胸が痛いんです、まだ。
どうしてあの時・・・。
一週間ほど前、日が落ち夜の帳(とばり)に覆(おお)われる少し前、一日の勤めを終え、帰路についておりました。
別に急いではいなかったのですが、大きな公園脇の見通しの良い、でも比較的交通量の多い道を、腑抜けた感じで愛車メルセデス号(実はダイハツミラ)を運転しておりました。
いつもの癖で前方車との車間をやや詰めて走っておりました為、いきなり前車が軽く右に振れ、センターラインを越えた時、危うく何か白いものを踏みそうになりました。
とっさにハンドルを右に切り、何とか切り抜けましたが、対向車が有れば轢いていたかもしれません。
その何か白いものとは真っ白な、ホント真っ白な子猫です。
腰を抜かしたのか、静かに佇(たたず)み、真っ黒な可愛い目で、こちらを見てました。確かに、目が合いました。
私の後続車は300Mほど離れて居りましたので、急停車して車を側道に寄せ、天使のような子猫ちゃん(仮称パイパイ:白白ちゃん)をせめて比較的幅の有る歩道まで移してやれたのではと・・・。
車間さえ充分とれば視認できる状態では有るものの、大丈夫だろうか、無事だろうか?気になり、心痛め、上の空で運転しておりました。
それでも折り返し、救済に行かぬ自分に???。
あの子猫が人の幼児なら何の躊躇(ためらい)いもなく助けたであろうに。
と言う事は、とっさに生命の重さを測っていたのか?
人じゃないから?動物・爬虫類・昆虫だから?
生命って重さが有るのか?貴(とうと)さに違いが有る・・・?
真面目じゃない人間が、重い命題を真面目に考えれば混乱するので止めにする。
でもこの次同じことに遭遇すれば、迷わず助けてあげるからな。
天使が子猫に替わって、私を試したのかな?
だとすれば間違いなく私は不合格だな。でも挽回できる事、信じてるよ。
そうそう、翌朝同じ場所を注意深く観察したけど、白白ちゃんが轢かれた形跡、無かったよ。
天使の試験に、合格した人,いたんだー。よかったよかった。
28th, September, 2012 / T.Konishi