海と山、時々きもの -54ページ目

海と山、時々きもの

ダイビング記録+きもの試行錯誤の覚書。…だったはずなのに最近は山歩きの記録簿と化しつつある。
23年秋から山のない国に滞在中のため山歩き頻度は低下中。

坂を転げ落ちるように山にはまっていく代わりに自分の生活の中で失われたものの1つに「金曜日の飲み会」がある。

 

昔は金曜日の飲み会はとても好きだった。

 

そもそもが人とお酒を飲むのが好きだ。

「酒は薬」と嘯く父の遺伝子を見事に引き継いで、お酒は割と強い(記憶は失われがちだが)。

 

お酒を愛するというよりはお酒を飲みながら人とわいわいやる時間が好きなので、2人にしろ複数にしろ飲み会という場が好きだ。

次の日を気にせず永遠に飲み続けられる金曜日の飲み会は、昔はとても好きだった。

同じように永遠に飲み続けるのが好きな先輩がいて、子分の1人としてしょっちゅう先輩やその他子分の皆様と一緒にわいわいと飲み、朝方タクって帰るような素敵に不健康な生活をずっと続けていた。

 

でも山にはまってから、金曜日に飲み会はおろか予定を入れたくなくなった。

そうして引き続き子分を全員召集して金曜の夜を飲み明かしたい先輩と、金曜にどこにも行きたくない子分その1の攻防が始まった。

 

「今度の金曜日空いてる?」「山に行くので無理です。不参加でお願いします。」のやり取りを5回くらい繰り返した後、半ギレの先輩が、早めスタート早め引き上げを提案してくれたので、これだけ言ってくれているのにこれ以上断るのもなと思ってずるずると部分参加してきたけど、本音をいうとそれでも行きたくない。

金曜日はとりあえず最速で家に帰って寝たい。

 

金曜日に召集がかかると、自分のせいで招集時間まで考慮してもらって申し訳ないという気持ちの一方で、行きたくないのに、というイライラが募り、そしてそんな自分の自分勝手さと「何があっても金曜日は行きません」と言えない優柔不断さにイライラする、という負のループに陥る。

 

コロナが広がり始めて飲み会が消滅したのでそういう葛藤とも久しく無縁だったけど、去年の年末、先輩から久しぶりに招集がかかり、今度先輩が子分を全員召集してエライ人を接待する会が企画されている(勿論金曜に)。

 

もやもやとしていたなかで「マンボー」のニュースを見て私が思ったのは、「あ、これできっと会が中止になるな」だった。

 

・・・自分のせいで開始時間も終了時間も相当考慮してもらっているというのに、先輩が楽しみに企画した久しぶりの会だというのに、ほんと私のような薄情な奴は一遍豆腐の角に頭ぶつけて○んだほうがいい、と我ながら思う。

(お店にも申し訳ない)

 

先輩、わがままでごめんなさい。

先輩のことはちょっとというかだいぶクセがあるなと思っているけどそこもひっくるめて好きです。尊敬しています。

先輩達と飲む時間も本当に好きなんです。

こんな社交性∞ゼロのやさぐれたイエティにいつも声をかけて頂いて、ほんとにありがたく思っています。

 

・・・でも金曜日の飲み会は嫌なんです。

 

金曜(と土曜と日曜)以外ならいつでも馳せ参じるので、どうか金曜日の飲み会メンツから私を除外してください。。。

 

この週末は山の先輩が黒斑山に登る、というので便乗させてもらった。

 

登り始めて30分もしないうちに気持ち悪くグロッキーになり、もうここで引き返そうかと思った。

いつかの至仏山、岩木山、石割山、塔ノ岳・・・登り始めて立ってられないほど気持ち悪くなる事はままある。

 

原因は何となく寝不足なんじゃないかな、という気がしているけど、寝不足状態で登ってもぴんぴんしていることもあるし、何が原因かはよくわからない。

 

今までの経験からするとしばらく休憩してれば治るので、今回も腰を下ろさせてもらって(すみません。。。)、お湯を飲んだりチョコレートを齧ったりしてたらなんとか行けそうになったので、登山再開。

 

道中は展望は良いけどアップダウンがあったり結構急な坂があったりそれなりに疲れる。

 

トーミの頭までの登り返しの途中で腰を下ろして食事をしている人達がぽつぽついて、なんで浅間山が見えないこんな道の途中で食事をしているんだろう、と思ったけど、トーミの頭について理由を理解した。

・・・この風じゃトーミの頭でランチとか無理ですね。

 

休憩も込みでここまで2時間弱。

岩陰に身を潜めて風をやり過ごしながらランチを取ったけど、休憩後、黒斑山の頂上まで行ったら眼前にガトーショコラの浅間山、背後に樹林帯(風ブロック)で無風状態だった。

休憩場所選定にやや失敗したかもしれない。。。

 

帰りは、下山に使う人が多いという中コースで帰ったけど、何故これを下山で使う人が多いのかわかった。

眺望は表コースの方が良い。中コースは殆ど樹林帯歩きになる。

しかし表コースのようにアップダウンがないので、下山時疲れているときに無駄に(?)登り返ししたりしないので、有難い。

傾斜も緩やかで、40分弱で下山完了してしまった。

 

アクセスも良いし、危険個所もなく2時間足らずで美しい浅間山が眼前に眺められる、良い山だ。。。

今度は元気いっぱいの時にもう少し先、蛇骨岳のほうまで行ってみたい。

 

今回はInstinctを試してみたけど、背負い心地は今のところとても良い。

軽い気がする。

アイゼンバンドも勇気を出して切ってみたけど、引っかかるようなこともなかった。

道具はOK。今週末は装備はこれで行ってみよう。

問題は体調。

登りはじめの気持ち悪さもそうだけど、登ってる途中で頭が痛くなり、ロキソニンをキメたものの、帰宅後も頭痛が続いた。

こんなんで大丈夫かな。。。今週は気を付けて過ごそう。

 

 

 

 

 

雪山用のザックは雪山を始めたときにMountain HardwearのDirettissima35を買って、ずっとそれを使っている。

あんまりよくわからず、雪山なんだから完全防水のザックがいいのかな、というふわふわとした理由でoutdryという防水生地を採用しているこのザックを買ったんだけど、youtubeでまっつんさんの動画を見始めたときにまっつんさんもこのザックを使っている(容量は違う)のを見て、勝手に嬉しくなった。

 

今までいろんな雪山に一緒に行ってきて、このザックには非常に愛着があるけど、強いてあげるなら2つ、不満がある。

1つは、しょうもないことなんだけど、雨蓋。

他のザックもそうなのかもしれないけど、中身がすかすかになってくると雨蓋がべろんと垂れさがって、なんか安定しないというかなんというか。。。

でも夏用ザックの石井スポーツのやオスプレーはそんなになったことはない気がする。

 

もう1つは、こっちの方が致命的だと思うんだけど、フック?爪?(かちゃっと止める奴)がよく折れる。

これ、私だけかと思っていたけど、まっつんさんも動画で言及してたので、Direttissimaの弱点の1つだと思う。

 

現在のDirettissimaちゃんの状態。雨蓋を止める爪がどちらも片側が折れてる。

1つは、使い始めたその日に折れた。

 

致命的、という程じゃないかもしれない。

これが両方折れてもたぶん爪?は嵌るし、外すときは指で深くまで押し込めばいいんだろうから。。。

 

この弱点を補って余りあるほどの愛着をDiretittissimaに対して持っているものの、もう1つ、別のザックを買ってみようかな、と思い始めた。

つまり、雨蓋や爪に悩まされないザック。

 

というわけで買ったのがこれ。FerrinoのInstinct 40+5。

 

完全に個人的な好みだけど、ロールトップのザックって見た目が好きじゃない。

でも雨蓋がでろん、と垂れるよりは、内容量に応じてロールで調整できるザックのほうがすっきりしていいな、と思った。

 

Instinct40+5が特にいいな、と思った所は2点。

 

1点目は、雨蓋がない分、小物を入れるスペースが2つあること。

1か所目は背中。

これは実際に届いてものを入れてみると、そこまで容量が大きくはなかった。

 

2か所目は腰ベルトのポケット。これ、雪用のザックにはあまりないので、いいな、と思う。

 

いいなと思ったもう1点目は、背中のファスナー。

 

雪山ザックって大抵そうだと思うんだけど、出し口が一か所しかないので、結構ものの出し入れが面倒くさい。

ファスナーですっと開けられるの、いいな、と思った。

 

ただ、何故雪山用ザックに夏山用ザックにあるような色んなところから出し入れできるファスナーがないかというと雪の侵入を防ぐためなんだろうと思うので、このファスナーがあることがほんとにいいのかどうかはわからない。

 

このザック、背中もメッシュだし。

これも普通の雪山用ザックにはない(確か雪が背中に入るといけないから云々、とかいう理由だったと思う)。

 

ラッセル必須の悪天候の登山にはやめといたほうがいいのかもしれないけど、絶対にラッセルにならないような、好天下のお散歩雪山ハイキングにはいいのではないかな、と思って買ってみた。

あと、夏山用にも使えればいいかな、と思い。。。

 

ぺたんこのDirettissimaちゃんに対する若干の後ろめたさが。。。

ごめんよ。君のこと嫌いになったわけじゃないんだ。

まだまだ色んな雪山に一緒に行こうね。

 

まだInstinctを使ってないので使い勝手は何とも言えないけど、この金具はやや使いづらい。。。

 

Diretissimaちゃんにある「爪が折れる」というトラブルとは無縁だとは思うけど。。。

慣れれば使いやすくなるのかな。。。

先日の雪山講習では色々指摘を受けたけど、うち2つ、今度までに絶対直さねばな、と思っていることがある。

 

1つは、アイゼンを履く時に、靴裏をピッケルで叩いて雪を落とすこと。

正直これは今までこの教室以外でそんなに意識してやっていなくて(というのはいつも踏み固められた雪の上でアイゼンを履くようなケースばかりだったので、靴裏に雪がつくようなことがなかった)、今回も左足をうっかり忘れてしまったんだけど、「落としてないよね」とご指導を頂き付け直すことになった。

「ほんとに外れるからね?」とご指導いただく。

 

もう1つは、アイゼンのバンドを切ること。

 

これは今の私のアイゼンバンド。ほぼ買ったときの長さ。

画像じゃわからないけど、横で締めた後の余りを前で折り返して横で結びさらにそのあまりをループに押し込み。。。とごちゃごちゃとやっている。

 

この教室に一番最初に参加した時も今と同じように結んでいたけど、アイゼンのバンドが長すぎて危ない(引っ掛けるリスクがある)ので切るように言われた。

切るのにベストな長さも教えてもらった。

 

・・・しかし、切るのが怖い。

 

切るのが怖くて長いまま、何重にもぐるぐると色んなところに巻いたり入れ込んだりしてごまかしごまかし使っていた。

そして、時々緩むことはあるものの大抵の時はなんともないので、なんだかそのままの方がいいような気になっていた。

短くすると、緩んだりしたときにアイゼンが取れてしまうんじゃないかと思うと怖い。

怖いので切るの嫌だな、と何となく思ったまま放置して、結局バンドが長いまま2年目の講習を迎えた。

 

そしてそこで再び、バンドが長い、と指摘されて、その場では「切らなきゃ」、と思ったものの、やっぱりいざとなると切るのが怖い。

 

切りたくない、でも切らなきゃ、でも切りたくない、怖い。。。とずるずると決断を持ち越したまま冬シーズンを過ごし…最悪なことにそのまま忘れてしまった。

 

そして先日。

 

講習でガイド先生がアイゼンのバンドの話をした瞬間、「あ、しまった」と思ったけど、時既に遅しでガイド先生と視線がまともにぶつかった。

ガイド先生がまっすぐ私を見て厳しい口調で曰く、「3年目なのに直してないというのは論外だよ」と。

 

すみません。。。ほんとすみません。。。

 

今大丈夫と思って登っているのかもしれないけど、それはたまたま大丈夫なだけで、それを積み重ねると何かあったときに取返しのつかない事故が起きる、という趣旨の指摘を頂いた。

 

・・・120%先生のおっしゃる通りです。

 

と思いながら、以前、山友にも同じことを言われたな、と思い出した。

 

私がヘタレのくせにだいぶ無謀な登り方をする、というような指摘を受けた流れだったと思うけど、曰く、

 

多少装備(あるいは計画や技術)が不十分でも状況がよければ登れてしまう、そしてそのことによって変な自信をつけて装備/計画/技術が不十分のまま登り続けると、いつか「状況」が一変して悪くなったときに大きな事故が起きる、と。

 

うーん、当時も、確かにそうだな、と思ったけど、ガイド先生も同じことを言うんだし、もう間違いなくそうなんだろうな。。。

 

と思いながら、「バンドを切ってしまうと、バンドが緩んだときにアイゼンが外れてしまいそうで怖いんです・・・」、と女々しいにも程がある言い訳を思わず呟いてしまった。

 

すると、「アイゼンはどこで止まってる?」と聞かれた。

バンドを通すループ・・・ではないですね。

後ろのコバ+レバーか。

 

つまりガイド先生が言いたいのは、きちんとアイゼンと靴のサイズがあってるの前提だと思うけど、しっかり靴裏の雪を落としてぴったりアイゼンを装着して(=レバーががっちりコバを噛んで)いれば、バンドが短かろうがアイゼンは外れないはずだ、バンドが長いのは緩んで踏んで躓いたりしたときのリスクしかない、ということなのかな。。。

 

そうか。。。そうだよね。。。

それに私はオーバーグローブを外してアイゼンつけてるんだけど(たぶん見えていないので指摘されていないだけだと思う)、本来はグローブつけたままバンドを扱ったりしなきゃいけないわけで、グローブ外さなきゃできないようなバンドの始末の仕方を「当たり前」にしてはいけないんだ。。。

 

・・・と言うわけで、とりあえず、アイゼンバンドは切らなければ。。。

 

うーん・・・でも正直、事ここに至ってもまだ怖い。

 

今度、自分にとっては結構怖いな、と思う山を登ろうと思っている。

最後の頂上直下の急斜面では結構滑落事故が起きている。落ちて助かったという例を聞いたことがない。

そこを登る時にアイゼンが外れたりしたら、と想像するだけで震える。

その前にバンドを切ってしまうのはちょっと・・・

でも切らないほうがむしろリスクなのか。。。

 

うーん・・・

 

・・・

 

・・・神様、アイゼンバンドを切る勇気を私に下さい。。。

 

山にドはまりしてしまってから着物で出かける機会がめっきり減ってしまっていたけれど、三連休の最終日は一日空けていたので、久しぶりに買い物に行くのに着ようかな、と思い立った。

 

仕立ててから一度もまだ袖を通していない羽織、この子を着てみたい。

着るならお正月時期が一番いい柄だと思う。

(逆にそれ以外だと着にくい。。。仕立ててから気づいた)

 

当初は左の灰青(もしくは白鼠)色の江戸小紋の上に羽織ろうかと思っていた。

正直に告白しよう。

青色の小紋の上に黒っぽい羽織を羽織って築地明石町コスプレをやってみたかった。

 

やさぐれたイエティには分不相応過ぎて鏑木清方ファンにぼこぼこにされそうだけど。

 

でも、改めて羽織をしげしげと眺めてみると、どうも黒というよりは紫が強くて(実物は写真よりはもう少し暗褐色だけどそれでも)、寒色の小紋の上にこの紫がかった羽織はあんまり合わないような気がしてきた。

 

そこで三才山紬(右)を引っ張り出して見比べてみたところ、なんとなくだけど、暖色同士で三才山のほうがしっくりくるように見える。

 

と言うわけで久しぶり過ぎて着付けが色々うまく行ってないけど、とりあえず三才山を着て、

 

上に羽織を羽織る。

 

 

改めてみると、ほんと、何を思ってこれを買ったんだろうと思うくらい派手派手な羽織だけど、まぁぎりぎり松の内は許されるのでは…許されると思いたい。

 

これは羽織を仕立てるのに嵌りまくっていたころに表地も羽裏もネットで購入して上野のお仕立て屋さんに仕立ててもらったもの。

裏地は何色と言ったらいいんだろう。

色見本で近いのは、狐色、赤朽葉、枇杷茶。。。その辺りだろうか。

 

使うにはちょっと派手過ぎて使いにくいかな、という後悔はあるものの、表地と裏地の組み合わせは色の点でも柄の点でも一番ドンピシャに嵌ったというか、自己満足度は一番高い。