数値分析力向上講座 1時間目 ~その9 | みんなの【分かる】と【分かり合える】のお手伝い!KIマネジメントコンサルタント町さんのブログ

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KIマネジメントを理解すれば、嫌いな数字が共通言語に変わり、辛い作業が未来への取り組みに変わります!

続いて9問目9
9問目の正解率は68%ですから、今回のテストの中では比較的ご理解頂けていたと言えそうです。

技術売上高が125万円、技術客数 184人の時の技術客単価は?
という問題。

まぁ、さすがにこれが分からないと辛いですね・・・。
間違えた方も大半が四捨五入で引っかかった様ですまったり

計算式はシンプルですね。
125万円÷184人ですから、技術客単価は6,793.4円となりますので、小数点第一位である0.4を四捨五入して6,793円となります。


ところで今日は少し気になる事があったので、こちらで解説をsao☆
それは、ご存じ消費税。

この時期よく耳にするのが『消費税の駆け込み』です。
先日もあるサロンさんで、『消費税が上がる前に支払いを』といった事を考えておられたり、中には『3月中に仕入れれば得』と思っておられる方も多いようで
まったり


結論から言うと、『消費税の本則課税事業者は消費税が上がっても下がっても関係ない』です。
詳しくは税理士さんにお問い合わせいただきたいのですが、消費税の非課税事業者、一般的には開業または法人設立から2年間のサロンと、売上高が1000万円に満たないサロンさんには、確かに消費税が上がる前に色々と購入する事も視野に入れるべきでしょう。

ただ、その消費税3%アップと、無駄な物を購入する割合で考えると・・・
僕は基本的に一消費者としても静観派ですシーン

まず一般的な消費税が課税されているサロンについて。
消費税というのは、お客様からお預かりした消費税と、経費の支払いなどで事前に支払っている消費税の差額を納めるだけの話。

例えば『売上高315万円、人件費150万円、その他諸経費147万円』とい事例。
この場合、消費税が5%の時は300万円の売上高と、消費税の預かりが15万円
人件費には消費税がかかりませんのでそのままです。
その他諸経費は147万円を105%で割り戻すと、諸経費140万円と消費税の先払いが7万円

この預かった消費税15万円と、先払いの消費税が7万円なので、差額の8万円が支払消費税となるわけです。


これが仮に8%になると損をするのか?という事ですね。
売上高が消費税の影響を受けなかった場合、300万円の売上高に対して消費税が8%ですから、預かり消費税が24万円
人件費は消費税が関係しませんが、諸経費は140万円に対して8%なので11万円の消費税となります。

ですから、預かった消費税24万円と、先払い消費税の11万円の差額13万円が支払消費税となるわけです。
あくまでも、お客様から預かった消費税の中から消費税を支払うだけですので、基本的には消費税が上がっても先払い消費税が増えるだけで、損得はございません。
あっ、一般の消費者の方や消費税が課税されない事業者の方は純粋に消費税率UPがそのまま財布に直結しますので、誤解なきよう。

ちなみに静観派の僕は、『3月までに駆け込みで無理に物を買う必要はない』と考えています。
というのも、『消費税が上がった分を補てんします』というのは違法ですから、直接的に値下げは出来ません。

しかし4月から消費税の上昇分を価格に転嫁しきれない分を、本体価格の引き下げなどで対応せざるを得ない事例が増えるだろうと考えています(もちろん個人的見解)パンダ