六甲・六甲山系縦断ハイキング(有馬温泉駅〜有馬三山〜六甲山) | 単独行者の山行録

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歩いた山々の記憶を詳らかに。
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3月15日遠征2日目。
この日は姫路からも程近い播州の名峰、千ヶ峰と笠形山の縦走を計画していた。
しかし、いざ目が覚めると疲れがあまりとれていない様子で気怠い。
このコンディションではバリエーション含む長距離の縦走は難しそうだ。
そこで他の候補の中から何となく高尾山に似た立ち位置だと勝手に思い込んでる(都市部から近い、標高が低い、人気が高い、全国的な知名度、整備が行き届いていそう)六甲山を登ってみよう。
早速パソコンで調べてみるもののルートが無数にあり、中々決まらない。
出発の時刻が迫ってきたので、ルートなどの詳細は電車での移動中に詰めることにした。

姫路駅以東の電車旅は新快速があるお陰で至極快適だ。
みどりの窓口を減らしたり、品川の隣に芋臭いダサい名前の新駅を作ったり、快速を減らしたり余計なことや改悪ばかり推し進めるJR東日本もJR西日本を見倣ってもらいたいものだ。
ぐんぐん神戸が近付く間にも大体の行程が決まった。
横の縦走は行程が長くなってしまうので、北の有馬温泉から南の神戸市街地に縦断することにしよう。
有馬温泉駅に到着したのは予定より遅い7:21。
というのも、何ら事前知識無しに乗り換え駅の三ノ宮駅で降りたものだから、地下鉄の山手線駅への行き方が分からず少し迷子になってしまったからだった。
そのお陰で乗るはずだった電車を一本見逃してしまったのだった。
さて、駅前のローソンで必要なものを購入して出発しよう。
当初は最短距離で六甲最高峰を縦断する古道の魚屋道を歩く予定が、その登山口に向かう最中に有馬三山を経由するルートの登山口が先に出てきたため、急遽予定を変更。
◯◯三山とか◯◯アルプスとかのワードに弱い縦走好きの私としてはこれを選ばない訳にはいかない。
このルートは裏六甲縦走路と呼ばれているんだとか。
コンディションはイマイチではあるけれど、まぁ高尾山みたいなモンだろうし何とかなるだろう。知らんけど!
等間隔に石仏が並ぶ参道を登り
対に佇む馬の石像を物珍しく思いながら(有馬の地名と何か関係があるのかな?)
山頂の妙見寺へ。
朝早い静かな時間とあって、より厳かな雰囲気の境内。
境内からは有馬温泉の街並みを一望
山間部に栄える温泉街としては同じく全国区の知名度を持つ箱根と通ずるものがあるなぁ。
お堂の裏手から登山道へと入ると早速有馬三山一座目の落葉山(533m)の山頂標識。
軽いアップダウンをやり過ごすと20分程で2座目の灰形山(619m)に8:14到達。
あれ?これって楽勝なんじゃね···?と思ったのも束の間、三山ラストの湯槽谷山が曲者だった。
下ってからの登り返しが胸を突くような階段の急登で、甘く見始めていた慢心は直ぐに消え失せた。
一気に200m程登り返して三山ラストの湯槽谷山(801m)に到達。
ここからは一度標高を落として尾根をアップダウンしながら六甲山の主稜を目指していく。
自然林が広がる湯槽谷山の山頂付近。
高尾山みたいに開発が進み人だらけかと思いきや、こういう静かで自然が美しいエリアもあるんだなぁ。
と思いきや、頭上を行き交うロープウェイ。
こんな静かな山中にいきなり出てきて正直びっくり。
前言撤回、やっぱ想像通りの西の高尾山だわぁ。
イワカガミ?イワウチワ?
葉が似ていて判らないけれど、シーズンには花も楽しめそうだ。
六甲山主稜に到達すると、予てから観光地というネガティブなイメージ通りの光景。
主稜線上を県道が通っていて交通量も少なくない。
ハイキング気分も一気に減退し、ここから暫くは山を登っている感じは殆どしない。
まあ、初めて歩く山域だから退屈では無いのだけど。
霞む大阪湾の景色。
残念ながら2日目の今日も春霞で遠望は利かなそうだ。
県道を縫うように整備されたぶつ切りのトレイルを歩いていく。
六甲全山縦走路の道標。
最高峰まであと僅かだ。
六甲山最高峰のアンテナ塔
10:19六甲山(931m)到達。
六甲山って高尾山に毛が生えたくらいの高さだと勝手に思い込んでいたけど、先程の有馬三山といい意外にも背が高かったのね。