I studied my English in Japan. 3 | Ploum ploum un deux trois

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3歳からシニアまで。広島市南区の英会話教室
イングリッシュスクールココロを
運営しています。
http://www.es-cocoro.com

来年で、当スクールは10周年を迎えます。私には、レッスンをさせて頂いて分かった事がたくさんあります。その分かった事の中のひとつが、「わからない事」です。

私は、生徒様が分からないと言われる事が、どうして分からないのか分からない時があります。(ごめんなさい)

その、生徒様がわからない事が私には分からないという事を集めていると、不思議なもので、生徒様が分からない事は大体同じだという事になってしまいました。

つまり、私は、生徒様が分からない事なのですが、私には、いつもわかってしまうという事なので、サラーっと通り過ぎそうになってしまうという事になります。←わかる?ややこしくてすみません。

何が言いたいかというと、教える側が思いもよらない所が、英語学習者は、わからないという事です。

だから、判らない時には、きちんと先生に「~が、わかりません。」とか「~は聞こえません。」とか、是非とも、言ってください。そうしないと、先生が成長しませんから、お金を払っていらっしゃる方が成長できなくなってしまいます。

 この件に関しては、他に、良い方法が閃けば良いのですが、今のところ、生徒様に「センセー、わからんよー!」って言って頂く以外に、良い方法が思い当たりません。すみません。。。。


 そんな分かるだの分からないだのの、一例。

【何言ってるか分からない例】

単語と連語。


 日本語を外国人が学ぶ時、名詞を沢山覚えるようにするのだそうです。それは、名詞+「する」で、日本語の動詞になるからだそうです。

例えば:

料理+する

運転+する

診断+する

通勤+する

(サ変動詞)


ほらほら、すごく便利!名詞を沢山覚えて、後は「する」を付ければ、動詞も言えちゃう日本語。

あまりにも便利だからか、私達日本人は、この日本語文法も英語の当てはめようとしてしまうようです。

このように、母国語が外国語学習に影響してしまう事を、「母語干渉」と言います。

この「母語干渉」は、どの言語にももちろん起ってしまいます。

例えば、中国人が日本語を学習していると、日本語の漢字と中国語の漢字は、ちょっと意味が違いますから、中国語にのっとって、日本語を話すと、とんちんかんな事になってしまう事がよくあるそうです。


 後で、思い出したので、書き足しています。

母語干渉ではないのですが、英語がフランス語に干渉してしまった事があります。

 フランス人に、「今朝その荷物が届いたのよ。」というのを、

Ce packet est arrive ce matain. 英語にすると、The package arrived this morning.日本語では、その荷物が到着した。

すると、そのフランス人がケラケラ笑うのです。それでは、まるで、荷物が自分でトコトコ歩いて来たみたいだと。それはフランス語では、

J'ai recu ce packet. (I received the package.)(私は、その荷物を受け取った。)

と言うのだとのことでした。

同じアルファベットを使うヨーロッパ言語動詞でも、単語レベルで翻訳してしまうと、奇妙になることがあるのですから、日本語から英語に単語レベルで翻訳するのは、もっと大変な事になってしまうのがうかがえます。


 外国語を学習するとき、この「母語干渉」が必ず起こると言う事を、英語学習者は認識する必要があると思います。


例えば、「診断する」ですが、英語では、make a diagnosisと言います。

doではなくmakeを使うのですね。

こういうものを連語と言います。

take a bath

make a phonecall

put an order

とか、英語では、日本語のような「する」というサ変動詞だけという訳には行きません。

ところが、母語干渉が起ってきますから、

「入浴する」の時には、takeを使うのね~なんて、いちいち考えたり、覚えたりしてしまいます。

どうしてって言ったって、英語ではこのように言うのですから、仕方ありません。


そして、音ですが:

テイカバス

メイカフォウンコーゥ

プタンノーダ


という風に、繋がっています。

このように連語は、まとまってひとつの意味を成しますから、一気に言われてしまい、

私達には、「何~?」と聞こえてしまう訳です。見れば分かるのに、聞くと分からなくなるのは、

この様な事も原因のひとつと言えるでしょう。


このように、英語には、連語が非常に重要ですので、まとまった句で覚えていくしかありません。しかし、そんなに悲観することはありません。だって、make, have, get, put, takeを知っていれば、随分いろんな事を話すことができるのですから。

既に、知っている表現でも、動詞、名詞をばらばらに覚えていたがために、言うこと(output)できなかった事が沢山あります。

 

 「ヒアリングマラソン初級者コース」では、このような連語に何度も出会い、まとまったひとつの音として捉えることで、語彙力とリスニング力を養うことができたように思います。


 前回は、海外事情を知るように努める事、そして、今回は、単語ではなく、連語をまとまった音で捉えるという事が、英語のリスニングに大きく影響すると言うことを、紹介させて頂きました。