うちだ広大です。
「ワールドが希望退職者500人募集から考えるアパレル業界のこと」
今、アパレル業界は、再編が進んでいます。
様々なブランドが経営破綻したり、ブランド縮小したりと、大きな変化の時代に来ていると思います。
TSIが11ブランドを廃止したり、それよりショッキングだったのは、ワールドが500店舗削減し、500人の希望退職者を募った点です。
かつてはアパレル三強とも言われた時代もあり、ワールドがリストラするなら、うちも!って続く企業が出るのでは?なんて感じます。
アパレル関係者は、服好きは、関係なく服を買う!なんて言っている方もいらっしゃいますが、それは、売り手都合な、売り手目線ではないかと思います。
現に売れてないからこのような現実があるのですから。
今の現状は、僕は必然だと思っています。
それは、アパレル業界が、お客様のことを考えてこなかったからです。
今でも、アパレル関係者は、お客様不在の価値の押し付けをし続けています。
物作りの視点が抜けず、メーカーマーケティングに終始しています。
最近読んだアパレル業界のコンサルタントさんのブログにこんな一文がありました。
『こんなファッションを提案したい、だからこんなお店を作る』
これこそ、お客様不在の売り手目線ではないか?と思うのです。
ユニクロは、5月に既存店が、前年110%以上を達成し、客単価も上がっているそうです。
アパレル業界は、ユニクロは、アパレルではないと言います。
しかし、ユニクロは、お客様に必要とされ、選ばれて、周りが閉店など苦戦する中、前年より既存店が売れているのです。
その理由は、お客様目線にあります。
お客様の暮らしの中からニーズを探っているんです。
こんなモノを売りたい!だからこんな雰囲気のお店を作れば、こんな感じが好きな人は来てくれるはずだ!
この考えのどこにお客様は存在するのでしょうか?
売り手の都合の良いお客様なんか存在しなかったから、苦戦しているのではないでしょうか?
服が好きな人は、いる。
だから服好きにターゲットを絞れば売れるんだ!
それって、すごく無責任だと思うのです。
価値を伝えるには、買い手の想い、売り手の想いを繋ぐ必要があります。
さらに作り手の想い。
それぞれの想いの間に、価値が存在します。
商売は、お客様ありきです。
確かに、売り手が自社商品を愛することは必要です。
しかし、それ以上に、自社の商品は、お客様の為にどのように役に立つのかを、考え尽くせて、そんな想いに溢れた店員から買いたいなって思ったりします。
なんの為に服を売るの?
なんの為にファッションってあるの?
誰の為に、ファッションは必要なの?
こんな根本的なことをもう一度考える時期に来ているのではないでしょうか?
福岡の天神の街を見てそんなことを感じました。