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音楽が好きなんです

~音楽好きマロくんのCD日記や、あれこれ~



1)WISHING WELL
2)COME TOGETHER IN THE MORNING
3)TRAVELLIN' IN STYLE
4) HEARTBREAKER
5)MUDDY WATER
6)COMMON MORTAL MAN
7)EASY ON MY SOUL
8) SEVEN ANGELS

1971年に解散したフリー。しかしライブアルバムが好評だったことから再結成。1972年『FREE AT LAST』を発表するもメンバー間は上手くいかず…。
そしてオリジナルメンバーからVoのポール・ロジャースとドラムのサイモン・カークの2人、そして新メンバーにキーボードのラビット、ベースに山内テツ(後年フェイセズに加入)という顔ぶれによる、 ‘ 新生フリー ’ となって発表されたのが本作です。
本当は、オリジナルメンバーであるギターのポール・コゾフも加わるはずでしたが、薬物中毒等の体調不良からの回復までに時間を要するという理由で、ここでは ‘ 参加ミュージシャン ’ 扱い。この事にコゾフは激怒し、心傷ついたという話もあります。

これまで彼らの持ち味であるシンプルなブルーズ・ロックから、HR寄りのサウンドになった印象のアルバムです。
ブリティッシュ(・ブルーズ)HRの古典とも言える、ヘヴィな1)からスタート。
私は2)が大好き。ヴォーカリスト・ポール・ロジャースとポール・コゾフの泣きのギターが光る、哀愁漂う1曲。
4)はフリーらしいスロー・ブルーズ。何でも、ディープ・パープルはこの曲を参考に『BURN』収録の《 Mistreated 》を書いたとか。うん、確かに構成、雰囲気が似ています。(パープルは、ポール・ロジャースをVoに加入要請したようだが実現せず。この事からも、パープルはブルーズをやりたかったのだと推測も出来るそうです。)

私はこの作品を聴いて、これまでのフリーとは違うと感じる点が2つあります。
1つはロジャースのVo。それまでは彼はガーガーとした声で歌い上げていましたが、ここでは、後のバッド・カンパニーやソロ作品で聴かれるマイルドさの伴ったVoスタイルになっています。(このアルバムではガーガーとした声は、4)くらい)
2点目は、音の仕上がり。以前よりはヘヴィですが、少し霞んだ音の印象。新生フリーとなってもメンバー間は上手くいってなかったことから、1970年の『LIVE!』で仕事をしたアンディ・ジョーンズが半ば専制的に仕上げたのだとか。
総じて良いアルバムだと思いますが、やはり ‘ 新生 ’ フリーであり、またロジャースを中心に見ると、後のバッド・カンパニーの伏線っぽい作品にも聞こえます。

この後、新生フリーは解散(自然消滅)。
心機一転仕切り直し(?)するかのように、ポール・ロジャースはサイモン・カークと共に、バッド・カンパニーを結成。
一方、ギターのポール・コゾフはソロ活動を経て、1975年バック・ストリート・クローラーを結成。フリーの流れを汲む確固たるブルーズ・ロックを展開。しかし1976年、25歳の若さで亡くなりました。
もしもコゾフが生きていたら、時代の流れからHR志向のサウンドをプレイしたような気がします(のちのゲイリー・ムーアのようになっていた?)。
そして時が経ち、ブル-ズへ回帰し、またロジャースと一緒に音楽活動をしていたのではないかと、想像します。

[CD日記 '70洋楽編 # 62]



1)MEMORY PAIN
2)I'M NOT SURE
3)THE GOOD LOVE
4) SLIPPIN' AND SLIDIN'
5)MISS ANN
6)JOHNNY B. GOODE
7)HIGHWAY 61 REVISITED
8) I LOVE EVERYBODY
9) HUSTED DOWN IN TEXAS
10) I HATE EVERYBODY
11) FAST LIFE RIDER

過去にこのブログで何回か触れましたが、1992年(この年は、訳あってしっかり覚えている)のある日の深夜に、'60年代、'70年代のロックを扱った特別番組が放送されました。
まだ多くのミュージシャンを知らない当時の私は、その番組を録画し、食い入るように見ました。(その後も、何回何回も見て楽しんだ)
そして、知り得た多くのミュージシャンの内の1人がジョニー・ウィンターでした。
その番組では、彼が旧西ドイツのTV番組『ビートクラブ』に出演した際の映像が流されました。曲はチャック・ベリーの《 JOHNNY B. GOODE 》をカバーしたもの。豪快なVoに、尖ったギターが鳴り響くもので、私は「カッコイイなぁ」と思いました。
ジョニーにチェックが入るも、なかなか作品に手が出ず。だいぶ経ってから《 JOHNNY B. GOODE 》収録の本作を買いました。

タイトル通り、ジョニーの2ndアルバムです。
“ 100万ドルのギタリスト ”と言われ、鳴り物入りデビューを果たす彼の1st『JOHNNY WINTER』(1969)は、それに反してブルーズ色の強い、シブく、悪く言えば地味なアルバムでした。この2ndでは彼の創作意識が高まったのか、ブルーズはもちろん、ロックンロール(ハード・ロックも)色が出た作品。
アナログでは2枚組で1)~3)がA面、4)~7)がB面、8)~11)がC面となる3面構成。
何でも、(簡単に言えば)出来るだけ良い音を盤に刻みたいため、溝が密にならないために、3面構成にしたのだとか。

1)はPercy Mayfield(パーシー・メイフィールド)のカバーですが、スロータイプのブルーズにアレンジ。ドスの効いたVoに、アイスピックの様な尖ったギターが聴き手に‘ 刺さってきます ’(笑)。1曲目からこのアルバムへの意気込みが伝わってきます。
続く2)はやや遠くからVoが響く幻想的薫り漂うハード・ポップス。
アナログB面にあたる4)~7)はチャック・ベリーなどのロックンロールのカバー曲が占めています。
私がお目当てだったチャックの6)は悪くはないですが、彼のライブ音源で聴く方に軍配。
ボブ・ディランの7)はスライド奏法が走っています。
ラストの11)は、兵隊の行進(?)のように勇ましく響くドラムが印象的なヘヴィな曲。ギターと共に気合いが入っています。
全体的に‘ オラオラァ~! ’というような気合いの入った作風です。
しかし反面、音質がちょっと硬質過ぎるのと、‘ オラオラァ~! ’感で押しているだけで、単純(もしくは単調)なサウンドが並んでいるだけにも聞こえます。

現在所有している輸入盤レガシー・エディションのdisc 2には、1970年のロイヤル・アルバート・ホールでのライブを収録。《 JOHNNY B. GOODE 》を含め、なかなか良い音源です。

この2ndが私の‘ 初ジョニー ’となりました。
しかし、ストレート過ぎて、当初は私の中ではそれ程当たりなミュージシャンにはなりませんでした。
とは言え、この2ndはレギュラー盤からレガシー・エディションに買い換え、ずっとライブラリーに収まっている作品(中古でLP盤も所有)です。
アナログ盤の方が少し厚みのある音質に聞こえます。

そして近年、ジョニーを再び聴き直したいと思え、少しずつ聴き進めています。

[CD日記 '60洋楽編 # 35]



1)WHAT MAMA SAID
2)PSYCO SAM
3)BRUSH WITH THE BLUES
4) BLAST FROM THE EAST
5)SPACE FOR THE PAPA
6)ANGEL (FOOTSTEPS)
7)THX 138
8) HIP-NOTICA
9) EVEN ODDS
10) DECLAN
11) ANOTHER PLACE

ジェフ・ベック通算15作目(ライブ盤、サントラ盤を除き、スタジオ盤では12作目)。

前作『ギター・ショップ』(1989)から、オリジナル・ソロ作品としては10年ぶりのアルバムでした。
ちょっと大げさですが、1990年代のジェフは、動きがあまりなかった。
オーストラリア映画のサントラ盤や、1993年にロカビリーバンドとの共演作『クレイジー・レッグス』の発表はあるも、ソロ新作はなかなか出ず。
1990年代後半になると、サンタナとのライブ敢行や、TOTOのスティーブ・ルカサーをゲストにレコーディングした(←結局はお蔵入り)といった情報があるものの、新作発表の話が聞こえてきませんでした。
私自身、彼を聴き始めた時には、『ギター・ショップ』が出て数年経っていたし、それからディスコグラフィーを追って聴いていたので、本作登場まで10年間待たされた訳ではありません。しかし、新作等のジェフの動きが無いことに、待ち遠しさを抱いていました。
そして、「待ってました~!」とばかり、1999年3月に本作がお目見えしました。

前作『ギター・ショップ』は、その時代の録音技術とベースのいないサウンドが相成って、ちょっと隙間のある音の仕上がりでしたが、こちらは音がギュッと締まっていて、熱く、ガツンッとくる仕上がりです。1)から10年のブランクを埋めるかのような気合いが伝わってきます。
さすがに時代に合わせてか、“ プクプク、ポコポコ… ”とデジタル音が鳴る1)と2)や、他にもデジタル処理を掛けたような曲もありますが、3)のようなブル-ズ・インスト、軽快な4)、ヤン・ハマー作のヘヴィな9)といったストレートなインストも収録。
私は、5)と6)がハイライトである気がします。
5)はジェフの縦横無尽、且つ荒々しいギターが聴ける、ヘヴィな曲。タイトルのように(?)、無重力の宇宙空間をグルグル回されながら、あっちへこっちへ飛ばされている感じを想起します(笑)。
そのまま続く6)は、宇宙空間の暗闇から明るい光が差し込み、タイトルにように天使達が舞って平穏を空間が訪れるかのような、美しいバラード曲。この2曲が大好きで、ライブでも続けてプレイされ、感動しました。
アルバム締めへ向けての10)は、美しくも少し幻想的なトーンを基調としたインスト。
ラスト11)ではギター1本の曲で幕を閉じる…という曲構成も、心をしっかり掴みます。
このアルバム、近年(?)の力作の1枚に挙がってもいいと思います。

この作品が弾みとなったのか、2000年に『YOU HAD IT COMING』、2003年『JEFF』とアルバムを発表します。後年、本作と合わせ、これらを“ デジタル3部作 ”と呼ばれるようにもなります。

このアルバムが出ると、同年5、6月に来日公演を実現。
当初、私は都合の合う日がなかったのですが、東京での追加公演が入り、行くことができました。
初めて、且つ念願だったのジェフ・ベックのライブ。ライブの1曲目が上記の1)で、ステージの袖からギターを弾きながら登場したジェフにエキサイトし、感動しました。
とてもパワフルなライブで、初めてだったこともあり、思い出に残るライブでした。

[CD日記 '90洋楽編 # 30]



1)ジェット警察
2)これが私の生きる道
3)CAKE IS LOVE
4)愛のしるし
5)春の朝
6)レモンキッド
7)小美人
8) ネホリーナハホリーナ
9) 哲学
10) DE RIO
11) サーキットの娘
12) 渚にまつわるエトセトラ
13) MOTHER

女性ポップス・デュオ、パフィーの通算2作目であり、1stフルアルバム。

1996年の6月にシングル『アジアの純真』でデビュー。以来、彼女達のユルくコミカルなキャクラターが受け入れられ、次々曲もヒットし、CMへの起用(彼女たちも起用)、ドラマ主題歌起用、自身の冠番組を持つなど、快進撃だったのを記憶しています。そんな中で出されたこのアルバム、ブックレット内のおちゃらけている(演出の)彼女達の写真を見て、当時の快進撃ぶりが伝わってきます。

2)、4)、8)、11)、12)、13)は既発シングル曲。アルバム全体としては多彩な内容。
シングル曲はもちろん、アルバム曲も奥田民夫の楽曲中心。他には3)は井上陽水、4)はスピッツの草野正宗、5)は奥居香(現:岸谷香)、7)はDoctor Strange Love(作曲)、8)はトータス松本、といった面々の楽曲が並んでいます。
中でも、私は3)が好き。少し遠くからVoが響く幻想的なポップス。しかし曲内容の大意は「ケーキ大好き! 」。うん、井上陽水、面白いです(笑)。

あと仕掛けたかのように、有名バンドの楽曲要素が含まれています。

1)→THE WHO (の《 Won't Get Fooled Again 》)
2)→前期ビートルズ
7)→ブラック・サバス(の《 Black Sabbth 》)

といったところ。
初めて聴いたとき1曲目から「やってくれるなぁ~」と思いました(笑)。
ヘヴィで、コワい7)は異彩を放っていて、好きですね。
アルバムの一部の流れが、[ 爽やかな5) → ジャズ調でしっとりな6) → コワい7) → 明るい8) ]となっていて、天候に例えるなら[ 晴天 → 曇天 → 嵐 → すっきりした晴天 ]といった空模様の変化を私は想起します。
1)からコワい7)までは、一歩一歩危険な世界へ進んでいくようで、私はその流れを楽しんで聴きます。

しかしアルバム終盤、単に既発シングル曲が並ぶ11)~13)の構成が、ちょっと投げやりな感じで残念。シングル曲が多いのは仕方ないまでも、せっかく中盤の流れが楽しめるのに、実質10)でアルバムが終わるようで、11)~13)に関してはすでにシングル曲を聴いてれば新鮮さは無いし、ボーナストラックみたいです。もう一捻りあってもよかったかな、と思います。

このアルバムの後もPUFFYを聴き続けましたが、結果的に、私はこのアルバムまでが好きですね。

彼女達は現在も活動中。昨年2021年で、デビュー25周年。時の流れを感じます。

[CD日記 1990年代邦楽編 # 10]



ミュージシャン:TEARS FOR FEARS

 

1)EVERYBODY LOVES A HAPPY ENDING
2)CLOSEST THING TO HEAVEN
3)CALL ME MELLOW
4) SIZE OF SORROW
5)WHO KILLED TANGERINE
6)QUIET ONES
7)WHO YOU ARE
8) THE DEVIL
9) SECRET WORLD
10) KILLING WITH KINDNESS
11) LADYBIRD
12) LAST DAYS ON EARTH

去る2月、ティアーズ・フォー・フィアーズ(以下:TFF)が17年ぶりのアルバムを発表しました。私の好きなバンドの1つでもあるので、久しぶりの新作を楽しみにしていました。
新作のCD日記はもう少し後にするとして、今回は14年前の前作を挙げたいと思います。

TFFは3rd 『SEEDS OF LOVE』(1989)を発表後、メンバーのカート・スミスが、同メンバーのローランド・オーザバルとの不和で脱退。その後、ローランド1人となるも、TFFの名で2枚のアルバムを発表。(その内1枚は、CD日記 '90洋楽編 # 19に掲載)
2003年に和解を通じ、2人は活動再開。15年ぶりに両人参加のTFFとして、本作が発表されました。

そういう状況を経て発表されたこのアルバム、個人的印象は、これまでの重さを含むポップスいうより、明るめで、時折心地良い風が吹く、といった雰囲気です。特にラストの12)は心地よさを感じます。
それとサウンドの特徴として、後期ビートルズっぽさを感じます。サビやメロディが「こういう感じって、ビートルズだよな」と思えることが多々あります。控えめに言っても、ジョンやポールのソロ作品のように聞こえるかもしれません。
以前から、彼らのサウンドにはビートルズ的な要素があるということを言われてきました。よく聴くと、確かに1stあたりからそういう部分を感じられます。
とは言え、過去の作品ではそこへ‘ TFFマジック ’が掛けられていたのですが、本作ではそのマジックが薄いのか、妙にビートルズっぽさの薫りが漂います。
ちょっと大げさな妄想ですが、後期ビートルズが現在いたら、このようなサウンドだったのかな、なんて想像も出来ます。

掴みとなる曲が不在な本作ですが、安定したアルバムだと思います。
このアルバムはメジャー・レーベルからの発売で無かったせいか、日本盤での発売はありませんでした。

[CD日記 2000~ 洋楽編 # 7]