海と山、時々きもの -27ページ目

海と山、時々きもの

ダイビング記録+きもの試行錯誤の覚書。…だったはずなのに最近は山歩きの記録簿と化しつつある。
23年秋から山のない国に滞在中のため山歩き頻度は低下中。

この日計画では天望荘にお弁当を頼んで6時半に出発する予定だった。
 
けど、前日チェックインした際にお弁当は凍ってしまうので出せない、と聞き、うーんと悩んだ。
 
予約後に、「稲荷弁当になります。凍る可能性もあります。チェックインの際ご相談させていただきます」というメールは来ていたので、今思えば「出せない」となる可能性もあった訳だけど、それをきちんと確認してなかった。私のミス。
帰宅後気づいたけど、一日目朝、天望荘から何回か着信が入っていたようだったので、このことだったのかもしれない。
美濃戸を出た瞬間に機内モードにしていたので気づかなかった。
 
行動食しか持ってきていなかった(これも反省点)ので、朝はなにがしか食べたい。
朝食は6時15分からだというので、朝食を食べていると大幅に出発は遅れそうだったけど、迷った結果、朝食をお願いしてから出発することにした。
これでいよいよ、天狗岳まで行ってから稲子湯下山、という計画は無理になったな、と思いつつ。
 
朝食を食べてからの出発に変更したので、2日目はゆっくりめに起床。
初めて山小屋でお酒を飲んだのでどうなるかなと思ったけど、特段酔うこともなく、睡眠時間はいつも通り細切れだったけど、割と体調は良い気がした。
他のお二人と一緒に朝食を食べる。
窓ががたがた揺れてて、昨日より風はすごい気がした。
外に出る気力を失い、温かい中から朝日を眺める。
 
体調も悪くないしできれば硫黄岳までは行きたい。
風はすごい予報だけど、幸い気温は結構高いので、そんなに凍えることはないだろう、と思いながら入り口で準備をしてたら、外から女性が一人入ってこられた。
聞けば、赤岳鉱泉から地蔵尾根を登ってこられたとのこと。
お友達と硫黄岳で待ち合わせしており、赤岳まで行ってから硫黄岳、その先の天狗岳を超えて今日は黒百合ヒュッテに宿泊予定だけど、地蔵の頭に出たとたん風がすごくなっているので赤岳に行くのを迷っている、と。
 
…体力がすごい。
 
私も硫黄岳方面に行く予定で、風がすごかったら杣添尾根を降りる予定です、他のお二人は赤岳まで行かれるそうです、と話をして、とりあえず一緒に外に出てみることにする。
山小屋でご一緒した二人は今日は赤岳まで行って文三郎から降りる予定だけど、風がすごかったら地蔵尾根をそのまま降りるという。
お気をつけて、またどこかの山で、と挨拶してお二人とはここでお別れ。
 
Oさん、Sさん、おかげ様でとても楽しい夜でした。有難うございます。
 

外に出てみると、風はすごいけど思ったよりすごくはない。ここから硫黄岳方面に向かうとまた違うのかもしれないけど。

女性-Kさんは、赤岳まで行ってから硫黄岳に行くか少し迷っていたようだけど、結局赤岳は断念してそのまま硫黄岳に向かうことにしたようで、流れで一緒に行くことになった。

私はめちゃめちゃ遅いので、途中で遠慮なく先に行ってください、とお願いしておく。

 

今思えば、私が「この後風が強くなる予報なので怖いと思っている」と言いすぎたかもしれない、とちょっと後悔している。

Kさんはかなりタフで熟練した人に見えた。たぶん、余裕で赤岳に行って引き返して硫黄岳に行けてたんじゃないだろうか。

 
天望荘。今回もお世話になりました。
 
Kさんとぽつぽつ話しながら横岳方面に向かう。
 
やっぱこう見ると雪少ないのかな。。。
 
出だしからぜえはあして、写真を撮るふりして休み休み登る。
 
昨日見た通りトレースが明確についていて、何も迷う所はない。しんどいだけ。
 
Kさんはやっぱりとてもタフで、開始早々ばてばてな自分が申し訳なくなってきた。
よければ先にいってください、と何回かお伝えしたけど、ヘロヘロチキンを心配してくれたのか、「待ち合わせの時間までまだたくさんあるので」と言って頂く。
 
Kさんはお友達と今週はこの辺りを登られているということで、数日前には甲斐駒を登ってきたそうだ。
 
昨日はお友達と一緒に御小屋尾根から阿弥陀岳を登り赤岳鉱泉泊。今日はお友達は硫黄岳に直接登り、Kさんは地蔵尾根から登って横岳経由で硫黄岳で11時にお友達と合流、その後天狗岳を超えて黒百合ヒュッテまで。
明後日は黒百合ヒュッテから北横岳まで行くつもりで、北横岳に車を置いてきているという。
 
あーそれ私もやりたかった奴ー。。。。
 
自分が諦めた計画をやろうとしている人を見つけて嬉しくなると同時に、急激に悔しくもなってしまった。。。
 
いいな。。。いいな。。。
 
横岳山頂までは、長野方面(今日の風下)を歩く所が結構あるので、風強くてもそんなに問題ないだろう、という予想は当たった。
風も思ったほど強くないし、長野側で休憩しつつ進む。
 
エスケープルートにしていた杣添尾根。この朝も人が登ってきているのが見えた。
あまりに風がすごかったらここから降りようかと思ってたけど、全然まだまだいけるな、と思ったので、硫黄岳に行くことに決定。
 
9時前に横岳着。
 
Kさんと写真を取り合う。
せっかくの素晴らしい景色なのに、自分の謎の内股が気になる。。。
 
ここからしばらくは下りなので割と元気を回復した。風は強いけど、体が揺れる程じゃない。
 
硫黄岳山荘でちょっと休憩した後は、吹き曝しの稜線を硫黄岳に向かって登り上げる。
硫黄岳山荘で、悪い癖だとわかっているけど、ストックを一本出して、右手ストック、左手ピッケル、の状態で登る。
 
Kさんが明らかに私のペースに合わせてくれているのがちょっと申し訳なかったけど、ストックの力を借りてもどう頑張っても速度は出ないので、ケルンの影で休み休み登った。
冬にここを通るのは、一番最初の縦走(黒百合ヒュッテをドタキャンしてしまったとき)、大同心稜から登った時、に次ぐ3回目。
風速はたぶんどれも同じくらいだったと思うけど、今回は大同心稜からの時と同じくらい元気。
あの時はバラクラバから出ている部分が痛いくらい寒かったけど、今回は気温も高いおかげか、寒さも感じない。
 
一番最初は何であんなにへろへろになったのかな。。。やっぱ二十三夜峰でじたばたしたからかな。。。それとも体調が悪かったせいだろうか。
 
5歩歩いては休み、みたいな感じだけど、なんとか、10時過ぎに硫黄岳着。
 
計画③「天気と体力が割といけてた場合」で考えていた時間に着くことができたのでちょっと安心する。
大好きな赤岳方面の景色を満喫した。
やっぱり余裕ある時に眺める景色は美しいな。。。
 
Kさんとお友達の合流時間までまだ1時間もあるな、と思っていたら、お友達はすでに到着していた。
Kさんの赤岳鉱泉の出発時間が早かったので、これは11時だと遅いと思って出発を早めたとのこと。
吹き曝しの硫黄岳の頂上で、40分も待っていたらしい。
Kさんだけだったらもっと早く到着できていただろう。。。ちょっと申し訳ない。
 
とりあえず夏沢峠までは3人で下山して、しばらく休憩がてらお話しした後にお別れした。
Kさん、有難うございました。
 
お二人がこの後黒百合ヒュッテまで行って明日北横岳、というのを羨ましく思いながら、本沢温泉までの道を一人下る。
 
夏沢峠の時点で11時。疲れてはいたけど、正直、体力的な余裕はあったので、この前のように根石岳山荘までコースタイムをオーバーする1時間半かかったとしても、そしてその後どんだけ爆風だったとしても、気温も高いし少しずつ進めば16時までには黒百合ヒュッテに到着できていた気がする。
 
 
…という未練がある一方で、それは結果論であって、稲子湯に下山する、という計画の方が正しいんだ、と自分に言い聞かせたりもしていた。
今の私の体力の状態で黒百合ヒュッテまで行く計画を立てて成功したとしてもそれは「悪い成功例」でしかない。
結果的に体力は余裕あったけど、ブランク明けに立てる計画としてはこっちのほうが正しかったんだ、と言い聞かせた。
 
本沢温泉手前で、あの有名な露天風呂があることに気づく。
こんな登山道から丸見えの所にあったんだな。。。
 
前回ここを下ってた時はもうほんとへろへろが極まってたので、全然余裕なくて気づかなかった。
 
本沢温泉で外トイレをお借りして一息入れる。
その節は本当にありがとうございました。。。
 
ここで、アイゼンを外して締まってチェンスパに換装。
ここからしばらく降りた後、登り返しで案の定魂を抜かれながら、ふうふう言いながら登る。
 
ここからはしらびそ小屋の手前で一人とすれ違っただけで、本当に静かな山歩きを楽しめた。
しらびそ小屋の手前。中山峠の方面も結構明確な道がついている。
 
 
13時頃にしらびそ小屋着。本沢温泉直後の登り返しで魂抜けたけど、一応計画していた時間内に着いた。
割と足が棒になっていたので、長めの休憩をとる。
ペットボトルの飲料を買いにしらびそ小屋にちょっとお邪魔したけど、すごく素敵な小屋だった。
宿泊者限定の朝食トーストが有名らしいので、いつか泊まってみたい。
 
ここからは割と単調な下り。
 
下り一辺倒だけど、最後の方は自分でもわかるほどに足取りが重くなっていて、やっぱり私にとって冬山の行動時間の限界は6時間~7時間くらいだな、という認識を新たにしつつ降りた。
 
最後は靴が汚れるのを避けるためにショートカットではなく車道を下山して14時半前、稲子湯着。
 
前回とは色々条件も違い過ぎたけど、私の中での赤岳ー横岳ー硫黄岳のリベンジ、一応は完了。
 
この日は朝6時半に、ちのステーションホテルから美濃戸口までタクシーをお願いしていた。
予約したときに「6時半に茅野ステーションホテルから美濃戸口まで」と言ったら、電話口でタクシー会社さんがちょっと沈黙して「つかぬ事をお伺いしますが。。。お一人ですか?」と言うので、他に同じ時間に同じ目的地まで予約したパーティがいるのかな、と思った。
 
予想は当たっていたようで、美濃戸口に着いたらちょうどタクシーを降りた二人組のパーティと出会った。
どちらまで、と訊かれて天望荘ですと言うと、同じですね、と返ってきた。
 
さすが八が岳。ド平日にも人がいるんだな。
と思いながら7時に出発。
美濃戸までの車道は封鎖されていた。途中でスタックする車が多いんだろうか。
 
足もとはチェーンスパイク。
 
確かに去年の同じ時期に比べると雪が少ない気がする。
 
時間はあるけど、回り道が面倒くさくて何度かショートカットを通った。
えっちらおっちら登っていて、ふと顔をあげたら、鹿のご遺体があって、チキンハートが口から飛び出かける。
今シーズンにもう一度ここを通ることがあっても、ショートカット使うのはもうやめよう。。。
 
まだ8時だけど暗い。
美濃戸山荘の前で小休憩してから出発。
今回は南沢を選択。
 
南沢を下りに使ったことはあるけど、登りは初めてな気がする。
 
私にとっては結構急な所もあって、写真を撮りつつゆっくり登る。
 
ド平日だけど、この辺りで行者小屋から下ってきたパーティと一組すれ違う。さすが八が岳。
 
南沢は北沢に比べて登りがきつい気がするけど、この最後の開けた沢?みたいなところから見る景色は最高だと思う。
 
 
一応予定していたよりは少し早く行者小屋着。
テントが数張りある。
 
行者小屋の辺りは無風で日差しも温かいので、ここでかなりの休憩をとった。
 
ここで、美濃戸口で会ったお二人と一緒になったので少し話す。
一人が地蔵尾根を登ったことないので、今日は地蔵尾根から赤岳天望荘に向かうという。
「地蔵尾根を登ったことはない」というものの、これまでガイドさんと一緒に赤岳は主稜や南峰リッジなど色々登ったとのこと。
話を聞いていると、八が岳以外にも、前穂北尾根(う、頭が。。。)や槍の北鎌など、主にバリエーションを登られているとのことだった。
すごいな。
 
30分程休憩してから、また後程、と一人文三郎に向かう。
ここからは、装備を換装して足元はアイゼン。ストックを1つしまってピッケルを出し、マムートのハードシェルとヘルメットはすぐ出せるようにザックの上に括り付ける。
 
 
阿弥陀岳の北稜?の方から、コールが聞こえてきて、登ってる人がいるんだな、とわかる。
 
樹林帯に落ちてたブラックサンダー。この後もう一つ落ちてた。
 
下ってきた人達に「ブラックサンダー落とされませんでした?」という謎の声掛けをしながら登る。
 
めっちゃきれいだ。。。
 
既に息切れしまくってへろんへろんだけど。
階段の手前でヘルメットを装着し、ジャケットを着る。
 
この階段の雪の付き具合みると、やっぱり、今年は雪が少ないのかな、と思う。
初めての雪山講習で赤岳に登った3年前の写真と見比べると階段の露出具合がすごい。
 
 
大好きな横岳方面も、雪の付き具合が少ない気がする。
 
北アルプス?南アルプス?全然わからん。。。ちょっと勉強しよう。。。
 
雪が少ないと思いきや、ここら辺の岩は真っ白で、3年前より雪がついているようにみえる。
 
最高の景色を眺めつつ休憩がてらお湯を飲み、残っていたストックも仕舞った。
ヒヨコ脚力を補うものがなくなったことにより、鈍牛並みのスピードに落ちる。
 
この辺りから風を浴びるようになり、風に巻き上げられた雪煙が本当にきれいだったんだけど、私のゴミみたいな写真の腕では撮れるはずもなく。。。
 
初めての雪山講習の時も、ここから見上げる青空をバックにした雪煙がめちゃめちゃきれいだった。
ひいひい言いながらガイドさんにロープでつながれついていくのに必死で、とても写真を撮る余裕なんてなかったけど。
 
今日は一人だし、休みがてら写真を撮りまくり、同じような写真を50枚くらい量産した。
しかし肝心の雪煙、全然撮れず。。。
 
違うこうじゃない。
 
もう諦めて動画を撮ることにする。あんまりうまくいっていないけど。。。
 
世の中の写真家の方々への尊敬の念を新たにしつつ登る。
 
この辺りでブラックサンダーの落とし主に追いついて無事、手渡すことが出来た。
 
初めての雪山講習のときに怖いと思ったところ。
今日は高速道路並みの道がついてた。
 
天気最高。
中央少し左、先行する人達の姿が見える。平日だというのにさすが八が岳。
 
 
怖くはないけどもうへろへろのへろ。
 
ここのはしごが露出しているのを見ると、やっぱり雪少ないのかな、と思う。
3年前ははしごが全部埋まっていた気がするし、2年前ももう少し埋まってた気がする。。。
 
ひいひい言いながらも、赤岳山頂着。
やっぱり天気が良いときの文三郎尾根、好きだなぁ。。。
 

時間はめちゃめちゃ余裕があったので、しばらく休憩する。

 
休憩してたら、長野側(真教寺尾根の方角)からヘリの音が近づいてきて、しばらくして真教寺尾根と県界尾根の間で止まってホバリングし始めた。
捜索か救助かな、と思っていたらしばらくして天望荘の方に飛んでいき、また戻ってしばらく辺りを飛んだ後に見えなくなった。
 
捜索なら早く見つかるといいな、と思いつつ、気合を入れなおして天望荘まで向かうことにする。
 
一見怖い所はないように見える赤岳頂上から天望荘の間だけど、時々人が落ちたというニュースを聞く。
ガイドさんは、落ちて即死ということはあんまりないけど、救助が来る間に凍死することが多い、と言っていた。
時間もあるし、ゆっくりゆっくり向かう。
 
さよなら赤岳。
 
天望荘まで降りてきて、入る前に明日行く横岳方面を眺めた。
 
幸か不幸か、これでもか、というくらいの明確なトレースがついているのが見えて、ちょっとがっかりした。
2年前のリベンジとして、まっさらなところを自分で進んでみたかった。
 
これが躓いた2年前の時の写真。こう見ると今年の方が雪多いようにも見える。。。よくわからない。
 
ちょっと残念な気もしつつ、天望荘に入ろうとしてアイゼン外していたら、ハーネスにギアをじゃらじゃらつけた、赤と黄色のド派手なジャケットのお兄さんが出てきて吃驚しつつ挨拶した。後からもう一人同じおそろいのジャケットを着た人が出てきて、山岳会でも泊まっているんだろうか、と思って天望荘の中に入ったら、同じ赤と黄色のジャケットの人が10人以上いて、あ、これは山岳救助隊か、と理解した。
 
山梨側で対応云々、と話しているのが聞こえつつ、チェックイン。
 
コロナ対応がさらにパワーアップして、使い捨てのシーツ、襟カバー、枕カバーが支給されていた。
この布団のボタン、山小屋の人がつけてくれたんだろうなぁ。。。
 
ほんと、有難うございます。感謝しかない。
 
お汁粉を飲もうと思って食堂に行ったら、救助隊の人たちが三々五々出ていっているところだった。
朝に見かけたお二人も食堂から引き揚げようとしてて、「談話室で飲んでるのでよかったらどうぞ」と言って頂く。
 
山では飲まないことにしているけど、まだ14時だし、3人だけの宿泊客っぽいし、まぁちょっとくらいなら大丈夫か、と思ってグラスワインとポテチを買ってお二人に合流する。
 
2人ともとても社交的で、行った山の話やガイド山行の話やギアの話を聞けて、楽しいお酒だった。
前も書いたけど、いつかのA氏みたいにべったりずっと一緒、というのは発狂しそうになるけど、山小屋で色んな人と話すのは好きだ。楽しい。
お2人は元々別の共通の趣味のお知り合いで、山はほぼいつも2人で登られているとのこと。
自分は一人がすきだけど、そうやって何度も一緒に行こうと思える程ペースや気の合う相手がいるのは素敵なことだなと思う。
 
夕食の後も談話室で3人で少し飲んでから、消灯前に就寝。
結構風の音が強くなってきた気がして、昼に見た救助隊の事を思い出した。
 
お二人が聞いたところでは、ヘリも救助隊も滑落したご遺体を回収するために来たとのこと。
ご遺体は目視できているけど、ヘリでも地上からも近づくのが難しかった、ということだった。
 
救助隊が引き上げたということは回収できた、ということなのだろうか。
すぐそばで自分が楽しく一日を過ごし温かい布団の中にいることが申し訳ないような、でも現実感がないような気がしながら眠った。
 
 
木、金で八が岳を旅して先ほど帰京。
天気にも恵まれ最高の山旅になった。
 
今回、一番の懸念点は自分の体力。
二番目は2日目の風の強さ。
 
1日目の天気予報は最高of最高だった。晴天かつほぼ無風。
 
2日目も天気は良いけど、風は強い。
八が岳では特に珍しくないだろうとはいえ。
 
一日目、赤岳天望荘までは事故にあわない限りたどり着けるだろうと思ったけど、2日目、今のこの自分の体力+この風速予報で黒百合ヒュッテまでたどり着ける自信がなかった。
なので結局今週入り後、黒百合ヒュッテにはキャンセルの電話をし、代わりに稲子湯を予約した。
稲子湯を選択したのは、この前書いた通り、何かあっても2種類考えたエスケープルートから下山して電車とタクシー使ってたどり着けるだろう、と思ったため。
今回はリベンジの旅ではあるけど、最優先事項は「たどり着けなくて山小屋ドタキャン」という事態にならないようにすること。
 
以下計画と結果。
 
 
①一日目
 
【計画】

 7:00 美濃戸口(ちのステーションホテルに前泊)

10:30 行者小屋

11:00 行者小屋発文三郎尾根経由

13:30 赤岳

14:30 赤岳天望荘

 

【結果】

 

 
行者小屋まではそこまで疲れず良いペースで行けた。
行者小屋からは案の定、がくっとペースが落ちたけど、それでも予定より早い13時半には天望荘に到着できたので、余裕もった行程にできたのではないか、と自己満足。
 
②二日目
 
結果的には風がそこまですごくなかったのと、体力は問題ないなと思ったのとで、この前書いた計画の③になった。
 
【計画】

③天気と体力が割といけてた場合

●硫黄岳までは頑張り、夏沢峠から下山する。

 

06:30 赤岳天望荘発

07:30 横岳

10:00 硫黄岳

11:00 夏沢峠

12:00 本沢温泉

13:00 しらびそ小屋

14:30 稲子湯

     →2日目のお宿へ。

 
【結果】
 
 
諸事情で出発は1時間遅れた。これは自分の事前確認が不十分な面もあったと思うけど、不可抗力な部分もあった気もする。
けど、硫黄岳にはほぼほぼ予定していた時刻(コースタイムよりだいぶ長くかかることを想定した)につけているので、思ったより体力はあったんだなと思って、そこは嬉しい。勿論天気や体調もあるだろうけど。
本沢温泉からのしらびそ小屋までの最初の登り返しは案の定ばてばてで休み休みだったけど、それも込みで計画していた時間内にたどり着けた。
 
正直、夏沢峠の時点で疲れてはいたけどまだ体力も時間もあったので、黒百合ヒュッテまで行けたような気もしている。こういう考え方は悪い癖だとわかっているけど。
赤岳天望荘からご一緒することになった女の人と硫黄岳から合流したそのお友達は、この日は黒百合ヒュッテまで行くということで、お二人がちょっと羨ましい気もした。
でも、同じ失敗を繰り返さなかった、今の自分の体力に見合った計画を立てられてそこから大きく外れず行動できた、という意味でとても満足している。
 
 
 
なんか、最近見かける&前はなかったような気がするこの虹色の線、たぶんペースだと思うんだけど、帰りのあずさの中で眺めていていかに自分が登り苦手かということがよくわかって面白かった。
行者小屋までは割と快調(緑のライン)、でも行者小屋からペースががくっと下がってる(ブルーのライン)。
真ん中あたりの100%を大きく割り込んでるところが2日目の横岳への道中だと思うんだけど、ペース落ちすぎて笑う。
硫黄岳までは、下りの部分はペースが上がり、最後の登りでまたがくっとペースが落ち、そして夏沢峠から本沢温泉までの下り一辺倒の道では絶好調(赤のライン)。
登りのばてばてっぷりは自覚はしてたけど、客観的なデータで見るとしみじみする。
 
ちゃんと自分の今の状態に見合った計画を立てられた気がするし、良い天気に良い出会いにも恵まれ、ほんと、最高の山行だった。

1月後半の赤岳ー硫黄岳リベンジをどうするか迷っていたけど、結局今週初、2日目の宿泊予定地であった黒百合ヒュッテにはキャンセルのご連絡をした。

 

やっぱり、自分の今の体力含め諸々を考えると、赤岳から黒百合ヒュッテまでを一気に行くのは、たどり着けないリスクが高すぎる気がした。

2年前のようにたどり着けなくて再びドタキャン、みたいな事態になった日には、たぶんなんかもう、黒百合ヒュッテに顔向けができないというか、申し訳なさ過ぎて自分を埋めたくなると思う。

もしもう一度2年前の計画を再現するのであれば、もっと自分の体力に自信がついてからだろう。

 

…という決断をもっと早くできなかった自分はいい年してほんと馬鹿な人間だと思う。

 

楽しい山行にしたい。

疲れて焦って余裕がなくなるようなのは嫌だ。

 

色々考えた末に、エスケープルートを含めて、絶対大丈夫、という計画にした。

 

【1日目】

 

●一応先週末の谷川岳天神尾根はコースタイム内で登れたけど、この日はゆっくりゆっくり行ってとにかく天望荘までたどり着く。

文三郎から登りたいけど、体力と天気次第では地蔵尾根から直接登る。

 

  7:00 美濃戸口(ちのステーションホテルに前泊)

10:30 行者小屋

11:00 行者小屋発文三郎尾根経由

13:30 赤岳

14:30 赤岳天望荘

 

【2日目】

 

一応、天気と体力次第で3つのプランを考えた。

 

①天気と体力がカスカスだった場合

●もう何もかも諦めて、地蔵尾根からさっさと下山する。

 

06:30 赤岳天望荘発

08:00 行者小屋

11:30 美濃戸口

      →タクシー呼んで、電車とタクシーで2日目のお宿へ

 

②天気と体力がカスだった場合

●横岳までは頑張り、硫黄岳はあきらめて、杣添尾根を下山する。

 

06:30 赤岳天望荘発

07:30 横岳

11:30 杣添尾根登山口

     →タクシー呼んで、電車とタクシーで2日目のお宿へ

 

③天気と体力が割といけてた場合

●硫黄岳までは頑張り、夏沢峠から下山する。

 

06:30 赤岳天望荘発

07:30 横岳

10:00 硫黄岳

11:00 夏沢峠

12:00 本沢温泉

13:00 しらびそ小屋

14:30 稲子湯

     →2日目のお宿

 

④天気と体力がイケイケ(死語)だった場合

●たぶん無理だけど、万が一、奇跡が起きて、硫黄岳に9時までにたどり着けて、かつ体力も有り余っており、かつ風もすごくない場合は、中山峠まで行ってみる。

 

06:30 赤岳天望荘発

07:00 横岳

09:00 硫黄岳

10:00 夏沢峠

11:00 根石岳

12:00 天狗岳

13:00 中山峠

15:30 稲子湯

     →2日目のお宿

 

 

…改めて書いてみると④はどう考えても無理。

ただ、③は頑張ってみたいな。。。硫黄岳から見る赤岳方面の景色が好きだし。

でも、それも欲張らずに、せめて2年前の二十三夜峰のアホみたいな躓きを上書きすることができればもう十分だから、②でもいい。

というか、最悪、もう宿泊予定地に迷惑をかけなければそれで充分だから、①でもいいや。。。

 

行く前によくよく2年前の恥ずかしい日記を読み返して、自分を戒めながら登ろうと思う。

1月後半の山行に向けて、今日はトレーニング目的で谷川岳を登った。
 
Windyの天気予報はあまりよろしくなかった。
曇天、のち雪。
 
一方で、てんくらの予報は結構よかった。
 
 
これはどっちが正解なんだろう。。。と思ったものの、Windyの予報があたって例えお日様が見えなくても、その分人もいないだろうし、とりあえずアイゼンつけて登る、という訓練にはなるだろうと思った。
 
朝の「雪」がちょっと気になるけど、そんなに量ないし、予報でも雪崩の心配は一応なさそうだ。
 
じゃあ行こう、と決心して、アラーム20回くらいかけて始発のたにがわに飛び乗り上毛高原駅到着。
吃驚するくらい人が少なくて、バスは半分くらい席あいてたと思う。
やっぱりみんな、天気悪いと思ったんだろうか。
 
…と思ってロープウェー駅に到着したものの、いい意味で裏切られた。
…めっちゃ晴れてるやん。
 
もうこの後すぐ曇っても、この晴天が見られたから満足。
 
 
冬の晴天の谷川岳の割には人が少ない気がした。ところどころに団体さんがいたりするものの、前後に誰もいない、という時間も結構あった。まぁ私が亀のペースで登ってるだけかもしれないけど。。。
 
今日は予報の気温がマイナスいってなかったので、迷った末、ミレーのあみあみ+パタゴニアのウール、下はモンベルのメリノEXP+エクスカリバー。
それでも暑くて、序盤は風がなかったこともあって、汗がだらだらになった。パタゴニアのウールではなくて、モンチュラの冬用マグリアでもよかった気はする。
 
尾根に乗ると少し風も出てきて、ちょうどよくなった。
やっぱり谷川岳のこの眺め、最高だなぁ。。。
 
冬の天神尾根で唯一要注意ポイントと聞いている場所。
今年は雪がしっかりついてて高速道路並みに普通に歩けた。
 
雪結構多いのかなと思ったけど、熊沢穴の避難小屋の棒の出方をみると、少ないのかなという気もする。。。
 
 
結構雲が沸いてきたけど、まだまだ流れていて青空も見える。
 
雲間の太陽がいい仕事をしている。。。
 
 
肩の小屋に近づいていくにつれてまた青空の面積が大きくなってきた。嬉しい。
 
スキーヤーの人も入っている。
この景色みながら滑走できたら最高に気持ちいいだろうな。。。
私は絶対しない(できない)けど。
私みたいなどんくさい奴がスキーなんぞに手を出した日には、1か月以内に人を跳ね飛ばすか木にぶち当たるかする自信がある。
 
大好きな標識ちゃん。今年もこんにちは。
 
そしてやっぱりこの景色好きだわ。
 
 
 
最高の景色を堪能しつつ、トマの耳到達。
 
出発から2時間くらい。足も攣らなかったし(ずるしてスリーオクロックしまくってたからだと思うけど)、そんなに疲れてもいなくてめちゃめちゃ安心した。
 
トマからみるオキの耳。
こう見ると、やっぱり岩の露出具合とか雪庇の発達具合が去年より弱い気がする。
去年はもっともったりしてた。
 
まだ11時半くらいなので、今から降りると次のバス(14時5分)まで結構待つことになる。
気温も高くて無風、晴天、という最高のコンディションだったので1時間くらいそこでごろごろできそうな気もしたけど、羊羹食べて白湯を飲んだ後、トレーニング目的だし久しぶりにオキまで行ってみることにした。
 
クラック、こわ。。。
 
最後の登り返しにちょっとぜいぜいしながら、オキ到達。
 
 
一ノ倉方面。
 
 
こっちからトマ方面を見るの、かなり久しぶりな気がする。
 
さっきよりも結構雲が上がってきている気がするし、そろそろ帰ろう。。。
 
さよならトマ&オキ。また来年も来ます。
 
…うーんしつこいけど、ここからの景色ほんと好きだわ。
 
下山中どんどん雲が沸いてきた。
 
振り返ったら、見事な曇天。さすが、Windy様。
 
帰りは1時間半くらいで降りてこられたけど、この駅直前の急登の雪がずぼずぼになってて、一度思いっきり左足を踏み抜き、はまってしまって、顔面から墜落しそうになった(というかしかけた)。
危ない。。。こんな所で怪我はできない。
 
ちょっぴり痛む左足を引きずりつつ、今日の山行終了。
 
足が攣ることもなく、「もう無理登れない」となることもなく、一応コースタイム内には登れてるような気もするので、ほっとした。。。先週の塔ノ岳がほんとショックだったので。。。
 
有難う谷川岳(ロープウェイ)。
 
有難うぐんまちゃん。今日も相変わらずかわいいね。
 
1月後半の山行は未だにちょっとぐらぐらしてるけど、計画をどうするか、9割方心は決まった。