紋紗の羽織を探し出してから数か月、ようやく、これぞ、というものを見つけた。
理想を言うと、私は明るい色の着物が多いから、羽織は黒か濃い灰色か濃紺の紋紗で、下の明るい色の着物がうっすらすけるようなのが涼し気でいい。
そして私は身長がある(=面積が大きい)から、地紋はあんまりごちゃごちゃしてなくて縦にすっと流れるようなのがいい。
時々ある、絨毯orカーテンのような地紋は避けたい。
黒一色だとちょっと寂しいから、少し模様が入っているとなおいい。
・・・と思って探し始めていろいろあててみたけど、薄羽織、難しい。
①黒が似合わない
まず、探し始めてすぐ、致命的なことに気づいてしまったのだけど、
私、絶望的なまでに黒の羽織が似合わない。。。
いや、以前袷の羽織で黒を試したときに、似合わない、というのはわかってたんだけど。。。
透ける素材ならまだ似合うかな、と思ったんだよね。。。
なんでこんなに似合わないんだろう。。。洋服は黒ばっかりだから、黒という色が似合わない、という訳ではないと思う。
でもなんでか、羽織で黒というのが似合わないんだよね。。。
紫も駄目だった。なんか、玄人の人みたいになった(うまく言えないけど)。
紺はまだ大丈夫で、グレーとかならなお良し。
何個か試してみて思ったのは、私は着物に関しては強い色、濃い色が似合わないのでは、ということ。
こんなにも黒の薄羽織に憧れているというのに、夏の黒の薄羽織くらい素敵なものはないと思っているのに、無情な現実を突きつけられて悲しい。。。
②紗の羽織で気に入る地紋がなかなかない
まぁ要するに、突き詰めるとこれも「似合わない」ってことかもしれないんだけど、なんか、「絨毯orカーテンみたいな地紋じゃない」紋紗の羽織、ってなかなかない。。。
よくある文様の奴は、何個かあててもらって、まぁ似合わなくもない気もするけど、なんか老けてみえるというか、物足りないというか。。。
③レースの羽織も似合わない
じゃあもう紋紗にこだわるのはやめて、ポップなものはどうだろう、と思って、ニット?みたいなレースみたいな羽織を羽織ってみたりもしたんだけど、これも絶望的なまでに似合わなかった。
ポップなものがここまで似合わない女って珍しいのでは。。。
根暗が顔に出てるせいだろうか。
④柄が入っている紋紗の羽織、ってなかなかない
じゃあやっぱり紋紗で、と思って探してみたけど、②の地紋問題に加え、「地紋だけじゃなくて、文様(=柄)が入っている羽織」、っていうのがなかなかない。。。
入っていたとしても、気に入るものがない。。。
と悶々としていたときに、か〇の屋さんの4月のインスタで、すんごく素敵な、黒の羽織にツバメの刺繍を施したものを見つけてしまった。
紋紗に刺繍。。。しかもツバメ。。。素敵だ。
私は4月頃から着られる紋紗の羽織を探しているので、4月にツバメの羽織なんて、最高of最高。。。
三才山紬や白大島の上に着たら素敵そうだ。
と思って週末にか〇の屋さんを訪問。
残念ながら黒のツバメの羽織は売り切れてしまってたけど、他の、紋紗の生地にお〇弘の刺繍を施したという生地を幾つか見せてもらった。
ツバメのをオーダーすることもできる、と言われたので心が動いて、顔映りをみるために別の黒の羽織を羽織らせてもらったけど、やっぱり絶望的に似合わない。というわけでこの時点で黒はもう、泣く泣く諦めた。。。
地紋がとても気に入った露芝のは色がいまいち(水色が明るすぎた)、他も柄がフォーマルすぎたり、最後まで悩んだのは、ベージュにツバメの刺繍と、ごくうすいサーモンピンクにとんぼの刺繍の2つ。
サーモンピンクのはものすごくかわいらしく(そしてピンクに転びすぎることもなく)、顔映りはこれが一番いいように思ったけど、有職文様っぽい地紋がややフォーマルすぎるかな、と思ったのと、3月4月からとんぼの柄を着るのもな、と思ったこともあり、結局ツバメのにした。
この地色(くすんだベージュ)はさほど好き、というわけではないんだけど、3,4月から、という私が着用したい季節と、中に着るものとの組み合わせを考えたら、汎用性は高い気がする。
地紋も露芝のほど、「好き」って感じではないんだけど、縦に流れているのも、カジュアルめなのも良い。
それにやっぱり、何より、このツバメの刺繍がかわいらしすぎる。。。
なんかうすうす気づいてたけど、私、たぶん鳥が好きなんだな。。。ハクセキレイの帯といい。。
当初考えていた予算を大幅にオーバーし、私の持っている一番高い着物と同じ値段がしたけど、まぁ、私にとっては一生に何枚も誂えるものではないし、大事に使おう。。。
先日羽織を仕立ててもらった仕立て屋さんに持っていき、今仕上がり待ち中。。。
この前羽織を仕立てたときにいろんなアドバイスを頂いてから、私はもう今後大切な着物は絶対ここで仕立てようと決めている。
私はだらんとした長い羽織があまり好きではないんだけど、刺繍を切らないようにするためには、長羽織にせざるを得ない。。。。
でも、店主さんに相談してできるだけ短く仕上げてもらうようにお願いした。
おそらく出番は来年の春になると思うけど、楽しみ過ぎる。。。












