海と山、時々きもの -70ページ目

海と山、時々きもの

ダイビング記録+きもの試行錯誤の覚書。…だったはずなのに最近は山歩きの記録簿と化しつつある。
23年秋から山のない国に滞在中のため山歩き頻度は低下中。

ついにやってしまった。雪山テント泊。
やっぱり諦めきれなかった。


ほんとどうかしてると思うけど、雪山に関しては気になりだしたら止まらない。
今週末、土曜日は万全とはいいがたい天気だし、日曜の天気が悪化するのはわかっていたけど、風は殆どないようだし、天気もお昼すぎまで持つならば大丈夫だろうと思って決行することにした。

さすがに今の50ℓのマウンテンハードウェアでは厳しそうだったので、60ℓのカリマーのアルティメット60を購入。
天気予報を横目にうきうきしながら装備を詰め込んだ。

水曜くらいまでは、日曜午後から雨、の予報。

 

しかしその後みるみる天候悪化が早まる。

 

出発前日の金曜日には、ついに、日曜日の太陽マークはほぼ消えた上に、雨の降りだす時間は9時に早まっていた。


なかなか厳しそう。。。でも自分でもおかしいと思うんだけど、何かに憑りつかれてるレベルで行きたい。
2日目に五竜の山頂が難しいなら、1日目に行ってしまおうか。。そういう人のレコも何個か読んだ。できないことではない。
でも、土曜の気温は10℃。気温が一番高くて雪が緩んでそうな午後の時間に白岳の斜面を登るのは大丈夫なんだろうか?
ここしばらく降雪はないけど、それで雪崩は起きないと安心していいんだろうか。

それに万一登頂が遅れたら、ヘッデンつけて下山することになる。
ヘッデンつけるのが五竜山荘より下だったらいいけど、山頂から降りるときにヘッデン必要な状態になっていたら?
結構怖い雪壁の下りや足滑らしたら数百m滑落間違いなしの斜面トラバースがあるらしいけど。。。
そんなとこ初めてで、しかもへろへろの状態で安全に降りられるのだろうか?

やっぱり2日目に登ったほうがいいのでは。。。早めに出発すればいけないことはないのではなかろうか。
西遠見を3時半に出発するとして、6時過ぎには頂上に着くだろう。そこから9時前に帰ってきてテント撤収すれば。。。
でもそうしたら雨の中テント撤収してあのアップダウンのある遠見尾根を雨に打たれながら帰ってくることになるな。。。それはやだな。。。
もう少し出発を早めれば。。。でも夏は登ったことはあるとはいえ冬は初めての道をヘッデンの明かりだけ頼りに登るのも。。。しかも視界が悪かったら白岳の端に寄り過ぎて雪庇踏み抜いたりするかも。。。
さらに、予報より早く雨が降り出したら山頂に着くころに既に霧で辺りが見えなかったりする可能性だってある。

と悶々と考えていたせいなのか、金曜日、まさかの最終あずさ乗り遅れ、というポカをやらかした。
真っ青になって検索したところ、新幹線で長野に行き翌朝バスで五竜に行くことなら出来そう。
しかしこれだと、松本から始発で神城に行くより、登山開始が1時間以上も遅れる。

早速厳しい戦いになった。。。というか1日目五竜、の線はこれでほぼ消えた。

まぁ、松本経由だと、深夜着6時前発で4時間くらいしか寝られないし、それに比べれば長野経由だと7時間は寝られる。
その分元気に動けることになった、と思うことにしよう。


…と思って急遽予約した長野のホテルで快適に横になったものの、あずさ乗り遅れという初の失態に動揺していたせいか、それとも初のテント泊に向けた不安が今頃出てきたのか、目がさえて殆ど寝られなかった。。

大遠見や西遠見に、テントを張れるスペースは見つけられるだろうか。。。
日曜日の天気が良くないからそれほど人はいないと思うけど。。。
テントを張れたとして、トイレ問題をどうしよう。
あんまり人のいるところだとやだな。。。
携帯トイレは2つ持ってきてるけど、あんまりテント前に設置したくないし、そんなところに設置して近くに他のテントがあった日には、明るいうちはトイレに行けない。。。
でも雪山でトイレに出かけて亡くなった人が何人もいる、と赤岳のガイドさんが言ってたので、あまりリスキーな所にトイレを設置したくない。。。

人が全くいなかったらそんな心配もいらないけど。。。でも1人で行きたいと思う癖に、全く1人というのも怖い、という矛盾した恐怖がある。
人他にもいるかな。。。
全く1人だったらどうしよう。

トイレ問題でぐるぐるとひとしきり悩んだ後は、他に人がいるだろうか、という問題でまたひとしきり悩む。

 

テント泊は初めてじゃない。

でも今までのテント泊は全てテン場。周りにはたくさんのテントがひしめいていた。

 

この怖がりの私に、人がいない山の中で1人テント泊とか、無理なんじゃなかろうか。
という今更な不安がこみあげてくる。


何せ、先日、赤岳鉱泉でお客さんが自分含めて2人と知った途端に、広大な赤岳鉱泉が怖くなって夜眠れなかった生粋のチキンハートである。
遠見尾根で1人とかになった暁には恐怖で倒れるかもしれない。

頭の中にはブレアウィッチプロジェクトや恩田陸の「MAZE」が浮かぶ。

いずれも共通するのは、「テント泊での恐怖」という点。

ブレアウィッチプロジェクトは内容はよく覚えていないけど、「怖い映画」として心に深く刻み込まれている。
「MAZE」は、内容は全て忘れたけど、該当の箇所のページをめくった際に口から心臓が飛び出そうになったことだけはよく覚えている。
本を読んであんなに吃驚したのは人生初めてだった。

映画と本に加えて、つい先週会社の本屋で立ち読みしたヤマケイの小説も頭の中によみがえってきた。
…よりにもよってチキンが一念発起して雪山ソロテント泊をしようとしているときに、何であんなのをヤマケイさんは載せてくれちゃうのか。。。

と完全に八つ当たり思考。

いや、いいんだ。わかってる。。。ああいうのは全て作り物。
実際に山で亡くなった人がいたとして、生きてる人に対して悪さなんかしない。そういう想像をすることが失礼だ。

…と自分に言い聞かせるも、恐怖は消えてくれない。

これまで、「雪山テント泊して五竜を登りたい!」というテンションだけで来ていたのが、急にここに来て不安がこみ上げてきたことに我ながら驚きあきれる。
結局、殆ど眠れないまま、眠れなかったことに対する絶望と、そこまでして考えたのに全く消えてくれなかったテント泊への恐怖を抱えたまま、翌日8時20分、長野駅発白馬行きのバスに乗り込んだ。

 

 

今シーズンたぶん最後の雪山は、悩んだ末に日帰りで唐松岳を登った。

この前五竜岳から帰ってきて以来、雪山テント泊への憧れ捨てがたく、衝動は膨らむ一方で、ついに冬用シュラフ(IsukaAiplus810)、エアマット、銀マット、ショベル、を購入。

購入して少しは落ち着くかと思いきや、今度はそれを一刻も早く使いたくて使いたくて、そわそわし始めた。
毎日休憩時間ごとにWindyで山の天気をチェックするほど。

目的地は五竜ー唐松。
やはり先日の素晴らしい天気の五竜岳を日帰りせざるを得なかった後悔は深く、どうしても泊りで五竜の頂上まで行ってみたいという思いが強い。

そしてこの週の日曜日は誕生日。
1人でテントを背負って雪山を行き、ピッケルを叩き込みながら最後の雪壁を登って五竜の山頂に立つ。
山荘前まで帰ってテントで1人、ホットワインでも作りながら、北アルプスに落ちる夕日を眺め、夜は満天の星空を眺め、初の雪山テン泊の恐怖と(たぶん)戦いながら朝を迎え、一つ歳を取る。

 

。。。最高の誕生日の過ごし方じゃなかろうか。


誕生日に特段思い入れはないものの、もしこれが出来たなら、ただ一つ歳を取るだけじゃなくて、なんか、ちょっとだけ、一つ大きくなれるような気さえする。
いや、ただの気持ち悪い自己陶酔&自己満足なのわかってるけど。。。正直に言おう。超、やってみたい。

と妄想しながら、気づいたらテン泊用の荷造りしていた。
一応、50ℓのザックでも拡張すれば装備は何とか入りそう。



幸い、狙っている土曜日の天気は良い。


しかし問題は日曜日。
なんだこの天気の悪さ。。。


雨だけならまだしも、風速30m。。。
 

さすがに怯んでしまう。

直前で天気が好転しないかな、と思ったけど、一向に天気は良くならない。
どころか、日曜に雨が降り出す時間が早まった。

あまりにテン泊した過ぎて、「多少雨が降ってでも行くか…天気の良い山行ばかりしていては力もつかない。。。縦走が無理でも、五竜往復だけでもできれば。。。」とまで思い悩み、最後までどうにかテン泊しようかと迷ったけど、朝9時台から風速20m越え、という予報、しかも風向き、超向かい風。。。

…誕生日が命日になるのでは?

さすがにそれは避けたい。さすがに親がちょっと泣く気がする。
無事帰りつくかわからないし、無事帰りついてもリフトとゴンドラが動いてくれるのかわからない。。。
 

と、結局断腸の思いで断念し、土曜に日帰りで唐松を登ることにした。
 

…まぁ、結果良かった気がする。
この時は何故か完全に忘れていたけど、唐松で昔、冬にテント飛ばされて亡くなる事故もあったし。。。何故「天気の良い山行ばかりしていては」などと思ったのだろう。天気が良いに越したことはない。

去年と違って今回は最高に近い気象条件だったと思う。気温はプラス。天気は昼までは晴れ、そして微風。
朝、八方駅で「山頂駅の風速は0m」とアナウンスがあった時お客さん達はどよめいていた。

今回は往復のゴンドラとリフト券もすんなり買えて、9時前には八方池山荘を出発することが出来た。

 



あんまり調子が良くなかったのか、こんなに急登あっただろうか、と何度も心折られながらも12時前には山荘前に到着。
去年は最後の方ピッケルを出した気がするけど、今年は出すような所はなかった。

 

ここが去年撤退したところだと思う。


ここを超えたら後30分くらいで山荘だったので、ほんとうに後少しのところで去年は撤退したようだ。。

北アルプスの「こちら側」が見たかった。
去年何度も引き返したことを後悔したので、とても感慨深い。


時間は十分にあったものの、体調はいまいちだったので、結局、今回も唐松岳は諦めた。
まぁ、もうほぼ頂上みたいなものだし。。山荘前というか山荘上でのんびりしていたけど、自分の気持ちとしてはもうリベンジ完了。


12時半頃に山荘前を出発し、喜びをしみじみ噛み締めつつ下山。

1時間半くらいで山頂駅に到着したので、もう少しゆっくりしても良かったのかもしれない。

この日は暑くて暑くてアンダーシャツ一枚の人もいるくらい。
登ってくる途中振り返ったら春霞だった。
冬山テント泊がしたくて色々買いそろえたけど、出番は来年かもしれない。。。

先週は久しぶりにどこにも登らなかった。
毎週、windyで関東甲信越+東北で天気の良い山を探し回って、狂ったように登っていたのに。

もしかして1月中旬以来初めてでは?という気さえする。

仕事がちょっとばたばたしたこともあってそろそろ体がしんどかったし、家がすごいことになっていたので、良い休息にはなった、と思う一方、日曜天気よかったのに、損してしまったような気もする。。。複雑な心境。

今年の冬、12月の天狗岳に始まり、全部で幾つ登ったのだろう。

厳密には「雪山」と言えない所もあるけど、思いつくだけで、

【八が岳】
天狗岳、北横岳、赤岳―横岳ー硫黄岳、阿弥陀岳北稜


写真は北横岳。

 

【北アルプス】
五竜岳(中遠見山)、

【谷川岳】
谷川岳、白毛門、上州武尊山

 



【その他】
雲竜氷瀑、石割山





こうしてみると、結構登ったような、これだけしか登ってないのか、と意外でもあるような。。。


しかし、1月から3月半ばまで、週末は土日でワンセットとして、厳冬期の雪山に登れるチャンスは全部で11回。
うち晴天に恵まれる確率を考えると、結構フルに登ったのか。。。
 

怠惰な私にしては結構頑張ったな。

そりゃこれだけ疲れるはずだ。
最近は恒常的に眩暈というか頭がふらふらするようになった。

でもまだ登り足りない。。。

八甲田山の樹氷も見たかった、唐松もリベンジしたかった、西穂高にもせめて独標までは行ってみたかった。。。
もう無理かなぁ。。。八甲田山は樹氷は落ちてしまったようだし。。。

あれよあれよという間に気温があがってしまって、ほんと厳冬期の雪山シーズンは短く儚い。。。

今週末は土曜日は天気がよさそうなので、すごく迷う。

見たら絶対後悔する、とわかっていた。

だめだ、いけない、とわかっていた。。。
 

わかっていたのに、欲望に負けて、yamapやヤマレコで先週末の五竜岳テント泊の人のレコを検索してしまった。
そして薄目横目でちらちら、とチラ見した結果。。。

あまりの羨ましさに倒れそうになった。

満月の下でのテント泊。
月明りにうっすら浮かぶ鹿島槍。
朝焼けでピンク色の白岳と尾根へ延びるトレース。
五竜山荘からの剥き出しの山肌と最後の雪壁。
それを乗り越えて山頂に集う人々。

う・ら・や・ま・し・い。

羨ましさのあまり七転八倒する勢い。

 

私の中のあの山行は山行ですごく大事なもので満足しているはずなのに、正直、ものすごく大事な何かを逃してしまった気がする。。。

これはもう。。。スコップと冬用シュラフとマットと雪山テント泊用ザックを買うしかないのだろうか。。。

 

今週末どこの山に登るかはものすごく迷った。
だんだん暖かい日が増えてもう冬山もシーズン終わりな気がする。。。貴重な快晴の週末をどこに登るのに使うか。。。樹氷を見に八甲田山か。。。それかこの前「び○とろきっ○ょむ」で登っていた五竜か。。。
迷った末に、五竜岳に登ることにした。さよなら八甲田山。。。また来年まで。

土曜か日曜のどちらに登るかも迷った。
天気は御覧の通り。


土曜日は風速15mを超える。朝は曇り。午後から晴れ。

日曜は奇跡の快晴無風、そして気温も高い。
日曜の方が確実に楽で良い山行を楽しめる。

でも迷った末に、土曜日に登ることにした。
この前の阿弥陀岳のせいか、なんというか、少しハードな山行がしてみたかった。
耐風姿勢をとりながら進むような。。。トレースのない所を沈みながら進むような。。。そんな経験がしてみたい。

勿論日帰りで五竜岳は無理なので、行けるところまで。

風が強いから長居はできないかもしれないけど、壮大な五竜鹿島槍の姿を眼前に見られたら、もうそれで良い。

夜行バスは満員だったので(良かった。。。)、松本で前泊して電車で白馬五竜入りすることにした。
金曜は仕事もそこそこに放りだして、松本行のあずさに飛び乗り松本で一泊。


朝一の松本駅。


5時56分発の大糸線はがら空きだった。


信濃大町で乗り換え、神城駅で下車。
そこからは無料シャトルバスでエスカルプラザへ向かう。


神城駅から乗ったのは私ともう一人のスノーボーダーだけだったので、スキー場大丈夫かな、とやや心配になったけど、到着したエスカルプラザは若者であふれていた。
自家用車が多いんだろうか。

バスに乗った時からやな感じはしてたけど、天気は御覧の通り。


天気予報では曇り時々晴れだったのにな。。。ちょっとこれは予想外。
Windyちゃん。。。君の事信じてるからね。


アルペン平駅を降りた瞬間、この先に行くかどうか迷った。

建物の中にはたぶん私と同じようにこの先に行くかどうか迷ってるっぽい登山客の姿がちらほら。。。
うーんうーん。。。五竜岳は夏に登ってるとはいえ、予習してきているとはいえ、これは不安。。。

Windyちゃん。。。君のこと信じていいよね?

うーん。。。

いや、樹氷がきれいだけど。。。


リフトの終点では小雪が舞い、視界数mという状態。

 

激しく迷ったけど、天気予報を信じて進むことにした。
もし途中で晴れなかったとしても、ワカンの練習しに来たと思おう。



初めてのワカンは割とスムースに装着できた。


周りは、アイゼン+ワカンとスノーシューとスキーとアイゼンだけ、の人が3:3:3:1、くらいの印象。
ワカンだけの人、というのはいなかったけど、色々予習した結果、少なくとも小遠見山まではワカンだけで問題ないはず。。。と自分の予習結果を信じて途中まではワカンだけで行くことにした。

地蔵の頭には登らず、ぐるっと左巻きに迂回して登山口から9時半頃、スタート。




真っ白な世界だけど、意外に先行者の姿は見える。


何より、トレースが意外にくっきりはっきり残っていて、道は明瞭。
風も、殆どないに等しい。

それでも、真っ白で視界が利かない、ということはこんなにもどきどきするものなのか、と自分の不安を新鮮に感じながら登った。


ワカンは初めてにしては普通に歩けた。
アイゼンを付けていないことに対する不安はあるものの、もっと登りづらいかと思っていたけどそこまで登りづらくもなく、アイゼンよりも足が軽いような気がして、楽しい。

無心に登っているうちに、ふと気づいたら雪が小降りになり、なんとなく空が薄明るくなってきた気がした。


気のせいじゃなく明るくなってる。



と思ってたら、右に一瞬ちらっと青と白が見えた。


晴れの予感に一気にテンションが高くなる。
前方からも歓声が聞こえた。どうやら小遠見山まで来た様子。


お。。。


おおおお



 

みえたー!!!!



Windyちゃん、信じてたよ!!
(朝は少し疑ったけど)

みえたと思ったらまた雲に隠れ、みたいなことをしばらく繰り返す山を前に、ひたすらシャッターをかちかち押していた。
視界の端できらきら雪の粒が光って舞うのがきれいだった。

あー。。。


鹿島槍素敵。素敵すぎる。


五竜岳。。。


五竜岳も素敵すぎる。


雲の合間からちらちらみえる鹿島槍五竜が素敵すぎて、もうここで十分な気もしたけど、時間もまだまだあったし、もう少し先に進んでみよう、と決意。
目の前の鹿島槍五竜をうっとり眺めながらワカンをアイゼンに付け替える。ついでに来ていたマムートのハードシェルは脱いだ。

小遠見から中遠見までは、まぁワカンでも進めた気もする。


一か所だけこういうところがあったけど、スノーシューで進んでいる人もいたようだし、怖ければこの尾根の真ん中を通らなくても、少し左下にトラバースする道がついていたのでそちらでも通れる。



 

あー素敵だわ。。。八方尾根かな、あれは。


あっという間に中遠見到着。


時間の点ではまだまだ余裕はあったけど、中遠見からはいったん大きく降りた後に登り返す。

…というわけで今日の私の山頂はここに決定。
ハードな山行がしたいとか言っていたのは何だったのか。。。でもまぁいいや。ワカンの練習(ハード?)できたし。

菱。


鹿島槍の雪渓。氷河だったか。


あーーーーー素敵だわ。ほんと素敵だ。来て良かった。


予報に反して風は全くといっていいほどない。マイナス5℃とかの予報だった気がするけど、気温プラスなんじゃなかろうか、と思う程。
ミズノのブレスサーモ+パタゴニアのメリノウール+パタゴニアのR1着てるけどこれで十分なくらい。
あれかな。北風の予報だったから、風は五竜岳に遮られてここまで来ない、ってことなのかな。

稜線では雪煙がふき上げられているのが見える。


素敵だ。雲海の上にいるみたい。


海の上の島みたいな山もいい。


あれはどこの山だろう。方角的には乗鞍のほうに思えるけど。


雪庇の上を歩いていく登山者が見える。

 

あの白岳の斜面の黒い点々は登山者だろうか。。。すごいな。。。


小さな黒い点々を眺めているうちにひしひしと羨ましさがこみあげてきた。


ああ私ももっとあっちの方まで行ってみたいな。。。いいな。。。あの白岳を登ってみたい。
色々なネットのレコで見た五竜山荘から五竜岳まではかなりハードそうだった。。。あそこを登ってみたい。
それには雪山テント泊の装備と覚悟が必要だけど。。。
でも冬の五竜岳に登れるのなら。。。
いや、でも寒いの苦手だしな。。。耐えられるのかな。。

と悶々と雪山テント泊に思いを馳せたりしつつ、40分程ごろごろとしていた。

こんなに素晴らしい景色なのに、登山者は意外に少ない。天気予報のせいだろうか。
中遠見より先に行く人はあまり見なかった。

名残惜しいけど、12時半を過ぎたのでそろそろ出立することにする。
― アップダウンあるからと思って早めに出たけど、1時間半もしないうちに帰りついたので、今思えばもう少しいても良かった。

 

素晴らしい天気だ。。。




手前の尾根にトレースが見える気がするけど、あれは八方尾根かな。。。でも方角的には違うよな。。。地図上だと、上樺尾根とかな気がするな。。。

 

あれは八方尾根のケルンかな。。。


時々地図を取り出して眺めたり、後ろを振り返ってため息をついたり、のんびりと小遠見まで帰ってきた。

小遠見まで帰ってきたら、雪を掘り出して積み上げている人がいて、再び羨ましくなる。
いいな。。。ここに泊まるのか。。。
そういえばたぶんこれもテント泊の跡地な気がする。


テント泊の勇気を持たない私ははこの景色とももうお別れ。さよなら鹿島槍&五竜。。。


悲しいなぁ。。。すごく素敵だったのにもうお別れか。。。
そういえばテント泊を始めたのも「この素敵な景色とすぐお別れなのか」と思った悲しさがきっかけだった。。。


やるか。。。雪山テント泊。。。やれるのか。。この寒がり&チキンハートな私に。。。夏沢峠でビバークできなかった私に。。。

ああ雲に入ってしまう。。。

 

さよなら鹿島槍五竜。。。


と一瞬センチメンタルな気分になりかけたけど、降りても意外に見えた。

なんか上と下で面白いことになっている。


帰りは時間が余りまくったので、地蔵の頭に登ってみることにした。

トレースの少ない急斜面、もっと足が沈むかと思ったけど、意外にぱりぱり。

登った時には誰もいなくて、素晴らしい景色を独り占めできた。

八方尾根のケルンといい、ケルンってなんというか、すごく良い眺めの所に立っていて、少し悲しくなる。

今日の山行も素敵だった。有難う、ストック&ワカンちゃん。


降りてくる途中、素敵な山行だったという満足感もあった一方で、あの先に行ってみたかった、という思いがひたすらぐるぐると渦を巻いていた。
あの白岳を登ってみたい。そしてあの先に行ってみたい。。。
テント泊の人達は今日はテントに泊まって明日は快晴無風の五竜岳に登るのか。いいな。絶対きれいだ。


雪山テント泊。。。どうしよう。。。「怖い」「自分にできるのか」という思いと「でもやってみたい」という思いがせめぎ合っている。