【プロジェクトドキュメント】挑戦者達の記録「面倒な塗装せずに踏切を作りたい件」④
【プロジェクトドキュメント】
挑戦者達の記録「面倒な塗装せずに踏切を作りたい件」④
前回までのあらすじ…
2色成型機で踏切を作ることになったけど、どうやって作るの?!って所から、実際の金型の作り方・今回の金型のしくみと構造を勉強していきました。
お待たせいたしました。
今回は、いよいよ2色成形機での成形模様をお伝えしていきます!
まずは、成形品をご覧ください。
先日弊社代表山口が Twitter で製品画像をUPしたところ、沢山のRTや『いいね』を頂きました。有難うございます
こちらのプラモデル 【1/80 踏切A】 一応 形は取れました…
商品化までには、まだまだ課題が残ります!が、ひとまず、形になりました
さとみ『形になって、一安心ですよ~ほっとしております』
モハ太郎『シマシマがすげー!』
さとみ『これから、商品化に向けて課題を1個づつクリアし、頑張って行きます』
それでは、簡単に成形機の説明からお伝え致します。
★成形機に金型を2型同時にセットしていきます。
2つの型をスムーズに開閉させ、回転させながら、繰り返し成形をしていきます。
この2つの金型が同じ制度で出来ていないと(厚みやガイドピンの位置精度等)成形出来ないのです。
また、制度良く成形機にセットしていく事も重要になってきます。
まずは、成形機の開閉確認。
☝可動側になります。
☝固定側になります。
★セットが出来たらいよいよ樹脂を流していきます
こちら、ホッパーに黒と黄色の樹脂のペレットを準備して、成形スタート
★まずは、ショートショット!形が繋がらない状態です。
段々条件を詰めていきます
★1次の成形条件が整った後☞金型を回転させて
★2次側で2色目の樹脂を流し込みます
★そのタイミングで1次側には次の成形品が出来上がり、回転していく。という繰り返しになります
それでは、ここで、今回、量産成形するにあたっての問題点をいくつか見てみましょう。
問題① 固定取られ です。
【1/80踏切A】の文字部分が固定側に取られてしまいました。
改善策としては、固定側への抜勾配強化と、タグのセンターにゲートを追加して、可動に持たせようと思います!
問題②芯の強度不足。黒の射出圧に負けて黄色の芯が寄せられてしまいました。
こちらの改善策は・・・考えます
社長『そう!君たちは どうしたら良い物が出来るのか考えるんです』
さとみ『はい。1次の設計変更を行い 何とか改善させていきます』
社長『なんとか、じゃないんだ。 やるんだよ』
さとみモハ太郎『はい!頑張ります』
左の画像がNG品 右の画像がOK品です。
問題③は、黄色の樹脂が空間に流れ込み黒色の樹脂の流れを阻害してしまった為、
上下の黒色の樹脂圧で黄色の成形品が寄せられてしまいました。
こちらは、金型の調整をし、黄色の樹脂の流れ込みが無くなるよう金型で調整していきます。
さとみ『まだ、いくつかの課題がありますが、これから社内検討会議をして、問題点の改善をしていきます』
モハ太郎『既にめっちゃすごいことが繰り広げられている…サンプル下さい〜!』
さとみ『次回は、改善された成形品をお見せ出来るよう頑張ります』
【プロジェクトドキュメント】挑戦者達の記録「面倒な塗装せずに踏切を作りたい件」④
今回はここまで。
たかがプラモデル。されどプラモデル。
今後も我々が挑む2色成形の裏側をお伝えしていきます
※現在こちらの2色成形機で商品化している双盾のご予約はこちらから
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*掲載画像は試験段階の試作品です。実際の商品とは異なります。
*商品仕様・企画は予告なく変更する場合がございます。
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