今週は音楽院で、ピアノの名手!ヴィンチェンツォ・スカレーラさんのマスタークラスで歌わせて頂きました(*^^*)
「つい先日フローレスの伴奏をした時には、彼はこの曲はこう歌っていたよ…」等という一流歌手達との共演の話を、何気なく話される様子。一流の人だからこそ、腰が低いというか、自然体で、偉ぶらない様子がとても印象的でした。
そして、楽譜をじーっと見つめて、「こうも表現出来るし、こうも表現出来るよね。」と意見を押し付けるでもなく、「僕はこう思うなぁ。」と伝えて下さる姿や、「コロナ禍で家でずっと楽譜を見続けていた時に、この音はこう表現したら良いんじゃないか!って気づいたんだよね!」というお話、ご自身もまだまだ勉強中なのだ、という姿を見せて下さった事、何だか胸が熱くなりました♡
ただ、休憩中にタバコを吸いながら、ぽろりと話されていた本音。
「今年のスカラ座公演でテノールを探しているんだけれど、良いテノールが居ないんだよねぇ…と。
韓国人は良い声の歌手が居るんだけれど、200ページ以上のレチタティーヴォがある事を考えると、ちょっと…って感じでね。
イタリア人歌手で良い人が出てきたら良いんだけれどねぇ」と。
「ただ、マリア・カラスもレイラ・ジェンチェルも外国人だけど、発音がイタリア人達よりも完璧なんだよね。」
「因みに、モンセラート・カバリェ(私が一番大好きな歌手です(笑))やカーティア・リッチャレッリは言うまでもなく、もちろん素晴らしい歌手達だけれど、発音はあんまりだよね」と。
(因みにリッチャレッリさんはイタリア人です。)
まさにこれがアジア人歌手、外国人歌手たちの壁なのだな、と思い知らされました。
【歌唱の際に、イタリア語をネイティブイタリア人よりも正確に発音すること。】
限りなく高い壁ではありますが、勉強あるのみだなぁ、と感じました。
一歩ずつ、先ずは少しでも発音良く歌うこと、から心がけたいです。
因みに、イタリア語を正しく発音して歌うと、発声まで良くなりますから、一石二鳥とも言えます(*^^*)
発声に悩む方は、逆にイタリア語の発音を良くする、というアプローチで発声を改善するというのも一つの手かもしれませんね♫
どの道、イタリアに来てイタリア語の発音がおかしい状態で歌うと、めちゃくちゃ直されますし、なんなら笑われたりしますから、頑張るしかありません(笑)
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P.S.
昨日は音楽院の選抜コンサートでした✨
プログラムの大トリをつとめさせて頂きました☆スタンディングオベーションとアンコール!の声が嬉しかったです♡頑張りました〜♫(笑)
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P.S.
来年2022年11月にヴィッラバルトロメア劇場にて、オペラ「外套」の公演が行われる予定です!
参加ご希望の方!
詳しい内容はこちらをご覧下さい。↓
前回の『修道女アンジェリカ』の公演の実際の様子です✨(※2021年6月26日に、無観客、オンライン配信させていただいた公演です)
ご応募お考えの方は、是非参考にご覧下さいませ♡