Trip-11 有楽町③ |   バリアフリーマップをつくる旅
・・・・・・まさかの有楽町で③。はい、出がらしですみません。ここは辛抱してお付き合い下さいまし。


イトシアの開業と同時に新しく造られた有楽町の地下通路網、

車椅子にとっては段差に遮られて、その先へは進めないただの袋小路だなんて。

開発を決めたエラい人にとって、社会インフラの価値ってどう映っているのだろう?

しかし、おかげで有楽町のバリアフリー調査が早く終わり、少しの時間ならランチタイムをとることができる。

そのことの価値も実は大きかったりする。


ここは有楽町。サラリーマンのパラダイス。ランチ選びにはこと欠かない。

ただ今回に限っては昔、健常だったころの記憶を頼りに、1軒のお店を目指す。

雑居ビルの地下にある北海道直送の海鮮料理店で、いいことがあると自分へのご褒美的に訪れていた

シークレットスポットだ。

メニューは決まってウニ丼。値段は¥2,000を超えていたと記憶する。


奇跡的にもその雑居ビルは時間の流れから取り残されたように原型をとどめていた。

こうなったら、もうビルの中がバリアフリーかどうかなんてどうだっていい。

仮に階段の2・3段があろうとも、この突き進む意思を止められようものか。もっと大切なウニ丼がそこにはあるのだ。

さっそくエレベータでB1へ。記憶の中のシークレットスポットへ。

だが時間の波に逆らうことはできず、シークレットスポットは居酒屋と小料理屋の中間的ポジショニングの店へ

見事な変貌を遂げていた。

その現実は、すべての思考を停止させ、すべての望みを失わせるに余りあるものだった。

希望なき現実はヒトをただ空腹に支配された動物へと変貌させ、思考を持たぬ動物はただ中間的ポジショニングの

店へと吸い込まれれてゆくのだった。


胃袋が、いやカラダ中の細胞がウニ丼を渇望していた。しかしメニューにもちろんウニ丼のウの字もない。

停止して久しい思考をなんとかコントロールして、最もウニに近いように思えたお刺身のついた定食を発注。

ほどなく料理が運ばれる。お刺身の小鉢の奥には、サバの塩焼き!?
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とうとう目までヤラれたのか?

しかしどう見てもサバシオだ。

長いこと生きてきたが魚&魚定食な

ど見たことも聞いたこともない。

でもまぁ中間的ポジショニングの店なんかに

入ったこちら側に非があるのだ。諦めよう。

とりあえずサバシオを一口。

「旨い」

今までで食べたどのサバシオよりも旨い。身は薄く小ぶりな分、独特のクサみがない上にサバ本来の味が凝縮している。

塩加減も焼き加減も絶妙だ。パリパリの皮を噛みしめると香ばしさに思わず焼酎の発注をしそうになった。

これはプロの仕事に違いない。

ということで大満足なサラリーマンランチをいただいて元気に次の調査ポイントへ向かった。

あとには、


 有楽町の中間的ポジショニングの店 + 魚&魚定食 = サバシオが絶品


という公式が非公式に残された。