
1)WHITE LIGHT
2)GARDEN OF LOVE LIGHT
3)DELIGHTFUL
4) FIRST LOVE
5)MEDITATION
6)THE SUN IS DANCING
7)YOU GOT THE SOUL
8) SAINT AND THE RASCAL
9) YOU ARE LOVE
ミュージシャン:NARADA MICHAEL WALDEN
ナラダ・マイケル・ウォルデンは、ジェフ・ベックの『ワイアード』に参加し、その中で激しいドラムを叩いている方です。
ある音楽ガイド本のジェフ・ベック特集で、ジェフがゲスト参加したアルバムを紹介するページがありました。ジェフはたくさんのセッションに参加しており、コージー・パウエルやミックジャガーのソロ作品、フュージョン系ではスタンリー・クラークなど、聴いてみたいと思える作品が紹介されていました。
その中での興味持ったアルバムの1枚は、『ワイアード』でバシッバシッ! とドラムを叩いていたナラダの本作でした。
当時CD化されておらず、ガイド本によれば中古レコードで入手可能と記されてはいましたが、都心の中古レコード屋を回るも、いかんせん、ロックだか、ジャズだか、フュージョンだか…と適切なジャンルがわからない。探してみるも徒労に終わったのを記憶しています。
しかし縁はいつ、どこで結ばれるかわかりません。それから数年後、実家近隣にある某大型リサイクルショップの中古レコード売り場で発見!嬉しかったですねぇ。有り難く聴かせてもらいました。
このアルバムはナラダの1st。
いわゆるフュージョンの作品ですがインスト曲はもちろん、Vo入りの甘い系のソウルの曲も収録されていて、安定感のある内容。
音は'70年代フュージョン特有の “ カラッと爽やかな ” ものではなく、落ち着いた仕上がり。時折、スピリチュアルな雰囲気漂うのは、ジョン・マクラフリンのバンドにいた影響でしょうか。
ジェフ参加の8)ですが、ジェフらしいトーンやハツラツとしたギターを聴ける曲。しかし『ワイアード』程の ‘ 熱い共演 ’ ではないかもしれません。
私は1)や4)も好きです。
段々熱を帯び、劇的なエンディングとなる1)は、「はいっ、アルバムが始まりますよっ!」と言っているようにも聞こえます。
4)はカルロス・サンタナが登場。自身のアルバムよりは控えめなトーンですが、バックのストリングス・アレンジと相成って、とても癒やされ、染みる、美しい曲。アルバムの中で、この曲が一番に思えます。
後年、タワーレコード限定リイシューでCD化されました。
少し地味な作品ですが、思い入れのある1枚です。
ナラダは'80年代に入ると、アレサ・フランクリンやホイットニー・ヒューストンといったソウル・R&B系のプロデューサーとして活躍。
'90年代後半、日本の某大手企業主催の音楽イベントのプロデューサーとなり、ステージを手がけました。‘ バシッバシッ! ドラムのナラダ ’ の印象を持つ私は、音楽イベントのCMに彼が登場した際、「あっ、ナラダだぁ!」なんて思いましたね(笑)。
2010年のジェフ・ベックのツアーに参加。来日も果たしました。その時、ジェフのバックでヘヴィなドラムを叩く姿を見て、感激しました。
[CD日記 ジャズ・フュージョン編 # 4]

※ジャケットは通常盤仕様
1)Unwanted
2)Can't Breathe
3)Love & Hate
4)Silver Lining (Interlude)
5)DRAMA QUEEN
6)Paradise
7)Feel Like Home
8) Rebellious
9) Psycho (feat. 大門弥生)
10) (Un)wanted
11) Flowers (Bonus Track)
May J.の昨年(2021)12月に発表された9枚目のオリジナルアルバム。
“ May J. ”の名を聞くと、ディズニーのアニメ映画『アナと雪の女王』(2013)[※日本では2014年公開]のテーマソング《 Let It Go ~ありのままで 》を歌った歌手という印象を持つ方が多いかもしれません。(ちなみに私は『アナ雪』を観たことはありません。)
彼女のデビューはそれから遡り2006年。始めはダンス系のアップテンポな曲を歌う歌手でした(私はその印象が強かった)。それからポップス系に転向。《 Let It Go 》を歌うチャンスを掴み、注目されました。
しかし映画内で声優を務めた、女優の松たか子が‘ 劇中歌 ’として歌う《 Let It Go 》の方がインパクトが強かったようで、‘ テーマソング ’として歌うMay J.へ対し、「なぜお前が歌うんだ?」というような風当たりが強くあったとか。
また注目はされるも、カバー曲の企画アルバムが多かったこともあり、今度は「ヒット曲が無い歌手」という声もあり、それまで歌うことが好きで頑張ってきた彼女ですが、常に葛藤抱いていたそうです。
私も《 Let It Go 》で彼女の歌声と(不純な動機ですが)彼女自身の美しさにも惹かれ、当時発売された2枚組ベスト『W BEST』(2014)を買いました。その中で出会った《 Lovin' You 》というバラードは、大好きな曲。
それから彼女のCDを買ってみるも、あまり聴かなくなってしまった。
なぜだろう。確かに彼女は歌が上手い。でも上手いだけで、聴いていて何か突き抜けるもの(強い個性)が無い。単に上手く歌えるだけの“ 優等生歌手 ”なんです。私は「もったいないなぁ」と思いました。
優等生歌手の存在は否定しません。しかし長いスパンで見ると真っ当で、正統派な歌手であり過ぎて、飽きられもして、一定の所で止まってしまうかもしれません。
そのような側面も加わってしまうのか、彼女へ対する一般的な評価がネガティブなものになってしまうのでしょう。
歌うことが好きな彼女。頑張って注目されるまでに至るも、認められない部分がある。そんな自分の殻を破ろうと制作したのが、このアルバムなのです(彼女も、あるインタビューでそのように語っていた)。
このアルバムですが、印象としては、ズンとした重さのあるポップスで、時には幻想的な雰囲気も漂っています。アップテンポな曲もありますが、どこか落ち着いています。
先に記した歌手としての葛藤も含め、彼女の気持ちを訴えている、もしくは訴えているかのような曲やナレーション曲も聴かれ、そこから一層の重さを感じるのかもしれません。これまでのツヤのあるポップスを歌うMay J.のイメージで聴くと「え!?」と思うでしょう。
本来ならCD日記ではオリジナル曲目を重視したいので、ボーナストラック(以下:ボートラ)は表記しないのですが、上記曲目に11)のボートラを加えました。それには訳があります。
このボートラ、ラテンリズムの活き活きとしたポップス。アルバムの中で一番明るい曲かもしれません。ボーナストラックでありながら、重い雰囲気のあるアルバムでの良いエンディングとなっており、また映画のエンドテロップのようでもあります。
このボートラが流れると「アルバム聴いてくれて、ありがとう~!」と言って、May J.が笑顔で、手を振っている姿を、私は想起します。
もしこのボートラが無ければ、掴み所の無いアルバムになっていたかもしれません。なので、ボートラがアルバムの「救い」であり、聴いていて「救われる」ものにも感じられます。
彼女のチャレンジ精神を持って制作されたこのアルバム。私は聴いてみて「おっ、May J.いいねぇ!」というのが感想。幻想的な雰囲気も漂う今作をすごく気に入っています。またトータルタイムが36分程というのも引き締まっており、聴きやすいです。
彼女のチャレンジ精神に拍手!だし、この気持ちを忘れずに頑張って欲しいです。
いっそのこと、今後アルバム曲でロック(もしくはHR)や、アコースティック・ギターの効いた曲やオルガンが鳴るプログレ・ポップスなんかを歌ってくれると面白いかもしれません。
またここから改めて、May J.と向き合っていきたいと思います。
[CD日記 2000年以降邦楽編 # 2]

1)LAY ME
2)ORDINARY GIRL
3)LAY BACK STAY BACK
4) PRAYER
5)I'M NOT CRYING
6)LONG TIME
7)SUZY SLICKER
8) TYGER, TYGER
寅年であることを狙った訳ではないのですが、奇遇にも下書きにこのアルバムがあったので、久しぶりの、また今年初のCD日記で、このアルバムを挙げました。
バンッ!と大きい虎の顔のジャケ。
かなり前ですが、某音楽誌でこのバンドのリーダーである、ギタリストのビッグ・ジム・サリヴァンの記事と共にこのバンドが紹介されていました。
聴いてみたいと思うもCD化されているはずもなく、それから数年後、奇遇にも郊外の中古レコ屋を覗いたとき、CUT盤でしたが輸入LP盤を発見。そういう縁がこのバンドとはあります。
ビッグ・ジム・サリヴァンはセッションギタリストを経てきた人で、ジミー・ペイジやリッチー・ブラックモアも彼からギターを学んでいる、という逸話もあります。
サリヴァンという人はソロ作品も出していますが、タイガーというバンドも組み、今作品は1stになります。
全体的にファンキーなHRが並んでいます。
ツインヴォーカルが主体ですが、Voラインだけ聴いていると、ドゥービー・ブラザーズあたりのアメリカンロックっぽくも感じられ、ブリティッシュHRらしさはあるも、どこかカラッとした雰囲気があります。
1)は重厚感のあるサウンド。この曲、間奏で転調し、サリヴァンの(ややプログレっぽい)高速ギターを聴くことができ、ワクワクさせられます。
アナログ盤ではA面ラストの4)、B面ラストの8)はそれぞれバラードで締める構成。これら2曲、染みてくるものがあります。節目に置かれていることもあり、1枚聴き終わると、私はしみじみした気持ちになります。
派手さのない、少々地味な作風かもしれませんが、安定感のあるロックアルバムだと思います。
彼らは2ndまで出しました。
2007年にひっそりと(?)、1stが紙ジャケCDで発売されました。
願わくば、1stと2ndともに国内CDリイシュー(廉価ならもっと)してほしいです。
ちなみに以前、2nd(ジャケは擬人化されたポニーテイルの雌の虎のイラスト) のLP盤に出会ったことがあるのですが、その時気乗りせずにスルー。以来、出会っていません。その時買わなかったことを後悔しています。
[ CD日記 '70洋楽編 # 61 ]

1)AVALON
2)ATHENA'S SHADOW
3)STARDUST
4) THROUGH FIRE “Acoustic Studio Version”
5)WHEN TIME STOOD STILL
6)CLOUDS “1998 Version”
7)HEART OF DAWN“1998 Version”
8) TAKE A BREATH “1998 Version”
9) ACROSS THE UNIVERSE
10) AVALON REPRISE
ラナ・レーンは、1st、2ndアルバムくらいまでは少し地味な扱いでしたが、徐々に歌唱力、楽曲の良さが認められ、3rd『GARDEN OF THE MOON』(1998)から注目された印象があります。
特に日本では人気があった様子。来日公演も実現し、ライブアルバムやミニアルバム、1st、2nd両アルバムの最新リミックス盤まで発表したりと、勢いがありました。
当時、私も彼女の作品が好きだったので、来日公演には足を運びませんでしたが、次々出される作品を買ったものです。
さて、この『BALLAD COLLECTION』は3rdの次に発表された作品ですが、オリジナル作ではなく、バラード曲に特化した企画モノ。
新曲は2)のみで、1st、2ndアルバムからの楽曲のバージョン違いや、5)はエレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)、9)はビートルズ、他は、夫であるエリック・ノーランダーが率いる、ROCKET SCINETISTSなるバンドのカバー曲を収録。
全体的に、ゆったりとした美しいバラードアルバムです。聴いていると、ジャケットデザインと、実際に発売された11月と相成って、落ち葉散る晩秋を想起させるものが(私には)あります。
やっぱり新曲の2)が美しく、心に染みるものがあります。彼女はHRシンガーでもありますが、バラードを歌い上げる彼女の方がVoの良さが発揮されるのではないかと思います。
個人的に、このアルバムに思い出があります。
当時私には、交流のあった一人の女性がいました。その彼女と休みの日に会える時がとても楽しみで、徐々に彼女に恋心を抱くようになりました…。そのような時期にこのアルバムが発売され、聴いていました。なので余計、聴いていて心染みたんでしょうね。
残念ながら、この恋心は私の片思いという結末に終わりましたが…。
ちなみにこのアルバム、(まだこのブログは無かったですが)『1998 マロくん版レコード大賞』の第1位となっています。
[ CD日記 '90洋楽編 # 29 ]
この文章を書き上げるまで、『レコード・コレクターズ』特集を読んでいないのですが、1990年代となると、それまでのハード&ヘヴィ感とは、また違ったものになっているのでは、と想像します。
さて、私のCDラックから'90年代のハード&ヘヴィと思える作品を挙げることは、意外に簡単でした。また事情あって現在は所有していない作品へ対しても「アレも手元にあったら候補だったのになぁ…」なんて思うこともありました。'80年代の作品は候補が少なかったのに、'90年代はその反対でしたね。
あと'90年代の作品は、リアルタイムに聴き、繰り返し聴いたものが多いので、思い入れが深い。'70年代、'80年代と3つの年代のハード&ヘヴィ作品を挙げましたが、そういう点で、'90年代の作品は懐かしさを感じながらのアップとなりました。
〈追記〉
上記を書き終え、誌面を読みました。挙がっていた作品は、誌面と私の10選と比べると、6作品重なっていました。
誌面を読んでいて、「どんなバンドだろう?」と興味を持ったバンドがいくつかあり、簡単な試聴をしましたが、う~ん、深みを感じられません。
確かにヘヴィです。でも私の耳にはガーガー、ザーザーした、ちょっと無機質で、単にラウドなサウンドにしか聞こえません。その上、エフェクトの掛かったVoであったり、デス・ヴォイス系(←私は苦手)だと、「すいません、遠慮させてもらいます…」となってしまう。
もちろん、聴いてみたいバンドもありましたが、上記のように聞こえるサウンドが多いように、私には思えました。
まぁ、これが現代型のハード&ヘヴィなんでしょうね。勉強になりました。
[マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品 # 5]