丹沢・涼と花を求めて盛夏の檜洞丸を周る(檜洞丸〜犬越路〜西丹沢VC) | 単独行者の山行録

単独行者の山行録

歩いた山々の記憶を詳らかに。
山行中心の備忘録。

檜洞丸山頂にてまったり中。
たった一座登っただけなのに暑さでもうヘトヘト。
大休止している間にも後から一人、二人とソロの男性がやって来た。
初めて登った8年前に比べて色々と整備が進んだ檜洞丸山頂。
これといった特長は無い山頂だけれど、何故か落ち着けて好きなんだよなぁ。
山頂の一角から樹間越しに望む大岳山や御前山等の奥多摩方面の景色。

さて、まだまだ疲労回復には程遠いけれど、人も増えてきたし下山しよう。
帰りは大笄方面へと下り犬越路を経て西丹沢ビジターセンターへ。
大笄へと下る檜洞丸山頂直下は抜群の大パノラマ。
···なのだけど、いつ訪れてもここの階段の下りが未だにちょっと怖い。
正面の熊笹ノ峰、大笄へと続く尾根を一気に下降して大室山との鞍部の犬越路へ。
遠くには奥秩父の大菩薩山系や主脈、奥多摩の山々が青空の下に一望。
御正体山や今倉山等の道志の山に、御坂の三ッ峠山。
それに大菩薩山系の滝子山や大蔵高丸等の山梨百名山。
南アルプスは全体的にガスってはいるものの、部分的に確認できる。
富士山の左右には二百名山の愛鷹山と御正体山。
御正体山の手前には今回どちらに行こうか迷った畦ヶ丸。(よくよく考えたら畦ヶ丸は今春 行ったばかりだったので檜洞丸にしました。)
至る所で稜線を桃色に彩るシモツケソウ。
マツノハマンネングサという希少種らしい。
実際に稜線の其処彼処に生えているシモツケソウやマルバダケブキとは対照的にこれだけしか確認出来なかった。
アカショウマとキクの仲間(調べたけど判らなかった)
ノリウツギ
鞍部の犬越路から一気に迫り上がる大室山。
久し振りの大笄の鎖場。
犬越路の少し手前からの展望。
奥深い西丹沢の山並みが素晴らしい。
犬越路から望む西丹沢の山谷と箱根山。
13:05犬越路に到着。
ここまで降りればもう一息。
去年までは数年前の台風で荒れたままだった登山道も見事に復旧。
整備に尽力された方々には頭が下がります。


今回の目的の一つだった用木沢のイワタバコの群落。
去年殆ど花を落としてしまっていたので、今回は2週間程早い7月中を狙っていたのでした。
その甲斐あってか丁度見頃を迎えていて、湿った岩肌一面に咲く紫色の花が見事だった。
犬越路から30分程で用木沢出合に到着。
後はビジターセンターまで舗装路を歩くだけ···だけど、遮るものが無い炎天下の林道歩きがとても堪えた。
酷暑に燻されながらも何とかビジターセンターに生還。
いやぁ、涼を期待していただけにこんなにも蒸し暑いとは予想以上だった。
それでも日差しに晒され続ける丹沢主脈や表尾根よりかはマシなのかも知れない。
一方で多様な花々とも出会うことができたし、終日晴れ間が続いたお陰で展望も素晴らしかったので内容は文句なし。
夏の丹沢も素敵なだけにこの猛暑だけはどうにかならんかなぁ。

7月25日 歩数:29,938歩
西丹沢VC8:33→ゴーラ沢出合9:11→檜洞丸10:55→犬越路13:05→用木沢出合14:01→西丹沢VC14:23