ピザ旅2日目(山行初日)。
この日はアラーニャからプンタインドレン駅までゴンドラとケーブルカーを乗り継ぎプンタインドレン駅から標準コースタイム1.5時間のニフェッティ小屋を目指すだけの旅。
アラーニャからはプンタインドレンまでの乗り継ぎは
アラーニャーPianalunga(ゴンドラ)
Pianalunga-Passo dei Salati(ケーブルカー)
Passo dei SalatiーPunta Indren(ケーブルカー)
になる。
ゴンドラは常に回っているので待ち時間は殆どないけど、ケーブルカーは特定の時間にしか動かないので注意。
事前の予習では、プンタインドレンからニフェッティ小屋までは氷河を横断する箇所が2か所あるけど技術的に難しい所はない。。。はず。
懸念は天気のみ。
これはプンタニフェッティ(=マルゲリータ小屋のある所)の予報なのでニフェッティ小屋周辺の天気予報としては正確ではないんだけど、まぁそんなに違わないだろう、と勝手に予想。
予報によれば早朝snow showersでお昼付近のみ天気が良くて、それからまたsnow showersの予報。
別の天気予報サイトだと大丈夫なんだけど。
山の上がそんなに微妙な天気とは信じられないくらい麓は雲一つない好天だった。
チェックアウトしにホテルのレセプションに行ったら、昨日受け付けてくれた子が「ノンナ(おばあちゃん)」と呼んでいたマダムが座っていた。
ダメ元で、「2日後にまた泊まるのですが、小さい荷物を預かってもらうことは可能ですか」と聞いてみたら、快諾してくれた。
まじメルシー、ではなくグラッツェ。
ホテルから徒歩3分くらいのゴンドラ乗り場に到着。
チケットは念のため前日に買っておいた(英語が通じた)んだけど、全然並んでないというか人影がなかった。
ゴンドラ使わず歩いて昇り降りすることもできる(実際にトレッキングしてる人達もいた)。
楽しそう。。。だけど暑そう。
あっという間に中間駅である、Pianalungaに到着。標高は2050mらしい。
ここからは、Passo dei Salatiまでのケーブルカーに乗る。30分に1本なのでここで結構待った。
なお、ケーブルカーは繁忙期でないとお昼の2時間くらいは運行していないっぽい(この後のもう1つのケーブルカーも同じ)ので注意。
Ferrinoの広告、初めてみた。さすがイタリア。
ピアナルンガ到着。この到着駅は結構大きくてカフェが併設してあった。
この後のプンタインドレン駅にはトイレがあるように見えなかった(私が見落としただけかもしれないが)ので、トイレはここで済ませていくのが良いかもしれない。
いったん駅を出て左手の道を進む。
別の麓町から上がってきているリフト乗り場。この乗り場の右手に見える階段を上る。
一応、「プンタインドレンはこっちだよ」という看板は出てる。
階段を上ってから更にしばらく歩く。
これがプンタインドレンに上がるケーブルカー駅。ここでも少し待った。
待ち時間は長かったけどそれ以外はスムーズにプンタインドレン到着。
これがプンタインドレン駅からの眺め。
素晴らしい晴天ではあるけどプンタニフェッティ方面には雲がかかっているのが見えるので、さっさとニフェッティ小屋まで上がることにする。
ちなみに駅周辺に標識などは全くない。
駅から見た時は全くどこを進めばいいのかわからなかったので、GPSとにらめっこしながら歩き始めた。
駅から出るとすぐうねうねした岩場を適当に上がる。
ケルンが積んであったりするけどあんまり当てにせず行けそうだなと思ったところを進む。
しばらく進んでようやく気付いたけど、前方左手に岩場を切ってつくられたトレイルがあった。
この下の写真の左端中央にうっすら斜めに走る線が見えると思う。
目指す場所がわかったので気が楽になった。
最初の氷河。ここの氷河はアイゼンつけずにわたっている人もいたけど、私はチキンなのでアイゼン装着。
岩場につけられたトレイルがはっきり見えている。場所によっては足跡もある。
うっすら下に岩場が見えているような薄い氷河(氷河と言っていいのかわからないけど)なのでクレバスの危険はないと思う。
ただ、雪の下がこんな空洞になっているところもあるので、踏み抜き注意ではある。
氷河を渡ったらアイゼンを外して岩場につけられた斜めトレイルを上がる。
なんかそのまままっすぐ行きそうになるんだけど、ここの注意は途中で正規ルートは⇒に曲がること。
一応矢印がある。
上を見上げるとロープを張った岩場が見えるのでこちらを上がる。
私は一応ヘルメットしたけど、特に危険個所もなく、ハシゴやロープがきちんとつけてあるのでてくてく登ったら岩尾根上に出る。
ここではじめて、ニフェッティ小屋が前方に視認できた。
ニフェッティ小屋までに行くまでに、もう1つ氷河を渡る。ここもクレバスなどはない。氷河というか雪原というか。
ニフェッティ小屋からこの氷河の全体像を見るとこんな感じ。
1つ、事前調査と違ってたのは、この最後の氷河末端からニフェッティ小屋までのルート。
私が事前にYoutubeで動画を見たときは、どれも小屋手前の岩場を20mほどほぼ垂直に上がるルートがついていてそこを登っていた。
この下の写真でも、小屋直下の岩場にトレースの一部が見えると思う。
でもこの日は誰もそこを使っておらず、上の写真の右手から伸びてる、小屋とほぼ同じ高さから岩場に乗り上げる足場をみんな辿っていた。
勿論、私も登りが嫌いなので水平足場ルートを選ぶことにした。
ここの氷河はこんな感じで岩の上に薄く氷と雪が張っているような状態なので、クレバスに落ちることはないと思う。
あくまで、小屋手前の氷河に限って言えば、だけど。
まだ早いので、足場を素通りして明日の下見に出かけることにする。
ちなみに、予習によれば、ニフェッティ小屋はさっきの小屋前方(マントバ小屋側)の出入り口の他に、小屋後方(マルゲリータ小屋側)にも出入り口があるはずだった。
下の写真で岩場を挟んで右手の木の階段が小屋後方の出入り口(跡?)と思われるところ。
ただ、ここに滞在した2日間で後方の出入り口を使っている人は1パーティも見なかった。
理由は、後でなんとなく察したけど、この木の階段周辺の氷河はこう↓なってる。
まぁ、小屋のある崖沿いに進めば大丈夫そうな気もするけど、これを見てしまうとあんまり好んでこっち側におりたくないのかもしれない。
この小屋後方の出入り口が今も現役なのかについては小屋の人に確認はしなかった。
私は行きも帰りも水平の金属足場がある出入り口を使った。
小屋を通り過ぎてマルゲリータ小屋方面の道を進む。
ここで、降りてくる人達の中に、ソロの若者がいるのを見つけた。
向こうも私を視認したらしく、笑顔で近づいてきて「チャオ。君、ソロ?」と英語で聞かれた。
「ソロだよ。あなたも?」
「そうだよ。どこまで行くの?」
「今日はニフェッティ小屋に泊まるよ。明日はマルゲリータ小屋に行くからちょっと下見してる。マルゲリータ小屋まで行ったの?」
「残念ながら天気が悪くてマルゲリータ小屋を諦めたんだ。代わりにピラミッドヴィンセント(Pyramide Vincent)に登ってきたよ」
それはとても残念。。。でも私もそうなるかもしれないけど。。。
「明日天気がいいと良いね。気を付けてね」と若者はさわやかに下っていった。
そしてこの若者が今回の旅で出会った唯一の単独行者だった。
この時はすごくフレンドリーな若者だな、さすがイタリア人、としか思わなかったんだけど、後から考えたら、この若者もすれ違った色んな人達に「ソロなんて」と言われたりしてしなしなに萎れていたところに自分以外の単独行者に出会ったからこそのフレンドリーさだったのかもしれないな。。。と今は思う。
若者と別れてしばらく進んでみたけど、うーん。。。
うーん。。。。
うーん。。。
なんか、クレバスの状態が思った10倍くらい悪くない????
と思った。
こことかはまだましだけど。。。
私が事前に幾つか見たYoutubeの記録ではこんなにクレバスだらけの所なかったように思うんだけどな。。。私が見逃しただけなのかな。。。
一つ上のやつはまだいいけど、これ↓なんて、幾らトレースが上通ってるからって渡りたくない。
(なので巻いて違う所から渡った)。
モンテローザ氷河と違うな、と思ったのは、氷のやわらかさ。
モンテローザ氷河やゴルナグラート氷河は「ザ・氷」という感じで、固すぎて滑ってクレバスに転落したらやばいな、という怖さだった。
こっちの氷河(?)は、どちらかというと「雪」の柔らかさでこういうスノーブリッジがいつ崩れてもおかしくないな、という怖さ。
同じモンテローザ山塊なのに、こんなに違うんだ、と思った。
なんか、予習して想像してたよりいっぱいクレバスあるししかも状態が悪いし、不安が急上昇しつつも天気が急速に悪化していたので、この辺りで下見を終了し小屋に引き返すことにする。




















