2日目は4時半には自然に目が覚めた。
夜中に一度起きたとはいえ、山小屋には珍しく熟睡して割と元気いっぱい。
ゆっくり準備して、階下から朝食の準備する音が聞こえるようになってから下に降りてお湯を入れてもらった。
夜中に一度起きたとはいえ、山小屋には珍しく熟睡して割と元気いっぱい。
ゆっくり準備して、階下から朝食の準備する音が聞こえるようになってから下に降りてお湯を入れてもらった。
1週間前からお腹の調子が悪いので朝食は頼んでいない。
パンをかじってストッパーを飲んで、アイゼンをつけたら6時20分頃出発。
ちょうど朝食時間に被ってしまって小屋の人にお礼を言えなかったのだけが心残り。
今日は中山峠経由で東天狗。西天狗まで往復してから根石岳経由で硫黄岳まで行ったら赤岳鉱泉に降りて北沢経由で美濃戸口まで。というプラン。
前日にチェックしたwindyでは風は北西から西北西に変わる予報で強くないのであまり心配しなくてよさそう。
天気も昼にかけて雲が取れて快晴になるはず。
(ちなみに黒百合ヒュッテ、ドコモは何の問題もなく電波が入った)
(ちなみに黒百合ヒュッテ、ドコモは何の問題もなく電波が入った)
この日来るまでしつこいくらい何度も地図やいろんな予報サイトの天気を確認したのは、一週間前に天狗岳に登るはずだった単独行の女性が行方不明になり根石岳の樹林帯で亡くなったから。
天狗岳はいろんなレコで初級者向けと言われているけど、視界不良時にはルートを見失いやすいともあった。
私みたいな雪山若葉マークの人間は気を付けなければ。。。
天狗岳はいろんなレコで初級者向けと言われているけど、視界不良時にはルートを見失いやすいともあった。
私みたいな雪山若葉マークの人間は気を付けなければ。。。
と気を引き締めて出発。
中山峠からの朝日。
後ろの団体さんが歓声をあげていて、ガイドさんが「これが見たくて山をやっているんですよ」と言ってたのに心の中でめっちゃ頷いた。
大天井岳で見た雲海からの日の出は衝撃的な思い出だった。
こうやって何度見ても美しくてため息が出る。
天狗岳の双耳峰を見ながら進む。
真っ白い雪に動物の足跡見つけるの、楽しい。これは何だろう。。。
この日の服装は、雪山登山のいつものセット。
上はミズノのブレスサーモ+パタゴニアのウールのベースレイヤー+パタゴニアのR1.
下はモンベルのメリノウールのタイツEXP+モンチュラのヴァーティゴ+マムートのノードワンドプロでベンチレーションはほぼフルオープン。
バラクラバや帽子は今日の気温だといらないかな、と思って(先週の赤岳一日目では人生で初めてゴーグル+バラクラバ使った)いつものフェイスガード+サングラスとターバン。
上はミズノのブレスサーモ+パタゴニアのウールのベースレイヤー+パタゴニアのR1.
下はモンベルのメリノウールのタイツEXP+モンチュラのヴァーティゴ+マムートのノードワンドプロでベンチレーションはほぼフルオープン。
バラクラバや帽子は今日の気温だといらないかな、と思って(先週の赤岳一日目では人生で初めてゴーグル+バラクラバ使った)いつものフェイスガード+サングラスとターバン。
ヘルメットは持ってきたけど使わず。
稜線に出る前に、念のためマムートのジャケットを羽織った。
が、そよ風レベルだったので上のジャケットはいらなかったかもしれない。
例のごとくすぐに息ぎれして、数歩事に立ち止まって景色を眺める。
おかしいな。。。体調絶好調だと思ったのに。。。なんかお腹の調子もおかしいし。。。
頼むからこの先の根石岳山荘まで持ってくれ。。。
ぜえはあしながら休み休み登る。
しかし八が岳ブルーが美しいので苦ではない。
しかし八が岳ブルーが美しいので苦ではない。
左を見ればこんな景色だし。
雲海と霧氷。
雲海と霧氷。
最高じゃなかろうか。
ぜえはあはしているけど、テンションは上がりっぱなし。
出発から1時間ほどで東天狗山頂到着。
景色が最高of最高。
朝方は雲がかかる予報だったはずだけど、雲一つない快晴。
向こうに先週登った赤岳(左)と阿弥陀岳(右)がみえる。
そして、ここで迷い始めた。
計画書では西天狗まで往復1時間かけてゆっくり行って帰ってから根石岳へ。。。って提出していた。
でも見る限り、今日はまだ根石岳方面へ向かった人はいない模様。
山頂にも私の他に2人だけ。
今なら誰もまだ(今日は)歩いていない稜線歩きを楽しめそう。
計画書では西天狗まで往復1時間かけてゆっくり行って帰ってから根石岳へ。。。って提出していた。
でも見る限り、今日はまだ根石岳方面へ向かった人はいない模様。
山頂にも私の他に2人だけ。
今なら誰もまだ(今日は)歩いていない稜線歩きを楽しめそう。
・・・としばし迷った末に、今回は西天狗をスキップしてこのまま根石岳方面へ向かうことにした。
この左を尾根伝いに辿り左前方に見えている硫黄岳へ登る。
結構な距離に見えるけどこれ私ほんと行けるんだろうか。。。とどきどきしながらスタート。
この東天狗の山頂から根石岳の方に降りる尾根、ここが今回一番怖かった。
この東天狗の山頂から根石岳の方に降りる尾根、ここが今回一番怖かった。
トレースらしきものは見えるんだけど、これほんとに踏んで大丈夫かな、とどきどきする。
昨日夕食前に話をしたおじさまの天狗岳で雪庇を踏み抜いた話が頭の中をぐるんぐるんしていたせいか、たぶんめっちゃ腰が引けながら一歩一歩そろそろと降りた。
はたから見てたらさぞかしへっぴり腰だっただろう。
昨日夕食前に話をしたおじさまの天狗岳で雪庇を踏み抜いた話が頭の中をぐるんぐるんしていたせいか、たぶんめっちゃ腰が引けながら一歩一歩そろそろと降りた。
はたから見てたらさぞかしへっぴり腰だっただろう。
アイゼンめっちゃ嵌りそう、と思ったけど、幸いアイゼンが嵌って顔面から倒れ伏すような無様を晒さずになんとかわたることはできた。
最高だ。これを見ながらひとりで歩けるなんて。
しかし、1人最高、と言いながらトレースがないと不安になり、トレースがついているのを見ると安心するこのヘタレっぷり。
ところどころ踏み抜いた後があるっぽいのが怖い。
こちらから向こうへ行く人の姿は見えないんだけど、向こうからこちらへ来る人の姿が見え始める。
?となった個所。
途中でトレースが一部消えた(ように見えた)。
途中でトレースが一部消えた(ように見えた)。
向こうに旗はみえるんだけど直進して坂を降りていいものかわからず、下から回り込もうとしたら、浮石だらけで崩れそうになって慌てて登り返し、結局このまま直進した。
一息ついて後ろを振り返る。
西天狗、行きたかったけどまた今度の機会に。
西天狗、行きたかったけどまた今度の機会に。
これから行く根石岳(右)と(たぶん)阿弥陀岳。
根石岳に登る前、本沢温泉との分岐のあたりは砂利道がほぼ露出していて非常に歩きにくかった。
中山峠で後ろにいた団体さんが到着したのか、東天狗の山頂がすごい人だった。
根石岳の山頂直下の霧氷。
青空をバックにした霧氷、ほんと最高だな。
青空をバックにした霧氷、ほんと最高だな。
根石岳山頂。右の標識が埋もれているけど、こっちでいいはず。
根石岳山頂から赤岳方面を眺める。右手は根石岳山荘。ここも泊まってみたい。
根石岳を降りたところでジャケットを脱いで再び樹林帯歩きに突入。
この樹林帯歩きが結構長くて少し疲れたけど、ほぼ人に会わず(2人しかすれ違わなかった)、無心に歩けた。
少し樹林帯に飽きてきたころにヒュッテ夏沢とやまびこ荘がみえてくる。
あの坂登るのか。。。てか登るんだよな、だってあれが硫黄岳だもの。
硫黄岳を少し登り始めたところで再び雪用ジャケットを羽織る。でも必要なかったかも。というくらいこの日は風がなかった。
先行者の姿はぽつぽつ確認できるけど、人を追い抜かしたり抜かされたりすれ違ったりすることが殆どない。
景色が素晴らしい。たぶんあれがオーレン小屋だな。
後ろを振り返るとさっき山頂に立ってた気がする東天狗がだいぶ後方に見える。
頑張ったな、私。。。あとちょっと頑張れ。
山頂はもうちょっとのはずなんだけど、息切れしてすぐに立ち止まってしまうので一向に近づかない。
もうちょっとのはず。
やっとついた、と一息。
爆裂火口、すごいなぁ。。。これ去年熊さんが落ちたところだよね。可哀そうに。
硫黄岳の山頂、ものすごい広々している。
どこら辺がてっぺんなのか判断に迷うけど、一応この標識が山頂っぽい。
左から、横岳、中央が赤岳、その横の中山を挟んで阿弥陀岳。
素敵すぎる(しつこいけど)。
空は青いしジャケットいらないくらいのほぼ無風だし気温も高い(たぶんマイナス行ってなかったんじゃなかろうか)
山頂に座ってご飯食べてる人もいたけど、私もこの景色を眺めながら1時間でも2時間でも座っていられる気もした。
山頂に座ってご飯食べてる人もいたけど、私もこの景色を眺めながら1時間でも2時間でも座っていられる気もした。
が、ここで再び迷い始めた。
このまま横岳まで行って地蔵の頭から降りられるんじゃないだろうか?
登山計画書ではここにたどり着くのは13時の予定だった。
でも西天狗を巻いたことと予想以上に良いペースで来られたので、この時点で10時になっていない。
地図だと、地蔵の頭まではコースタイムで2時間。ゆっくり見ても3時間あればいけそう。
そこから行者小屋まで降りて南沢まで行けば当初予定していた時間に美濃戸に着くのでは?
でも西天狗を巻いたことと予想以上に良いペースで来られたので、この時点で10時になっていない。
地図だと、地蔵の頭まではコースタイムで2時間。ゆっくり見ても3時間あればいけそう。
そこから行者小屋まで降りて南沢まで行けば当初予定していた時間に美濃戸に着くのでは?
横岳に行ってみたい。
あの荒々しい山を登ってみたいし、地蔵の頭まで行けば、赤岳ー横岳ー根石岳ー硫黄ー天狗の稜線を一通り歩いたことになるのも面白そう。
あの荒々しい山を登ってみたいし、地蔵の頭まで行けば、赤岳ー横岳ー根石岳ー硫黄ー天狗の稜線を一通り歩いたことになるのも面白そう。
行ってみたい、という気持ちが急激に膨れ上がったけど、一方で、ちょっと待てよ、という理性の声もしていた。
横岳は2週間前にヤマレコで1件レコを読んだっきりで全く下調べをしていない。
確か鎖場のトラバースでかなり気をつかうところがあった、鎖が出ていたからいいものの出ていなかったらどう渡るのか想像もつかない、と書いていなかったか。
直前の様子を調べてないから、今日その鎖場がどういう状態かもわからない。
確か鎖場のトラバースでかなり気をつかうところがあった、鎖が出ていたからいいものの出ていなかったらどう渡るのか想像もつかない、と書いていなかったか。
直前の様子を調べてないから、今日その鎖場がどういう状態かもわからない。
横岳って雪山若葉マークの私に登れるレベルの山なのか?
それすらもよくわかっていない。
そんな状態で行くのは危険じゃないのか。
大体、計画書に横岳に行くって書いてない。
単独行で計画書に書いてない行動をとったら何かあった時にたくさんの人に迷惑かかるだろう。
それすらもよくわかっていない。
そんな状態で行くのは危険じゃないのか。
大体、計画書に横岳に行くって書いてない。
単独行で計画書に書いてない行動をとったら何かあった時にたくさんの人に迷惑かかるだろう。
と思うものの、
こんな快晴めったにない。もう雪も少なくなってきているし。
行けるんじゃないか?ほら、たくさんの人が横岳方面から登ってくるじゃないか。
赤岳に一人で登れたんだもの。横岳だって行けるだろう。
八が岳なんて何度も来られない(2月に3回きたけど)。
雪の稜線をつなげて歩く機会なんてもうそんなにないかも。
阿弥陀岳での事故はよく聞くけど横岳の事故ってあんまり聞かない。行けるんじゃないか?ほら、たくさんの人が横岳方面から登ってくるじゃないか。
赤岳に一人で登れたんだもの。横岳だって行けるだろう。
という悪魔のささやきとの間で悶々とした。
で、十五分程悶々とした後、結局このまま赤岳鉱泉に下山することにした。
6時過ぎに黒百合ヒュッテを出発して以来、一度も座って休憩していない。
まだ元気な気がするけど、これが後3時間プラスされたらどうなるかわからない。
お腹も今は小康状態を保っているけどどうなるかわからない。
そんな中で計画書にも載せていない、かつ全く調べていない状態の未知の山に登るのはやめておいたほうがいい気がする。
ただでさえ気温が高いのに、このままいくと一日で一番気温が上がって雪が緩んでそうな状態の時に地蔵尾根を下ることになるのも怖い。
まだ元気な気がするけど、これが後3時間プラスされたらどうなるかわからない。
お腹も今は小康状態を保っているけどどうなるかわからない。
そんな中で計画書にも載せていない、かつ全く調べていない状態の未知の山に登るのはやめておいたほうがいい気がする。
ただでさえ気温が高いのに、このままいくと一日で一番気温が上がって雪が緩んでそうな状態の時に地蔵尾根を下ることになるのも怖い。
というわけで赤岳鉱泉への道を選択。
もう今年の冬の八が岳はさすがに今日が最後な気がするので、最後にこの素敵な光景を頭に焼き付けておく。
あの天狗岳の向こうから来たんだから、キングofヘタレな私にしてはもう今日は十分頑張った。
余力のあるうちに降りておくのがきっと正しい。
さよなら硫黄岳。
足跡が可愛い。
これは何だろう。キツネ?
下りは樹林帯の中をところどころずぶずぶ嵌りながら無心に降りた。
時々木の上に溜まった雪がどさりどさりと落ちてきて、やっぱり気温が高いのかな、と思う。
時々木の上に溜まった雪がどさりどさりと落ちてきて、やっぱり気温が高いのかな、と思う。
横岳を諦めたことは最後までちょっと未練が残ったけど、まぁまた来年くればいいし。
次来る時は、赤岳天望荘に泊まって、赤岳ー横岳ー硫黄岳ー天狗岳をやってみようかな。
でも眺望的には反対コースのほうが横岳ー赤岳ー阿弥陀岳の眺望が楽しめていいな(登り一辺倒なのでつらいけど。。)
でも眺望的には反対コースのほうが横岳ー赤岳ー阿弥陀岳の眺望が楽しめていいな(登り一辺倒なのでつらいけど。。)
過去3回来たときにはどこに硫黄岳方面に向かう道があるのかわからなかったけど、小屋の真正面に出るのか。
ここから2時間弱、美濃戸口まで歩くことを考えるとやっぱり横岳はスキップして良かった気がする。
最後のほうちょっと肩が痛かった。
最後のほうちょっと肩が痛かった。
赤岳鉱泉でトイレ休憩後、ピッケルとアイゼンと上着1枚を片付けてチェーンスパイクとストックで出発。
美濃戸口まで2時間弱、1時20分のバスを拾うことができた。
美濃戸口まで2時間弱、1時20分のバスを拾うことができた。
雪山縦走、いいな。。。八が岳ブルーの下、殆ど誰もいない白い稜線を無心に歩くのはすごく楽しかった。
これだけ暖冬じゃ今年はもう無理かもしれないけど、来年もまたやってみたい。
これだけ暖冬じゃ今年はもう無理かもしれないけど、来年もまたやってみたい。













































































































































