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【プロジェクトドキュメント】挑戦者達の記録「面倒な塗装せずに踏切を作りたい件」③
【プロジェクトドキュメント】
挑戦者達の記録「面倒な塗装せずに踏切を作りたい件」③
前回までのあらすじ…
2色成型機で踏切を作ることになったけど、どうやって作るの?!って所から、実際の金型の作り方を勉強していきました。
過去のブログも読んでね
【プロジェクトドキュメント】挑戦者達の記録「面倒な塗装せずに踏切を作りたい件」②
【プロジェクトドキュメント】挑戦者達の記録「面倒な塗装せずに踏切を作りたい件」①
お待たせです!
3回目のご報告になります
前回は、“どんな金型になるのか どんな小さな駒を動かす事になるのか”
という そこん所を実際の金型の写真と共にお伝えしていきたいと思います
さとみ『今回も宜しくお願い致します!』
今回は、データと本物の金型写真を併せてお見せ致しますよ
こちらの画像は、固定側の1次型2次型になります。
可動側の画像はこちらです。
そして、実際の金型写真はこちらになります
左側が固定側2次型、右側が可動側の画像です。
と言う事で、一旦画像に戻って、説明に入らせて頂きます。
さとみ『白い四角い穴の部分が前回お伝えした22か所の0.4mm先抜させる部分になります』
モハ太郎『白い丸い穴は、製品を押出すEPですよね!!』
さとみ『正解
それでは、先抜の駒の部分を説明していきますね
』
上記画像は、可動側1次型の入子が入った状態です。
下記画像は、可動側の入子が0.4mmコアバック(先抜)した状態です。
入子1 入子2を拡大して見てみましょう!
さとみ『ここに記されている数字はmm単位の数字になります』
さとみ『0.3mmの押切や1mmの切り欠きがありますよね。いかに小さいか解ります?』
モハ太郎『画像で見ると拡大されているので、あまりイメージが湧きませんが…』
さとみ『では、シャープペンの芯 0.5mm を想像してみて下さい!その 芯2本分で1mmという事になりますよね。』
細かさが伝わりますでしょうか 金型も写真もお見せ致しましょう
モハ太郎『確かに 小さいですね この駒を動かしていくんですね?』
細かさを理解して頂いた所で、今回、加工者にお話しを聞いてきたので、ご紹介いたします!』
加工者Hさん 加工者Nさん 宜しくお願い致します!
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加工者Hさん
可動側のマシニング仕上げ加工の写真です。
突き当て面や角が必要な所を注意しながら仕上げ加工をしていきます。
また、加工時間と仕上がり面の精度を意識しながらプログラムをつくっていきます。
写真は可動側ですが固定側の方は直径0.2mmの形状があるためΦ0.2mmの工具で加工してあります。
加工時間は401(1次、2次)28時間、301、1次38時間、2次25時間です。
こちらは、入子を機械に乗せたまま測定している様子です。
寸法がちゃんとでているかダイヤルゲージを使って測定していきます。
測定の結果、交差±0.01ですが±0.005の精度がでています。
それぞれ違う刃物で仕上げた面が重なる部分も±0.005以内の段差に収まりました。
続きまして 加工者Nさん
ワイヤー加工後の入子写真です。
全長100㎜と非常に厚みのある入子でしたので、ワイヤー線の張力の影響による上下部と中央部
の精度の誤差、いわゆる太鼓を防ぐために、加工においてひと工夫を加えています。
ワイヤー加工時のプログラム画面です。
製品突き出し用のエジェクターピン(EP)の丸穴とコアバック用入子の入る四角穴の加工に
なります。EP穴は小径な為、内側より徐々に広げていく加工法を用いています。
15時間程度の加工となります。
こちらは、ワイヤー加工時の写真です。
コアバック用入子の入る四角穴の不要物を取り出しています。荒加工時に各穴に切り残し(ヘソ)
を付け、一括で切断をし、抜き取って行きます。
さとみ『着々と加工が進んでおります。如何でしたか?“どんな金型になるのか どんな小さな駒を動かす事になるのか”がお分かりになりましたでしょうか
』
モハ太郎『実際の加工者の声が聴けるって貴重です
なるほどなぁ』
さとみ『金型の合わせ調整等がありますので、成形出来る準備が整うまで 今しばらくおまちください』
次回は、いよいよ2色成形機での成形模様をお伝え出来ればと思います。お楽しみに
【プロジェクトドキュメント】挑戦者達の記録「面倒な塗装せずに踏切を作りたい件」③
今回はここまで。
たかがプラモデル。されどプラモデル。
今後も我々が挑む2色成形の裏側をお伝えしていきます
※現在こちらの2色成形機で商品化している双盾のご予約はこちらから
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【プロジェクトドキュメント】挑戦者達の記録「面倒な塗装せずに踏切を作りたい件」②
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