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Close to me! ─ 添乗員のひとり言 ─

海外旅行業務40年・海外添乗回数350回超の経験・知識・技術を伝えていきます。

   若い頃、クレーム処理の天才と自負しておりました。

   相手が興奮して喚(わめ)けば喚くほど、スーッと気持ちが落ち着くのを感じておりました。


   勿論自らが激昂(げっこう)して、我を忘れるなどと言う事はありませんでた。

   お客様であると言う立場を盾(たて)に、無理無茶・難題を突きつけてくるナーバス(悩ましい)な、いわゆるモンスタークライアント(怪物顧客)の対応には自信を持っておりました。


   まず相手を恐れない・嫌わないを基本に、粘り強く、ただただ粘り強く、誠意を持って対応する。

   それでも“ゴネ得”を許さないと言う大原則はしっかり守ります。

   お金を払って処理するという安易な解決は、こちらに余程の手落ちが無い限り行いません。


   時間が掛かります、手間が掛かります。それでも粘り強く、時間と労力を惜しまず、淡々と対応します。


   が、しかし添乗中はこの限りに有らずです

   一人の顧客に時間と労力を割いている事は許されません。

   毅然とした態度で“ごね得は許さない”原則を胸に、他の顧客の利益を守らなければ成りません。


   離団勧告という伝家の宝刀があります。

   むやみやたらと使えませんが、言葉を尽くし説明しても聞き入れない、大声で喚く、暴力を振るうと言う事態になれば、他の顧客の利益を守る為、敢然(かんぜん)と実行しなければなりません。


   具体的には、その瞬間までの消費した経費を差し引き残金を返還します。更に、その瞬間以降団体から離脱して頂きます。


   海外で言葉も地理もその他何もかも知らないところで、放り出すことは変危険でもあります。

    勿論、帰国に必要な手立てを整えての事です。

   その後そのまま帰国するか否かは、あずかり知らぬ事と成ります。


   今まで350回超の海外添乗で、この伝家の宝刀を振るったことは有りません。離団勧告は申し上げた事あります。ほんの数回。


   殆どの方が以降、借りてきた猫のようにおとなしくなられます。気の毒なほどに。こうなれば添乗員として時々優しい言葉をかけ、労(いた)わります


   “旅行中に起きたトラブルは旅行中に完結せよ”。つまり、クレイムを日本に持ち帰るなと言う、添乗員の大事な勤めがあるからです。


   今思うと、これらの事を平然とこなしておりましたが、大変な体力を要する事だと、63歳になって感じております。


   気力体力が落ちた今日この頃、変に怒りっぽくなったように思います。

   でもまだ理性があります。我を忘れて激昂する事は有りませんが、いつまで持つ事やら。


   家庭において、嫁さんや子供たちに大声で怒鳴ったり、ましてや手を挙げるなど一度もしたこと有りません

   それでも常に父の気迫を子供たちに示し(娘には通用しなかった)、威厳を保ってきましたが、この先、心もとない感じです。


   このような状態で海外添乗をこなす事、あたわず

   ごくごく親しい方々との旅行に限ろうと思います。


   一つ一つの事例を紹介しながら進めようと思いましたが、思い留まりました。手柄自慢になってしまいますもんね


   逢って話す機会があればいつでも披露しますよ。苦労?話。


   27th, July, 2012 / T.Konishi

   よく言われること、“世界中あちこち行けていいですね”。


   確かにそうなんですが、楽しくは有りません。楽しめない、楽しんではいけないって部分は良くあります。


   全員が同じ場所に同時に無事帰国する事ができるよう、管理・運営しなくてはなりません。

   

   どんな仕事でもトラブルはあります。

   自分の責任によるもの、自分以外の色々な要素によるもの等、避ける事の出来ない事案を自分の責任において処理しなくてはならない。

   さらに時間に迫られている。これらの事柄は同じでは有りますが、海外に於いては次の要素が加味されます。


   が違います・法律が違います・民族性が違います・習慣が違います・が違います・言語が違います・食べるものが違います・環境(気候・気圧・標高等)が違います。

   これらの事を認識・理解した上で、事の処理に当たらねばならないのです。そして何よりのプレッシャーは、殆どの場合、1分1秒を争うシチュエーションに在るという事です。


   添乗員の咄嗟(とっさ)の判断に事の成否が委(ゆだ)ねられます。

   しかも殆どの場合、自分(添乗員)自身も管理できない事案なのです。


   飛行機が飛ばない(乗り継ぎ便がある場合大変です)・列車が来ない・えのバスが来ない・泊まるはずのホテルに泊まれない・荷物が着かない(無くなった・紛れ込んだ・中身が抜かれた)・レストランの予約が入ってなかった・ストライキ(航空会社・鉄道・バス・ホテル・レストラン)等々。


   そして何より多いのが、オーバーブッキング(予約過多)。これは多方面(航空機・ホテル・列車・レストラン等)で起きます。特にピークシーズン


   これら以外に同じツアー客同士の不仲・いさかい

   そして何よりつらいのが、入院加療の必要のある病人が出たときです


   不安と不自由を感じて震える顧客を後にしてツアーを進めなくてはならない。それでも身体は一つなんです。


   他の多くの顧客を予定通り進めなくては成らない。不安におののく病人に可能な限り付き添っていてやりたい。

   つらい決断です。


   病人が保険に入っている場合は、付き添い(日本語可)の手配により幾分か安心致します(特に費用面)。入院費用等を含め総て保険会社が支払います。

   保険に入っておられなかった場合は悲惨です。

   留守宅に連絡して送金願います。病状によっては家族の方にお越し戴く時もあります。日本語ガイドを雇う事も出来ます。

   いずれにしろ、多額の支出が余儀なく成ります。


   食中毒等入院加療1週間で約4~50万円位かな?

   例え盲腸程度の手術でも、手術となれば150万円程度かな?

   国によって違いがあります。参考までに。


   北欧・英連邦各国等社会福祉充実国は、外国人であっても治療費は無料です。多分今でも。


   旅行中骨折したお客様を救急車で病院に運んだのですが、治療が終わり支払いをって申し出たのですが、料金体系そのものが有りません請求しようが有りませんと云われました。


   ラッキー。丁度その方保険に入ってなかったので。

   ただし以上の事は公的病院に限るみたいです。私立病院はこの限りにあらずだそうです。主にお金持ちが利用するんだとか。


   書き始めると次々伝えたい事が出てきて、収拾(しゅうしゅう)就かなくなりました。次に譲ります。


   18th, July, 2012 / T.Konishi

   さて、Closing といきますか。


   提案:全くタバコを吸わない私からである事に意味があります


     陸上・水上輸送(ばす・列車・船等)に於ける喫煙スペース確保。:    数字的に30%の喫煙者の便宜が図れるよう喫煙設備を用意する事。これは御願いでは有りません。喫煙者の権利と考えます。

       高度技術を駆使すれば、簡単に煙が充満する事防げるはず。

       焼肉やさんの煙吸出しダクトなんか参考になるのでは?


     航空機:密封性の高い乗り物ですが、上記工夫をすれば可能なはず。機内の総ての空気が、後ろに流れるようにすれば、後部座席最後部からの30%ほどの座席を喫煙席とする。

       健康の為を配慮して、飛行時間1時間未満は上記に有らず。

       ただ、一日に複数便飛んでいる区間は、朝・昼・晩各一便ずつ席喫煙フライト(飛行時間1時間以内を適応せず)を組み込む。

       きっと毎便満席ですよ。各航空会社殿。

       ただしこの便は通常便に比べ10~20%運賃割高にして、この分は東日本大震災被災者に有効利用する。 

       税金をたっぷり払い尚且つ献金する。胸を張って喫煙できますよ。


     煙管(キセル)・パイプ・葉巻のすすめ:肺癌については、紙巻の紙が良くないといわれます。上記に並べたものは殆ど肺に入れない、吹かす為のものです。肺に入れない分健康的です。

       加えてスパスパ吸うのでなく2~3服吸うもので、ドッグイヤー(1年が7年)で進む日常に於いて、スロウライフを体験できるひと時となる。

       昔から言う“一服しようか”ってこういう事なんだろ?

       確かに紙巻タバコに比べて手間が掛かるという欠点があります。でも、この手間を楽しむくらいの余裕が欲しいですね愛煙家なら


     そして何よりマナー:喫煙時周りの人、一人一人聞いて廻るわけにもいかないので、充分配慮しなければね。ましてや、くわえタバコ・ポイ捨て等はもってのほか。

       自分で自分の首を絞めるような行いが過去にあったのは事実。

       これこそ、喫煙者同士が注意し合うくらいのムーブメントを起こしてみては如何かな?


   麻薬は別として、同じ依存症で、アルコールには寛大でタバコに厳しいのは頷(うなず)けない

   危険度に於いてはアルコールのほうがズーっと危険である。過度の飲酒で家族を不幸にする(家庭内暴力)や同僚・友人を巻き込む泥酔によるトラブル等々、枚挙(すいきょ)にいとまが無い。

   

   これに比べ喫煙により暴れて手が付けられない等聞いた事がない。

   この点からも明らかに行き過ぎ・過剰反応だと思う。


   国際的に云われている“日本人とは、“みんながそうしてるよ”と言えば、比較的簡単に交渉できる、と揶揄(やゆ)されています。


   いつでも・何処でも・なんでも欧米に追随するのでなくここらで欧米と違った喫煙ルールを確立してみてはどうかな。

   日本人としての独自性を活かしてね


   縮むな日本の喫煙者 !


   20th, June, 2012 / 小西淑郎(こにしとしろう)


   P.S : 私と同じタバコを吸わない総ての方々に提案します。


         魔女狩に似たいじめのような対応を少し考え直そう。

         現状は最早(もはや)我々(タバコを吸わない人)にも正義が有るとは思えない。自分自身と違う考え方・生き方の人達と共感し、理解仕合い、正しい一歩が踏み出せるようしたいもんです。