先週土曜日はとある山小屋に宿泊した。
私に山歩きの楽しさを教えてくれた恩人である先輩に「私を〇〇山に連れてって♪」と言われて喜び勇んで計画した山行の前泊。
前から泊ってみたかったところで、個室泊だったせいかめちゃめちゃ快適で、朝早く宿を出たおかげで頂上にも行けたし、満ち足りた気分で山を下りた。山小屋の人達もとてもやさしかった。
そして月曜日、仕事帰りに友人と飲んでたら、先輩からLINEが来て曰く、「さっき山小屋から連絡があって、従業員の人のコロナ陽性が確認されたそうです。我々は濃厚接触者には当たらないそう」とのこと。
一応前例も鑑みた上で念のため上司に報告してから火曜日は出勤した。
山小屋のウェブサイトでも、陽性者が出たこと、数日山小屋を閉めること(トイレ利用も不可)が掲載されているのを眺めながら、去年泊まったとある山小屋での出来事を思い出した。
山小屋とコロナ、と聞くたびにあの時のことを思い出す。
だいぶ前のことなんだけど、どうすればよかったのか、自分は間違ったことをしたんじゃないかと思って今でも時々悶々としている。
去年の冬、とある山小屋に泊まった時のこと。
(ちなみにその山行はこの山歩き日記には書いていない。)
山小屋の個室で荷物を下して1人ごろごろとしていたら、後から到着したグループが私の部屋の外の廊下の踊り場(?)で小宴会を始め出した。
声から、歳はたぶん5,60歳台。仲良し山歩きグループ、といった風情の男女混合の4,5人グループだと思われた。
いくら場所がないとはいえ、他の人も通る通り道で宴会を始める神経がわからない、と思ったけど、見知らぬ他人にそんなこと言う程勇気はない無粋じゃないので、部屋で1人楽しく地図を眺めつつ明日の山行を考えていた。
そしたらそのグループの中の1人(おっさん)が突然、
「実はちょっと今朝から熱っぽいんだよね」
とデカい声を上げたのが聞こえて、固まってしまった。
お酒が入っているからだと思うけど、同じグループのメンバーは最初「やだもう洒落にならない~」「外行け外!」と笑っていた。
でもそのオッチャン①が悪びれた風もなく
「ほんとほんと」
「なんか喉も頭も痛いんだよ」
と言葉を重ねたもんだから、さすがに洒落にならないと思ったのか、だんだんしん、として「ちょっとやめてよー」と女の人が言った後は静かになってしまった。
すると今さらまずい、と気づいたのかオッチャン①は
「でもコロナじゃないと思うんだよ」
と言う。
私の血管はここでキレそうになった。
女の人が「なんでわかるのよ」と言ってたけどいやほんとそれ。
なんで言い切れるの???PCR検査したのか?と思う。
「え、もし熱あるって言ったらどうなるの?」
「隔離部屋があるでしょ」
とグループがこそこそ話し合っているのをどきどきしながら聞いていたけど、彼らのうち誰も、一向に山小屋に言いに行く気配がない。
そして女の人が「もうほんとにやめてよね」と言った後は、何事もなかったかのように、別の話題に移ってしまった。
勿論宴会は継続中。
私の血管はここで再びキレそうになった。
ばーんと扉をぶち明け躍り出て、
何しれっと宴会続けてるんだ今すぐ山小屋に自己申告しろこの$%&’(。
と怒鳴りたかった。
大体なんで道のど真ん中で宴会してんの?ヤンキー高校生か。
そこまでして飲みたいか?
酒飲まなきゃ死ぬの?
と言いたかった。
。。。けど、それが言えるくらいならヘタレチキンを名乗っていない。
結局私は迷いに迷った末、彼らが立ち去るまで出ていけなかった。。。
一晩一つ屋根の下で過ごすのに、こんな非常識なグループとトラブルになって恨みを買いたくない。というチキンな思いがあった。
昔ロンドンのヴィクトリアコーチステーションでスリにすられそうになってたおっちゃんに「後ろにスリいるよ。気を付けて」と言ったら、スリグループに唾をはかれた上にその後しばらく付きまとわれた、という恐怖体験があるので、あんまりDQNと関わり合いになりたくない。
それに顔を見た訳でもなくもしかしたらただの風邪かもしれないし質の悪い冗談で言っているだけかもしれないのに、大ごとにしてしまって良いのだろうか、という迷いもあった。
そして、こっそり山小屋の人に言う(=告げ口する)かさんざん迷った末に、それもできなかった。
もしKYなオッチャン①がコロナだったとして、そして感染が広がったら山小屋に大変なご迷惑がかかる。だから今言うべきだ、と思う自分と、
でももし私が山小屋の人に言ったら山小屋は犯人捜しをしなきゃいけないし、それは夕食前のこの時間大変なご迷惑をかけることになるだろう。それに「犯人」が見つかるまで、山小屋の人も宿泊客皆も不安・不快な思いをするだろう。そっちのほうが山小屋にとってご迷惑なのでは?という迷いもあった。
コロナかどうか確定もしていないのにそんなことをしてしまっていいのだろうか、と躊躇してしまった。
その後ずっと悶々と悩んだけど、結局、チェックアウトするまでこのことを私は山小屋に伝えることができなかった。
帰ってきた後も気になって1週間ほどは毎日山小屋のウェブサイトを見ていたけど、感染者が出た、というニュースはなく、ひとまず安心した。。。けど、伝えるべきだったんじゃないか、と今でも後悔しているし、恥ずかしいけどどうすれば良かったの未だにわからない。
というかそもそも、コロナが疑われる症状があるって自覚してるのに山に(しかもグループで)登って山小屋に宿泊する、ってどういう神経してたらできるのだろう?
しかもそれで宴会するってほんとどういうこと?
山小屋がこれだけ色んな対策して気を付けているのに、それを台無しにしてしまう、っていう思いはないのだろうか。
自分が楽しければそれでいいんだろうか。
とこの事を思い出すたびに今でもオッチャンとその仲間たちに猛烈に腹が立つんだけど、でもそれを聞いていて直接彼らに注意せず山小屋にも言わなかった私も同罪なのかもとも思う。。。
ほんとに、どうするべきだったのか。。。未だに思い出すたびにぐるぐると悩んでいる。



























































