海と山、時々きもの -8ページ目

海と山、時々きもの

ダイビング記録+きもの試行錯誤の覚書。…だったはずなのに最近は山歩きの記録簿と化しつつある。
23年秋から山のない国に滞在中のため山歩き頻度は低下中。

テイデ山登山当日。 

ガイドさんのピックアップ時間である6時半にホテルのロビーに降りたら既にガイドさんは到着していた。 

ガイドさんの名前はCapi。 

「今日は暑くなるから君の分の水も余分に持ってきたよ」と至れり尽くせり。 

 

この後、アクエリアス(500ml)を冷蔵庫に忘れたことに気づくも、この後国立公園までの道中には自販機みたいな素敵な文明の利器はなかったし勿論お店も開いてなかった。   

 

プライベートツアーの良い所は前日のように乗り換えを心配したりせず基本ガイドさんにお任せで良い所だ。 

車窓からの景色をCapiの解説を聞きながらのんびり眺め座っているだけで8時前にはテイデ国立公園の登山口に到着した。 

 

 

小さな駐車場は既に車がいっぱいで、Capiは「ここで待ってて」と私を下ろして少し離れた大きな駐車場に車を止めに行った。  

 

 小さい頃両親に連れていってもらったアメリカの中部の国立公園たちを思い出した。

なんか違う星感がある。うまく言えないけど。   

 

ちなみに登山口にはトイレはないので、Capiを待っている間その辺で花を摘んだ。 

そして花を摘んだ後に近くのこの「蜂の巣があります」「進入禁止」の看板に気づいた。

登山前にお尻を刺されるとかいう醜態を晒さなくてよかった。

 

これが登山ルート。   

 

この標高差でわかる通り最初はひたすらなだらかな登りで車道を登る。車で行ける道の終わりから登山道が始まる。   

 

10分程してCapiが帰ってきていざ出発。 

たぶんあのはるか向こうに見えるのが山頂。。。のはず。   

 

今まで見てきたヨーロッパの山とは全然違う景色だ。    

 

出発して10分程でレンジャーの車とすれ違う。

Capiが入山許可証と登頂許可証を見せて無事通過。

 

 

 

最初は違う星感があって面白いなぁ、と思ったけど、ひたすら同じような景色で車道をだらだら歩くのでちょっと疲れてきた。

 

と思った頃に車道の終わりに到着。

この辺は結構巨大なとかげがいたんだけど、あまりにすばしっこくて全く写真撮れず。。。

少し休憩をした後に再出発。

 

久しぶりの登山で自分が果たして登れるのか不安で、「私のペース大丈夫かな?」とここまでに3回くらいCapiに尋ねたけど、その度に「大丈夫、いいペースだよ!」と親切な答えが返ってきた。

 

しかしここから斜度がきつくなるので引き続き不安に苛まれながら登る。

 

Capiはかなりゆっくり登ってくれているんだけど、案の定段々私が遅れだした。

 

ひいこら言いながらストック2本をフルに使ってなんとか足を動かす。

プライベートツアーなので他のお客さんに迷惑をかける心配がない、というのはいい点だけど。

 

岩々した斜面を写真を撮る余裕もなくひたすらぜえはあ登ってたらようやく山小屋が見えてきた。

 

たぶん下の記録が山小屋に着いたくらいの時のもの。

 

標高は3100m強。

この辺りで「ちょっと頭が痛い。。。ような気のせいのような。。。」と思い始めたので、早めのロキソニンを摂取。

ここでしばらく休憩。

 

この山小屋は25年11月オープン予定、との看板が下がっていた。

Capiによると、コロナ後にいったんオープンしたんだけどゴミの管理方法に問題があると行政指導が入って管理者が変って再オープンするらしい。

 

ここに泊まるのも楽しそうだな、と思う。

もし公共交通機関で来て麓から登ろうとすると日帰りは絶対に無理なので、ここに一泊して翌日ゆっくり山頂まで行ってぶらぶら帰る、みたいなのも楽しいんじゃなかろうか。

 

一応、Capi曰くこのトレイル上には一カ所だけビバークできる箇所があるんだけど(トレイル脇に遺跡みたいに岩が積んでいる所)、あくまでビバーク用地なのでテントを張ったりするのは駄目で寝袋だけOKらしい。

快適に夜を過ごしたいなら山小屋のほうが良いと思う。

この日も一人、ビバーク用地に荷物をデポして山頂に向かっている人がいたんだけど、この人は本当に寝袋だけで夜を過ごしたのだろうか。。。

 

だんだんと山頂が見えてきた。

 

ケーブルカーの山頂駅が近くなると道も整備されて観光地っぽい雰囲気になる。

 

ここでしばらく休憩。

私「私のペース、大丈夫かな?」

Capi「大丈夫、いいペースだよ!」

という云十回目のやり取りを繰り返す(Capi、ほんとごめん)。

 

ケーブルカーは運休だけど、ちらほら人はいる。

その辺で座り込んでいた若者3人グループとCapiが何やら話をしているけどスペイン語なので1μもわからない。

 

ここまでちょっときつかったけど、何とか想定時間内に来れているようでほっとした。

だいぶへろへろなので山頂までまだ登りがあるというのは結構きついけど、まぁ後ちょっとだし、このペースなら多少ゆっくり行っても許されるだろう、などと考えながら行動食のゼリーをすすっていた。

 

しばらく休憩した後に山頂に向けて出発。

これが本来はレンジャーが許可証をチェックする山頂への入り口。

 

で、この柵をくぐった後が問題だった。

 

数m進んで左に曲がって更に右に曲がろうとした当たりで、「あれ?なんか風すごくない?」となった。

 

どのくらいすごいかというとうまく撮れなかったけど↓画面が揺れるくらいすごい。

 

歩こうとしたけど強風でまっすぐ歩けない。

歩けないどころか体が横に持っていかれる。

 

こんな強風、いつかの根石岳山荘の朝以来かもしれない。

というかそれを超えて自分史上一番の強風かもしれない。

 

体が風に飛ばされそうになるわ、帽子のつばが折れ曲がって視界がふさがれるわで、必死で格闘してたらなけなしの体力があっという間に奪われて、元来ヘタレの私は「あかん、もう無理や」となった。

 

全然歩けないしこんなんじゃ頂上に着くまでに疲れて倒れるっていうか風で倒れるししんどいしもう無理。

もうここでいい。もう私は十分頑張った。

 

「Capi、もう無理だから私はもうここでいい」

 

というとちょっと先を行ってたCapiが慌てて戻ってきた。

 

もうちょっとだよ。もうちょっと頑張ればいけるよ

「いやもう無理」

後30分もないよ。ストックついてると強風では歩きにくいからストックやめたほうがいいよ

「いや、ストックないともう一歩も歩けない」

 

と幼稚園児のようなダダをこねる43歳。

 

今思い返してもヘタレっぷりが恥ずかしい。。。Capiごめん。

 

そしてCapiごめんと同時に有難うと今でも思うのは、この時Capiは「じゃ、引きかえそっか」と言って引き返すこともできただろうしそれが一番彼にとって楽だっただろうに、「ちょっと僕が登って上の風の様子を見てくるからそこで待ってて」と言って、上に登っていったことだ(その時に撮ったのが上の動画。)

 

その時は、(いやもう無理だって。。。)と思っていたけど、座り込んで上の動画を撮っていたらたった数分だけどなんか、体に活力が蘇ってきた(気がした。)

 

Capiに言われた通りにストックをしまい、岩をつかみながら一歩一歩登り始めたら、風は強いし死にそうにしんどいけどなんとか進めはする。

 

のろのろと進んでいたらいつの間にかCapiが戻ってきて、「後ちょっとだよ」「この上は風そんなでもないから」「頂上までいかなくてもいい。噴火口の淵に行くだけでいいから」と色々声をかけてくれて、何とか文字通り這う這うの体で風が一番強い所を抜けて噴火口の周縁みたいなところにたどり着いた。

 

 

ここは風下なのか風はだいぶましで、へろへろになりながら周縁を回り込んだらそこが頂上だった。

 

Yamapの記録だと登山口からここまで5時間50分。標高差1437m。

なんとかたどり着いた。。。

 

 

 

 

Capi、ほんまに有難う。。。

 

早々に心折れてしまったヘタレ中年を励ましながらここまで登ってくれて。

ほんと感謝だ。

Capiがいなかったらこの景色は見られなかった。

 

テイデ山3,718m。

私史上最高標高。。。というわけではないけど、エギーユディミディ(3,842m)はロープウェーで登っただけだし、テイデ山は1400mの標高差を必死こいて登ったので達成感は格別なものがある。

 

岩陰で風をよけて休憩しながらじんわり喜びを嚙みしめた。

 

想定時間内で来られたね。君はAlpinistとしての日本人の評判を守ったよ」とCapiは親切に言ってくれるけど、いや、30分前に「もう無理」と弱音を吐いていたヘタレ日本人ハイカーが私です。。。

 

ケーブルカー駅で僕が話していた3人組いたじゃん。あの子たちは強風で途中で諦めたんだって。でも君には言わなかった。言ったら君は諦めちゃうんじゃないかと思ったから

 

ええ、ご推察の通りです、たぶん大手を振って諦めてました。

 

…というわけで私がなんとかかんとか頂上にたどり着いたのはこの短時間で私のヘタレっぷりをよく理解し励ましてくれたCapiのおかげに他ならない。

 

山頂でしばらく休憩してから下山開始。

相変わらず風は強かった、というか行きより強まっているような気もしたけど、下りなのでそこまで気にならなかった。

 

山頂から一気にケーブルカー駅を過ぎてそのまま麓まで下山。下りは4時間弱。

 

最後の方はだいぶ疲れたけど充実した山行だった。

 

 

大満足の山行だったけど、一つだけ後悔していることがある。

 

前日のマスカ渓谷ツアーで特に参加者がガイドにチップを渡していないようだったのと今回利用したツアー会社の要領に記載がなかったので今回私はCapiにチップを渡さなかった。

でもチップなんてものはそれこそ感謝の気持ちなんだから、私はCapiに渡すべきだった、というか渡せばよかった。

時間がたつうちに渡すべきだったという思いが強くなり、今でもこの山行を思い出すたびに後悔している。

 

今後もし山行でガイドを利用することがあったら、余計なことは考えずに渡したいと思ったときに渡そう。

 

そしてせめてものCapiに対するお返しとして今回私が利用したツアー会社を紹介しておく。

Canarias Nature Guides.

 

 

問い合わせから予約を確定させるまでのメールのやり取りはスペインにしては非常に早かったし正確だった。

テイデ山登山ツアー以外も色々なツアーを開催している。

 

Capi、本当に有難う。

前回の記事に大事なことを書き忘れた。

 

テイデ山に登るための許可証。

 

私は登頂のための許可証のみが必要なのかと思っていたけど、当日ガイドさん曰く、①入山のための許可証と、②登頂のための許可証、の2種類がいるらしい

 

②は一日確か200人にしか発行してなくて、事前にここで予約する必要がある。

 

 

ただ結構前(私が見たときは2,3か月前)に予約枠はいっぱいになってしまう。

恐らくツアー会社が確保してるんじゃないかと思うんだけど、なので上の枠がいっぱいでもどうしても登りたい、という場合はツアー会社に申し込むのが良いと思う。

 

①については私は今回ツアー会社に申し込でツアー会社が全部やってくれたので事前に把握していなかったけど、テネリフェから帰ってきて↓のウェブサイトの「you need to know」の所を読むと「2024年11月29日から、特定のトレイルを通るには許可証が必要となった」とあるのでそれの事だと思う。

 

 

なので麓から登ろうと思っている人は注意。

 

ちなみに①の入山許可証はトレイルの入り口や途中でレンジャーにチェックされる。

 

私が登った時は、登山口にレンジャーの人はいなかったけど、登ってる途中の車道でレンジャーの車とすれ違った際に提示を求められた。

 

 

②は山頂手前、ケーブルカー駅から進んで鉄柵があるけどその入り口でチェックされる。

 

ただし、ガイドさん曰く②のレンジャーによるチェックがあるのは、ケーブルカーが運行している時のみ、らしい。

実際、私が登った日は強風でケーブルカーが運休していた日なので②のチェックはなかった。

 

これが山頂に向かう入り口の柵。

 

考えてみればそりゃそうだよな、と納得しかない。

ケーブルカーが運行してない場合は徒歩で6時間弱かけてここまでくる必要があるけど、レンジャーだってそんな割に合わない仕事したくないだろう。よっぽどの登山狂じゃない限り。

 

今回、テイデ山を麓から登るにあたってあんまり日本語の記録が見つからなかったので、覚書&今後登る誰かの参考になれば、と思って残しておく。

 

①装備

 

今回、テイデ山を登るにあたって装備をちょっと迷った。

 

何せ夏に3700Mの高度まで登るのは初めて(だと思う)。

冬であれば別に冬山装備で問題ないんだけど、麓から頂上までの気温差が激しそうだしどんな装備が適切なのかよくわからなかった。

夏に軽装で富士山に登って遭難してる登山客の話をよく聞くけどやっぱ頂上付近は寒いんだろうな。

でもここ富士山よりは赤道寄りで麓では一年通して15℃~30℃みたいな所なんだけどそういう所の3000m峰て富士山と同じような気象条件になるのかな?もっとあったかそうだけどな?色々調べても冬も殆ど雪積もらないようだし。。。

 

オラ、ワカンネ

 

というわけでツアー会社から指定された装備を参照にした。

 

ツアー会社から指定された装備は以下の通り。

 

・パスポート(=頂上への許可証申請時に使った身分証明書)

・暖かい服(3レイヤーの服、手袋、ウールの帽子)

・日焼け防止の装備(日焼け止め、帽子、サングラス)

・水(2~3ℓ)と食料

 

当日の自分の装備は以下の通り。

 

上:ミレーのアミアミ+モンチュラのなんとかマグリアの薄い奴(+鞄にはモンベルのダウンベスト+レインジャケット)

下:ミレーのアミアミ+サポートタイツ+モンチュラのヴァーティゴライト

靴:scarpaの3シーズン用の靴

 

つまり夏の日本の高山を登る装備。

 

これに日焼け止めを2重に塗った上にフェイスカバー(ヨーロッパでは誰もしない)とサングラスをかけて鍔の広い帽子を被り手袋(夏用の薄手の奴)をし、ストック2本を握った。

 

ちなみにヨーロッパの人は日焼けには寛容なのでこの日本風日焼け防止スタイルでこっちの山を登っているとだいぶ不審者に見える。

ただ私は絶対にシミを作りたくないし見知らぬ人にどう思われようがどうでもいいのでこっちでもこのスタイルで登っている。

 

今回1人だけ、現地のおじさんで私と双子みたいな装備の人を見て親近感が湧いた。

ガイドさん曰く「彼も君を見て同じ装備だね、と言っている」とのこと。

 

ウールの帽子や手袋はもっていかなかった。なんか天気予報みたらそんなに寒くなさそうだったので。。。

天気予報はこれ。

 

ケーブルカー運行会社のウェブサイトでチェックした天気予報はこれ。

 

でもこういう素人判断で装備を削るのはほんとは良くないんだよな、わかってる。

天気豹変する可能性があるし。

後、この日山頂付近は爆風だったこともあってレインジャケット羽織らないと結構寒い、と思ったのでやっぱり日本の高山の基本装備(予備含む)は必要。

良い子はきちんとツアー会社の言うことを聞いたほうがいいと思われる。

 

ちなみに水は1.5ℓしかもっていかなかったけど、これは大事に持っていこうとしたアクエリアス(500㎖)を前夜冷蔵庫で冷やして当日そのまま忘れて出発したために結果的にそうなっただけで、道中足りるかめためちゃ不安だった(一応水は足りた)。

ただケーブルカーの駅が閉まっていると往復10時間の道中水を補給する所はどこにもないため、水分は十分に持って行った方がいいと思う。25年の11月からは途中の山小屋が開くと聞いたけどここで水を買ったりできるかはわからないし。

この日もめちゃめちゃ暑かった(特に風のなかった麓から中腹にかけて)。

 

②トイレ

今回私が登ったルートで道中トイレはなかった(ケーブルカー駅や山小屋がもし開いていたら貸してもらえるのかもしれないけど確認してないのでわからない)。

一応簡易トイレもっていったけど、問題は結構のっぺりした山なので、人の目から隠れるような所がない、ということ。

 

例えばこの斜面で催したらもう人に見られる覚悟でするしかない。

 

一応道中何か所か人から隠れられるような所はあったので(車道の終わりと、ケーブルカー駅に近づいた辺り)、トイレに行きたいかも、と思ったら早めにガイドさんに伝えておくとよいと思う。

 

③登るのにお薦めの季節

今回私が登ったのは5月末。

道中には結構花が咲いていた。

ガイドさん曰く、「テイデ山に登る季節は花の咲く時期(5、6月)がお勧め。地元の人間は他の季節に登ることはないけどこの時期だけ花を見るために登る」とのこと。

 

 

 

これは1個上の紫の花の親戚でガイドさん曰くとても珍しい(テイデにしかない)花(1年目では咲かず、2年目か3年目くらいに1回だけ数百の花をつける)。

が、名前を忘れてしまった。。。

 

今回たまたま当地の祝日で連休に出来そうだったからこの時期に来たんだけど、結果的に良い時期に登れたのかな、と思う。

自分は正直花にはほぼ興味ないけど花好きの人にはたまらないだろうし、ぶっちゃけ、登ってる最中周りの景色にそこまで変化がある訳ではないので、確かに道中花を眺めて楽しむ、みたいな楽しみがあったほうが良いのかもしれない。

 

但し道中日陰がなく往復10時間ずっと太陽に照り付けられながら登ることになるので、もう少し涼しいほうがいいなら冬や初春に来るほうが良いのかもしれないな、と個人的には思った。

 

 

テネリフェ島2日目、この日はマスカ渓谷ハイキングに参加する予定だったけど朝起きたときには不安しかなかった。

 

不安その1はこの日の朝時点でツアー主催会社に何度連絡を送っても返信がなく連絡が取れていなかったこと。

ほんとにツアーは主催されるのだろうか、と不安があった。

 

不安その2は参加するためには集合場所であるSantiago del Teideにバスを乗り継いで1時間半かけて行く必要があったこと。

 

9時半に集合場所にいる必要があったので8時50分に着くバスに乗りたいんだけど、このSantiago del Teideまで行く460というバスは2時間に1本くらいしかないので、Costa Adejoでの乗り換えをミスるとその時点で終わる。

 

Costa Adejoへ行くバスは結構あったけど乗り換え時間に余裕のある40番のバス(前日にも乗った空港間と都市を結ぶエクスプレスバス)に乗ろう、と決めた。

 

朝7時前にホテルを出発したけど意外に暗い。欧州本土ならこの時点では既に明るい。

 

昨日空港からのバスを降りた40番のバス乗り場に15分前には辿り着いたけど、万が一時間通りにバスが来なかった時のことも考えて他のCosta Adejo行きのバスの時間と乗り場も確認しておいた。

 

結局、予定の7時21分を5分過ぎても40番のバスは影も形も見えず事前に調べておいた別のバス乗り場に走ることになった。

 

のでこれは自分グッジョブと言わざるを得ない。

ヨーロッパでは何事も失敗を前提で考えたほうがいいな、という思いを新たにした。

 

Costa Adejoでの乗り換え時間が当初予定より減ってしまったので大丈夫だろうか、とどきどきしていたけど、バス乗り場はそこまで大きくなく460番のバス乗り場はすぐに見つかった。

 

バスはだんだん山岳地帯に入っていく。

 

謎の像。

 

後は目的地についてガイドがほんとにいるかどうかだな、まぁいなかったら周辺を観光して帰ろう、と思っていたらWhatsappの通知音が鳴った。

 

「おはよう!僕はEdu、今日のマスカ渓谷ツアーのガイドだよパー爆  笑

 元気?マスカ渓谷を探検する準備はできた?口笛霧

 集合場所はここだよ。僕を置いてバスに乗ったりしないでね。

 ほな、また後でウインク

 

めっちゃ喋るやん。。。

(顔文字はできるだけ近いものを再現した)

 

今まで幾らメール送っても返信なかったのは何だったんだろう(ガイドとツアーの受付はまた別なんだろうけど)

 

拍子抜けしたけどこれで何とかツアーに参加はできそうだ、と確信したのでだいぶほっとした。

 

Santiago del Teideは思ったよりも小さな町だった。

 

マスカ渓谷ツアーの拠点となっているようで、バスを降りたってうろうろしていたら「チケットいる?」とおっちゃんに話しかけられたりした。

 

9時30分ちょっと過ぎに(さすがヨーロッパ)ツアーの参加者全員が揃い、小型バスで出発。

参加者は16人と思っていたより多い。東欧からの人が結構多かった印象。

バスに乗り込むときに手の甲にスタンプを押された。たぶんこれが許可証。

(マスカ渓谷は個人で行こうとするとこの許可証が必要になるので注意)。

 

山道をうねうねと下ってこの画像中央のMasca周辺まで20分程。

 

パーキングでバスを降りる。

 

 

 

ビジターセンターまではお土産屋さんやカフェが並ぶエリアでここまでは普通の恰好でも来られる。

 

 

ビジターセンターで改めて集合して出発。がっちりしたハイカットの登山靴で来てるのはは私くらいで結構皆トレランシューズっぽい足もとが多い。

 

ビジターセンターでレンタルヘルメット(結構臭いが年季入ってたので帽子の上に被ることを個人的にはお薦めする)を配付されて渓谷の入り口に向かう。

 

渓谷の入り口。係員のおっちゃんが私の背負っていたFerrinoのInstinctを見て「そのザック、いいよね」とグッド!してくれた。

ガイドのEdu、次の日のガイドのCapiにも同じことを言われたのでこっちでは結構Instinctは知名度がある模様。

 

ハイキングルート。右上の入り口から出発して海岸線まで降りていく。基本的には下り。

後からYamapの記録を見たら下り654m、登りは45m、総距離は5.3㎞。

 

 

アロエに見えるけどこれはテキーラの材料になるブルーアガベの親戚らしい。

 

手前がアロエ、奥のタケノコみたいなのが突き出ているのがアガベ。とのこと。

 

 

 

周辺の岩に水の筋みたいなのが見えるけどこれは全て溶岩の痕とのこと。

 

近くでみるとこんな感じ。

 

ツアーの参加者にドイツ人の地質学者だという女の人がいて、溶岩のこの流れ方について色々解説してくれた…けど鳥頭なものですっかり忘れてしまった(ごめんなさい)。

 

遠目に見て、あれ?雪がある?となった場所。

 

ガイドのEduも「あれはマスカの雪と呼ばれてるんだよ」というので雪かと思ってたけど近づいたら何のことはない、シートだった。

 

Edu曰く、外来の植物を枯らすためにシートをかけているらしい。

 

だんだんと渓谷内部にいくにつれて岩々してくる。

 

足もとが結構悪くなって足もとを見ながら歩いていたら見事に頭上の岩に頭をぶつけた。

 

Edu曰く「この植物は下痢に効く」らしい。

お腹の弱い自分にとっては2,3枚毟りたい所ではあったけど勿論しなかった。

 

渓谷、といいつつ殆ど水は流れていたなかったけどこの下の写真中央の岩にある横線は2か月前まで水があった所の線らしいので、時期によっては水のある渓谷も見られるのかもしれない。

 

渓谷とはいえ基本的に日差しの下を歩くので、日焼け対策はがっちりしていったほうが良い。

 

 

要所要所でEduが色々解説してくれながら4時間程歩いたところでようやく海岸線が見えてきた。

 

ゴール。

 

有難うマスカ渓谷。

 

海が本当にきれいで水着もってくればよかったな、などと考えていたらEduが「ボートが来るまで泳いでていいよ」と。

 

でも下着姿で泳ぐ訳にはいかないしな、などと考えていたら参加者のうち数人(女性含む)が豪快に服を脱いで下着姿で海に飛び込んでたので(さすが欧米や。。。)となった。

この日ほんとはダイビングも選択肢の一つに入れてたんだけどダイビングした翌日に3000mの登山は駄目なので断念した。

もしもっと滞在日程に余裕があったら試してみたかった。

 

ゴムボート(シーソーみたいな座席)かつ救命胴衣みたいなものもない、大丈夫かこれ?と思うようなボートで近くの港に帰還。

 

港で出会ったネコ様。

 

港でEduがタクシーを呼んで朝の出発地点であるSantiago del Teideに帰還。

 

歩いた時間は4時間程。

日差しが強くてちょっと疲れたけど、Eduが色々解説してくれながらのマスカ渓谷ツアー、楽しかった。

参加者16人にガイド1人って大丈夫か、と最初一瞬だけ思ったけど特に危険な所もないし迷う所もない一本道なので問題はなさそう、と個人的には思った。

テネリフェ島でのアクティビティの一つとしてハイキング好きの人にはぜひお薦め。

 

港でタクシーを待っている間Whatsappに不在着信とメッセージがあったのでメッセージを見たら翌日のテイデ山登山の会社からだった。

 

曰く、

 

「先ほどケーブルカーの運営会社から連絡があったのですが明日は強風によりケーブルカーが運航休止するようです。」

「そのため明日の行程は登り6時間、下り4時間となり当初予定よりたくさんの水と食料が必要になります」

「この行程をご了承いただけるかご連絡下さい」

 

久しぶりの登山が総行程10時間かぁ。。。。

 

登り6時間だけど下りはケーブルカーを使えると思っていたから申し込んだ所はあった。

ヘタレチキンに果たして登れるのだろうか。

 

迷ったけど、もし、もうあかん、と思ったら途中で引き返せばいいか、と思ったので折り返しの電話をかけて「参加します」と回答した。

下りが歩きとなったことに伴い発生する追加料金があるか聞いたところない、と。

「ツアー代には本来使うはずだったケーブルカー代が含まれているのでそれがガイドへの手取りになる」と。なるほど。

 

Santiago del Teideで解散後、近くのクレープリーでスムージーとカフェラテを頼んだ(スムージーは一気飲み)。

 

 

クレープを食べている間にテイデ山ツアーの会社からようやくガイドの連絡先も届いたし、残る問題は私のヘタレな筋力と体力が明日の10時間の行程に耐えられるかどうか。

 

まぁでもプライベートガイドだし、引き返したら他の参加者へ迷惑が、云々は考えなくていいのは楽ではある。

駄目だと思ったらその時点で引き返そう、無理はしないのが私のヘタレ登山ポリシー、と改めて思いながらロスクリスティアーノスに帰還し明日の水分と食料を買い込んでこの日は就寝。

 

テネリフェ島へはヨーロッパ本土の主要都市から直行便で行けば4時間程度。 

但し私が今いる街は「主要」ではないせいかそれとも時期のせいなのか、私が旅した5月末は木曜日(当地祝日)と日曜日にしか直行便がなかった。 

(経由便で行くと接続がうまくいかなくてほぼ一日かかる)   

 

前書いたようにテネリフェに行く前は不安しかなく、出発日の朝、出発時間が2時間遅れますという通知が来て、(これは幸先悪いということなのでは。。。)と不安な思いが最高潮に達しながら飛行機に乗った。      

 

最初の2時間くらい爆睡し、起きたら後ろの席の会話がなんとなく聞こえてきた。

どうやら現テネリフェ在住の元アメリカ軍人という男性が隣の席になったベルギー人(?)夫婦にテネリフェのお薦めスポットを紹介しているらしい。

 

「テネリフェは北部がお薦めだね」と北部推しの男性。

「アナガのツアーに行こうと思ってます」とご夫婦。

「いいね。街も絶対北部のほうがいいよ。ラグーナとかいい」と断然北部を薦める男性。

「本当に。北部のほうが雰囲気が素敵で」と私の隣のベルギー人女性(去年テネリフェ移住)も会話に参加。

 

私、泊まるの南部なんだよなー・・・

 

と寝起きの頭で(もしかして泊まる場所選び間違えたか?)とちょっと考える。

 

私が今回宿を取ったのは左下のロスクリスティアーノス。

この街に全くこだわりはなく、単に今回着くのが島に2か所ある空港のうち南部空港だったので、空港の近場かつ便利そうな大きな街にしようと思って宿を取っただけ。

ロスクリスティアーノスは右下に見える空港からはバスで3~40分。

中央が今回の度の最大目的地であるテイデ山。

 

(まぁ別に街歩きとか興味ないし、いっか)と思いながら窓の外を見ていたら、なんか目的地らしきものが見えてきた。

 

あれがテイデ山なのでは?

 

と思ってたら横のテネリフェ在住ベルギー人女性が後ろのご夫婦に向かって「あれがスペイン最高峰のテイデ山ですよ」と説明してた。

 

周りに高い山がないところが富士山に似てる。登ったら景色が壮観そうだ。

 

けど結構でかく見えるけどまじで私あれ登れるのかな、、、最近ちょっとランニング頑張ったとはいえ登山は年始の塔ノ岳以来だけど。。。と不安を抱えながらテネリフェ・スール(南)空港に到着。

 

今年の夏の山旅に向けてちょっとでもお金を節約しようと思って行きはバスを使った。

40番が空港を結ぶエクスプレスバス。

 

チケットは一応カードを買った(チャージ式)けど別にタッチ決済できるクレジットカードで決済できるのでいらなかったかもしれない。

 

40番のバスは中は普通の市バスだけど一応荷物棚があるので大きな荷物も持ちこめる。

 

飛行機から見るとテイデ山しか印象なかったけど意外に色々山がある。

次の日のマスカ渓谷ツアーのガイドさんの説明によるとテイデ山には約300の火山があるらしい。

 

40分程でロスクリスティアーノスに到着。

 

ロスクリスティアーノスの印象を一言で言うなら「ちょっと規模の小さいカンクーン」。

最終日に迷い込んだプラヤデラアメリカスの方はまんまカンクーンだと思ったけどロスクリスティアーノスも似たようなもの。

 

テイデの時のガイドさんも「南部は大規模なリゾートホテルや夜遊びスポットや外国人の経営する観光客向けお店が乱立していて観光地化され過ぎている、北部の町の方が昔ながらの雰囲気が残っている」、と言っていた。

 

飛行機で聞いた会話を合わせると、

 

・昔ながらの街並みを楽しみたいなら北部

・リゾート滞在の雰囲気を味わいたいなら南部

 

ということだろうか。

 

私が今回滞在したホテルはロスクリスティアーノス中心街の端っこにあるホテルで、リゾートホテルではなく小さめ&安めのホテル(ガイドさん曰く昔はやっすいホステルだったけど何年か前に改装して良いホテルになったらしい)だったけど快適だった。