Close to me! ─ 添乗員のひとり言 ─ -8ページ目

Close to me! ─ 添乗員のひとり言 ─

海外旅行業務40年・海外添乗回数350回超の経験・知識・技術を伝えていきます。

   胸が痛いんです、まだ。

   どうしてあの時・・・。


   一週間ほど前、日が落ち夜の帳(とばり)に覆(おお)われる少し前、一日の勤めを終え、帰路についておりました。

   

   別に急いではいなかったのですが、大きな公園脇の見通しの良い、でも比較的交通量の多い道を、腑抜けた感じで愛車メルセデス号(実はダイハツミラ)を運転しておりました。


   いつもの癖で前方車との車間をやや詰めて走っておりました為、いきなり前車が軽く右に振れ、センターラインを越えた時、危うく何か白いものを踏みそうになりました。


   とっさにハンドルを右に切り、何とか切り抜けましたが、対向車が有れば轢いていたかもしれません。


   その何か白いものとは真っ白な、ホント真っ白な子猫です。

   腰を抜かしたのか、静かに佇(たたず)み、真っ黒な可愛い目で、こちらを見てました。確かに、目が合いました


   私の後続車は300Mほど離れて居りましたので、急停車して車を側道に寄せ、天使のような子猫ちゃん仮称パイパイ:白白ちゃん)をせめて比較的幅の有る歩道まで移してやれたのではと・・・。


   車間さえ充分とれば視認できる状態では有るものの、大丈夫だろうか、無事だろうか?気になり、心痛め、上の空で運転しておりました。

   それでも折り返し救済に行かぬ自分に???。


   あの子猫が人の幼児なら何の躊躇(ためらい)いもなく助けたであろうに。

   と言う事は、とっさに生命の重さを測っていたのか


   人じゃないから?動物・爬虫類・昆虫だから?

   生命って重さが有るのか?貴(とうと)さに違いが有る・・・?


   真面目じゃない人間が、重い命題を真面目に考えれば混乱するので止めにする。

   でもこの次同じことに遭遇すれば、迷わず助けてあげるからな


   天使が子猫に替わって、私を試したのかな?

   だとすれば間違いなく私は不合格だな。でも挽回できる事、信じてるよ。


   そうそう、翌朝同じ場所を注意深く観察したけど、白白ちゃんが轢かれた形跡無かったよ

   天使の試験に、合格した人,いたんだー。よかったよかった。


   28th, September, 2012 / T.Konishi


   

   

   先日、友人と談話中、主題についての話題になり、その幾つかをブログにて披露するようミッションを受けました。


   君たちが外国に行って恥をかかない様に、以下に案内致します。


   *エスプレッソ

   *ピザパイ

   *赤ワイン・白ワイン

   *スパゲッティ

   *ナイフ・フォーク

   

   別に知ったかぶりするつもりは有りません。

   日本で生活している限りはそれが常識なので問題ないんだよなー。


  *エスプレッソ(イタリア珈琲): 日本で飲むエスプレッソは日本人好み(日本の常識)に合わせてあるように思います。

   どうぞブラックで召し上がって下さい。


   本場イタリアでは、まずすぎてとても飲めない代物です。やせ我慢が必要だな。


   まずカップが非常に小さい。日本での玉露を飲む茶碗・中国茶を飲む茶碗・お酒を飲む猪口を一回り大きくした感じ、とイメージして下さい。


   次に、豆が違います、煎り方が違います、淹れ方が違います

   専用の機械を使います蒸気で吹き付けるように淹れるのです


   その小さなカップに砂糖を3~5杯も入れます。有り得ない話です。

   私自身日常はブラックで飲んでますが、郷に入れば郷に従えと言う事で、イヤイヤ砂糖を入れて飲んでみた所、、旨い、実に美味い

   日頃コーヒー通を自負している方、是非試してください。イタリアで


   周りを観察すると、大きな手で小さなカップを器用に持ち、一気に飲むのでなく、馨(かお)りを愉しむように、少しずつ飲んでいる。


   大量に入れた砂糖が、あのなんとも云えない苦味と、実に絶妙に調和しております。


   30年ほど前、当時御案内した、自他共に認めるコーヒー通の方が、いたく感激され、“このコーヒーを飲む為だけにもう一度ここに来てもいい”と言われたのを憶えております。


   帰国後、デパートを含む各方面でエスプレッソ用機械・豆を求められたが手に入らなかったと、後日談です。


   今なら、手に入るかもです。

   それでもやはり、イタリア現地で飲む事をお勧めしたいと思います。


   ハワイアン・フォルクローレ(ペルー)・沖縄等々音楽、現地で聞いて感動し、CDを買い帰国後聴いてみると、それほど・・・。と感じるのは私だけでしょうか。


   それぞれ、その場の空気・エネルギーその他色々なものがあいまっての臨場感によるものだと思います。


   映像(3Dを含む)・写真で、どんなに優れたものを目にしても、実際その場に立つ事に勝る事はないでしょう


   They who travel far, learn much! (遠くを旅する人は、多くを学ぶ):中国古


   遠くを沢山旅して、多くを学んだ私からの“おすそ分け”です。

   上から目線だったな、反省反省。


   次に続く。


   5th, October, 2012 / t.Konishi

   そうだよなー。

   トラブル編なんだから、ナイト(H)ツアーに於けるトラブルにも触れておかなくてはね。


   35年程前、官公庁主催地方青年活動指導者達を対象にしたヨーロッパ視察研修旅行での事です。

   団員の殆どが20歳代、30名ほどの構成、内女性4名。


   場所はパリ、代表的な夜の歓楽街(ピガール広場界隈:ムーランルージュの近く)、夜中2時頃だったと思います。

   一日を無事終え、ぐっすり寝込んでいる私(添乗員)の部屋を忙(せわ)しくたたく音に目を覚ましました。


   一人の男性団員が蒼白な顔で立っておりました。

   6人で夜の街に出て、ポン引きに誘われストリップショウバーに入り、それなりに楽しんだ後、請求書を見て全員“目が点”になりましたとの事。


   持ち合わせのお金をまとめても半分にもならない。団の規則で夜遊び厳(視察研修目的だから)の為、団長及び指導役員には頼めない。

   添乗員なら纏(まと)まったお金持っているだろうとの事でした。

   当時はまだクレジットカードなるもの普及しておらず、幸いにも結構な現金を持ち合わせておりました。緊急予備費として。


   なんと残りの5名は人質にされている、不足分を持って来なければ、銃で撃つと脅されている(言葉が通じないので絵に描いて説明された)。


   急ぎツケ馬君と現場に向かいました

   不謹慎ながら、見せ場が来たとハヤル心を抑え、まず店の入り口付近でパトロールの警官を見付け、これを伴って店内へ。


   残されていた5名は不安と恐怖で泣きそうな顔をしておりました。

   きっとメロスの帰りを待つ友のような心境だったのでしょう。


   さて、店の不当な請求をただし、全員救出と行きたかったのですが、そうは行かぬ“イカのき○たま”。


   請求は正当、よって速やかに残金を払えとの警官の言葉。

   よくよく説明を聞けばなるほどとなりました。


   まず料金明細から説明します。フランス語・英語で説明されており、言葉が理解できない当方6名の手落ち


   6人が6テーブルに別れ、それぞれ女性を就け飲物はシャンペン。これで1人日本円換算約6万円

   35年前の6万円は大きい。殆ど当時の私の給料くらいかな?


   言葉が理解されないのに付け込まれたようである

   後に笑い話のように話しておりましたが、本当に怖かったらしいです。生まれて初めて命の危険を感じたとの事です。


   この場合の正しい利用の仕方を案内しておきます。

   六人で1つのテーブルに座る。飲物はビールのみ女性は付けない。女性のチャージは有りませんが、シャンペンをベースにした高価な飲物を注文しよります。勿論これは客の支払い。


   この方法でやれば多分1人5~6000円で済んだでしょう。ストリップもしっかり視ての事。

 

   実はここら辺の手口は既に知っておりました。身を持って体験済み。

   出発前旅行説明会では、原則夜遊び禁止な為、詳しく案内できなかった。寧(むし)ろ説明しないで欲しいとまで言われました。


   若気の至りですが、どれくらい危ないのか知りたかったとのチャレンジ精神は好感が持てます。


   せめて夜の街に出かける直前に私に一言話してくれたら、この事態は防げたのかな?


   この教訓は以降の私の添乗に生かされました

   必ず自分自身がついて行き条件・料金等々後に起きるであろうトラブルに備え事前交渉役を果たし、皆さんが“スッキリ”して戻るまで待機し、万一の為に備えました。


   ヨーロッパは契約社会です。事前にしっかり詰めておけば、殆どの場合トラブルにはなりません。約束は果たされます


   以降、数限りない日本の老若男女(もとい、女性は除外)を夜のヨーロッパから無事日本の地を踏めるよう案内してきました。


   アジア版は余り気が進みません。自らにやましい所が有るからではなく、過去の君達のお父さん・おじいさんの名誉の為に、伏せておいた方がいいのかな?18禁・女性禁なんてこと出来ないよなー。


   ネタはたくさん有るのですが、暫く考えさせてください。


   20th, September, 2012 / T.Konishi