8月に泊まったモンテローザ小屋。
非常に快適だったしここに至るパノラマルートは最高だったので、ここを目的地とする山旅も良いと思うくらい個人的に超お薦めの山小屋。
2025年8月時点での宿泊に関する情報を書き留めておく。
①宿泊予約
モンテローザ小屋の宿泊予約はオンラインで簡単に出来る。
今回は行かなかったけどドームヒュッテを予約したとき、自分の予約ページみたいなのにモンテローザ小屋とドーム小屋の2つの予約が表示されているので同じ所(スイス山岳クラブ?)が運営しているのかもしれない。
この点は自分の旅程を管理する上でとても便利だった。
ウェブサイトは英語、ドイツ語、フランス語で表示。
英語表示の場合一番上の「Reservation」を押すとカテゴリー別の宿泊料金が選べる。
幾つかのカテゴリーにある「SAC Member」というのは「スイス山岳クラブ(Swiss Alpine Club)会員」のことだと思われるので、大抵の外国人は「Non Member from 18 year old」を選択することになると思う。
ちなみにこの非会員(18歳以上)向けの1泊2食付きの値段は2025年時点で116スイスフラン(=11月末現在のレートで約22,500円)。
事前の支払いは必要ないけど、予約時にクレジットカード番号を入力する必要がある。
キャンセル料規程があるので、よく読んだ上で直前のキャンセルの場合はキャンセル料がカードから引き落とされることに注意。
私は今回ここに2泊した。
デュフールシュピッツェかその隣のノルデンドを往復しようと思う場合、2泊あったほうが体力に余裕はあると思う。
但し、1泊だけで、2日目にデュフールを登頂して昼過ぎに小屋に戻りそこからパノラマルートあるいはオールドルートを通ってその日のうちにローテンボーデンへ戻っている人達もちらほらいた。
体力に自信満々であれば1泊2日は可能であると思う(氷河を渡ってからローテンボーデンまでは基本登りなので相当疲れると思うけど)。
このオンライン予約システム、電話が苦手な自分にとっては予約もキャンセルもほんと簡単に出来るから大変有難かった。
キャンセルが簡単にできる、というのは山小屋側が少し心配になるけど、クレジットカード情報を入力するからNo-showの場合など普通にカードから引き落しできるの強いと思う。。。けどどうなんだろう?
色々不便なこともあるのかもしれない。
②受付と精算
モンテローザ小屋の受付は食堂の脇にある。
食堂があるのは1階(日本で言う2階)。
パノラマルートから来た場合はモンテローザ小屋のテラスに着くと思うけど、そこが食堂の階。
眺めがまーべらすなテラス。
食堂。ここに登山靴のまま入るのは確か駄目だった気がするけど記憶が定かではない。
テラス側からみてこの食堂の奥に受付がある。
テラスから外階段を降りると小屋の本来の入り口がある。
宿泊者が色んなものを干している。
オールドルート(Alter Weg)から登ってくるとここに出る。
入り口を入ったところ。
ここに貴重品以外の荷物などをおいておける。ちなみに番号は特に指定されている訳ではないので好きなところに置く。
この棚とは別に、ロープやヘルメットをかけられるフックも入り口にあって大変便利だった。
ここで備え付けのクロックスに履き替えて上に上がる。
ここから中は登山靴は禁止。
勿論アイゼンとかピッケルとかその他もろもろを持って上がるのも禁止。
テラス脇で受付をすると、自分の番号みたいなものを渡される。
これは食堂で注文したりするときに自分に降られた番号を言う必要があるので、番号札は常に身に着けたほうが良いと思う。
精算は毎日夜9時半(8時半だったかも。記憶が曖昧)。その日毎に宿泊料金やその日受付で注文した食事や買ったお土産等の精算をする。
なんで毎日精算にすんのかな、面倒くさくないのかな、と思ったけど、例えば私のような単独客がデュフールからの帰りに遭難したりした場合、本来の精算時間に現れなかったら山小屋側としては異常にすぐ気づける、という利点があったりするんだろうか。
よくわからない。
精算はクレジットカード可能。
但し受付可能なクレジットカードの種類があるので事前に小屋HPで確認しておいたほうが良い。
ちなみにこの受付の時と、夜の精算の時に翌日の朝食時間をいつにするか選べる。
朝食時間は3種類(2時、6時、7時だったと思う)から選べて、デュフールやノルデンドに行く場合は夜2時を選択する。
チェックアウトは8時まで。
③部屋
モンテローザ小屋の部屋は2階(日本の3階)と3階(日本の4階)。
受付で部屋番号を割り当てられる。私の部屋は今回2階だった。
ベッドは割り当てられないので早い者勝ち。私がチェックインしたのは12時頃だったので選びたい放題だった。
部屋の入り口に棚があって荷物はそこに置くこともできる。
小屋内は部屋も含めて非常にあったかく、備え付けの布団で寒いと思ったことはなかった。
冬はまた違うのかもしれないけど。
ちなみに消灯時間は22時か22時半(うろ覚え)で、日本と比べて非常に遅い。
後、消灯時間近くなると寝てる人もいるから静かにしようか、みたいな気遣いはこっちは皆無なので、気になる人は耳栓とかアイマスクあったほうが良いと思う。
④食事
夕食時間は18時半。
朝食時間は上でも書いたように3種類から選べる。
夕食は、スープ+サラダ+メイン+デザート、という構成。
後パンもついてる。
食堂で名前を書いた札がある席を探して、そこに座って山小屋の人が配膳してくれるのを待つスタイル。
初日の夕食のスープ。
サラダ。
生野菜が死ぬほど苦手な自分にとってこれは結構苦行だった(半分以上残してしまった、ごめんなさい)。
メインのパスタ。奥はソースかと思って食べたら林檎のコンポートみたいな味がして一瞬フリーズしてしまった。
これも正直日本人には量が多くて完食できなかった。すみません。。。
初日はここでお腹いっぱいになってしまったのでデザートは配膳の人に言ってスキップさせてもらった。
ちなみにベジタリアンの人は予約時に料金に1日あたり+10スイスフランすればベジタリアン用メニューが貰える。
ヨーロッパだなぁ、という感じ。
朝食はビュッフェ形式。
初日(というか2日目)はビュッフェ形式なのを忘れており、テーブルに置いてあるパンとジャムとコーヒーだけなのかと思ってたけど、食堂の奥にチーズなどが置いてある。
ちなみに雪山登山において重要なお湯。
お湯はない。
もしかしたら食堂の人に言えば特別にくれたりするのかもしれないけど、私は今回聞いていないからわからない。
その代わり、宿泊料金には温かい紅茶(甘い)が含まれていて、これは朝食時に食堂のポットでセルフで補充する形式になっている。貰える量には上限があるので注意。
⑤Wifi、充電
Wifiは無料で使える。
充電は食堂の窓近くと、0階(1階)の荷物置き場の近くにコンセントがある。
こっちは食堂の窓のコンセント。
こっちは荷物置き場の。
宿泊客が多いと結構取り合いになると思うので、不安な人はポータブルバッテリーを持ってくれば安心かもしれない。
私は持ってきたので自室で充電した。
⑥シャワー、トイレ
モンテローザ小屋の素晴らしい所は5スイスフラン払えば数分間(確か4分間だったと思う)シャワーが使える所。
夏は汗まみれになってたどり着くと思うのでこれは非常に有難かった。
トイレは宿泊階にもあるし、後、0階(1階)の荷物置き場の正面にも男女1個ずつある。
出発時登山靴に履き替えたけどトイレ行きたくなった、みたいな時に大変便利。
⑦乾燥室
もしかしたらあるのかもだけど、今回私がぱっとみた限り、モンテローザ小屋に室内乾燥室みたいなものはない気がした。
(小屋の人に確認した訳ではないので気になる人は要確認)。
宿泊階の窓にこんなサインがあるのは、きっとここに干そうとした人がたくさんいたんだろうなと予想。
干すなら0階(1階)の荷物置き場の所か、小屋の入り口の小テラスに干すのがいいと思う。
この入り口の小テラスは皆ありとあらゆるものを干しまくっていた(私も干しまくった)。
⑧客層
客層はいろんな人がいた。
ローテンボーデンからモンテローザ小屋往復の人、デュフールシュピッツェやノルデンドまで行く人、恐らくマルガリータ小屋から縦走してきた人、縦走していく人、いろんな層。
モンテローザ小屋を目的地とする人は結構ふくよかな体型の人もいたし単独行のおじ様もいた。
デュフールやノルデンドに行くと思われる人はガイドパーティかグループの人のみ。
グループの人達は、なんか両腕から首まで入れ墨入ってて日焼けして体型もシュっとしててギアも使い込んでいて如何にも「山屋です」みたいな圧倒的オーラを放っている人達が多かった。
単独は私だけ。
2日目の朝2時に朝食を取ってた中でソロは私だけで場違い感が半端なく(被害妄想)、「え、このヘタレチキンそうなアジア人ハイカーひとりでデュフールかノルデンド行くのマジか」みたいな視線を感じた(被害妄想×∞)。
…というのは被害妄想にしても、少なくともデュフールかノルデンドに行くにあたって単独はあまりお薦めされないな、というのは今回行ってみて思った。これは改めて書く。
マルガリータ縦走組ははっきり確認した訳ではないけどグループが多い印象。
。。。モンテローザ小屋についての覚書、こんなところだろうか。
もしまた何か重要なことを思い出したら書き足すかもしれない。
もう1回挑戦したとしても私はデュフールの頂上までたどり着ける気がしないけど、モンテローザ小屋に至るまでのルート上の景色と小屋からの眺めが素晴らしすぎて、モンテローザ小屋に泊まるためだけにでもまた行きたいなぁと思う。
















