Close to me! ─ 添乗員のひとり言 ─ -9ページ目

Close to me! ─ 添乗員のひとり言 ─

海外旅行業務40年・海外添乗回数350回超の経験・知識・技術を伝えていきます。

   何にしよう。 そうやな、やっぱりナイトツアーについて云っておかなくてはな。

   原則、息子・娘に向けてのブログなので、悪事(恥)をさらすようで、余り気乗りがしないが、 同年代の若者たちも、大きく考えれば日本の息子・娘達だよな。

   昔の話なので参考までに。

   ①欧米編

   ②東南アジア編

   

   顰蹙(ひんしゅく)をかいますが、こんな歌がありました。

   “支那の夜:見る見る300円、さわるさわる500円、入れて持ち上げて1000と500円、ああー、ああーコケコッコの鳴くまで1000と500円” と戦前戦中、君たちのおじいちゃん達が歌ってた夜の遊びの唄です。


   この唄のように、アジアにおいては原則“泊まり”が有りますが(欧米の風に吹かれた香港・シンガポール等は例外欧米はこれが有りません私の知る限り。

   ①まずヨーロッパですが、泊りがない分多岐・多様に分かれます。

     それぞれの国によって幾分違いますが、なんと言ってもチャンピオンドイツでしょう。

   飾り窓・エロスセンター・テレフォンバー・立ちんぼう等々。


   飾り窓:街のある一角、両横1階2階の窓にまるでショウウインドウに並ぶ商品のように殆ど裸きわどい下着を着けてます)の女性(必ずしも若いとはいえません:白人黒人入り混じって)が並んで、“おいでおいで”と手招きします。総勢50人以上は有るかな?


   エロスセンター:早い話売春宿です。そこのバーに入ります。ボンキュッボのお姉さんが入れ替わり立ち代りやってきます

   日本で“もてた”事の無い人でも、大丈夫、お金があれば。夢のような時間が過ごせます。


   テレフォンバー:これはドイツ特有です。日本のテレクラはこれを参考にして始まったと言われてます。日本のテレクラは知りませんが、ここは少し高級感があります。女性も若く・綺麗な方が多いです

   やや広めのクラブのようなスペースで、お客が席に着きます。各テーブルに内線電話があり番号が光ってます

   ドリンクが運ばれてきた頃合を見計らって、電話が成ります。架けて来た相手がこちらを向いて手を振ってウインクしてます

   気に入らなければ“NO”と言えばいいのですが、次から次へと電話が架かります。

   ここでは選ばれる立場です。中々電話が架からない人もいますので、なんか選ばれた喜びがあります

   まさか本当に“もてた”と思う人はいないでしょうが、大抵は人が良さそう・すけべそうお金持っていそう で判断されてるのでしょう。


   立ちんぼう:これはヨーロッパ全域で見かけます。街中の在る一角に冬の寒い中、コートの下は殆ど裸状態で、道行く男に声掛けます。時として日本語で“アソバナーイ?”。比較的黒人が多いです。


   何でも揃ってるドイツですが、北欧は以外と健全です(デンマークは例外)。

   君たちのお父さんが、君たちの年代お世話に成った、テレビ番組イレブンPM”・雑誌“平凡パンチ”によく報道されてた、“北欧フリーセックス”の入れ知恵で胸とち○ち○を膨らませて行ったおじさん達が、ことごとく失望して帰るのを良く見受けました。

   確かにデンマークは首都コペンハーゲンに限って有る事は有りますが、小さな規模です。

   報道の仕方に問題が有るんですよね。

   今でもそうですが、一部・一面をさも全体であるかの如くに報道

   情報の氾濫する昨今、取捨選択能力が問われております


   思い込み・誤解・押し付けから身を守るすべを持たなくてはね


   ヨーロッパだけで多分50回以上は行きましたが、総ての都市を観て来た訳では有りません。

   時間も流れております。以上に述べた事、今でも通用しているのかる限りでは有りません


   又、敢えてそれぞれの料金は伏せております。間違いが起きないよう配慮しての事です。


   パリ郊外高級娼婦の館モード雑誌に載っている現役モデルをお相手する連絡の取り方等々、総てを明らかに出来ない事、お詫び致します。


   直接聞いて下さい。総て洗いざらいお伝えしますよ。


   顧客の安全の為自ら体験し多くを学習致しました。

   但し、30歳で結婚するまでです。以降、数限りなくお客様たっての御願いで案内致しましたが、おおむねシステムの違いは有りませんでした。

   料金が微妙に違いましたが・・・。


   HIV(エイズ)が騒がれ始めた頃慌てて血液検査をしました

   “白”でしたよ


   若い頃職業上必要に駆られて色々経験しましたが、・・・。

   これは蛇足だな。


   アメリカ版その他は割愛します。

   娘が口を利いてくれなくなるのを恐れております


   東南アジア編は改めてお伝えします。


   12th, September, 2012 / T.Konishi


   

   *パスポート盗難事件: 伝えたい事を確実に伝える、どんな職業でも大変難しい事ではあります。


   出発前旅行説明会の役割は重大です。

   本来旅行中の予測されるトラブルを未然に防ぐ為、説明・案内するものですが、話は聞いてても理解・認識しているか確信は持てません。


   その為、旅行中それぞれ(機内・ホテル滞在・レストラン・観光中・ショッピング等)の直前、改めて想定されるトラブルについて案内致します。

   ツアー全体の流れが把握できてなければ、出来ない仕事です。


   さて、この件ですが、前述パスポート国名不記載事件の1年前だったと思います。同じ官公庁主催同目的のやはり30名の旅行です。


   35・6年前で14日間ヨーロッパ視察研修旅行での最終目的地西ベルリン(ドイツ)の一つ手前ロンドンでの事です。


   ロンドン2泊3日滞在、最初の1泊目。団員の若い女性2人部屋で、就寝何者かが部屋に入りパスポートを2冊(現金も)持ち去りました。


   ホテルは4つ星、決して怪しいホテルでは有りません。

   部屋割りの時、施錠を充分に施すよう説明しておりましたが、正しく伝わっておりませんでした。

   当時はまだ現在のようなカードキーなどは無く、旧式のキーでありました。そんな中で、通常施錠に加えて内側からする内鍵がされておりませんでした多分、マスターキーかもしくはプロなら簡単に開けること可能だったと思います。


   さて、事の処理です。

   まず、団長(上級管理職)の意向を聞きます

   警察に届け、本来有るべき手続きをするか、その日予定の視察研修に向かうかの判断を仰ぎます。


   幾つかの周辺事項を案内します。

   ロンドン滞在中に犯人を確保できるか極めて疑問。

   ②逮捕できても、お金・パスポート戻るか疑問。

   二人とも旅行傷害保険に加入しているが、現金は保険されない。つまり盗難届けを必要としない、無意味である。

   当時(35・6年前)日本人パスポートは60,000円で取引されている。アジア系不法入国者に販売される。当時のパスポートは写真を貼った上に割り印を押しただけのもの。簡単に偽造できる。

   視察研修先には、私(添乗員)と被害者は行けない。パスポート再発行の為、それぞれ写真を撮って日本大使館に行く。盗難届けを出すなら警察にも行く必要あり。スコットランドヤードです。

   視察研修は通訳手配しているので、私がいなくても問題なし。


   これら周辺事項を充分説明し、団長の判断を仰ぐ。

   結論:身体に危害が及ばなかった幸運を認識して、パスポート再発行、この1点に集中して処理にあたる。


   当時旅行中パスポート紛失・盗難による再発行には10日~14日必要と言われておりました。

   ここで大事な事当該被害者2人に上記最悪事態の認識をして頂く事です。つまり、再発行までの滞在を余儀なくされると言う事です。


   ショックと不安・恐怖で泣き濡れる二人を励まし、写真を撮り日本大使館に向かいました。

   ここからが添乗員の腕の見せ所。

   既に最悪を覚悟して頂いて居りますので、後は足し算

   少しでもいい状況を獲得すれば(この場合1日でも早く再発給を受ける)、信じられないほどの喜びを表していただけます。


   まずロンドン滞在中(翌々日)にパスポート再発行勝ち取る。ただしこれは帰国の為のみのもの、最終目的地ベルリン(ドイツ)には一緒に行けない


   更に粘り、官公庁主催視察研修旅行である事を前面に出し、異例の帰国用パスポートであるにも拘(かかわ)らず、ドイツ入国可能なように作業してもらいました。

   さすが日本大使館、“なんとかなる”の世界です。


   お陰をもちまして、二人は無事、他の団員みんなと共に日本の地を踏む事が出来ました。


   帰国後、大いに感謝・感激した当該2人の女性から・・・・を受けましたが、来年以降も続くこの視察研修旅行、奥歯を噛締めスルーしました


   当時、まだ髪の毛フサフサ、体力気力精力充実、日常で既に充分女性にもててましたので。


   こういったトラブルで一番大切なのは、自らもそうですが顧客にも最悪を覚悟して頂く事です。これには大変な勇気が要ります

   そして冷静でなくては成りません


   後で、思い起こせば、犯行中、当該2人の女性が目を覚まさなかった事幸運です(不幸中の幸い)

   目を覚ましたなら、更なる最悪事態を招いていた事を思うと、やっぱり“神様大好き”と思わずには居れません。


   17th, August, 2012 / T.Konishi


   

   クレーム編とトラブル編を分けるのもどうかと思いますが、トラブル処理が上手くできればクレームになることは有りません


   それよりも寧(むし)ろ他のツアー添乗員よりもスマートに処理できれば、お客様より嬉しい評価を戴き、後のツアー運営がスムースになります。


   それはある意味他社の添乗員との競い合い(戦場みたいなもんだ)。しかも直ぐに答えが出る為、テンションは上がります。


   トラブルは大きく分けて2つに分類できます。

   1つは、自らの無知・経験不足・過失です

   2つ目は、上記以外、つまり天候・各国事情・運輸宿泊食事施設事情・顧客都合及び事情等々です。

 

   1回の添乗で数回のトラブル処理を余儀なくさせられます(上記の大小併せ)。海外添乗350回を超えてるわけですから、その一つ一つを憶えている訳は無く、代表的なものを幾つか列挙致します。


   唯、生来のかっこつけ、目立ちたがりの為、自慢話にならないよう呉々も注意し、真実を淡々と書き述べるようにしなくてはね。


   知ってるんです、自慢話は退屈だと。


   まずはカッコ悪く1つ目から行こうかな。


   *1次旅券国名不掲載:多分35年程前だったと思います。当時のパスポート(旅券)は1回きりの渡航(一般旅券:1次旅券)と5年間有効の数次旅とが有りました。数次旅券は総ての国(一部を除いて)と書かれておりましたが、一般旅券は当該旅行で訪れる国名を記入する事となっておりました。

   何が起こるか分からぬ海外での事、通常周辺国総ても併せ記入し発給を受けます。


   とある官公庁主催若者の為のヨーロッパ視察研修旅行(30名)での事です。

   ドイツ(ミュンヘン)からスイス(チューリッヒ)への陸路移動(バス)で、都合一部オーストリアを掠(かす)める事となりました。ドイツ出国は問題無いのですが、オーストリア入国に関し、メンバーのほぼ半数の一般旅券オーストリアの国名が有りません。つまり入国できないと言う事です。


   バスに係官が乗り込んできて全員のパスポートを集めるよう支持がありました。

   最悪の事態想定すると、もう一度ドイツに戻り、遠回りになるが、オーストリアを経由しない道でチューリッヒに向かう。

   夕食に間に合うよう出発しているが、到着は大幅に遅れ夜中になってしまう

   当初予定のレストランは解約しなければならない、着後は夜中にも拘(かかわ)らず30人分の夕食手配の必要あり。


   今のように携帯電話無しなので、電話連絡に手を煩(わずら)わせることとなる。何よりも、団長及び団員の顰蹙(ひんしゅく)を買い、とてもまずい立場に成ります。


   さて、解決方法ですが、慌(あわ)てず、騒がず(ウロきたりせず)平然と全員に指示します。大きな声ではっきりと(勿論日本語で)。

   バスの後ろから順次パスポートを集めるように。その際、数次旅券は上部に、一般旅券は下部に。

   ここらが外国である利点(係官が日本語理解できない)。


   つまり、全員のパスポートはチェックしないと予測し、上部に数次旅券を集め、後は God bless me !(神様私を守って)。


   案の定、上から四・五冊確認してOK貰いました。

   首尾上々。ヤッターとは云いませんでしたが、神様大好きですと小さく呟(つぶや)きました。


   以降、一般旅券の申請には充分慎重を期すようになったのは云うまでも無い事です。

   学習です


   *パスポート盗難:次に譲ります。



   10th, August, 2012 / T.Konishi