天邪鬼な気質のせいか、流行に対する感性が低いのか、流行りものに対して流行ってから1,2年たって気になり始める、ということが多い。
直近の例でいくと、KATEのリップモンスター。
去年すごいすごいと騒がれてたときは「ふーん」としか思わなかったけど、何故か去年の終わりごろになって気になり始め、薬局を1日6件回ったりして探し求めた。
おんなじように、3年前雪山を始めたとき、確か「テムレスすごい!」みたいな記事を色々見た気がするけど、その時は全く気にならなかった。「クラシックこそ至高。作業用手袋なんて怖い。。。」くらいに思ってた。
そのうち、行く山行く山で色んな人が使っているのを目にしたり、憧れのまっつんさんがつけているのを動画で見たりして、当初の「怖い」という気持ちは消えたけど、何となく、玄人が使うもののような気がして、私みたいなヒヨコが使っていいものじゃない気がしていた。
あの真っ青な見た目も、なんとなく好みではなかった(愛用している皆様ごめんなさい)。
なのに今日、テント泊用の食料を石井スポーツに買いに行ったときに、テムレスがずらっと陳列された棚の前を通ってふと、(買ってみようかな)という気になった。
この前横岳でご一緒したKさんがテムレスの手袋をしていて、何の気なしに「それってやっぱりいいんですか?」と聞いたところ、「便利ですよ。滑らないのが何より一番便利」という回答が返ってきたのを思い出した。
別に今使っているセットで困ったことはないけど、そんなにみんながいいというものなんだから、ちょっと試してみようかな、と思い、買い物かごに放り込んでみた。
それがこちら。
テムレス02winter。
テムレスって一つしかないのかと思ったら、01から05まで色んな種類があって吃驚した。
01 と02の間で迷ったけど、ドローコードで裾を絞れるほうが良いような気がして02。
テムレス取った時に素手になるのはちょっと怖いので、新しくインナー用の手袋も買った。
スマホも押せる奴。
テムレスには裏にボアがついているので素手でも行けるのかもしれないけど、まぁKさんもインナー手袋してからテムレスするって言ってたしな。。。あって困ることはないだろう。
左が今回買ったセット、右が今使ってるウールの厚手の手袋と、寒い時に上に重ねるブラックダイアモンドのオーバーグローブ。
この右のウールの奴は優秀で、この前の風が結構吹き曝してた文三郎尾根でも、山頂に行くまではこれで登れてた。
山頂でご一緒になった人に「それ寒くないんですか?私はオーバーグローブしてても寒くて。。。」と聞かれたけど、登り始めは寒くても行動してるうちにぽかぽかになる(ただしさすがに山頂で立ち止まってる間に寒くなってオーバーグローブを重ねた)。
今週末の山行はこのセットで行ってみようかなと思う。いつも予備に持っていってるオーバーグローブとウールのインナーはお留守番。
色々読んでると、雪に手を突っ込むような時にはテムレスの防水性能が輝くらしい。
今回たぶんそういう場面はない気がするのでテムレスの性能を発揮してあげられるかわからないけど、今回は基本テムレスとスマートウールのセット。寒かったら中を厚手のウールのに変える。それでもダメなら、テムレスやめてブラックダイアモンドの奴。
…とやってみよう。
上でも書いたように、私の中でテムレスしてるのは慣れた人という謎のイメージがあるので、自分のような雪山4年目のピヨピヨのヘタレチキンが使うのは気が引けるというか恥ずかしい気持ちが正直まだあるけど。。。多分途中まではそんなに人に会わないはずだから、人のいないところで使ってみよう。。。
さて、初テムレスどうなるだろう。。。
2時半頃、稲子湯に到着して、少し早いかなと思ったけど普通にチェックインすることができた。
ランプが素敵な玄関。
素敵なお宿ですね、というとご主人は、古くて、と謙遜されてたけど、こういうの好きだなぁ。
部屋は正面に面した2階。このこたつが神だった。
エアコンはないけど、こたつの他にヒーターがあって、つけるとしばらくして寒くはなくなった。
こたつに潜り込み、お茶を入れて、お茶請けをぺろっと食す。
永遠にここから出たくない。
出たくはないけど、お風呂も気になるのでしばらくして勇気を出してお風呂に向かった。
お風呂は1階のすみっこにある。
私のほかに誰もいない。
お湯は硫黄の匂いが濃い茶色をしていたけど、源泉?は無色透明なのが面白い。
熱ければ蛇口(?)をひねって源泉を足す仕組み。
次の日に宿のご主人に聞いたところだと、源泉は7℃くらいとのこと。
最初私には熱くて入れなかったので、しばらく源泉を出してから入った。
とりあえずいえることは、
最高。
の一言。
久しぶりのガチ目のハイキングだったけど、結局この後筋肉痛にもならなかったのはこの温泉のおかげな気がする。
設備は必要最低限。
蛇口は幾つかついているけどたぶんお湯は出ない(源泉のみ?)っぽいし、シャワーはない。
でも湯桶にお湯組んで体を流せば別に不自由はないし、昔ながらの温泉という雰囲気で私は好きだった。
温泉の前に洗面台があったけど、ここもお湯は出ないようだったので、次の日朝顔を洗う時もこの洗い場で湯桶にお湯を組んで洗った。
お風呂を一人満喫した後、部屋に戻ってこたつの中でしばらく寝落ちし、6時に夕食のために食堂に降りる。
予想通り、今日の宿泊客は私だけのようだった。
ワカサギのフライと、豚肉のみそ焼きっぽいのと、おさかなの煮つけと、鳥団子鍋と。。。
有難いけどこれ絶対に完食できない。。。
胃袋ブースターとして日本酒をお願いする。佐久の地酒っぽかったけど、おいしかった。
次の日を気にせず飲むお酒ほど最高なものはない。
後、後ろのワカサギのフライがスーパーおいしかった。
一番感動したのがこのとろろそば。
おいしかったものの、結局夕食は完食できず。
申し訳なくて、まったく手がつけられなかったお鍋は翌日の朝出してもらうことにした。
ほろ酔い加減で部屋に帰ったらふかふかのお布団が敷かれていた。
最高。
もう一度お風呂を満喫し、この日は就寝。
翌日の朝食も結構な量が出た。
普段朝は食べないので、この日も夕食のみでお願いしていたけど、チェックインの時に「朝食はつけなくて大丈夫ですか?」と聞かれて迷い、結局お願いすることにした。
朝食残してしまうのが申し訳ない、と思う一方で、以前友達に聞いた「食事を頼まないと山小屋(稲子湯は山小屋ではないけど)にとってあまり得にならないんじゃない?」というのが引っかかっていて、残すことになったとしても二食お願いしたほうがいいのか。。。ほんと迷う。
頑張ったけど結構残してしまってすみませんでした。。。でもおいしかったです。
ご主人に松原湖駅まで送っていただく。
ちょっと時間が早すぎちゃったからとなりの有人駅まで行きましょうか、と言って頂いた。やさすぃ。
でも大丈夫です、タクシー呼ぶつもりだったので、送ってもらえるだけで有難い。
30分くらい駅舎の中でうとうとしながら電車を待つ。
昨日黒百合ヒュッテまで行ったであろうKさん達がちょっと羨ましいと思ったけど、でも満足な山行だった。
ちゃんと腹八分目の計画を立てられたし、久しぶりだけど自分で思っていたよりも体力はある気がしたし(気のせいかもしれないが)、計画通りにちゃんと行動できたし、稲子湯のお湯は最高だった。
勿論今回雪が少なかった、トレースもあった、という違いはあるだろうけど、体力的には一日目を天望荘泊にすれば黒百合ヒュッテまで行けそうだというのもわかったし、来年は2泊3日で美濃戸から北横岳まで抜けてみたい。
また来ます、八が岳。


























































