ガレとドーム JR伊勢丹美術館「えき」 | Ploum ploum un deux trois

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京都ツアーですが、

朝京都駅に着くと、まず、京都駅と直結のJR伊勢丹にある美術館「えき」に行きました。

この美術館「えき」は、ひそかに、私の中でブームです。

小じんまりとした美術館なのですが、ステキな展覧会がよく催されています。

今回は、ガレとドーム展。

先日、1900年のパリ万博の記事 を書いたばかりだったので、自分の中では、非常にタイミングが良くて、

心に残る展覧会となりました。
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私は、ガレもドームもあまり好きではなかったのですが、その理由と言うのは、色がなんか、こうオドロオドロしい

というか、うーん、ごちゃごちゃ混ざっているのが好きではありませんでした。

ところが、この展覧会で、ガレの薄いピンクと黄緑色の美しい田舎の風景の花瓶などを見て、

季節によって、こんなに柔らかい色合いの作品もあるのだと知り、

少しガレも好きになりました。


アールヌーボーは、第一次世界大戦が起るちょっと前に起った芸術運動ですが、

ガラスの装飾品を見ると、一部の一般階級にまで、高級品が出回るという

国家の発展から、戦後の恐慌への変遷が、

ガラスの灯の光と影に見えて、

なんとも、切ないというか、何といってよいのか分かりませんが、

ひどく心に響いてしまいます。

このアールヌーボーの頃の遺言書が多く発見されているのですが、

それは、豊かになった人が後世に自分の財産を残そうとしたという証拠でもあり、

より多くの人が財産を持つようになり、

なおかつ、子孫に残すという考えが一般の人にも出始めたという事が、そこから見て取れます。

なのに、その後、世界大戦の勃発。

繁栄、遺言、戦争。

なんとも、皮肉なものです。


小さな美術館「えき」のガレとドームの展覧会は、出品数も充実しており、また、ミュージアムショップの

関連商品もかわいくて、すごく良かったです。