに収まっている作品から選考。
選考は、あくまでも私の主観です。
取り上げたアルバムで、以前CD日記で登場しているものは、リンクで見られます。
第1位 VAN HALEN 『FOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE』(1991)

サミー・ヘイガー加入後の3作目。
前々作『5150』(1986)、前作『OU812』では、やや軽快なサウンドが印象的で「ヴァン・ヘイレン、どうしちゃった!?」とか、「サミーが入ってから、ダメだなぁ~」なんて声もあったでしょう。
しかし、このアルバムは一転して、ドスンッ、ドスンッとくる、ハード&ヘヴィな作風。疾走するものから、ミディアム・テンポのHRなど、とても良い楽曲が並んでいます。アルバムラストを飾る、ややキャッチーな《 Top Of The World 》は、感動を呼ぶものがあります。
このアルバムに伴うツアーを収録したライブ盤『RIGHT HERE, RIGHT NOW』(1993)も合わせて聴くと、この頃のVAN HALENが一番脂ののった、熱いHRバンドであったように思えます。
第2位 STONE TEMOLE PILOTS『CORE』(1992)

正直、グランジの流れ汲むサウンドは好きな方ではありません。
リアルタイムにはこのアルバムを聴いていないけど、後年《 Plash 》のPVを見て、印象に残り、このアルバムを買いました。
全体的にザーザーしたヘヴィさのあるロック。そこへスコット・ウェイランドのガーガーと歌う、悪の(不良の?)のVoが響く。でも彼らのサウンドには懐の深さを感じます。ヒット曲《 Plash 》はメロディ(?)が良く、単純にラウドだけでない、惹き付けられるヘヴィさがあります。
次作以降、深み(器用さ?)をもっと聴かせてくれます。それも魅力ですが、一番ストレートな1stを今回2位に挙げました。
以来、ストーン・テンプル・パイロッツは、私の好きなバンドの1つになりました。
第3位 COVERDALE・PAGE『COVERDALE・PAGE』(1993)

現在振り返ると、「こんなアルバムあったね」と言われる節もありますが、'90年代のハード&ヘヴィ作品の1つに挙げてもいいでしょう。
ジミー・ペイジ中心で見ると、どうしてもツェッペリンの再来を期待しちゃいます。でも、ジョン・ポール・ジョーンズやジョン・ボーナムは、ここにはいません。ちょっと失礼な言い方だけど、デイヴィッド・カバーデイルのVoが、ロバート・プラントの“ 代役 ”っぽくは聞こえますが…。
サウンドは“ ペイジ氏のブルージーさを、カバーデイルがちょっと中和したHR ”。もしくは褒めすぎ(?)で言うと“ アク抜きされたZEP志向のHR ”でしょうか。
バランスのとれた内容なので、好作品だと思います。
[マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品 # 4]
選考基準
◆1990~1999年発表のアルバム。
◆原則ロック系のアルバム。
◆1人のアーティスト(もしくは1つのバンド)で1枚選考。
◆ライブ盤、ベスト盤は除く。
以上の基準で、2021年10月現在、私のラックに収まっている作品から選考。
選考は、あくまでも私の主観です。
取り上げたアルバムで、以前CD日記で登場しているものは、リンクで見られます。
第4位 YNGWIE MALMSTEEN 『THE SEVENTH SIGN』(1994)

これ以前の作品の印象は、“ メロディアス・ハード ”で、どこか上品な薫りがしました。
しかしこのアルバムから、メロディアスではあるけど、ガツンと迫る音になった様な気がします。
ファストなHRから、彼がリスペクトするジミ・ヘンドリックスっぽいファンキーな曲、バラードやインストも収録。バランスのとれた好作品だと思います。たくさん聴いたアルバムです。
第5位 THE BLACK CROWES 『THE SOUTHERN HARMONY AND MUSICAL COMPANION』(1992)

ブラック・クロウズというバンドは知っていたけど、初めて聴いたのは1999年のジミー・ペイジとの共演ライブを収めた『LIVE AT THE GREEK』(2000) でした。
それから『GREATEST HITS』(2000)をはじめ、何枚か聴きました。この『THE SOUTHERN HARMONY …』と『LIONS』(2001)が好きですね。
さて、この『THE SOUTHERN HARMONY …』はフェイセズや、ハンブル・パイの影響がうかがえるブルーズやソウルフルなロックが聴けます。1992年にこのような泥臭いロックを聴かせる心意気に、拍手!、だと思います。
中でも、《 Thron In My Pride 》という曲が好きです。少しずつ熱を帯びていき、ソウルフルな展開を見せます。また間奏で聴ける粘り気のある、泥臭いギターがカッコイイです。
第6位 THE POWER STATION 『LIVING IN FEAR』(1996)

1985年、デュラン・デュランのメンバーが二つに分かれ、ポップス系のアーケイデイア、ロック系のパワー・ステーション(以下:PS)の2つのバンドが始動。
PSの1stは確かに骨太ロック系で良いアルバムだけど、いかにも当時受けする“ 音 ”だし、アーケイデイアに対抗してか(?)、「ボク達パワー・ステーションも、頑張ってますっ!」みたいな雰囲気も感じなくも無い。
11年後に発表されたこの『LIVING IN FEAR』は1stとは違い、硬派なロックバンドとなっています。
中盤はVoのロバート・パーマーのソロ作品でも聴けそうな曲もありますが、全体の印象はベースがうねるヘヴィなロックが聴けます。1曲目《 Notoriety 》、3曲目 《 She Can Rock It 》辺りが顕著です。
今回の10選の中で、これが一番安定した内容の(安心して聴ける?)アルバムかもしれません。
[マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品 # 3]
選考基準
◆1990~1999年発表のアルバム。
◆原則ロック系のアルバム。
◆1人のアーティスト(もしくは1つのバンド)で1枚選考。
◆ライブ盤、ベスト盤は除く。
以上の基準で、2021年10月現在、私のラックに収まっている作品から選考。
選考は、あくまでも私の主観です。
取り上げたアルバムで、以前CD日記で登場しているものは、リンクで見られます。
第7位 JUDAS PRIEST 『PAINKILLER』(1990)

このアルバムはもっと上位なのかもしれませんが、私の中では“ 爆裂過ぎて ”、この順位となりました。
'80年代後半、彼らは少々迷走気味だったようですが(私は、それ程悪いとは思いません)、このアルバムで再び“ メタル・ゴッド ”へ返り咲きました。
アルバムタイトル曲を含め、まさに爆裂ハード&ヘヴィなアルバム。
この後ロブ・ハルフォードが脱退(2003年に復帰)。以降も活動は続いています。しかしこのアルバムの存在が大きすぎて、これを超えたり、(ほぼ)同等な位置づけとなる作品が出てこないのが残念です。
第8位 RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW 『STRANGER IN US ALL』(1995)

当時レインボーの再始動には興味津々でした。
クラシック音楽の名曲が飛び出す曲も含め、「おっ、レインボーだ!」と思えるHRが聴けます。
コージー・パウエル、ロニー・ジェームズ・ディオが在籍していた、いわゆる“ 三頭政治 ”期程の様式美やパワーはありませんが、'80年代の入ってからのジョー・リンターナー期よりは、十分ハード&ヘヴィだと思います。
第9位 BBM 『AROUND THE NEXT DREAM』(1994)

元クリームのジンジャー・ベイカーとジャック・ブルーズ、そこへゲイリー・ムーアが加わったトリオバンドの唯一の作品。
サウンドはクリームの延長線上ようなブルーズ・ロック。なので悪く言えば、新鮮味はありません。しかし、ゲイリーの尖ったギターがHRの味わいを出しています。長尺で熱い後奏が聴ける《Why Does Love (Have To Go Wrong)》は素晴らしいです。
1990年代に、このような確固たるブルーズHRアルバムを出せたのも、すごいなぁと思いますね。
メンバー3人とも亡くなっていることを思うと、しみじみしちゃいます。
第10位 AEROSMITH 『GET A GRIP』(1993)

このアルバム、発売直後リアルタイムには聴いていません。しかし、その頃のある事を思い出します。
大学生だった私。ある講義室に座り、机を見ると「AEROSMTH『PUMP』は最高!『GET A GRIP』はダメ!」という意の(小さな)書き込みがされていました。それを読み「へぇ~、そうなんだぁ」と思ったのを記憶しています。
後年、『PUMP』(1989)と『GET A GRIP』の両方を聴くと、私には『GET A GRIP』の方が印象に残りました。
エアロスミスらしいザクンザクンとしたヘヴィさを含有している作品かと思います。中盤は少々似ている曲が並んでいる気もしますが…。
それと改めて《Livin' On The Edge》を聴いて、ビートルズっぽさを感じました。
後年、映画『アルマゲドン』の主題歌を歌って以降は、単に手堅い大物バンドになってしまったような気がして、寂しくも思います。
このアルバムが、野性味のあるエアロスミスの最後の作品に思えます。
[マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品 # 2]
『レコード・コレクターズ』2021年10月号の特集は“ '90年代ハード&ヘヴィ100 ”でした。ハード&ヘヴィ・シリーズで3ヶ月連続でくるとは思いませんでした。
このブログでも'90年代ハード&ヘヴィをやりたいと思います。今回は10作品選びました。
今回、まだ誌面を読んでいません。自分が挙げた作品とどのくらい重なるか、後から読み比べるのも楽しいかなと。
次回から『マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品』スタートします。
[マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品 # 1]
今回誌面を読んで思ったのが、'80年代ハード&ヘヴィは幅が広いこと。ジャンルはHR/HMはもちろん、ポップス系、ハードコア、インダストリアル系、産業ロック、パンク、ヒップホップ系(?)等といった具合で、多岐にわたる。
1985年のパワー・ステーションも挙がっており、「まぁ、確かにそうだよねぇ」と思った。
昔聴いたことのある某曲はHR/HM系バンドの曲であると思っていたが、ヒップホップ系(?)のビースティー・ボーイズの‘ Fight For Your Right ’というのも意外だった。
さて、私の'80年代ハード&ヘヴィの作品選考には困りました。それは対象となる作品の所有数が少ないから。
私の場合、1980年後半あたりから“ 主体的 ”な音楽生活が始まった。ポップスも好きだったけど、HRを求めている自分もいた。当時HRバンドで好きなのはヴァン・ヘイレンくらい。でも「求めているのと、ちょっと違うんだよなぁ」と思っていた。
それがあるきっかけでレッド・ツェッペリンを聴き、「これだっ!」となり、加えて'70年代には、自分が好む(HRを中心に)サウンドがあることを知った。なので、私は時間を遡っていったのです。
私にとってのHR/HM界における'80年代は、やや並行でもあり、追体験で聴いた側面があります。
実際聴いてみると、スラッシュ・メタル、ニュー・ウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル(NWOBHM)に括られるバンド勢、LAメタル等は、正直ピンッとこなかった。
今回1位のガンズ・アンド・ローゼズも、事実、だいぶ後になって良さがわかった。
では、どうしてあまり聴かなかったのか(好めなかったのか)。
'80年代は、音楽がビジネスコンテンツになった時代。
'70年代は(ちょっと気難しい)芸術家のミュージシャン達が、深刻な表情で黙々とプレイして、リスナーはそこに魅了され、聴いた。
しかし'80年代はその「深刻な表情」が無くなり、代わりにファッションも含め、キラキラしたエンターテイメント性が入り込んだ。そして今度はミュージシャン達が「私達の音楽ってコレだよ、聴いてね!」とリスナーへアプローチを始めた。アプローチの方向が'70年代それとは逆となったのです。なので、取っ付きにくさが軽減、(悪い意味ではなく)サウンドも軟質なものへとなっていく。
HR/HM界も同じで、衣装もバンドのカラーの1つ。厳つい表情でプレイしても、ヘドバンも、どこか演出というエンターテイメントに映って見える。
加え、録音技術も向上。硬めな音から、響きを持たせたクリアな仕上げの音となった(現在聴くとわざとらしく、かえって'70年代より古く感じるけど)。そのクリアサウンドにより、新たなハード&ヘヴィ感は生まれるが、本当の「重量感」はそれまでより希薄になったような気がする。
以上は、私の勝手な考察です。
そのように感じるので、'80年代HR/HMは一部を除き、好めなかったのでしょう。
なので、ラックに収まっている枚数は少ないし、今回の1~6位まで見ても、1位のガンズだけが'80年代に登場したバンド(ミュージシャン)で、他は'70年代から活動している人達というラインナップになっています。
別に'80年代ハード&ヘヴィを悪く言うつもりはありません。それはそれで足跡を残しています。
'60年代、'70年代の洋楽好きの傾向のある私ですが、誌面を通して聴いてみたい、聴き直してみたいと思える'80年代ハード&ヘヴィ作品もありました。またそこから広がるかもしれません。
聴きたい作品がまた増え、楽しみでもあります。
[マロくん選 '80年代ハード&ヘヴィ6作品 # 4]