海と山、時々きもの -76ページ目

海と山、時々きもの

ダイビング記録+きもの試行錯誤の覚書。…だったはずなのに最近は山歩きの記録簿と化しつつある。
23年秋から山のない国に滞在中のため山歩き頻度は低下中。

アンティークの着物が好きだ。

見るたびにうっとりしてしまって、そして(どうして20代の頃に着物に嵌らなかったんだろう)と後悔する。
アンティークの着物の派手な色使いや大振りな柄は若い頃ならまだいけたかもしれないけど、疲れた顔のアラフォーにはさすがにきつい。
別にアラフォーでもアラフィフでも華やかな雰囲気がある人にはいいんだろうけど、私のようにネクラ+地味+疲れが顔に出てるという三重苦を抱えるアラフォーにはもはや無理。
(。。。というか若くても無理だったんでは、という気もちょっとする)

でも見るのは好きなので時々お気に入りのアンティーク着物やさんのブログを覗く。

先週久々に覗いたら「菊尽くし」として菊の帯留めを特集していて、お店に飛んでいった。

一番気になっていたべっ甲の菊の帯留はもう別の人のところにお嫁に行ってしまっていたんだけど、当ててみて一目惚れして即効プロポーズしたのがこの子。

白珊瑚の菊の帯留。


このうっすらピンクがかった色合いが得も言われぬかわいさ。。。。


存在感はあるけどそこまで大きくない。


裏も可愛い。


ほんとに色味が好きで、家に帰ってきてから一日一回は和箪笥から取り出し眺めている。。素敵。

いつつけようかな。。。菊は11月くらいまでならぎりぎりOKだろうか。
大島や三才山紬に合わせたいけど、そうすると近年の暑さだと袷の登板は10月後半くらいになることが多いから、ほんとに一瞬の登場になる。。。
でもその一瞬の季節感を楽しむほうが着物らしくてよいのかもしれない。
 

緊急事態宣言が出て、山岳団体が登山の自粛を求めていた時は、登山は自粛しようと思ったし、実際、自粛していた。

では、今(これを書き始めていたのは8月初時点)登っていいのか。


国は何も言っていない。

東京都は先月の連休は「不要不急の外出自粛」と言っていたけど、今は言っていない(たぶん)。
行こうと思っている山域が属する県の対応は、まちまち。

長野県は7月中旬に「感染拡大地域との往来は慎重に判断するよう」と言っている様子。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200716/k10012518471000.html

山梨県は7月初には「東京への外出は特に注意を重ねて欲しい」とのこと。「『来ないでください』ということではない」とも。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO61153200T00C20A7L83000?s=4

この呼びかけが今も有効なのかはわかんないけど、上書きするような呼びかけが出ていないということはたぶん有効なのだろう。

山や山小屋の対応はどうか?
これもまちまち。

例えば、長野県のとある山小屋は、長野県の発出している通知の「入山はお控えください」の対象山域ではないけど、明言はしていないもののブログなどをみていると感染拡大地域からの登山者の受け入れには消極的な様子が見受けられる。
こういう場合は行くべきではないだろう。

一方、長野県と山梨県の県境にある甲斐駒ヶ岳は、長野県の「入山はお控えください」の対象だけど、山梨県は8月26日現在確認できた限りでは特段そういう通知は出しておらず、そして山梨県側の黒戸尾根にある七丈小屋は居住地で利用制限はしていないという(8月初時点)。

行政も山小屋も対応がまちまちな中で、ではどういう場合に登っていいのだろうか。

と悶々と考えた。

で、考えた結果、自分なりに、(ここが確認できれば行ってもいいのではないか)と思ったポイントがこれ↓。

①行政がその山域の登山を禁止していないこと
 
 これ基本。
 まぁ黒戸尾根から登る甲斐駒はどうなのか、とか微妙な問題もあるけど。。。
 
 あと、行政が出している「登山者へのお願い」は守る。

②山小屋に立ち寄る場合は、その山小屋が東京都からの登山者を拒否していないこと
 
 これも基本。
 一応先日の〇〇尾根も今回の赤岳天望荘も電話して確認した。

③山域に行くまでの交通機関が東京都の人間を拒否していないこと

 アルペン号やJRに確認はしていないが、まぁ東京発着している時点で都民を拒否してないと考えていいと思う。
 しかし地方の交通機関はどうかわからない。
 と思ったので、先日〇〇尾根を登った際には、帰りに使おうと思っていたタクシー会社に電話した。

「〇日に〇〇登山口から〇〇駅まで利用したいと思っているのですが呼べますか?」
「ええ、大丈夫ですよ」
「…東京都民なのですが、利用してもいいでしょうか」
(5秒ほどの沈黙)…何名様ですか?」
「1名です」
「あ、なら大丈夫ですよ~」

そのタクシー会社の人曰く、登山者の場合は複数名で乗車して運転手さんの横に座る場合もあるので、それはちょっと、とのこと。
というわけでタクシー会社によるのかもしれないけど、山梨や長野で登山口からタクシーを使おうと思っている都民は事前にタクシー会社に確認したほうがいいと思う。

④山域に行くまでに立ち寄る施設が東京都の人間を拒否していないこと

 これも③と同じく。
 先日〇〇尾根に行った際には、帰りに日帰り温泉施設でシャワー借りたい、と思っていた。
 (迷った末に結局やめたけど)

 なので、電話して「都民ですが利用することはできますか?」と聞いた。
 回答は「特段居住地で制限はしていません。うちは県外ナンバーのお客様が多いくらいです」だった。

⑤感染対策を万全にすること

これとか

 

これとか


出発前の検温もしている。
あとマスク。元々山に登る時は夏だろうと冬だろうとフェースカバーしてるので、抵抗感はない。

⑥難易度を落とした山選びをすること
 
 この前の〇〇尾根から〇〇尾根縦走断念みたいに、少しでも無理だと思ったら無理しない。変な言い方だけど。


 そういう意味では、今年の初めには、今年の夏には2泊3日で鹿島槍から五竜、唐松を経由して白馬まで縦走し、三大キレットのうち2つを超えたいなぁ、などと夢みていたけど、少なくともキレット2つ超えはやめておいたほうがよさそう。

⑦その地域の医療をひっ迫するリスクが抑えられていること

まぁ、⑤とか⑥とかもそうなんだけど。。。
あと、こんなこと言うと「じゃあ家に籠ってろ!」と言われそうなのは重々承知しているけど。

春みたいに、医療機関が溢れるような状況で万が一事故って病院に運び込まれたりしたら目もあてられないので、今、行こうと思っている地域の医療機関がそうじゃない、ということを確認しよう、とは思っている。
― 念のためだけど、100じゃなくて99までなら迷惑かけてもいい、とかそういうことは思っていない。けして。

で、その指標として8月頭くらいから見だしたのが、「病床の使用率(各自治体がコロナのために確保している病床がどれくらい埋まっているのか)」。



 これは厚生労働省が以下のサイトで公表しているデータのうち、入院患者数をコロナのための確保病床数で割ったもの。
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00023.html

 「確保想定病床数」もあるけど、こちらは「想定」で実際に確保している訳ではないようなので、より保守的に「今ある病床数のうちいくらが埋まっているか」をみるために「確保病床数」をみている。

 元データはもう少し頻度高いけど、大体2週間毎のデータを取って、自分の住んでいる東京都、よく行く山梨、長野、後、参考までにダイビングでよく行く沖縄のデータを比較。
 
5月1日以前のデータがないので、第一波の感染ピークが来ていたと思われる4月中旬の使用率はわからない。
なので、厳密には「春は医療機関がていいっぱいだったけど今はまだ大丈夫」というには不十分ではあるんだけど、まぁ、感染ピーク時は5月初よりもさらに病床使用率は高かったと予想されるので、5月初と比較することはおかしくはないと思う。
これを見ると、山梨や長野は7月中は病床使用率も一桁で、5月初の水準(それぞれ26%、17%)にはまだまだ遠い。

東京は少し増え始めている。
そして沖縄。。。明らかに行くと迷惑だと思うので、今年の夏沖縄でのダイビングは諦めた。

 なお、病床数(分母)は東京が3300なのに対し山梨みたいなところは250しかないので、患者数が少し増えただけでも一気に病床の使用率があがる可能性は認識している。
 そういう意味では長野、山梨の病床使用率が8月に入って増えているので動きには注意したい。
 ちなみにこれは8月初に作ったグラフで、直近もう少しデータは伸びていて、山梨の使用率は上昇して、長野は少し減っている。

先行きどうなるのかな。。。

 


これは東京のデータだけど、春に第一波がピークアウトしたときは、少し遅れて入院患者数も減少に転じている。
今回も既に第2波のピークは(少なくとも東京は)来たっぽいし、入院患者数も頭打ちっぽい感じがするので、このままおさまってくれるといいんだけど。。。

 

こういうこと何にも考えずに山に登れる日が早く来て欲しい。

1日目の夜は19時過ぎには就寝。

1、2度、夜中に起きてしまったけど、快適に寝て3時頃には目が覚めた。
本日の朝食時間は4時45分とのことだったけど、5時頃には出発したかったので朝食は頼まず代わりにお弁当を頼んでピックアップ済。

がさごそ出発準備している部屋もあったけど、自分の出発時間にはさすがにまだ早いので、地図を取り出して今日のルートの何度目かの予習。

計画は↓こんな感じ。コースタイム通りなら6時間半くらいの、御小屋尾根を降りる行程。

5時   赤岳天望荘スタート。
5時40分 赤岳山頂 10分休憩
6時50分 中岳のコル
7時15分 阿弥陀岳山頂 15分休憩
10時   御小屋山
11時30分 美濃戸口


下りは恐らくコースタイムより早くいけるはずなので、できれば11時20分美濃戸口発茅野駅行のバスに乗りたい。
でも無理なら八が岳山荘でお昼でも食べながらのんびり13時20分発のバスを待ってもいいし、タクシーでもそんなにかからないのでタクシー呼んでもいい。

唯一迷っているのが、御小屋尾根を降りるか、少し引き返して中岳のコルから行者小屋に降りるかという点。
どちらもコースタイムはそれほど変わらない。

 

御小屋尾根ってあまりメジャーそうでもないんだけど、メジャーじゃない=スズメバチとかいたりしないよね、という不安がある。。。
・・・自分が襲われたのがスズメバチではなくアカウシアブだった、というのはもうわかっているんだけど、やっぱあの「スズメバチに刺された」と思ったときのショックは深い。。。
できれば本物に会うようなことにはなりたくない。

阿弥陀岳から中岳のコルまで引き返して行者小屋まで降りればそこから南沢は以前通ったルートだし途中にはトイレが衝撃的にきれいな美濃戸山荘もある。
冬何度かお世話になったから、お礼に何か食べたりして帰ったりするのもいいな。。。

うーん悩む。。。登山計画書は御小屋尾根で出したけど悩む。。。

と思いながらそろそろと身支度し、食欲はあまりなかったけど、朝ごはんにお弁当のお稲荷さんを2つ食べてからアミノバイタルを吸い上げた。

写真ではお稲荷が1つしか映ってないけど、もう2つ入ってた。わざわざこんな竹でくるんでくれたりして、ほんと有難い。


結局この日はこのお稲荷さん2つで下山までもったので、やはり疲れているとあんまり食べられないのかもしれない。。。



割と周りが出発準備の音で賑やかになりだしてからそろっとドアを開けて外に出てみる。


あー夏もきれいだなぁ。。。

冬も素敵だったけど。。。


ぼんやり日の出を鑑賞してから、たぶん5時頃、出発。


雪の下にはこんな道が隠れていたんだな、と新鮮な感じ。


この日は出発前にロキソニンを摂取していたおかげかおしりのほっぺたの痛みは感じず、快適。
しかし結構急で、息が切れた。


上から見るとこんな感じ。
ここは冬は5歩進んで30秒休憩し、みたいにへろへろになって登ったところだけど、夏も「へろ」くらいになりながら登った。


頂上着。一応コースタイム内。

 

あいかわらず激混み。

 

あーきれいだ。。。


中央、はるか向こうに見える山、すごくきれいな形の山だな、と思ったけど、帰ってきて調べたらたぶん御嶽山なんだと思う。


美しい山だけど、自分が登ることは恐らくない気がする。。。


さよなら赤岳。また冬に。


当たり前だけどもう雪はかけらも残っていない。
記憶も薄れかけているけど、冬に怖かったのはここだろうか。。。


それともこっちかな。あの、トラバース失敗したら下まで落ちる、というところ。


権現岳の→の方に道が見えなかった。。。。


もし疲れすぎていたら赤岳だけにして帰ろうと思っていたけど、この調子だと阿弥陀岳もいけそう。
待っていて阿弥陀岳。


先行者は目につく範囲では1人だけ。


そして冬は気づかなかったけど、すごいザレるんだな。。。赤岳。
下りはちょっと慎重になる。。。


中岳と赤岳の間の窪みはなんていうか。。。まだ朝日が赤岳の背中に隠れているせいか、それとも「阿弥陀岳でたくさん人が亡くなっている」という刷り込みのせいか、なんだかしんと暗い印象だった。
慰霊碑もあった。

ここまで息は切れるものの割と順調。


中岳頂上。


ここからの景色も既に素晴らしい。
しかしこの時は気づかなかったけど、左手前にも慰霊碑がある。やっぱりたくさん亡くなっているんだなぁ。。。


ここからの道が結構気を遣った。

 

あの女の人が言っていたように、確かに足元悪くてザレるのもあるし、後写真撮る余裕もなかったけど、最後の方、両手両足使って這い上るようなところが幾つもあって、しかも結構浮石が多い。
三点支持で登りながら次の足場(手場?)となる石を掴んで強度を確認するんだけど、抜けそうになった石が幾つもあった。

後ろに人がいなかったからいいけど、いたら相当気を遣ったな。。。

気を遣ったせいもあってかいつも以上にへろへろになりながら休み休み登ってたら、頂上付近ですれ違った人達に「頂上からの景色は素晴らしいですよ!」と励まされた。
有難うございます。

一応コースタイム内に阿弥陀岳到着。

 

広い山頂には、先行者の男性1人と私しかいない。

 

あーーーーーーー

 

素晴らしいーーーーーー



昨日あの天狗岳の向こうから出発し、硫黄岳を超え、横岳を超え、


赤岳天望荘までたどり着き、今日は赤岳を超え、そしてここまで来たんだなぁ。。。



頑張って、登ってよかった、阿弥陀岳(五七五)。

おかげ様で最高に素晴らしい景色が見られました。

と半ば締めモードに入りたくなったけど、いけないいけない。まだ降りなければ。
登山口に帰りつくまでが登山。

10分程休憩した後に下山開始。
あの浮石だらけの岩場を下るのがちょっと億劫だったので、当初予定通り御小屋尾根を行くことにした。

ハイマツゾーンを抜けて岩をよじ登ったところを振り返る。
ここ、今はいいけど凍ったりするとちょっと怖そう。。。梯子を登り切ってから鎖のところまで1m程、掴むものが何もない。


割と豪快な下り。ロープがあるので怖くはない。


誰もいないと思っていた御小屋尾根、先ほどのロープゾーンの先で1名すれ違った後、この急な坂で4,5名とすれ違った。

 

結構登るのか、と思って意外に思ったものの、結局、この坂を過ぎた後樹林帯の入り口で1名、登山口の先で1名とすれ違った以外は全く人に会わなかったので、美濃戸口ー美濃戸のメジャールートと比べるとやはり人は少ない。

結構ザレてて気を遣った。


樹林帯の最初の方も結構な悪路で、気を遣ったつもりだけど2回程石を落としてしまって「ラーク」と叫ぶことになった。
曲がりくねってて視界が悪く、下に人がいるのではないかと思ってひやひやした。

しばらく来た後に道が二股に分かれているようなところがあって戸惑う。左にも道が伸びてて赤の矢印があるし、でも右にはピンクリボンがついてる。
地図では御小屋尾根まで1本道だったはずなのに。。。


「不」?え、なにこれちょっと怖い。。。


なんか鬱蒼としてて全く誰ともすれ違わないし追い越さないし追い越されないこともあって、少し心細くなる。


…と早足で歩いていたらこの標識。

なんだ、「不動清水」の「不」か。

なんか申し訳ないけどところどころにあるこの赤い板も、自分の心持のせいか怖く思えてしまった。

これあると登山道であってるな、と思うので安心もするんだけど。。。複雑な心境。

というわけでいつも以上に早足で半分駆け抜けるようにして過ぎた。
この辺りとか、地図にあった通りのシャクナゲのトンネルがあって、花の盛りの季節にはさぞきれいだろうな、と思いながら。


早足のせいか思っていたよりも早く御小屋山到着。


ピンクリボンついてるけど入口ふさいでる。どういうことだろう。。。

地図によればここらへんで二股に分岐するはずなんだけど。。。
でも、標識は道なりにまっすぐをさしている。。。どうしよう。。。


と思いながらとりあえず道なりにまっすぐ行くと、すぐに分岐があって安心した。

私のように焦って分岐と勘違いする人がいるからさっきのところ塞いであるのかもしれない。

 

ここからは割と鬱蒼とした樹林帯が多いゾーンだったので写真も撮らずひたすら急ぎ足。
行く手に舗装路が見えたときにはほっとした。


でもまだ終了ではなくて、ここからは最後20分程、セレブな皆様の別荘を見学しつつ美濃戸口へ向かわなきゃいけない。

汗と埃にまみれ、セレブ街(?)をそそくさと通り過ぎる。


行く先に見知った風景が見えてテンションがあがる。


つ、い、たー!!!


4時間半。
阿弥陀岳からは割と早く着いた。


一泊二日、合計13時間の山行終了。
八が岳山荘でさっとシャワーを借りて着替えて、始発の10時20分のバスに乗れた。

冬のルートを思い出しながらの中山峠ー天狗岳ー根石岳ー硫黄岳歩きは楽しかったし、冬に硫黄岳山頂から見て行きたいと思った硫黄岳→横岳→赤岳→阿弥陀岳を歩けたのは最高に幸せだった。

何より、

1人で歩けたのは最高だった。


今度は冬に同じルートをやりたいな。。。阿弥陀岳とは言わないので、赤岳まで。

あまりに景色が素晴らしくて立ち去りがたく、女性が出発してからもしばらく硫黄岳の頂上でぼんやりしてた。
結局30分くらいいたと思うけど、さすがにそろそろ出発しないとまずいな、と思い、出発。

なんせ本日の道のり、後2時間で横岳を超えて赤岳天望荘まで行かなきゃいけないので。


 

硫黄岳山荘手前あたりで硫黄岳方面を振り返る。
こう見るとなんかすごい所を歩いているように見えるな。。。


トイレ休憩に硫黄岳山荘に立ち寄った後、そのまま進む。


誰かのお茶目の後。

 

カミキリムシ。


。。。を撮ろうとした努力の痕跡。
こういうのが後6枚くらいある。


。。。

 

ほんと私写真下手だよね。

 

いや、知ってたけどさ。


一瞬、道が二股に分かれてるように見えた。


あれは大同心だろうか。
大同心や小同心を上がってきたらこの道から上がることになるのかな。。。


あんなところ上がるんだもん、すごいなぁ。。。
ちょっとやってみたいけど。。。


今のところこういうので十分スリリングで十分楽しい。


横岳までの箇所は特段危ない箇所はなかったけど、どう見ても小学校低学年の子を連れた親子連れがいてちょっと吃驚した。
末恐ろしい子だ。。。

結構ぜえはあ言いながら横岳到着。ここまでで出発してから7時間30分。



少し雲が増えてきた印象。


そしてようやく赤岳天望荘が目視できるようになる。
近いように見えて結構遠い。。。

 

あんなところにも道がついていて、きっとあの崖をあがってくる人がいるんだろうなと思うと、ちょっとうずうずする。
いつか行ってみたい。。。ような気もする。。。


なんで「赤岳」というのかと思ってたけど、こういうのを見ると納得。


天望荘、見えてからが遠い気がする。。。なかなかつかない。。。

先週ほどばててはいないけど、さすがに結構疲れてきた。。。


地図にはないけど下に下る道があるんだな、と思ったら、これが正規ルートだった。ずっと尾根沿いに行く訳ではなくて巻いていくらしい。
冬はどうするんだろう。。。


写真では伝わらないけど結構アスレチックな鎖場。

 

岩々しているけど、きちんと足をかけるところを作ってくれているので怖くはない。


いよいよ本格的に雲が増えてきてちょっと焦る。硫黄岳でゆっくりし過ぎたか。。。


んー。。。ほんと、天望荘が見えてからが遠い。。。


写真だとうまく伝わらないけど斜度結構ある岩場を下る。
雨だと怖そうな気はする。


ここを下りきって、ようやく地蔵の頭到着。


お地蔵様、お久しぶりです。


冬にも見たこの景色を見たときにすんごい安心して力抜けそうになった。


なんかもう、ここからスキップして踊りながら天望荘に向かいたい気持ちになるくらい安心かつテンションがあがった。
 

踊り出したい気持ちをぐっとこらえて14時半に天望荘到着。


出発から8時間半。結構疲れた。
チェックインして自分の部屋で荷物を広げ、昼寝用にアラームをセットしたら、すこーん、と寝てしまった。

赤岳天望荘ではコロナ対策として枕カバーやシーツ、布団の顔付近には使い捨ての不織布が使用されている。


部屋ごとに消毒液が置いているし、


食堂にもこんな「お願い」が。


夕食も、ビュッフェではなく、事前に取り分けられたものを配布する形式になっている。


こんなに出して頂いて有難い。
せっかくだから、山の上でこんなに出して頂けるだけでありがたいんだから、と思って頑張ったんだけど、ほんとに申し訳ないけど全部食べられなかった。

普段は余裕で食べられるんだけど、私はどうやら疲れていると食べられなくなる癖(?)があるのだと思う。。。
これ以上食べたら明日お腹壊すかも、という所でストップして申し訳ないけど返却した。ごめんなさい。。。

随所にコロナへの気配りが見えて、ほんと感謝。
消毒液だってシーツにつける不織布だってコストかかるし、食事だってセルフサービスを廃止したらその分スタッフの人に手間がかかる。
お代わりをしようとする人が出る度にスタッフの人がとんできてよそってた。
(時々自分でお代わりをよそおうとする人がいたけど、なんでスタッフの人が「我々がよそうので」って言っているのか考えて欲しい、と思う)

私のように残してしまう人間だっているだろうから、その分貴重な食材のロスも発生するだろう。
それだけ多大なコストを払いながらも山小屋を開け続けてくれている全ての山小屋にほんとに感謝の気持ちしかない。
もちろん、開けないという選択肢をした山小屋に何を言うつもりもないというかそもそもそんな権利私にない。
この状況が早くましになることを祈るばかり。


こちらも何かあったときに迷惑かけちゃいけない、と思って、長野県の「登山者への5つのお願い」の「装備」にリストアップされているものはもっていった。

マスクは当たり前として消毒液とか。


シュラフではないけどシュラフカバー。
一応これに入って寝た(暑くて夜中上の布団を蹴飛ばしてしまったが)。

 

本当に、早く日常が戻りますように。


夕ご飯のあと、夕日が見えるかな、と思ってしばらく外で待ってみたけど、残念ながらこの雲の厚さ。
まぁでも、素晴らしい天気を楽しみながら天望荘に着けただけでよかった。


夜は雲も晴れて茅野方面の明かりがきれいに見えた。
私の写真の腕だと美しさの1000分の1も伝えることができないけど。。。


翌日の朝焼けへの期待高まりつつ、就寝。

この日の八が岳行きのアルペン号はほぼ満席だった。

アルペン号のバスの運行会社はいろいろで運転手さんもいろんな人がいるけど、この日の運転手さんはすごく丁寧な人で、休憩や到着、消灯時間について丁寧にアナウンスした後に、「バスの中は実験によれば5分で換気が完了する」ってことを竹橋と八王子で2回、きちんと説明しててなんだか胸が痛くなった。


インバウンドの需要が蒸発して国内の観光も低迷して、バス会社や鉄道会社は採算取れるんだろうか。
せめて登山需要だけでも続いたら少しは売上の+になったりしないだろうか。
 

でも猫も杓子も山に登るようになると、登ることによって今度は山にかかわる人への迷惑リスクも上がるんだよな、きっと。。。
…ていうかそこ、前席のおっちゃん2人、受付カウンターで「私語控えるように」ってアナウンスあったのに何を大声で笑いながらくっちゃべってんの?
皆いろいろ努力してんのに水の泡にする気か?

などと悶々としつつこの日もほぼ不眠で白駒池着。
Wシートで隣がいないのは快適なんだけど、やはり寝られない。

殆どの人は美濃戸で降りて、この日白駒池で降りたのは私含め3組5人だけ。
予定より少し早い5時半頃についたので、ちょっと得した気分になる。
なんせ、今日は天気が崩れる前に午後可能な限り早く赤岳天望荘に着きたい。
最新の天気予報では、18時に雷マーク。それまで天気は持ちそうだけど、何があるかわからないから、とりあえず硫黄岳までは早めについておきたい。

というわけで予定より30分早めの6時に白駒池駐車場スタート。
入口は駐車場の反対側にある。

 

苔むした森が美しい。


この景観はちょっぴり前週の甲斐駒や先月の乾徳山に似ていて私のトラウマ回路を刺激するけど、前週アブ&ブユにさされまくった反省を生かして今日は防御力高めで来てる。
 

泥除けではなくアブ・ブユ対策のゲイター。


ハッカスプレーも超装備しているし、今日の私はもう、あの「ぶーん」がスズメバチじゃないことを知っている。
テント泊装備ではなく山小屋装備だし、途中の山荘で補給する気で水も少な目(前週は2ℓ、今日は1.5ℓ)だから、早く歩ける。。。はず。

というわけで、目の前のこの景色は「奴」がいそうで少し心がざわざわするけど、でも前週よりはとっても落ち着いている。


「ぶーん」が聞こえることもなく10分程歩いたら白駒池と思われる湖面が見えてくる。

 

白駒荘が想像以上に素敵だった。
見た目は山小屋というより山荘っぽい?

 


ぼんやり湖を眺めたいところだけど先を急ぐのでそのまま樹林帯に突入。
虫は結構飛んでいるけど「ぶーん」は聞こえない。
静かで先行者もすれ違う人もいない中をひたすら無心に登っていたら高見石小屋に到着。


ここから先行者と抜きつ抜かれつするようになる。


うーんこの景色…似てる…先週に。
やっぱり少し緊張する。

そして結構登りがつらい。
変な話で申し訳ないけど、なんていうか、正直に申告すると、おしりのほっぺたあたりが痛い。
足をあげて着地して体を持ち上げるためにその足に力を入れた瞬間、凄まじく痛む。

こんなとこ痛くなったことないから、如何に先週の黒戸尾根が体に負荷かかったか、っていうことだと思うんだけど、1週間たってるのに全然回復しないとは。。。

あまりに痛くて一歩進むごとに般若のような形相になりながら必死で登っていたけど、ある地点で一気に視界が開けて、疲れが吹き飛んだ。


なんだこれ。
地図を見たところ中山の展望台っぽいけど、こんなきれいだなんて知らなかった。


なんとなく、記憶の中の黒百合ヒュッテの周辺を彷彿とさせる。
この松(?)が一方向に傾いているところとか。


ほんとはここでゆっくりしたかったけどそうも言っていられないのでノー休憩で先を急ぐ。
ここから少し下りに入るけど、そこも展望が素晴らしかった。


ここで家族連れとすれ違った以外は全く人と会わずに中山峠に到着。



ほんとはこのままいく予定だったけど、一瞬だけ、懐かしの黒百合ヒュッテに寄ってみた。

 

テントの人がそこそこいて、少しほっとする。
今度またゆっくり来ます、黒百合ヒュッテ。


ああ、夏もきれいだなぁ。


冬も素敵だったけど。


結構息が切れるし相変わらずおしりのほっぺたが激痛だけど、素晴らしい天気のせいか、テンションは上がりっぱなし。


ひいひい言いながら東天狗岳、到着。


ここまで3時間13分。


予定では4時間だったから、今日はそこまで調子悪くなさそうで、ほっとした。
前週の黒戸尾根でのコースタイム2時間オーバーはほんとトラウマ。
別に早く歩ける方がすごいなどとは全く思ってなくて、単純に、予定していた時間内に行動できないと、悪くすると生死にかかわると思うので。

今日だってここまで行かなきゃいけないもんね。。。



まだまだ道のりは遠い。
というわけで西天狗岳。今日も残念ながらパス。

今年の冬こそは西天狗に行ってみたい。

根石岳方面。懐かしい。冬にこっちに一歩踏み出すときは結構どきどきしたなぁ。

 


今日これから行くルート。


冬に一瞬だけルートを見失って浮石を踏みそうになったのはここだろうか。

それともこっちかな。


などと考えながら根石岳到着。

 

これは冬。


硫黄岳が少し近づいてみえる。


冬に気になっていた根石岳山荘、今回トイレを借りにお邪魔してみた。


近くでみると意外にもと言ったら失礼だけど新しくてきれい。
ここも一度泊まってみたい。

トイレが土足禁止だったことだけが想定外で、ゲイターを外したり靴を脱いだりして少し想定外に時間をくって焦る。

冬に来たときこんなに階段になっていたっけ?思い出せない。


冬と同じくここも殆ど人とすれ違わなかったけど、しばらく行くと天狗岳山頂にいた単独の女の人に追いついた。
 

まぁそこまで急がないけど抜かしたいな、などと考えているうちにすっとその人が脇によけて「どうぞ」と言ってくれたのでお礼を言って抜けようとしたら、「どこまで行かれるんですか?」と聞かれたので、「赤岳天望荘までです」と答えて少し並走(前後走?)しながら話をした。
この人は稲子湯から入って本沢温泉に降りるという。

「夏沢峠から硫黄岳まではどれくらいですか?」
「1時間くらいのはずです」
「そうですか・・・悩みますね」
「硫黄岳からの眺めは素晴らしいですよ」

と思わずお薦めしてしまったら、「少し考えてみますね、有難うございました」、とにっこりスマートに会話を打ち切って送り出してくれた。

…こういうの、こういうのなんだよ!わかる?A氏、と言いたい。

こういうお互い深く立ち入らない邪魔しない距離感が好きだ。

夏沢峠までは下りだったので結構飛ばしていけたけど、ここからの登りは案の定、ばてばてな上に相変わらずおしりが痛むしで牛歩で登っていたら、途中でこの女の人が軽快に登ってきた。

 

「硫黄岳、行かれるんですね」
「まだ時間あるし、行ってみます」
「では、また山頂で」
「はい、また」

と言って風のように去っていってあっという間に見えなくなった。


…わかる?A氏(略)


などと不本意にもA氏に思いを馳せつつ硫黄岳山頂到着。

ここまでで5時間40分。


予定では6時間半だったので、割と巻いてこられている。天気もまだ持ちそうだし、ほっとして一気に力が抜けた。

何より眺めが素晴らしい。

 

見てこれ。

 

ほら。

 

ああ、冬も素晴らしかったけど夏もやっぱり素晴らしいなあ。どちらも捨てがたい。

 

もう最高。

日差しは暑いけど適度に風があって、快適この上ない。
人は結構いるけど、山頂は広いので、好きなところに座って好きなだけこの景色を堪能できる。


ザックを放り出した上にもたれかかったらあまりに快適過ぎて急速に眠気が襲ってきて、ひっくり返った亀みたいな恰好で眠りに落ちそうになった。

半分眠りながらロールパンをむしゃむしゃやっていたら、「さっきは有難うございました」という言葉とともにさっき追い越し追い越された女の人が近づいてきた。
「ここからの眺めほんとに素敵ですね!」と言ってもらえてうれしくなる。

しばらく話をして、どういうルートで登ることが多いか聞いたり、今日は赤岳天望荘に泊まって明日阿弥陀岳まで行きたいことを話したりした。
その人は赤岳から阿弥陀岳までいつもセットで登るとのことで、「硫黄岳の登りよりザレてて、少しわくわくする道ですよ」と教えてもらう。
御小屋尾根から降りようと思っていることなども話したら、その人も今度登るときは同じルートを考えているとのことで嬉しくなった。

15分程話しただろうか、女性が「そろそろ行きますね」と立ち上がって、お互い名前も聞かないままに「またどこかの山で」「お気をつけて」と別れた。

。。。わかる??A氏。

人によりけりかもしれないけど、私はこういうのが好きだ。
今その瞬間目の前にあるものを「素敵だね」と共有して、山に対するわくわくする思いをその場で少し共有できれば満足で、それ以上の煩わしい関係は欲しくない。

この人も私もお互いに帽子被ってサングラスしてフェイスカバーもしてるので、素顔なんてわからない、今度山で会ったってきっとわからないだろう。

でもそれでいい。
その時はまた、目の前の景色を「きれいですね」「そうですね」って共有して少し話をして、「またどこかの山で」と挨拶して、満足して別れるだろう。

ほんと、それくらいがちょうどいい。