ピザを食べに標高4500mを目指した旅④:美猫と美食のニフェッティ小屋(3647m) | 海と山、時々きもの

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ダイビング記録+きもの試行錯誤の覚書。…だったはずなのに最近は山歩きの記録簿と化しつつある。
23年秋から山のない国に滞在中のため山歩き頻度は低下中。

ニフェッティ小屋のチェックイン時間は14時か14時半だったと思う。

この日私が到着したのはチェックインには少し早く、受付のお姉さんは「手が空いたらチェックインするわよ」と言ってくれたものの大層忙しそうだったので大人しく外で待つことにした。

 
外のテラスをうろうろしていたらなんと、猫を発見した。

 
すごい美猫だ。。。

 
まぁ、私にとって宇宙史上最高にスペシャルでハイパー美形でかわいいのはうちの兄弟猫2人でこれは生涯変わることはないんだけど、うちの子たちは別格として、今まで見た猫で一番高貴な雰囲気漂う猫様だった。
アイライン引いたみたいな目が素晴らしい。

 
久しぶりの猫を前にしてなでくりまわしたくて左手がうずうずしたんだけど、高貴な猫さまらしく、私にはちらりとも愛想を見せなかった。
それでこそ猫様。

 
高貴にその辺りをうろうろとしていたけど、ちょっとだけ心配になってしまった。
何しろ小屋の反対側はこれ↓なので。

 

まぁでも、小屋番さんの猫なんだろうしそこら辺はきっと小屋が一番よくわかってるんだろう。

 

というか猫様もきっとわかってるだろうしそもそもおててが冷たくなる氷河なんかは足を踏み入れないだろうし、私なぞが心配するのは失礼だろう、と考えるのをやめた。
 
小屋番さんが下山するときはこのふわふわな猫さまをバックパック型キャリーケースに収納して背負って下山したりするのかな。
ちょっと見てみたいかもしれない。
 

猫様を観察しているうちにチェックイン時間になったのでチェックインした。

意外なことに、「明日マルゲリータ小屋を予約してるよね?ここで一緒に支払いね」と言われてニフェッティ小屋とマルゲリータ小屋の料金を一緒に支払うことが出来た。
何等かの事情でマルゲリータ小屋を諦めた場合の返金ってどうなるのかな、というのがちょっと気になったけど、一緒に支払いできるのは便利ではある。
 
ニフェッティ小屋は今まで私がこちらで見た中で一番巨大な小屋に見えた。
ベッド数はHPによると176。
この小屋では部屋は割り当てられるけどベッドまでは割り当てられず早いもの勝ちになる。
部屋に一番乗りだったので、窓側の二段ベッドの下の段を確保して持参したインナーシーツを引いた。
頭の部分が奥になってて四方を囲まれてるのでかなり寝やすかったと思う。
全ての部屋がそうなのかはわからないけど、私が泊まった部屋はコンセントが1つだけあってこれもとても便利だった。
(コンセントはこの他廊下と受付の脇にもあった)。
Wifiは日中は部屋でも通じたんだけど、部屋の立地の問題なのか小屋の方針なのかはわからないけど夜は通じなかった。
 
ニフェッティ小屋にはドライルームもある。
ドライルームはヨーロッパの小屋では初めて見た気がする。
 
ニフェッティ小屋は大きいので部屋以外にも食堂や外のテラスなどゆっくり出来る場所があるのが良い。
テラスからはマントバ小屋が良く見えた。こうやってみると30分くらいで行けそうな程近く見える。
後、マントバ小屋周辺にテントが見えたので、テント場があることも知った。
 
牧歌的な風景の反対側(マルゲリータ小屋側)は景色が一変して荒々しいクレバスだらけの氷河が広がっている。

 
夕食時間に食堂に行ったら、大きな食堂はほぼ満席だった。
私が指定された10人がけくらいのテーブルはアジア人の団体7人が既に座ってて、ちょっと怯んでしまった。
 
アジア人団体6人とそのガイドのイタリア人、私、東欧っぽい2人組の10人。
ざっと見渡した限りこんだけ170人くらいのお客がいてアジア人はこの団体と私だけだったんだけど、同じテーブルなのは小屋の配慮。。。なんだろうか?
1人だから適当なとこに放り込まれただけなのかもしれないけど。。。
 
こっちでレストランに入るとたまにおんなじようなことあるけど、配慮だったら気持ちは有難いんだけどアジアは複雑なので正直ちょっと緊張する。まぁ日本人の私にそんなこと言う権利はないのわかってるんだけど。
 
できるだけ存在感を消してテーブルに着く(無駄だけど)。漏れ聞こえて来る隣の団体とガイドの話を聞いてるにどうやら台湾の団体らしくちょっとほっとした。が、私がほっとしたとして向こうが私(の国)をどう思ってるかはわからないので、ひたすら存在感を消して食事が運ばれてくるのを待った。
前菜にスープ、その後にイタリアの小屋らしくパスタが運ばれてきておいしかったけど居心地の悪さであまり味堪能できず。
 
でも、パスタの後にじゅーじゅーと音を立てて運ばれてきたこれを見た瞬間全ての雑念が吹っ飛んだ。
熱々の鉄板に乗った薄切りのステーキ。

 
あまりにおいしそうすぎて思わず動画まで撮ってしまった。

 

鉄板が熱々過ぎて肉の油がこっちにまで飛んできて、あちちあちちとなったけど、めっちゃおいしそう。

ほぼレア状態で運ばれてくるので自分で好きな焼き加減まで焼いてからお皿に取るスタイル。

 

山ではお腹を壊すのが怖いので生のものを食べるのは怖い派なんだけど、あまりにおいしそうすぎてミディアムレア状態で取ってしまった。

 

思わず、うまあああああああと声が出そうな程のおいしさ。

普通に街のレストランで食べてもおいしいと思うレベルのおいしい肉。

下味がついているのか?見た目かかっているのは塩だけなんだけどめっちゃおいしい。

人数的に二切れしか食べられなかったけどもっと食べたかったくらいの美味しさだった。

 

あまりの肉の美味しさに全ての雑念が吹っ飛んだため、その後は食事に集中できた。

パンもめっちゃおいしかった(フォカッチャみたいな外さくっとして中ふわんふわんのパン)し、デザートのパンナコッタも激ウマだった。

 

食事というのは個人の好みによると思うし、山小屋の食事はどこも工夫して出して頂いていて食事出してもらえるだけで有難いと思っているのであんまり味がどうのこうの言うべきでない、言うのはよくない、ってわかってるんだけど、それでも正直に書く。

 

ニフェッティ小屋のこの日の夕食(特にこのステーキ)、私がこっちで泊まった山小屋の中で一番の美味しさだった。

 

食事後、部屋に戻って明日の行程を考えた。
 
明日の天気は午後から崩れる予報(これは昼間のだけど夜になっても変わらなかった)。
 
ニフェッティ小屋からマルゲリータ小屋までは途中に寄り道できそうな小さなピークがいくつもあるので本当は天気が良ければ幾つか寄ってから行こうかな、と思っていた。そうやってゆっくり上がるほうが高度順応としても良いような気もしたし。
でも天気があんまりよくなさそうなので、明日はもう、マルゲリータ小屋にたどり着くことを最優先にしよう、と決意。
それでもし、小屋にチェックイン後天気がそんなに悪くなければ小屋から片道1時間弱で行けそうなツムシュタイシュピッツェ(Zumsteinspitze)に散歩に行こう。
 
ニフェッティ小屋からマルゲリータ小屋は標準コースタイム5時間らしいけど、鈍足ヘタレの自分はたぶん最低でも6時間はかかるだろうな、と思っていた。
なので、翌日は6時過ぎに出発することにした。
クレバスの状態が想像より悪いので明るくなってから出発したいし、これくらいに出れば天気悪化前に小屋にたどり着くことができるのではないか、と踏んだ。
 
天気の悪化と高山病だけが不安だな、と思いながらこの日は就寝。