海と山、時々きもの -80ページ目

海と山、時々きもの

ダイビング記録+きもの試行錯誤の覚書。…だったはずなのに最近は山歩きの記録簿と化しつつある。
23年秋から山のない国に滞在中のため山歩き頻度は低下中。

2日目は4時半には自然に目が覚めた。
夜中に一度起きたとはいえ、山小屋には珍しく熟睡して割と元気いっぱい。
ゆっくり準備して、階下から朝食の準備する音が聞こえるようになってから下に降りてお湯を入れてもらった。

1週間前からお腹の調子が悪いので朝食は頼んでいない。
パンをかじってストッパーを飲んで、アイゼンをつけたら6時20分頃出発。
ちょうど朝食時間に被ってしまって小屋の人にお礼を言えなかったのだけが心残り。
 
今日は中山峠経由で東天狗。西天狗まで往復してから根石岳経由で硫黄岳まで行ったら赤岳鉱泉に降りて北沢経由で美濃戸口まで。というプラン。

前日にチェックしたwindyでは風は北西から西北西に変わる予報で強くないのであまり心配しなくてよさそう。
天気も昼にかけて雲が取れて快晴になるはず。
(ちなみに黒百合ヒュッテ、ドコモは何の問題もなく電波が入った)
 
この日来るまでしつこいくらい何度も地図やいろんな予報サイトの天気を確認したのは、一週間前に天狗岳に登るはずだった単独行の女性が行方不明になり根石岳の樹林帯で亡くなったから。
天狗岳はいろんなレコで初級者向けと言われているけど、視界不良時にはルートを見失いやすいともあった。
私みたいな雪山若葉マークの人間は気を付けなければ。。。
と気を引き締めて出発。

中山峠からの朝日。

後ろの団体さんが歓声をあげていて、ガイドさんが「これが見たくて山をやっているんですよ」と言ってたのに心の中でめっちゃ頷いた。
大天井岳で見た雲海からの日の出は衝撃的な思い出だった。
こうやって何度見ても美しくてため息が出る。
 
天狗岳の双耳峰を見ながら進む。

真っ白い雪に動物の足跡見つけるの、楽しい。これは何だろう。。。
 
この日の服装は、雪山登山のいつものセット。
上はミズノのブレスサーモ+パタゴニアのウールのベースレイヤー+パタゴニアのR1.
下はモンベルのメリノウールのタイツEXP+モンチュラのヴァーティゴ+マムートのノードワンドプロでベンチレーションはほぼフルオープン。
バラクラバや帽子は今日の気温だといらないかな、と思って(先週の赤岳一日目では人生で初めてゴーグル+バラクラバ使った)いつものフェイスガード+サングラスとターバン。

ヘルメットは持ってきたけど使わず。
稜線に出る前に、念のためマムートのジャケットを羽織った。
が、そよ風レベルだったので上のジャケットはいらなかったかもしれない。
 
例のごとくすぐに息ぎれして、数歩事に立ち止まって景色を眺める。

おかしいな。。。体調絶好調だと思ったのに。。。なんかお腹の調子もおかしいし。。。
頼むからこの先の根石岳山荘まで持ってくれ。。。
 
天狗岳、すぐそこに山頂が見えているようで意外と遠い。
 
ぜえはあしながら休み休み登る。
しかし八が岳ブルーが美しいので苦ではない。
 
左を見ればこんな景色だし。
雲海と霧氷。

最高じゃなかろうか。
 
ぜえはあはしているけど、テンションは上がりっぱなし。
出発から1時間ほどで東天狗山頂到着。
 
景色が最高of最高。
 
朝方は雲がかかる予報だったはずだけど、雲一つない快晴。
向こうに先週登った赤岳(左)と阿弥陀岳(右)がみえる。
 
そして、ここで迷い始めた。
計画書では西天狗まで往復1時間かけてゆっくり行って帰ってから根石岳へ。。。って提出していた。
でも見る限り、今日はまだ根石岳方面へ向かった人はいない模様。
山頂にも私の他に2人だけ。
今なら誰もまだ(今日は)歩いていない稜線歩きを楽しめそう。
・・・としばし迷った末に、今回は西天狗をスキップしてこのまま根石岳方面へ向かうことにした。
 
この左を尾根伝いに辿り左前方に見えている硫黄岳へ登る。
 
結構な距離に見えるけどこれ私ほんと行けるんだろうか。。。とどきどきしながらスタート。
この東天狗の山頂から根石岳の方に降りる尾根、ここが今回一番怖かった。
 
トレースらしきものは見えるんだけど、これほんとに踏んで大丈夫かな、とどきどきする。
昨日夕食前に話をしたおじさまの天狗岳で雪庇を踏み抜いた話が頭の中をぐるんぐるんしていたせいか、たぶんめっちゃ腰が引けながら一歩一歩そろそろと降りた。
はたから見てたらさぞかしへっぴり腰だっただろう。
 
まじでこれ渡るんですか。まぁ渡るんだよね、向こうに足跡ついてるからね。
アイゼンめっちゃ嵌りそう、と思ったけど、幸いアイゼンが嵌って顔面から倒れ伏すような無様を晒さずになんとかわたることはできた。
 
雪と雲海。めっっっっちゃテンションが上がる。
最高だ。これを見ながらひとりで歩けるなんて。
 
しかし、1人最高、と言いながらトレースがないと不安になり、トレースがついているのを見ると安心するこのヘタレっぷり。
 
ところどころ踏み抜いた後があるっぽいのが怖い。
 
こちらから向こうへ行く人の姿は見えないんだけど、向こうからこちらへ来る人の姿が見え始める。
 
?となった個所。
途中でトレースが一部消えた(ように見えた)。
向こうに旗はみえるんだけど直進して坂を降りていいものかわからず、下から回り込もうとしたら、浮石だらけで崩れそうになって慌てて登り返し、結局このまま直進した。
 
一息ついて後ろを振り返る。
西天狗、行きたかったけどまた今度の機会に。
 
これから行く根石岳(右)と(たぶん)阿弥陀岳。
 
根石岳に登る前、本沢温泉との分岐のあたりは砂利道がほぼ露出していて非常に歩きにくかった。
 
根石岳に登る途中、もういっぺん天狗岳の双耳峰を振り返る。
 
中山峠で後ろにいた団体さんが到着したのか、東天狗の山頂がすごい人だった。
 
根石岳の山頂直下の霧氷。
青空をバックにした霧氷、ほんと最高だな。
 
根石岳山頂。右の標識が埋もれているけど、こっちでいいはず。
 
根石岳山頂から赤岳方面を眺める。右手は根石岳山荘。ここも泊まってみたい。

根石岳を降りたところでジャケットを脱いで再び樹林帯歩きに突入。
 
この樹林帯歩きが結構長くて少し疲れたけど、ほぼ人に会わず(2人しかすれ違わなかった)、無心に歩けた。
 
少し樹林帯に飽きてきたころにヒュッテ夏沢とやまびこ荘がみえてくる。
あの坂登るのか。。。てか登るんだよな、だってあれが硫黄岳だもの。
 
硫黄岳を少し登り始めたところで再び雪用ジャケットを羽織る。でも必要なかったかも。というくらいこの日は風がなかった。
先行者の姿はぽつぽつ確認できるけど、人を追い抜かしたり抜かされたりすれ違ったりすることが殆どない。

景色が素晴らしい。たぶんあれがオーレン小屋だな。
 
後ろを振り返るとさっき山頂に立ってた気がする東天狗がだいぶ後方に見える。
頑張ったな、私。。。あとちょっと頑張れ。

ケルンが見え始める。
山頂はもうちょっとのはずなんだけど、息切れしてすぐに立ち止まってしまうので一向に近づかない。

もうちょっとのはず。
 
やっとついた、と一息。
爆裂火口、すごいなぁ。。。これ去年熊さんが落ちたところだよね。可哀そうに。
 
硫黄岳の山頂、ものすごい広々している。
 
どこら辺がてっぺんなのか判断に迷うけど、一応この標識が山頂っぽい。
 
眺めが素敵すぎる。
 
左から、横岳、中央が赤岳、その横の中山を挟んで阿弥陀岳。
 
素敵すぎる(しつこいけど)。
 
空は青いしジャケットいらないくらいのほぼ無風だし気温も高い(たぶんマイナス行ってなかったんじゃなかろうか)
山頂に座ってご飯食べてる人もいたけど、私もこの景色を眺めながら1時間でも2時間でも座っていられる気もした。
 
が、ここで再び迷い始めた。
 
このまま横岳まで行って地蔵の頭から降りられるんじゃないだろうか?
 
登山計画書ではここにたどり着くのは13時の予定だった。
でも西天狗を巻いたことと予想以上に良いペースで来られたので、この時点で10時になっていない。
地図だと、地蔵の頭まではコースタイムで2時間。ゆっくり見ても3時間あればいけそう。
そこから行者小屋まで降りて南沢まで行けば当初予定していた時間に美濃戸に着くのでは?
 
横岳に行ってみたい。
あの荒々しい山を登ってみたいし、地蔵の頭まで行けば、赤岳ー横岳ー根石岳ー硫黄ー天狗の稜線を一通り歩いたことになるのも面白そう。
 
行ってみたい、という気持ちが急激に膨れ上がったけど、一方で、ちょっと待てよ、という理性の声もしていた。
 
横岳は2週間前にヤマレコで1件レコを読んだっきりで全く下調べをしていない。
確か鎖場のトラバースでかなり気をつかうところがあった、鎖が出ていたからいいものの出ていなかったらどう渡るのか想像もつかない、と書いていなかったか。
直前の様子を調べてないから、今日その鎖場がどういう状態かもわからない。
横岳って雪山若葉マークの私に登れるレベルの山なのか?
それすらもよくわかっていない。
そんな状態で行くのは危険じゃないのか。
大体、計画書に横岳に行くって書いてない。
単独行で計画書に書いてない行動をとったら何かあった時にたくさんの人に迷惑かかるだろう。
 
と思うものの、
 
こんな快晴めったにない。もう雪も少なくなってきているし。
八が岳なんて何度も来られない(2月に3回きたけど)。
雪の稜線をつなげて歩く機会なんてもうそんなにないかも。
阿弥陀岳での事故はよく聞くけど横岳の事故ってあんまり聞かない。
行けるんじゃないか?ほら、たくさんの人が横岳方面から登ってくるじゃないか。
赤岳に一人で登れたんだもの。横岳だって行けるだろう。
 
という悪魔のささやきとの間で悶々とした。
 
で、十五分程悶々とした後、結局このまま赤岳鉱泉に下山することにした。
 
6時過ぎに黒百合ヒュッテを出発して以来、一度も座って休憩していない。
まだ元気な気がするけど、これが後3時間プラスされたらどうなるかわからない。
お腹も今は小康状態を保っているけどどうなるかわからない。
そんな中で計画書にも載せていない、かつ全く調べていない状態の未知の山に登るのはやめておいたほうがいい気がする。
ただでさえ気温が高いのに、このままいくと一日で一番気温が上がって雪が緩んでそうな状態の時に地蔵尾根を下ることになるのも怖い。
 
というわけで赤岳鉱泉への道を選択。
 
もう今年の冬の八が岳はさすがに今日が最後な気がするので、最後にこの素敵な光景を頭に焼き付けておく。
 
あの天狗岳の向こうから来たんだから、キングofヘタレな私にしてはもう今日は十分頑張った。
余力のあるうちに降りておくのがきっと正しい。
 
さよなら硫黄岳。
 
足跡が可愛い。
これは何だろう。キツネ?
 
下りは樹林帯の中をところどころずぶずぶ嵌りながら無心に降りた。
時々木の上に溜まった雪がどさりどさりと落ちてきて、やっぱり気温が高いのかな、と思う。

横岳を諦めたことは最後までちょっと未練が残ったけど、まぁまた来年くればいいし。
 
次来る時は、赤岳天望荘に泊まって、赤岳ー横岳ー硫黄岳ー天狗岳をやってみようかな。
でも眺望的には反対コースのほうが横岳ー赤岳ー阿弥陀岳の眺望が楽しめていいな(登り一辺倒なのでつらいけど。。)
 
赤岳鉱泉到着。
過去3回来たときにはどこに硫黄岳方面に向かう道があるのかわからなかったけど、小屋の真正面に出るのか。
 
出発から4時間50分。
ここから2時間弱、美濃戸口まで歩くことを考えるとやっぱり横岳はスキップして良かった気がする。
最後のほうちょっと肩が痛かった。
 
赤岳鉱泉でトイレ休憩後、ピッケルとアイゼンと上着1枚を片付けてチェーンスパイクとストックで出発。
美濃戸口まで2時間弱、1時20分のバスを拾うことができた。
 
雪山縦走、いいな。。。八が岳ブルーの下、殆ど誰もいない白い稜線を無心に歩くのはすごく楽しかった。
これだけ暖冬じゃ今年はもう無理かもしれないけど、来年もまたやってみたい。
 
自分でもちょっとおかしいくらい雪山にとりつかれている。
29日の予定が友達の都合でキャンセルになり、友達は悲しんでくれたのに、(山に行けるな)と思ってしまった人非人な私。
 
また八が岳ブルーが見たくなり、天気も幸い日曜日のお昼ごろまでは良さそうだ、ということで八が岳を目的地に設定。
どこに登ろうかな、と考えてふと、(雪山縦走がしたいな)と思い至った。
 
赤岳ー阿弥陀岳とかいう高難度な奴じゃなくて、もっと景色を楽しむようなほのぼのとした、でもピッケルやアイゼンは使うくらいの。
 
というわけで八が岳の地図を見ながら、渋の湯から入り1日目黒百合ヒュッテ泊、2日目に天狗岳から根石岳を経由して硫黄岳へ行き赤岳鉱泉に降りる計画を立てた。
 
渋の湯行の便は一日三本しかない。10時17分着、11時22分着、14時42分着。

黒百合ヒュッテからは、16時までには到着してほしいと言われている。地図ではコースタイムは2時間半。
雪道だから3時間みておくとして、14時42分着だと厳し過ぎる。11時22分着なら丁度良いだろう、と思ってこの第2便を選ぶことにした。
 
結構な人が乗ったけど、一応全員座れるくらいの込み具合で渋の湯着。
疲れていて爆睡してしまったので道中の景色は覚えていない。

レコは見ていたものの登山口の場所がよくわかっておらず不安だったけど、人が多いので何とかなった。
ホテルの前の坂を上ったらすぐのところにある。
 
「単独登山は避けよう」。
 
すみません。単独じゃないと登山の楽しみが90%減になるので無理です。
 
20日時点でのヒュッテからの情報で、ヒュッテまではチェーンスパイクでもよい、とあったのでチェーンスパイクでスタート。
ゆっくり歩くつもりなのでストックはしまったまま。
 
最初は樹林帯。
 
途中も樹林帯。

というかずっと樹林帯。

最初に団体さんを抜かした後は全然人に会わず。バスに乗ってた人達はどこにいったのだろう。。。高見石古屋とか唐沢鉱泉のほうに行ったのかな。。。
結局最後の方で1人追いついたけど、その他には数人すれ違っただけでほんとに静かな林歩きを堪能できた。

唐沢鉱泉との分岐。2回ほど分岐がある。

そういえばスキー板を履いた人とすれ違って吃驚したけど、この林の中をスキーして下ってきたっぽい。
これが。。。最近流行りのバックカントリーという奴か。すごいな。
(ご本人を撮るのは憚られたのでスキー板の跡を撮る)

登山道から離れるとひたすら真っ白な雪が積もっている。

でも時折こういう動物の足跡があって、これは何だろう、と考えるのも面白い。
これはウサギかなぁ?でも手(?)を置く部分の足跡がないから違うのかな。。。
 
樹林帯からこういう丘のような景色が見えてきた。

と思ったらアッという間にヒュッテ到着。
 
あっという間過ぎて思わず「え?」とつぶやいてしまった。渋の湯出発してからまだ1時間40分。
 
黒百合ヒュッテがシャレオツだとか女子力高いとか聞いていたけど、うーん。。。確かに。
メニューからしてなんだかシャレオツ。
 
黒百合ヒュッテ到着早々、嬉しい誤算が一つあった。
予約時、個室を申し込んだ際は、満室だ、ということだったんだけどキャンセルが出てあいたらしく、個室(3人部屋)を使うことができた。
ちなみに、大変な賑わいのように見えたけど、宿の人が、コロナの影響でここもキャンセルがかなり出た、と他のお客さんと話しているのが聞こえた。
宿泊業はどこも大変だな。。。
と思いつつ宿の人について本日宿泊する個室へ向かう。
 
夜鷹の巣。
 
 
夜鷹といえば、まだ性根が捻じ曲がっていなかった子どもの頃、宮沢賢治の「ヨダカの星」を読んで号泣した思い出しかない。
 
ヨダカの部屋の前から大部屋2つを映したところ。
この手前の部屋も、この数時間後に布団が敷き詰められた。
 
「枕カバーにどうぞ」と紙(?)渡されて慄く。凄いサービスだ。。。
そんな山小屋初めてだよ。。。といっても山小屋泊まるのまだ4回目だけど。
さすが黒百合ヒュッテ。
 

「あとから他のお客さんもいらっしゃるんですよね?」と訊いたら、「いえ、個室なので1人でお使いいただけます」と言われて茫然。
3人部屋を1人で使えるとか最高か。
 
赤岳天望荘もそうだったけど、2人分とか3人分の料金払ってるわけじゃないのにいいのかな。。。恐縮してしまう。
部屋の気温は10℃。
たぶんラッキーなことに下がキッチンなので、この後夜に連れてもう少し暖かくなり、さらには毛布を一枚拝借して毛布にサンドイッチになる形で寝たので、全然寒さを感じなかった。
 
個室の喜びをかみしめた後、私にはやりたいことがあった。。。
そう、噂の黒百合ヒュッテの喫茶を楽しむ、ということ。
 
コケモモティとコケモモマフィン。
どこかの街カフェか。
 
すごいな。およそ自分の日ごろの生活では入らないわ。こういう女子力高そうなカフェ。

ちなみに女子力の高さはこんなところまでも。
お手洗い。

の張り紙。
何を撮ってるんだ私よ。とセルフツッコミしてしまうけど、でも女子力の高さがすごかったので。

コケコケセット(とオーダーを通していた)を楽しんだ後は夕食まで時間があったので、中山峠までぶらぶらする。

しかしそれもすぐ終わってしまい、あとは個室でごろごろしていた。
 
やっぱり個室最高。
 
大部屋だと、夕食終わるまで上に上がれない、というレコを見てたけど、実際、1階に人が溢れているのを見て、確かに個人的な好みをいえば個室じゃないと厳しいなぁ、と思った。
荷物も置けるから取り違えのリスクもなさそうだし、部屋で着替えもできるし(更衣室は一応トイレにあるけど)。
 
まぁ、ただ、談話室で本を眺めていたら早くもお酒を楽しんでいるご一行に声をかけて頂き、お手製のワサビの茎漬けやおいしい馬刺しをご相伴になったり、いろんな話を聞けたので、そういうのが好きな人は苦にならないかもしれない。

私はあまり人に話しかけられるのが好きじゃないけど、この日声をかけてきてくれた人達は気のいい山男&山婦人で楽しかった。
40年前に学生時代のバイトで常念小屋で小屋番をして以来の付き合いだという。
毎年この時期には必ず来て、皆でここで飲んでいるのだ、と。
 
いいなぁそういう付き合い方。
 
吹雪の天狗岳で雪庇を踏み抜いた時の話など非常にどきどきしつつ聞かせてもらった。
今後自分の人生で雪崩にあったら、なんとかピッケルを両手で頭上に掲げるようにしよう。
 
こういう一期一会の出会いは嫌いではない。
 
と思いつつ、小屋の人に名前を呼ばれたので丁寧にお礼を言って夕食の席に移った。
 
噂のハンバーグよりも左上の大福が私には嬉しい。
いや、ハンバーグもおいしかったけど。
あと、大鉢で廻ってくる煮しめもおいしかった。
 
夜は歯磨きして日焼け止め落として明日の地図を確認した後はさっさと8時過ぎには就寝。
結構声は通るし夜中に一度起きたけど、かつてないレベルでぐっすり眠れた。
赤岳天望荘で殆ど寝られなかったことを考えると感動するレベル。
 
思うに、この時は部屋の位置が大部屋の奥ということと、大部屋の人達の荷物は全て下、というのが良かったんだと思う。
他の人が部屋の前を通り過ぎる足音や荷造りの音で起きることがなかったので熟睡できた。
 
まぁでもこれは、どの小屋でも部屋の位置運によるものだと思う。赤岳天望荘だって設備自体は素晴らしかったから、
部屋の位置が談話室の前(棟の最奥)とかだったらそんなに人の通り過ぎる音で起きたりもなかったと思うし。
 
黒百合ヒュッテのこの夜鷹の部屋、ほんとよかったな。。。
また来るときもこの部屋指定で泊まりたい。

私は山小屋はそこに存在してくれているだけでありがたいと思っているのでサービスなんて求めるものじゃない、と
思ってるし特段求めてもいないんだけど、でも黒百合ヒュッテすごかったな。。枕カバーサービスとコケコケセットには慄いた。
小屋番の人達もフレンドリーだったし、現金にも、また行きたい、と思ってしまった。
人気があるのが非常に頷ける山小屋。普段山を登らない友達もここなら連れてこられそう。
初の天望荘宿泊。
夜中まで、外で風ががたがた小屋を揺らしているのを感じた。
興奮のせいか、外の足音がうるさかったせいか、せっかくの個室なのに殆ど寝られなかった。。。
次はもう少し寝たい。
 
そして、個室を取るなら今度から2階指定にしようと思った。階数指定って出来るのか知らないけど。。。
 
殆どねられなかったことにしょんぼりしながら5時半過ぎに起床。
朝ごはんは6時15分からなので、身支度して、日の出を見に行く。

風がすごい。おかしいな。。。予報では昨日より弱まっているはずなのに。
びゅうびゅうの風が吹きすさぶなか、日の出を待つ人々。

同志たちよ。。。わかるよ、せっかくここまで来たんだから、日の出見たいよね。

ああ、富士がきれいだ。北斎の絵みたい。

赤岳に既に登り始めた人々が見える。頂上山荘の横にもヘッドランプの明かりがちらちらしていた。

 
北アルプス(?)がほんのりピンク色。

 
風がすごすぎていったん朝食を食べに中に引っ込んだ後、朝食後にまた外に出てみる。
日は既に登ってる。風で雪の粒がすごい。

 
赤岳も横岳もピンク色に。
 
 
しかしこの風の中登るのもな...といったん引っ込んだ後、風が弱まることを期待して、ものすごいスローペースで荷造りした。
ちょっとお腹の調子が悪くなかなか出発できなかったこともあり、山小屋を出たのは8時過ぎ、という超スロースタート。
 
風は強いけど八が岳ブルーが最高に美しい。
 
美しいんだけど昨日に引き続き軟弱なのはかわらず、5歩登っては30秒休憩し、を繰り返して登っていく。
しばらくして、風がやんで暑いくらいになった。

 
人が列をなして登っていく。
2週間前はこんなに岩が露出していたっけ。。。全く覚えていない。

 
阿弥陀岳を下に見下ろすくらいまでに高度をあげる。
 
赤岳山頂。朝の大手町駅並みの混みっぷり。
 
いや、ほんとすごい。

しばらく人の多さに圧倒されてたけど、360度美しい八が岳ブルーに囲まれながら、じわじわと嬉しさがこみあげてきた。

2日かけてたどり着いた。
ラッキーだったとはいえ、1人でアイゼンとピッケルを使って登れた。
美しいブルーを満喫できた。
嬉しい。嬉しい。
 
短い間だったけど頂上からの青い景色を堪能した後は、文三郎尾根から下る。
 
山頂直下は、3週間前とだいぶ様変わりしていて、一瞬道を間違えたかと思ったくらい戸惑った。
殆ど岩が露出していて、岩の上に固くて厚い氷が張り付いているところもあり、地蔵尾根を下るよりよほど怖かった。

これは、3週間前にフロントポインティングのトラバースが必要で一番怖いと思ったところ。
今回は、トレースがきちんとついていてそれほど恐怖を感じなかったけど、ピッケルはヘッドを叩き込んで、どきどきしながらゆっくりと渡った。
 
文三郎尾根から赤岳を見上げる。
朝のような強風は跡形もなくなり、この前のような青空をバックにした雪煙は残念ながら見られなかった。
まぁ、でもそのほうが人が安全に登れているということなのだし、いいか。。

声がする、と思ったら、岩をよじ登っているパーティがたくさん。

すごいなぁ。
クライミングの世界には、私はたぶん足を踏み入れないと思うけど、ただただ尊敬する。

あ、これは2週間前にガスって真っ白なのが怖くて引き返した地点。

引き返した時は、「結構来たのに」と思ってたけど、改めてここから山頂を見上げると、まだだいぶ距離はあるんだな。。。

 
樹林帯を降りきった所で、ようやく一息ついた。
 
無事登り、そして降りられた。
山の神様とお地蔵様と、3週間前にひよっこの私にアイゼンとピッケルワークを教えてくれたガイドさんにただただ感謝(この日文三郎尾根ですれ違ってお礼を言えたことが嬉しかった)。
 

赤岳鉱泉から帰る途中、ヘリが何度か頭上に来た後、赤岳鉱泉(と思われる場所)の上でしばらく低空で飛行していた。
帰宅後、長野県警のHPで天狗岳で単独行の女性が行方不明になっていることと、山小屋で体調不良の女性が出てヘリで救助されたことを知った。
 
今回の山行、とても幸せだったけど、それは私がたまたまラッキーだっただけだ。
天気と、体調と、雪のコンディションに恵まれたに過ぎない。
何かが起こる可能性を常に念頭においておかなければならない。
引き続き、引き返す勇気を持っていたい。
 
・・・まぁそれでも私は白い雪山と八が岳ブルーを求めてきっとまた登るんだろうな。
それぐらい、雪の八が岳に嵌ってしまっている。
一日目は美濃戸口を8時半前にスタート。
 
茅野で前泊した効果は、と言われると。。。睡眠という点ではあまり変わらなかったかもしれない。
あまり寝られなかった。枕が変わると寝られなくなるような繊細なタイプではなかったはずなんだけど、歳とともになかなか新しいところで寝付けなくなっている気がする。
ただし、寝られなくても足を延ばして横に慣れた、という点では結構疲労度が違うように思う。
というわけで割と元気な状態でスタート。

美濃戸口から既にうっすら白い。
前日は雨の予報だったと思うけど、雪だったんだろうか。

 
最初からチェーンスパイク装着でスタートして良かった。
すぐに氷になる。
 
空が青いのも嬉しい。
 
前回は真っ暗闇で周りをみる余裕なんかなかったけど、今日は余裕ありまくり、あまりまくりで写真もガンガンとる。
出発してすぐの川の所にいる鴨ファミリーとか。

川を渡ったところのショートカットもガンガン入る。
前回暗闇では気づかなかったし、たぶん気づいても入る勇気はなかった。
日の光って重要。ほんとしつこくて申し訳ないけど。
 
この分岐、右に入っている人達もいてどこに行くんだろうと思ってたけど、しばらく原っぱを散策した後また本道に合流するっぽい。
花の咲く季節なんかは楽しいんだろうな。今度いってみよう。
 
前回はあんなに遠かった美濃戸にもあっという間に到着。
 
美濃戸からは雪も厚くなる。
 
道は北沢を選択。
最短で行者小屋に到達するなら南沢がいいんだろうけど、トイレ休憩は赤岳鉱泉のほうが良かったので。。。
 
北沢のショートカット、前回は暗闇の中がくぶるしながら迷いかけたけど、今回は心の余裕のおかげかすんなり行けた。
基本、沢を踏んで上がっていけばいい(前回はその基本ができなかったわけだけど)。
 
ショートカットを出て振り返ったところ。
 
ここからしばらくしたところに祭ってある山の神様に今回の山行が無事に終えられるようお参りしてからさらに雪道を行く。
うっすら雪をかぶった山が東山魁夷の絵のよう。
 
雲の切れ間から日が差すと山肌が照らされてそれもまた綺麗。うまく撮れていないけど。。。
 
ただし風は強いのがやや不安を煽る。頭上でごうごう唸っていて、時々木がみしみしときしむ。
風で落ちた雪が飛ばされて時々視界が曇る。
 
こんなに雲が厚いかと思えば。。。
 
青空も見える。やっぱり風が強いんだろう。
 
美しいけど不安。不安だけど美しい。
 
風が弱まるまで待つか。。。行くか。。。
赤岳鉱泉で40分くらい、パンをむしゃむしゃとやりながら迷ったけど、あまりに寒くて外にいられなかったのもあって、結局ゆるゆると出発することにする。
 
今日は行者小屋から阿弥陀岳がとてもクリアに見える。嬉しい。
 
ここで心が決まる。
 
よし、行けるところまで行こう。
 
地蔵尾根のナイフリッジまで行って風が駄目なら引き返す。ナイフリッジを超えられたなら地蔵の頭の岩陰で風が収まるまで待ってでも、這ってでも、天望荘まで行こう。
 
と、地蔵尾根に向かうも、トレースはあるものの人の気配が全くなくて、心を決めたはずなのにはやくも揺らぎそうになる。
こんな風速20m台後半の日に登る人間はいないんだろうか。無謀だろうか。それとも時間がもう遅い?(この時点でたぶん1時近い)
 
すごい速さで流れていく雲の隙間から見える青空と霧氷が美しいけど、すごい速さなだけに不安も煽られる。
まだ風を感じないけど、稜線に出たらどうなるんだろう。。。
というかおかしいな、、、なんか、息が切れて全然登れないんだけど。。。5歩登っては30秒休憩し、みたいになっているので全然進まない。。。

ああ、でも振り返るとこんなに景色が美しい。
横も美しい。。。最高だ。これが見られただけでも来たかいがあった。

ぜえはあしながら写真を撮っていたら下から上ってきた人達にあっという間に抜かされて、他に登る人がいたことにちょっとほっとしたけど、新たな不安にも襲われた。
 
わたし、このペースじゃ15時はおろか16時にもつかないんじゃなかろうか。。。
 
頑張らねば。
 
樹林帯を超えたところでちょっと怖いと思うような鎖場のトラバース箇所があった。
前回ここを下ったときには怖いと思った箇所はなかったのでここも全く記憶にない。
こんな怖いところあったっけ。。。
できるだけ下を見ないようにして、今日も恥ずかしげもなく準備してきた簡易チェストハーネスを使って鎖にカラビナをひっかける。
人に笑われたってかまわない。落ちるよりまし。
 
鎖場を超えると傾斜が結構きつくなる。5歩登っての休憩がだんだん長くなる。
ステップはあるものの雪は結構柔らかい。
右足けり込んで、体重載せてからピッケル刺して、今度は左。。。体重載せてまた右をける。
 
ぜえはあしながら登ってる横をまた抜かされる。
いいんだ。景色も素晴らしいしゆっくり行こう。風もそんなにすごくない。

休み休み登っていてふと顔をあげるといつの間にか赤岳天望荘が見えていて、テンションが爆騰した。
 
近い。
 
ここまで来た。ここまで来たならきっともう行ける。
もう少しだな、と思ったところでたぶん最後の核心箇所のナイフリッジが現れる。
恐れていた風は感じない。下りのグループが待っていてくれたので、ゆっくり行こうと思いつつも焦ったのか、最後よろけてちょっと膝をついてしまったけど、無事に渡れた。
 
これはナイフリッジを渡り終えて振り返ったところ。
 
後は坂を上がるだけ。
 
なんてことない坂のはずなのに、そんなに傾斜が急なはずはないのに、振り返るのが怖い。
後ろを見ないようにして、休み休み、必死で足と手を動かす。
 
やっとお地蔵様が見えたときには思わず「やった」と声が出た。
 
左には横岳。
 
富士もきれいに見える。

前回は地蔵の頭の横の岩場は雪に覆われていた気がするけど、今日は岩が露出している。その上を歩いて乗り越えたら天望荘はすぐそこ。

稜線上はどんな爆風が吹き荒れているのかと思ったけど、ラッキーなことにややよろめく程度で済んだ。
山の神様とお地蔵様のおかげだろうか。。。有難うございます。
 
無事に天望荘に到着。
 
なんというか、言葉で言い表せない感動。登れたんだ、ここまで、1人で。
 
いや、天気とコンディションに恵まれただけ、ラッキーだっただけ、というのはわかっているけど。。。
嬉しい。まずはおめでとう私。
 
というわけで15時過ぎに天望荘にチェックイン。
電話の通り、個室を1人で使わせてもらえた。ラッキーなことに2階の階段を上がったすぐ傍、ヒーターに近いところの部屋を割り当てられたので、日中はとても快適だった。
部屋は横向きで使ったけど、身長167の私が寝るといっぱいいっぱいで結局布団の対角線みたいな形で寝たので、今度は縦に使おうかな。。。
 
お汁粉サービス(~16時まで)に間に合ったので、部屋に荷物を置いた後は食堂でこころゆくまでお汁粉を味わった。
夕焼けを見たいなと思っていたけど、残念ながらガス&風で外に出られるような状態ではなかったのであきらめて部屋でごろごろ+夕食を食べて早々に就寝。
夕食のバイキングはおいしく頂いた。明らかにちょっと偏っているけど。。
 
三連休は西穂高行のアルペン号を予約していたけど、どうも土曜日の天気は曇り後雨から変わらないっぽい。。。ということで結局アルペン号キャンセル。

どうしよう、と思いつつ、自然と赤岳の天気を検索していた。
 
てんくらの予想では登山指数Cだが麓の天気は良さそう。

日曜の風速予報、31mだけど。。。
 
。。。
 
31mってあれか。私が初めて八甲田山行って稜線上で風がすごくて進めず撤退して下山したら実は暴風警報出てたときの風速が30mだからそれなみってことか。

いけるのか、私よ。。。
 
と思ったものの、最悪だめなら引き返して赤岳鉱泉のすみっこに泊めてもらい翌日再チャレンジしよう、と思って行く先を赤岳に決定。
これを逃したら赤岳は今季もう行けない。。。来週と再来週は予定入っているし、これだけ雪が少なかったら、3月14日の赤岳なんてもう残雪期になってる気がする。
それはそれで魅力的だけど、やっぱり、あの初めての雪山だった赤岳の白と青の美しさが忘れられない。。。青空をバックにした白い赤岳や阿弥陀岳が見たい。文三郎尾根から見上げた稜線上の雪煙を写真に収めたい。
前回チキンハート&疲労で途中で撤退したのも悔しい。せっかく講習を受けたんだから、自分の力でピッケルとアイゼンを使って1人で登り1人で降りてみたい。・・・と思った。

それに、赤岳天望荘に泊まって稜線上から日の出前の雪山を眺めてみたい。山に泊まる時日の出前のグラデーションになった空を見るのが本当に好きだ。あれは冬も同じなんだろうか。見てみたい。
 
しかし当日自宅を出発した場合は、始発のあずさとバスに乗って美濃戸口に着くのは最速で10時過ぎ。そっから身支度整えて出発して、この前のコースタイムだと赤岳鉱泉に3時間弱で着けはするけど、そこから上り始めたらコンディションによっては15時までにつけない。。。
冬に16時に赤岳天望荘到着ってありなの?ていうか16時ならぎりぎり許されるかもだけど、もし万が一何かあってペースが上がらなかったら?
というかそこまでせっせか登って楽しいか?せっかく泊まりで行くのに。天気の良い赤岳をゆっくり満喫して登頂したいから一人でまた行くんじゃないのか?

と自問自答し、結局、↓のようなプランをたてた。
 
土曜日に茅野まで行き、前泊する。
(料金は7000円程度)
日曜は茅野駅から贅沢にタクって8時台には美濃戸到着。
(タクシー料金は6000円程度のはず)
遅くとも9時前には出発して、超のんびりゆっくり亀の歩みで登山をして、6~7時間程度を見込んで赤岳天望荘に到着。
 
ちょっとでもお金を浮かせるために茅野まで高速バスで行こうかと思ったけど、新宿でわざわざ駅の外に出なきゃいけないし、2、3000円しか違わないならもうこの際贅沢してあずさを使おう、と思った。
 
週明けに赤岳天望荘に電話。
「個室予約したい」「1名で予約したいんですけどできますか?」と聞いたらあっさり「できますよ」と言われたけど、あまりにあっさりし過ぎて、1名1室で使いたい、ってことだったんだけど、通じているかな、と不安になる。。。
まぁでも、もし誰かと同室になったら(それが例え山男みたいなおっちゃんでも)それも一期一会、連休の中日に1室を1名で占領するのもじゃっかん気が引けるしな、と思って、そのまま電話を切った。
 
そこからは休憩時間になるたびにてんくらをチェックする日々が続いた。
風速は相変わらず30m/秒の予報。
水曜の夜になってようやく、28mになったので、よっしゃ、と思ったら、もう一つのtenkiでは風速32m。
tenkiの予測が間違っているのを祈りつつおそるおそるwindyをみると、9時から15時にかけてはずっと24~25.18時時点だと少し下がって19m。
土曜日は雨が降る代わりに風はそんなでもない。最大20m。

・・・雨を押して土曜日に登るか。。。日曜、午後になって風が弱まるほうにかけるか。。。
しかし土曜日に雨降って日曜に凍ったらそんなとこ果たして降りられるのか。まぁ、日曜に登っても一緒なのかもしれないけど。。。

どの天気予報をみても風速が20m台後半というのは確定そうで、この時点で、文三郎尾根を登り赤岳天望荘に行くルートはほぼ諦める。
なぜなら、前回行ったときには気づかなかったけど、頂上から頂上山荘までに間には両側が切れ落ちたナイフリッジの箇所があって、ヤマレコを見るとたぶん先週そこで人が滑落している。
風向の予報は西北西。地図をみるとたぶんナイフリッジをわたるときに左斜め前方、悪くするとほぼ真横から24mの風が吹き付けてくる。
うん、やめよう。
私のような初心者には無理だ。
 
地蔵尾根は。。。どうだろう。ナイフリッジがあるといろんなレコにあるけど、記憶にない。
レコを見てもいまいちどこにあるのかわからない。
ただ地蔵尾根の角度からすると、西「北」西からの風はたぶん後ろから斜面に押し付けるように吹いてくる感じになるんじゃないかな。。。逆方向(斜面から引きはがす方向)に吹いたらヤバイけど、これは大丈夫な方角な気がする。
といってもどこにあるか覚えていない時点であまり大丈夫ではない気もするが。。。まぁ、うん、地蔵尾根にしよう。
稜線は爆風かもしれないけど、地蔵の頭まで出れば天望荘はすぐそこ。最悪這っていこう。
 
プランは決まった。
地蔵尾根上がり文三郎下山。1日目は風をみながらのゆるゆる登山。風が弱まる(と思われる)15時以降に稜線上に出ることを期待する。
赤岳天望荘に泊まり、2日目は日の出前の景色を堪能し赤岳山頂アタックし、下山する。