ちょっと仕事があっぷあっぷになっており遅くなったけど、スロバキア山歩きの記録、移動編。
計画で書いた通り、木曜の夜、仕事後に空港へダッシュしまずはドイツ・ミュンヘンを経由してポーランド・クラクフへ向かった。
当地の空港でユーロからポーランド・ズロチに両替しようとしたところ、「扱っていない」と言われちょっと衝撃。
一応(と言ったら失礼だけど)同じEU圏内なんだけど、扱いないのか。。。
ミュンヘンの空港では両替できた。やっぱりドイツと東欧は行き来が多いからだろうか。
ミュンヘンからの最終便でクラクフに24時前に到着。
夕飯を食べていなかったのでここで初めて何か買おうと思うも時すでに遅く、お店は閉まっていたので自販機に挑戦してみた。
購入方法…うん、わからん
ここまで何書いてるかさっぱりわからないのは久しぶりの経験だったけど、何とか購入に成功。
Croissant、だけわかった。中身は自分の知っているクロワッサンではなかったけど小腹は満たされた。
ポーランドという国の治安についてはよくわからなかったものの、どこであろうと外国で真夜中に空港についてそこから1人でタクシーを使うのは怖かったので、この日は空港を出て歩道を渡ったすぐ向かい側にあるヒルトンに宿泊。
一泊約240ユーロ(=約39000円)という、ちょっぴりというかかなりお財布に痛い値段だったけど、仕方ない。。。
ちなみに240ユーロだったけど、歯ブラシやスリッパ、バスローブなどのアメニティは部屋になかった。
最近エコブームだからか、高いホテルでもこういうの増えている気がする(歯ブラシはたぶんフロントに言えば貰える)。
うん、ワカラン
でもこれはアルファベットが読める分まだ想像しやすく、上の写真が「niegazowana」、下の写真の方が「gazowana」、なので、たぶん「gazowana」が「ガス入り」で「nie」が「No」的な意味なんだろうなと推測。
ロシア語でNoは「ニェット」らしいけど、ポーランド語ってロシア語に近いんだろうか、などと考えながらこの日は就寝。
1泊約4万円のホテルへの滞在時間、結局半日もなかったけど、翌朝はクラクフ中央駅に向かうために9時前にホテルを出発。
ホテルのロビーから直接空港と空港駅の連絡通路に出られるので、大変に便利。
ヨーロッパの駅らしく改札などはなく、歩いていたらホームに到着した。
券売機はホーム上にある。
一応最初の画面では英語も選択できたものの、出発駅と目的駅の名前はポーランド語入力・表示しかされなかった。
ヨーロッパあるある(=英語表示を選択してもいつの間にか現地語画面に変わっている)。
列車の発車時刻が近づくにつれて1台しかない券売機が激込みになった。
でも一応車内でも車掌さんが巡回していて切符は買える様子。
切符はこのぺらぺらのレシートみたいな紙。席は自由席。
ちなみに行きは切符の提示を求められなかったけど、帰りは提示を求められた。基準は謎だ。。。
車内の行先表示のうち駅名はポーランド語のみ。前日にホテルでKrakow Glownyというのが中央駅だと聞いていたので、画面をガン見しながら20分弱を過ごして下車。
駅構内の「Bus Station」という表示に従って外に出たけど、ここからが結構難しかった。。。
駅構内を出たところにベーグル屋さんが何個かありその後ろにバス停が広がっている。
しかし左のバス停はどう見ても大型バスが止まれるようなバス停ではなく明らかに路面バス。
じゃあ右奥かな、と思って右奥に行ったものの、そちらも止まっているのはホテルの送迎バスみたいなミニバスばかり。
時間に余裕を持ってホテルを出発したものの、このベーグル屋周辺でバス停を探してうろうろしているうちにだいぶ時間を消費し、超焦った。
バス停のマダムに「FlixBusに乗りたいんですが」と英語で話しかけると通じた様子ではあるものの、返答がポーランド語なので全くわからず(これもヨーロッパあるある。)
左に行け、というジェスチャーをしているようだったので、重いスーツケースを引いてうろうろとさまよった末に、ようやくバス停を発見した。
ちなみに迷ってだいぶ遠回りしたけど、さっきのベーグル屋の後ろにある階段を登ればすぐだった様子(写真の左後ろにバス停の建物が見えている)。
バスに乗り遅れるかも、と思ってだいぶ焦った。。。
ちなみにこのObwarzankiというのはクラクフの名物らしい。
ベーグルの元祖と言われているらしいけど、食べてみた感じ、個人的な感想としては、味も触感もドイツのプレッツェルに近い印象を持った。
これが目的地タトランスカ・ロムニツァまで連れて行ってくれるFlix Bus。
ヨーロッパの格安バスだからあんまり期待してなかったけど、案の定、バスの下に荷物を積み込んでくれる係員さんみたいな人はいない。
バスが到着したら乗客自身で思い思いに荷物を詰め込む。
そして思い思いに詰め込まれた荷物なので人が多いと当然空きスペースなんてものはなく、自分で作らなければならない。
私がやっとのことで他の荷物を押しのけたり積み上げたりしたスペースに自分のスーツケースを入れようとしたら、横からずいっと割り込んできたマダムがしれっと超巨大スーツケースをねじ込み、正直ややいらっとした。
が、何とか荷物を積み込み乗車。
席は自由席しかなかったけど、早め(出発時刻20分前)に行ったおかげで一人で窓側の席に座ることが出来た。
けど、しばらくたって乗り込んできたアメリカ人カップルが私の後ろに同じように窓席に一人で座っていた鼻ピアス&キャミソールのギャルに「席変わってくれない?そしたら私達並んで座れるでしょ?あなた一人だったらどっちみち隣は知らない人になるよね?」という声が聞こえてきて衝撃を受けた。
おま、マジか。。。
窓側の方がいい人だっているやん。
ていうか自由席なのは予約券に書いてるんだから、並んで座りたいなら早く来れば良かったじゃん。
とあまりにもエゴイストな提案に衝撃を受けてたけど、後ろのギャルは「OK」とクールに一言だけ言って私の横に移動してきた。
このカップルが後ろの鼻ピ金髪ギャルでなくアジア人(=大抵のことに文句言わないと思われている)である私に席チェンジの声をかけなかったのは私の人相が悪かったからかもしれない。人相悪くてラッキー。
でもこのギャル、私が座ったときには既に後ろでくつろいでいたくらい早く来てたんだから、本来は誰よりも窓側に座る権利はあるんだよ、、、気の毒に。
と思っているうちにバス出発。
が、出発したものの10分もたたないうちに何故かバスがガソリンスタンドに止まり、乗客皆別のバスへの乗り換えを指示された(荷物はさすがに係員が積み直してた)。
新しいバスの窓席に座った私の隣に先ほどの鼻ピギャルが来たので、「良ければ窓席どうぞ」と言ったら「いいの?ありがとう。さっき、席変わってくれ、って言われちゃってさ」と微笑まれた。
やっぱ不満だったんだ。
それでも代わってあげたの、優しいな。。。まぁでも、あんな風に言われて断りにくいよな。
件のアメリカ人カップルはこの後数時間、ずーっとよく通る声で喋り続けてて、最初の印象のせいか話してる内容のせいか、なんか嫌だな、ともやもやした。
しばらくはずっと平地を走っていたけど、1時間くらいたって前方に山が見えてきてテンションあがった。
久しぶりの「山」だ。嬉しい。
平地にいきなり山の群れがぽーんと出てくる感じ、八が岳に似ている気がした。
周りも徐々にスキーリゾートっぽい風景になってきて、バスの停留所で人が下りるようになったな、と思っているうちに手元のGooglemapの地図上で国境を通過。
帰りは検問?のようなところで係員が乗車してきてパスポートの提示を求められたけど、この行きのバスではそういうことはなく、するっとスロバキアに入国。
バス内アナウンスのようなものは一切なく、バス停が近くなると前方で車掌さんが「〇×▲」と叫ぶものの、その「〇×▲」が聞き取れないのでだんだん焦ってきた。
出発して2時間頃、「Tatranska」と聞こえた気がしたので、バスが止まった瞬間前方に走っていって乗車券を見せつつ「ここがタトランスカ・ロムニツァですか?」と聞いたところ、「Next stop」と言われちょっと安心した。
出発して2時間半弱、予定時間よりちょっと早い時刻に目的地、タトランスカ・ロムニツァ到着。
これが目的地か。。。
山だ。。。雪山だ。。。
ホテルはバスターミナルから歩いて10分弱だったけど、凍った歩道をスーツケースを引いて歩くのは大変難儀で左手が棒になった。
ケーブルカー乗り場にできるだけ近いホテルを取ったんだけど、次からはバス停の近いホテルにしようと決意。
ようやくホテルにチェックインして安心感でどっと疲れた。
とりあえずバスを乗り逃してポーランドに取り残されたり、バスを乗り過ごしてハンガリーまで行ってしまったりするようなことがなくて良かった。
ホテルは値段から覚悟していたけど民宿+αみたいな印象。
でも全然いい。あったかくて個室でバストイレがあるだけで最高だと思う。
眺めも最高だった。
雪山だ。。。ほんと嬉しい。はるばる来てよかった。
この左側の高い方の山が恐らく、今回のガイド登山の目的地、ロム二スキー山。
宿泊したホテルのちょっと先にもう少し高級そうなホテル群が見える。
2時前だったので本当は少し街を歩いてみようかと思っていたけど、あまりに疲れたのでこの日は部屋でだらだらして過ごした。
3時前でこの太陽の位置。暗くなるのは相当早そうだ。
翌日土曜日の天気予報はあいにくこの雨予報だけど、ついに山の麓にたどり着いた、という嬉しさが勝つ。
ガイド登山は日曜日。
土曜日は山麓を一人でハイキングする予定だったので、行程を何度も眺めながら過ごし、食事後早々に就寝。